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小話  屋台その2  VOL.141


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『アリスの大豪邸』第4部 ACT.140


Profile

ブルーアイ.

ブルーアイ.

2005.08.02
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 お昼1時頃になって、やっとミルキーもニセアリスも起きて来ました。
完璧に目が覚めたようです。

皆で洗面台に顔を洗いに行きました。
背の低いミルキーも大きな台の上に上がって、ジャブジャブ顔を洗いました。その後、アリスが用意していたタオルで顔をふきふきしていました。

それから元の部屋に帰って来ました。
そこでニセアリスが、

「まーーーーーー!ウサギさんがいない!」

と初めてウサギさんがいない事に気が付きました。

部屋の中を鼻息も荒く見回すニセアリス。


ウサギさんの置手紙は上品で綺麗な草色の紙に書かれていました。
ニセアリスは興奮状態でしたが、その2つ折りの手紙を落ち着いてゆっくりと開けました。それから静々とレディーのようにその内容を読みました。

そして……、

「まあ、なんて心使いのある人でしょう!」

と言い、その置手紙をギュッと胸に抱きしめました。
アリスが感じたようにニセアリスもウサギさんの気遣いにちょっと感動しているようです。最初ウサギさんと会った頃とはえらく態度が違います。
まあ、ニセアリスはアリスのコピーなのですから、アリス同様、ニセアリスもウサギさんが好きになっても不思議ではありません。

ニセアリス「やっぱり私の思っていた通りの”方”だわ……」

大げさに感動しているニセアリス。目がうるうるしています。

ニセアリス「それにしても、夜までウサちゃんをこの手に抱きしめられないなんて、アタシってなんて不幸なのかしら……?」

その言葉を聞いて、アリスは少しあきれてしまいました。



「こ、この、置手紙には…………。

『アリス様、ミルキー様。そして”モグモグ”へ。
また、もし帰ってらしたら、タッキー様とミッチー様へも。』

と書かれているが……」

そう言って置手紙を持つ手をブルブルと震わせました。



アリスはハッとして、その置手紙を奪い取りました。
一瞬の出来事でした。神業です。

そう言えば手紙には「ニセアリスさんへ」との文字が抜け落ちているようでした……。

アリス  「あははは……(誤魔化し笑い)。
これを書いた時、とてもウサギさんは急いでいたと思います……。
きっと書き忘れたのよ……」

しかし、手紙をアリスに取られたのに、まだ手だけはそれをつかんでいる格好のままのニセアリスは全身を小刻みにブルブルと震わせていました。
アリスの言葉は果たして聞こえているのでしょうか?、

「アタシの名前が……、書ーーーーかーーーーれーーーーてーーーーいーーーーなーーーーいーーーー」

まるで幽霊のような低い声を立てました。

アリス  「書き忘れたのよ……。気にしない、気にしない。
誰にでもよくあることじゃない?!
それより、ご飯買出しに行こうよーーーーーーー!
私、お腹ペコペコ!」

ニセアリス「書ーーーーかーーーーれーーーーてーーーーいーーーーなーーーーいーーーー」

ニセアリスは完全に正気を失っています。とてもショックだったのでしょう……。





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Last updated  2007.07.09 03:14:00
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