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小話  屋台その2  VOL.141


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『アリスの大豪邸』第4部 ACT.140


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ブルーアイ.

ブルーアイ.

2005.10.29
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 タッキーは画面に手を伸ばしてその便箋を取りました。現実の物体であるその便箋は”直に”手にする事が出来ました。
その紙は分厚く、良い感じのざらざら感がありました。
便箋からはかすかに良い匂いがしました。思わずもっと顔を近づけて匂いを嗅ごうとしましたが、強く握ってしまい、紙がバサバサと大きな音を立てたので止めました。

その物音を聞いて、寝ているウサギさんの耳がピクピクとしました。
なおもウサギさんは目を閉じて眠っていましたが、耳だけがピンと立ち、その場で旋回を始めました。レーダーのように辺りをうかがいます。
そこで、タッキーはワザと声を立てました。

タッキー 「しまった、起こしてしまったのかな?」

すると……ウサギさんの耳はその声を聞いて安心したのか、へナッとしなれました。そしてウサギさんはまた心地良い夢の国に旅立ちました。

ウサギ  「う~~~~~ん。むにゃむにゃむにゃ……」



タッキーはもう一度周りを見回して確認しました。……皆寝ているようです。そこでタッキーは返信を打って見る事にしました。

「返信」

そうキーボードを叩きました。
画面にいくつかの便箋が表示され、その中で一番クールなデザインの物をチョイスしました。
アイコンで触ると黒いパソコン空間にいっぱいにその便箋が表示されました。

タッキーはまたキーボードを叩きます。

「差出人:タッキー工房。
件名:メールありがとうございます。
本文:始めまして。タッキーです。
ご依頼の件、了解いたしました。
こちらで看板を作らせていただきたいと思います。

それに合わせてお作りしたいと思います。
では、まずはご挨拶まで。
返信お待ちしています。
                                    タッキー。

 ……プリント!」


字体はやや丸みを持った明朝体に変換されました。
それから便箋は綺麗に三つ折にされ、封筒に入れられました。

タッキー 「これでよし。送れ!」

メールボックス「分かりました。」

その封筒は黒い空間の中に消えて行きました。

タッキーはワクワクしました。
何でしょうか?この胸の高鳴りは?

まあ、こうしておけばその内返信が来るでしょう。
何か返信が待ち切れないので、タッキーはさっきの”ジョシコウセイ”から来た便箋を再び手に取りました。

パサ!また紙の音がしました。

そこへ……、

プシュー!

”黄金の家”の扉が開き、ミッチーがパジャマ姿で出て来ました。

ギクッ!タッキーは便箋を思わず後ろ手に隠しました。

バサバサ、

便箋はまた音を立てました。






小説目次 

→第1話~第14話
→第15話~
→第17話~






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Last updated  2007.07.09 04:14:10
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