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小話  屋台その2  VOL.141


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『アリスの大豪邸』第4部 ACT.140


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ブルーアイ.

ブルーアイ.

2005.05.24
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 その後すぐに、お茶を持ってウサギさんが引き帰して来ました。
ミルクティーはありませんでした。それを見てミルキーが泣き始めました。

ミルキー 「ウエーーーーーーン!ウエーーーーーーン!」

ウサギ  「実は、僕には大事な用事があったんです。ちょっとだけ、お先に失礼します。またすぐに戻りますから」

 そう言いながら、ウサギさんは片手にさげて来た風呂敷包みのような物をテーブルの上に置きました。包みを解いて広げますと、そこには「中華まん」が山ほど入っていました。 

ニセアリス「やりぃーーーーー!!!」

ちょうど皆お腹がへってきたところでした。
ニセアリスは早速腕を伸ばして、中華まんをたくさん自分の所へたぐり寄せました。

 ガバガバガバ!



ウサギ  「戻って来るまで、ちょっとお時間がかかるかも知れませんので、それを食べて待っていてください。」

 ガツガツガツ!

 ニセアリスは早速食べ始めました。

アリス  「ウサギさん、これ、どこから持って来たんですか?本当に食べていいんですか?」

ウサギ  「ええ、食べてください。大丈夫です。
ちゃんと僕の物ですから。遠慮しないで召し上がってください。」

その時、ニセアリスが大声で
「ななな、なんじゃ?これはーーー?!」
と言って、中華まんを2つに割ってアリスに見せました。中は玉ねぎ等のお野菜ばかりです。

アリス  「野菜だけですね」

ニセアリス「なんだよ?これ?!お肉が入って無いジャン!」



アリスがニセアリスに説明を始めたその瞬間、ウサギさんは猛スピードでその場を走り去りました。

 中華まんに気が取られていると見せかけて、しっかりウサギさんの事も気に止めていたニセアリスが言いました。
「だいぶ慌ててなかった?今の……」

アリス  「そうですね」

ニセアリス「逃げたな……」



ニセアリス「”肉が無い”と言ったもんで、”自分が食われる”と思ったとか?」

アリス  「そう言えば以前からよく、ウサギさんを”食べる、食べる”と言ってましたよね?そんな事言ってたからです」

アリスはこの機会にニセアリスに釘を差しておこうと思いました。

ニセアリス「あれ?そんな事、言ってたかなぁー?」

ニセアリスは覚えていないようです。あれはやっぱり、全て”からかい”だったのでしょう。
もうアリスは絶句状態です。あの時、いつも気を揉んでいた自分の気苦労はいったいなんだったのでしょう?

ニセアリス「でも、帰って来ないなぁーーーーーー。やっぱり逃げたかなぁーーーーー?」

アリス  「確か、”ちょっとお時間がかかるかも”と言ってましたよ」

ミルキー 「ウエーーーーーーン!ウエーーーーーーン!」ミルキーは泣いています。

アリス  「ミルキーさん、お茶よ。」

ミルキー 「ミルキータン、”ミルクティー”がいいんだもん!わたし、ミルクティーを注文したんだもん!」

ニセアリス「じゃっかわしい!!!!!!子供は”お茶”で充分だ!」

ニセアリスは乱暴に言いました。

ミルキーはぷうっと怒り出して「いらない!だったらミルキータン、いらない!こんなの!」と言いました。

ニセアリス「じゃあ、食うな!いらないなら、食うな!食わなきゃいいだけジャン!」

 ニセアリスはテーブル中央の中華まんの山から、ミルキーの分を奪い取りました。ついでにミルキーのお茶も手中に収めました。

 ゴクゴクゴク!(飲み干す)

ミルキー 「ウエーーーーーーン!ウエーーーーーーン!」

 いつものケンカが始まりそうな雰囲気でした。






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Last updated  2005.12.13 05:37:06
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