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番外編4 「連れ去られたミルキー」P8-P14


番外編4 「連れ去られたミルキー」P15-P21


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番外編4 「連れ去られたミルキー」P29-P35


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番外編4 「連れ去られたミルキー」P50-P56


番外編4 「連れ去られたミルキー」P57-P63


番外編4 「連れ去られたミルキー」P64-P70


番外編4 「連れ去られたミルキー」おまけ


小話  屋台その2  VOL.141


小話  屋台その2  VOL.148


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小話  屋台その2  VOL.162


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特別編 『アリスの大豪邸』 


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『アリスの大豪邸』第4部 ACT.140


Profile

ブルーアイ.

ブルーアイ.

2005.05.29
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 ニセアリスは気を取り直して、また別の店で別の物を手に取って見たのだけれど、後ろで怖いアリスが監視しているので、交渉する事が出来ませんでした。
 別の店でも、アリスは電気の無くなった単3電池を見せて聞いてみましたが、やはりどこからも良いお話は聞けませんでした。




 一度、イベント会場中央の木の下で、皆で腰掛けて休憩しました。
今日は天気の良い日で、暖かな春のような日差しが降り注ぎ会場の熱気と相まって少し暑いぐらいでした。
でも、木蔭で休憩すると、涼しくていい気持ちでした。皆でリラックスしていると、アリスはふとある事を思い付きました。

アリス  「そうだわ!携帯電話の電池がある!」

 他の皆もその言葉を聞き、いっせいにアリスの方を見ました。

 アリスはポケットの中から自分の携帯電話を取り出しました。
この携帯の電池はこっちの世界に来てからは、いつも電源を切っていたのでまだ残量があります。

……でも、やはりどこにも通じませんでした。

 次に携帯の電池ケースを開けて見ましたが……。それは”薄べったい電池”で、スティックの電池ケースにはとても入らないようでした。

「はぁーーーーーーー。」アリスのため息。

アリスはまた電池を携帯に戻しました。






 しばらくの休憩後、アリス達はまたうろうろとイベント会場の中を歩きました。
相変わらず”ひとごみ”、いや”生物ごみ”でいっぱいです。



 あるお店の店先でまた単3電池を探したのだけれど、ありませんでした。
その並べられている商品の中に、リアルなシャム猫の置物がありました。
それは陶器で出来ていましたが、本物の猫が生きているような躍動感がありました。

アリス  「ミーシャそっくり!」

 それはアリスが以前からずっと飼っていた猫の名前でした。メス猫でよくアリスになついていました。でも、長距離の引越しで車に揺られたのが原因なのか、引越し先の今の家に着いてすぐに亡くなってしまいました。置物は、そのペットのミーシャにそっくりでした。


置物があまりにミーシャに瓜二つだったので、アリスはその置き物を手にしてから動かなくなりました。

アリス  「……」

ニセアリス「ねえ、ちょっと、ちょっと、”おばさん”。
さっきは……確かアタシに無駄使いがどうのこうのと……」

アリスはまだ目がハートマークのままです。


実行は伴わないワケね。はい、分かった、分かった。」

ニセアリスは反撃に出ました。内心すごくうれしそうです。

アリス  「あのう……おじさん、これいくらですか?」
アリスはつい値段を聞いてしまいました。お金が無いのに……。

店主のビーグル犬「1000ゴールド!」

アリス  「ああぁ………………」

 アリスはなんとも変な声を出しました。ため息の変形です。
ふと見ると、ミルキーの目が漫画チックにつり上がっていました。怒っています。
「もしかすると、自分が売られるかも知れない」と思っているようです。

 アリスはミルキーの目線にやっと気が付き、「ごめん、ごめん」と謝りました。それから小さな頭をナデナデしました。
アリスは立ち上がりました。迷いから覚めました。
アリスはまた単3電池を探すため、次のお店に行こうと歩き出しました。


ニセアリス「それでおしまい?なぁんだ。つまらない無い!これから面白くなる所だったのに…」





 第13話 完 





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Last updated  2007.07.09 02:32:06
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