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小話  屋台その2  VOL.141


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『アリスの大豪邸』第4部 ACT.140


Profile

ブルーアイ.

ブルーアイ.

2005.08.26
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インコモモジャ「でもさ兄者。あのタッキー、本当の”おバカ”じゃないですよ。かなり頭が良い。
インドアネット関連の仕事はほとんどタッキーがやってるんですよ。
もしタッキーがこの事に気付いたり、あの1500ゴールドの修理跡有りのお墓に文句を付けてきたらどうするんです?」

インコモモジャはタッキーの高い能力に気付いているようです。その能力には恐れ入ってます。

インコ兄者「くっくっくっ……。良い方法がある」

対してインコ兄者の方は「フン!」と言った感じで、タッキーの能力の事は無視しました。

インコモモジャ「”良い方法”とは?」

インコ兄者「くっくっくっ……。”良い方法”だよ。今は具体的な事は言えないがね。
まあいい。ゆっくりと話してやる。

美味い”餌”が手に入ったんだ。南国の大陸の方で取れたコーンだ!」

インコ兄者はインコモモジャの肩に手を当てて退室しました。
上機嫌です。

ドン!

洋式の大きな分厚い木の扉が閉められました。
タッキーは2匹がいなくなった事を確認してから、そっとリビングに降り立ちました。
そしてあの1500ゴールドの”お墓”を自分の目で見てみました。

小ぶりなサイズのお墓です。背の高さは1.2メートルという所でしょうか?
すでにお化けであるタッキーは、このサイズでも充分中に住む(憑依)する事が出来るのですが、あの大きな家を見せられた後では、この家は小さすぎます。お化けですので、この中に入って眠れば、それなりに幸せな睡眠を得る事は出来るのですが……、

”黄金の家”には十分すぎるほどの生活空間が揃っています。
元々人間だったタッキーは、人間らしい家に住みたかったのです。

ペラペラのプラスチック板。
よく見ると注意書きの丸いシールが張ってあります。それは簡単なデザインのシールで、「室内専用の”お墓”です。屋外に建てないでください」
とありました。

そうそう、最近は共同墓地とか言って屋内にお墓を建てるのがはやっています。元いた現実世界には”ハイテク利用の共同墓地”もありました。
それは室内のビルのような場所で遺骨の管理を行っていました。

そこまでハイテクでなくとも、最近は綺麗なビルの中にお墓が建てられる事が多くなりました。ビルの中だと、お墓参りにに便利なのです。なんと言っても都心に建てられますし。サラリーマンが「仕事帰りにお墓に寄る」事も可能なのです。


この1500ゴールドのお墓はそれ専用のようです。
よく見ると組み立て用の図面などがテーブルの上に置いてありました。

「急なご入用から、永久的なご利用まで可能です」

この商品自体は詐欺的な物ではありません。この価格で充分使用に耐えられるものです。コストパフォーマンスを考えれば、文句を言うお客さんもいないしょう。

しかし、室内に建てる場合は良いですが……、屋外での使用は無理です。
タッキーは外に”一軒家”としてお墓を立てるのが夢だったのです。

タッキー 「はぁーーーーーーーーーー」

タッキーは深いため息を付きました。あまりに深いため息だったのでエクトプラズムもいっしょに混じって吐き出されてしまいました。

……惨めです。
この”仕打ち”。
自分はまだ我慢するとして、あのミッチーに「こんな家で住め」とは絶対に言えません。
言えば”最後”でしょう……。





小説目次 

→第1話~第14話
→第15話~







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Last updated  2007.07.09 03:31:37
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