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小話  屋台その2  VOL.141


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特別編 『アリスの大豪邸』 


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『アリスの大豪邸』第4部 ACT.140


Profile

ブルーアイ.

ブルーアイ.

2005.10.22
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 タッキーは素早くキーボードを叩きます。
そう、インドアネットはまず”黒い画面”が映るのです。これはインドアネットの特徴です。
それはジッと目をこらすとまるで深い穴が開いているようにも見えました。
ただのモニター映像の筈ですが、本当にそこに穴が開いているような不思議な感覚です……。

すると……、その穴の奥から、つまり、ずっと奥の暗い空間から看板のような物が飛んで来きました。それは滑るようにこっちに向かって来きました。
そして……、その看板全体は瞬時に画面一杯に広がりました。いわゆるフルスクリーン状態です。
アリスはその様子を見て一瞬ぶつかるかと錯覚しましたので、少し身を仰け反らせてしまいました。
まるで本当の物体が飛んで来たみたいで、そう錯覚させるのに充分だったのです。


 ”飛んできた看板のような物”、それはミニチュアの看板といった感じの物体でした。大きさは1辺が40センチから50センチの長方形。厚みはお弁当ほどもあります。

また看板のデザインは変わっていて、しいて言えば……古い映画の西部劇に出て来そうなマカロニウエスタンなデザインでした。

やや斜め方向からそれを見ていたアリスには、その看板が画面近くに浮いて見えました。なんと言うか「映像」がそこにあるのではなく、「本物」の看板が画面のすぐ奥に浮かんでいるような……。

アリス  「綺麗ですね。でもなんだか本当につかめそうな感じがします。立体映像ですか?」

そう聞いたタッキーは、画面に手を伸ばし、なんとその看板をヒョイとつかみました。実際に手に取ったのです!
アリスは驚きました。
タッキーは看板をアリスの目の前のテーブルに置きました。

ゴトリ。

それはまさしく”ミニチュア”のような物でした。精巧な作りで、画面上にあった時は「リアルな絵」のような表面でしたが、実際目の前で見ると、絵が立体化されたような感じがしました。ちょうど食玩のおまけのフィギュアのような立体物です。
アリスはその綺麗で不思議な存在感のある物体を、大きく開いた目で見つめていました。

タッキーはテーブルの脇に置いてあった工具箱を取り出して開けました。
そこにはいろいろな工具や絵の具が入っていました。

タッキーはその小さな看板を1つ手に取って、さっきの画面から取り出した看板にくっ付けました。接着剤を使って貼り付けたのです。

これまでの事にただただ驚いているアリス。でもやっと口を開いて質問しました。

アリス  「これは……?どうして画面から”物”が取り出せるんでしょう?」

タッキー 「これは”オリジナル”です。オリジナルの看板だからです。
この世界のインターネットはこうなんです。例えばここの中にWEBサイトを持ちたければ、”オリジナルの物”を作ってインドアネットの空間に置いておくんです。そうすれば皆がそのオリジナルの看板を見る事が出来るんです。」



タッキー 「インドアネットはただの電脳世界ではありません。言ってみれば別の世界の空間です。そこには本当に”物”が存在するのです」

アリス 「????」

タッキー 「ここに自分で作った自分用の”オリジナル”の看板を置いておけば、”他の大勢のインドアネットに接続している人達”がこの空間を覗く事でその看板も覗けるんです。つまり私達人間の元いた世界で言えば、それは”サーバーにアップされた自分のホームページのデータ”です。それがこのインドアネットでは”オリジナルの物体”にあたるのです」

アリスはまだ少しよく分かりません。
そこでタッキーはキーボードを打ちました。

カシャカシャカシャ!

『”おいしいマーマレード”』

すると黒い空間の奥から、また別の小さな看板がいくつも飛んで来るのが見えました。そしてまるでパソコンのデスクトップアイコンみたいに、少し離れた空間に綺麗に整列しました。
タッキーは指で画面上のカーソルみたいなもの(手の形のアイコン)を操作し、その内の1つを囲みました。
するとその看板がパソコンの画面いっぱいに拡大しました。



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      『おいしく新鮮なマーマレード!』


         作りたてをお届けします。
            ドード農場。

      マーマレード 小瓶 360ゴールド


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小説目次 

→第1話~第14話
→第15話~
→第17話~







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Last updated  2007.07.09 04:11:10
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