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情けないことに昨日の暴落銘柄の第1位と第3位の銘柄を共に持っていたことになりました。銘柄選択を間違いえてしまったといえば、それまでですが、この3銘柄の業績下方修正の理由と、半年から1年程度の業績の回復の可能性の高さは、それぞれ違うと感じています。 業績的に一番安心できるのは前田工繊だと思っています。業績悪化の原因が、公共工事の予算が決まらないので、前田工繊の商品や防災工事などの販売が滞っているという理由での業績下方修正だったからです。前田工繊の商品などを使わなければならない自然災害による被害は、間違いなく増加しており、予算さえつけば自然災害の復旧は自治体の責任で、絶対に行わなければならない工事だからです。http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr2/tdnetg3/20110725/6ytj1a/140120110714081694.pdf 前田工繊の業績下方修正後の業績自体考えても充分な利益を稼いでおり、PER的にもPBR的にも割安感は充分あります。 フォスター電機の業績下方修正は、ここまで原材料のレアアースの価格高騰がフォスター電機の利益創出能力を奪うとは思わなかったという意味で、私には予測できなかった最悪の原因での業績下方修正で、近い将来の業績回復の目処がまったくつかないところが、怖いところです。 だからフォスター電機自身が半期業績予想を大きく下方修正し、通期については、3ヵ月後に見直して開示するという方針を出してきました。製品の価格を原材料費高騰分だけでも引き上げられるかどうかに命運がかかってきます。 フォスター電機はすでに収益向上のための努力をかなり実行していて、海外にほとんどの工場を移して、円高対策も電力不足対策的にも問題がありません。しかもマイクロフォンなどフォスター電機の商品が使われる販売先のアップルの業績はすこぶる好調で、自動車の生産もこれから増加していくことが明白です。だからこそ、私は一番期待していて準主力的にホールドしていて決算短信発表前にも買い増すという間抜けな行動をとってしまいました。 フォスター電機の売り上げ状態も減っているわけではないので、1年程度先の見通しがまったく予想できずに、投資環境がすこぶる悪く、業績連動の配当政策を採っているために減配の可能性も充分考えておかねばならないフォスター電機の株価は1日だけのストップ安(マイナス300円)では収まらず、ストップ安比例配分まで覚悟しましたが、結果はマイナス180円程度で撤退することが出来たのは、不幸中の幸いだったと感じています。http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr1/tdnetg3/20110728/6znqtw/140120110728091476.pdf アルバックは決算短信の発表時期を勘違いしていたことに気がついたので、前期比の業績下方修正のIRには気がつくのが遅れてしまいました。 業績下方修正の理由は子会社の設備の減損による特別損失計上で、将来の禍根を取り除いて、業績の悪いときに一気に膿を出しておくという会社の方針は、ある意味で納得性が高いものです。前期無配にしたこともあり、予想以上の株価下落となりましたが、東日本大震災の被災や、子会社の減損計上、売掛債権の回収不能という、いわば一時的な業績悪化原因による業績下方修正で、すでに過去に起こったことです。 財務内容が悪い企業で資金繰り的に不安があるなら大問題ですが、財務はそれほど悪くなく、資金調達力も充分あると考えられること。2012年6月期(=今期)は受注環境が改善してきて利益が出やすくなってきたと考えるなら、投資判断は2012年6月期の業績予想の発表を待ってから、行なっても良いと考えて、株はホールドし続けました。 株価はあまりにも下げすぎたと感じています。 『通期連結業績予想につきましては、東日本大震災の影響被害により合理的な算定が困難であったため未定としていましたが、最近の状況及び業績の動向等を踏まえ、上記のとおり業績予想を公表いたします。 売上高は、スマートフォン関連やタブレットPC などの販売が好調な恩恵を受け、FPD 製造装置、半導体製造装置、コンポーネントなどが堅調に推移し、232,000 百万円(平成23 年1 月27 日時点での予想売上高は230,000 百万円)になる予定です。一方、営業利益につきましては、コストダウン、受注獲得などで収益性の向上を図ってまいりましたが、東日本大震災の被害に対する復旧費用、PV(太陽電池)及びマテリアル事業の業績の悪化などにより、1,900 百万円(平成23 年1 月27 日時点での予想営業利益は5,700 百万円)になる予定です。 具体的には、PV 製造装置においては、結晶系や化合物系太陽電池に対して薄膜シリコン系太陽電池の価格優位性が薄れ、投資意欲が減退し、厳しい状況が続きました。また、液晶ディスプレイ用スパッタリングターゲット材料中心のマテリアル事業においては、大型液晶TV 市場の低迷によるパネルメーカーの減産の影響で売上高が減少、加えて、販売価格の低下にコストダウンが追いつきませんでした。 当期純利益につきましては、特別損失として、平成23 年3月11 日に発生いたしました東日本大震災の被害による損失3,419 百万円に加え、上記1項のとおり、当社マテリアル事業及びアルバック成膜における減損損失を計上するため、8,700 百万円の損失(平成23 年1 月27 日時点での予想当期純利益は400 百万円)になる予定です。』 いまから前田工繊、フォスター電機、アルバックの3銘柄から投資するとして、業績に安心感があるのは前田工繊が一番です。しかし前田工繊は出来高が薄く、投資環境が良くないと投資家がよってこないので、株価の上昇は限定的な感じがします。フォスター電機は将来的に減配や業績の更なる下方修正の可能性が高いので、投資するのは一番危険だと考えて、涙の撤退を行ったので、いまは投資すべき時期ではないと思います。 出来高が大きく、時価総額が大きなアルバックは、業績の回復が鮮明になれば、一番株価の戻りが大きいと考えるので、いま投資を行うならアルバックだと思っています。 ただもっ業績も配当も良く、財務内容も良い流動性の高い大型株の株価も下がっているので、そちらのほうにシフトしたほうが良いのではないかとも感じます。
2011.07.30
フォスター電機の業績悪化は売り上げが落ちたのではなく材料のレアアースの暴騰なです。売り上げが減っての減益ならば、その後売り上げが増えれば利益は戻る可能性が高いですが、売り上げが好調でも大幅に減益になるということは、価格交渉力が弱く、レアアースの価格下落という、いまのところフォスター電機の努力では解決できない問題での業績悪化です。 とりあえず業績改善の可能性が無いとするとストップ安比例配分もやむを得ないかと覚悟を決めて寄り付くのを待ちましたが、なんとか1300円で寄り付いて、撤退することが出来ました。 この資金では、同じく前期の業績赤字化、無配を発表したアルバックを買い増すことに使おうかと考えています。 アルバックはフォスター電機以上の値幅下落となりましたが、アルバックの場合は今期は受注が増加して、業績が上向く可能性があるので、フォスター電機よりも業績回復が早く来る可能性で、フォスター電機の損はアルバックで取り返そうという、危ない投機となりそうですが、結果はどうなるのでしょうか。 製造業については、思わぬ業績悪化要因が潜んでいるので、今期は特に決算発表前に買うのは控えないければいけないと痛感しました(汗) 今日はそれほど業績悪化とも見えない日清食品HDなど多くの銘柄が下落してポートフォリオはボコボコになりましたが、フォスター電機のストップ安を覚悟していたので、不思議と精神的には痛手が少なかったように感じています。
2011.07.29
原材料がかなり高騰して利益を圧迫しているようですが、これほどすごい減益修正に追い込まれるとは思いもしませんでした。あまり買い増さなくて良かった(汗) まあ、配当を維持してくれるなら、それなりの配当なのでホールドしても良いかもしれませんが、失敗として損切りも考えたいと思います。ただ黒字を維持していることから、損切りは早すぎるか。悩ましいです。http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr1/tdnetg3/20110728/6znqtw/140120110728091476.pdf
2011.07.28
あまりにもクラレとNECモバイリング下げるので、ポートフォリオの主力として買い下がることに決めました。 そのために、買い増していたユニバースを急遽感謝して利喰して資金を作りました。その他にも、あまり利回りの良くない優待銘柄なども非優待銘柄なども、次々に手放すことになりました。 ポートフォリオの主力はジーテクト、クラレ、NECモバイリングという布陣となりました。 ジーテクトは自動車部品関連で好業績。 クラレは自己資本比率の高い不動産の含み益もたっぷりで、世界トップシェア製品を次々開発していることから中長期的に見てポートフォリオの中核として、私の将来の生活を支えてくれると信じて、決算を確認することなく決断をしました。 NECモバイリングは、好決算を確認し、ビジネスモデルも調べたので、安心して買い増すことが出来ました。これでポートフォリオの配当優待利回りはグーンと高まったと思います。 クラレも大型株にしては高配当で、増配もしてくれるので、その点でも利回りはアップしました。 キャピタル・ゲイン狙いの銘柄群をかなり利喰して半分くらい手放しましたが、場合によっては売り切ることも考えてポートフォリオを更に強くしていこうと思います。 しかしクラレもNECモバイリングもこんなに安く買い増せるとは考えていなかったのでラッキーだったと思います。ただ場合によってはもう少し買い増したいという余裕だけはは残しておきました(苦笑)
2011.07.28
今日も値下がり率が低かった住友商事から伊藤忠商事と三井物産へのシフトを継続しました。 あと高配当な非優待銘柄でほとんど株価が動かない銘柄や、非優待で出来高が薄いために、ツレ安しても上がらないかなり利益があるバリュー銘柄などを感謝して利喰して、出来高が大きいことと日経平均に連動して動くために業績に関係なく値下がりしているクラレを買い増したり、本日決算発表予定の日立化成工業とフォスター電機を懲りずに買いまして(流石にアルバックは買い増しをしませんでした 爆笑)、更に下がってくれたNECモバイリングを株価の動かない高配当銘柄の代わりに買い増しました。 NECモバイリングを買いました理由は業績の伸びに連動して、配当を増やしてくれるので、株価が変動しないために安定配当ながら高配当のままで万年割安になっている銘柄からシフトしておいた形です。そのほうが中長期的には配当が増えて、場合によってはキャピタル・ゲインも得られる可能性が高いと考えました。 今日感謝して利喰した非優待銘柄群は、間違いなく業績は良いし、増益になっていると信じていますが、泉州電業の株価が業績を反映しないで下落してきているのを見ていて、ミスターマーケットに残念ではありますが妥協することに決めました。http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr2/tdnetg3/20110602/6vxprp/140120110527038197.pdf なんでこの低PERと低PBR状態で投売りされるのか理解できませんが、まあそれがミスターマーケットの総意なら、軟弱に妥協しようと思います。 大型株のほうが、今日はニューヨークなどアメリカ株が安いから機関投資家なんかが売っているのだろうと、自分で納得できるところが精神的に楽なところです(苦笑) 今日も安くなっているユニバースを買い増そうと考えて、まてよこのまま買い増すとりんごの優待が35キロを超えてくる(別のりんご優待もすでに7キロ分を権利ゲット済みなので )。買い増すならもっと安くなってからにしようと考えて、買い増したい気持ちを押さえつけました(爆笑)
2011.07.28
ホームページや有価証券報告書や中期経営計画などを読んで、業績の推移や設備投資、減価償却費の推移、、研究開発費の推移など見て、その結果が反映されるバランス・シートの通年の変化などを比較して見ると、きちんと利益を出している企業は、やるべきことを、着実にきちんと実行していると感じます。 図書館やインターネットで、その企業や業界や主力製品などのことを調べると、非常に安心感が強くなり、ついつい投資額を増やしたくなってしまいます(苦笑) 特に歴史の古い、戦争や多くの苦難を乗り越えて成長して来た大企業には目に見える資産も、目に見えない無形の資産も大きく蓄積されているので、調べれば調べるほど惹かれます。 だが投資はミスターマーケットの総意で決まるので、あまりほれ込みすぎないで、稼げる銘柄も、しっかりとポートフォリオに入れていきたいと思います^^;
2011.07.27
今日は昨日買い損なった資金で三井物産と伊藤忠商事を買い増して、少し株価が上がって来たときに住友商事を感謝して手放して、更に伊藤忠商事と三井物産を買い増しました。 資源に強い伊藤忠と三井物産に資金を厚めに投下した感じです。その時何を思ったかアルバックを100株だけですが、買い増してしまいました(汗) 今日決算短信の発表日だとは知っていましたが、けっこう安くなっていたのでツイフラフラと(汗) ←勘違いでした<O> NECモバイリングは寄り付き後には少しの株価上昇でしたが後場に入って2820円を超えてきたので、安心してて終値を確認したら、あららの2785円で、高いところで買い増さず、総合商社に資金を回しておいて良かったかもしれません。 その他にも少し銘柄を集中するために優待銘柄単位1口とか斥候で買っていた100株、200株単位のバリューな非優待銘柄を感謝して手放して、ユニバースをさらに買いましてしまいました。 りんごの優待は完全に自宅で消費できない量まで膨れ上がってきたので、もし8月には行ってアークスの配当権利日前に逆日歩がついている分の買い戻しが入ってアークスの株価が上がって、ユニバースの株価がツレ高してくれたら、一部利喰をしてもよかも、程度のセコイ買い増しなので、どのようになるかはかいもく見当がつきません(爆笑) 今日は全体的にポートフォリオの銘柄群が下げてしまって、気分的には嬉しくありませんが、買い増したいという気持ちで場を見ているので、それほどガックリという感じでもありません(苦笑) やはり大型株は流動性が高いので見ていて安心な感じはしています。本日決算短信が発表された、かつて投資していた2銘柄、建材機器メーカーの日立建材(←日立金属の子会社)の業績はあまり良くなく、電設工事業の住友電設の業績もパッとしないので、電設工事業とか建設資材系の銘柄群は涙ながらの撤退をしておいて良かったのかも知れません。http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr1/tdnetg3/20110727/6z4aav/140120110719083591.pdfhttp://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr2/tdnetg3/20110727/6z8m4v/140120110721085551.pdf
2011.07.27
『デフレの終わり 2012年に「千載一遇」の買い場がくる 』を読みました。http://www.amazon.co.jp/gp/product/4534048432/ref=as_li_tf_tl?ie=UTF8&tag=trade07-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4534048432 最後の円高は2012年に74円までで終わるというご神託です^^; 若林さんの為替の中期的な読みは確度が高いので、昔から参考にさせていただいています。相場ですから少しの行き過ぎはあるかもしれませんが70円程度で終わるならあとほんの僅かなレベルまで来ているので、ある程度は安心していても良いようです。 アメリカ株も厳しいようですが、日本株はアメリカ株にツレ安させられるためにも、来年の2月までは上がるという見方のようで、これは東日本大震災の復興による実需の景気回復が見込める日本経済の実態から考えても、納得できる方向性だと思います。 日本の大企業は海外展開が進んでおり円高や円安を中和できる企業運営を進めているので、あまり円とドルの相場には神経質にならなくても良いと思うようになりました。 内需銘柄は最近ドラッグストアーなどの株価が堅調ですが、このようなストック型ビジネスモデルで消費者が必ず買う必需品を売っているような小売業のうち、食品スーパーやドラッグストア、携帯ショップ(爆笑)や賃貸不動産管理業、賃貸不動産業などの銘柄を積み上げてきたので、内需関係については方向性は間違っていなかったと、少しホッとしています。 総合商社については相変わらず資源株としてしか市場から判断してもらえないようで、資源関連に経営の比重を置いている三井物産と伊藤忠商事の株価が、最近は特に堅調に感じられます。 大型の製造業については、昨日は資金流入があり株価が上がる銘柄が多かったです。小型株の部類ですが、円高に強いはずの海外生産がほとんどのメーカーであるオーナンバ、シークス、フォスター電機の3銘柄とも軟調な株価でした。不思議なものだと思います。 決算発表がどうなるか、かなり気にして待っていたミニ株買いで買っている日本電気硝子は6月23日に発表したばかりの第1四半期最終利益を達成することが出来ませんでした。 理由は『欧州連合(EU)などからブラウン管テレビ用ガラスに制裁金を課される恐れがあるとして、50億円の引当金を特別損失に計上。有価証券の売却益を計上したが、吸収できなかった。』ということのようです。ヤレヤレです。 大企業にはこんなリスクも付きまとっています。しかし経常利益の段階では予想をオーバーしていますから、業績の点から株価は売られ過ぎているようにも感じられますが、機関投資家がどのように判断するか。今日もアメリカが安いので、今日の株価だけにて判断することは出来ませんが、しばらくミスターマーケットの判断を見守って、運用方針を決めようと思います。 第1四半期の売上高は10%減の957億円、営業利益は32%減の280億円でした。 自動車部品に使うガラス繊維は伸びましたが、エコポイント制度の終了で液晶テレビ用のガラスが振るわなかったようですが、エコポイント復活でどうなるかですね。11年1~3月期との比較では増収増益だった点は評価しても良いと感じます。 日本電気硝子は併せて4~9月期の連結業績見通しを発表しました。売上高は前年同期比4~9%減の1850億~1950億円、純利益で31~38%減の265億~295億円を見込んでいる、ということです。 7~9月期は液晶テレビ用ガラスの販売数量が4~6月期に比べ数%増えるものの、値下げ圧力が一段と強まり、業績の回復は鈍いとみられる。燃料費の高騰や減価償却費の増加も収益を圧迫する。http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr1/tdnetg3/20110726/6zjdxo/140120110726088140.pdf 通期は発表していませんが、第1四半期の経常ベースや特別損失を除いた純利益の状況から考えて、充分達成できるレベルの保守的な予想だと感じます。そうならば現在の株価はPER的には充分割安に感じられます^^;http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr1/tdnetg3/20110726/6yvoke/140120110715082174.pdf
2011.07.27
NECモバイリングはリーマンショックなどを物ともせずに経常利益を大きく伸ばし続けている企業です。20008年3月期の経常利益 5,845百万円2009年3月期の経常利益 6,745百万円(前期比15.4%の増益)2010年3月期の経常利益 8,224百万円(前期比21.9%の増益)2011年3月期の経常利益 9,816百万円(前期比19.4%の増益) 増益をするたびに毎期増配をしているのは前のエントリーに書いたとおりです。 非常にキャッシュ・リッチな企業です。http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr1/tdnetg3/20110726/6zh88s/140120110725087452.pdf 現・預金73.9億円+短期有価証券70.0億円+投資有価証券24.7億円(3月の数字)+関係会社(=親会社 日本電気)預け金90.0億円+売掛債権(受取手形及び売掛金)150.2億円+未収入金52.1億円+在庫72.5億円-全部の負債270.4億円=263.0億円 その他の資産 有形固定資産27.0億円(⇔土地は1.2億円)+103.9億円=130.9億円 NECモバイリングの事業セグメントは、大きく分けて二つあります。<1> モバイルセールス事業 携帯電話などの販売、携帯電話利用に関する各種サービスの提供を行う事業です。具体的にはエヌ・ティ・ティ・ドコモをはじめとする通信事業者の一次代理店として、携帯電話などの移動通信サービスの加入者の獲得、通信端末の販売、修理の受付や利用代金の受取など加入者の維持に係る事業を行なっています。<2>モバイルサービス事業 携帯電話の修理・保守サービス、携帯電話基地局のシステムエンジニアリングなど技術サービスを提供する事業です。 NECモバイリングの主力事業であるモバイルセールス事業は店舗設備に基づいたストック型のビジネスを展開していると考えて良いと思います。そのために安定した収益が期待できる事業です。 またモバイルサービス事業のうち携帯などの修理サービスはNECモバイリングが販売した携帯などモバイル機器だけではなく、日本で使用されている全てのNECの携帯などの製品の修理を受託しています。電子機器には故障が良く発生するので、全てのNECのモバイル製品を修理するのは大きな利点です。この修理もストック型ビジネスだと考えて良いと思います。売上高はモバイルセールス事業のほうが大きいですが、利益率はモバイルサービス業のほうが大きいです。すなわち儲かるビジネスです。<1> モバイルセールス事業 エヌ・ティ・ティ・ドコモをはじめとする通信事業者の一次代理店として、携帯電話などの移動通信サービスの加入者の獲得、通信端末の販売、修理の受付や利用代金の受取など加入者の維持に係る事業を行っています。 全国でドコモショップを中心とした直営店並びに通信事業者、NECモバイリング、二次代理店との三者契約によるパートナー店(直営店とパートナー店を合わせてショップと称します。)を運営するとともに、販売店網を組織して事業活動を行っています。 (注)通信事業者とは自ら電気通信回線設備を設置して電気通信事業を行う第一種電気通信事業者のうち、携帯電話等の移動通信サービスを提供している事業者のことをいいます。http://www.nec-mobiling.com/html/business/sales.html 携帯電話は今や単なる通信手段ではなく、様々な機能を併せ持つ、日常生活に欠かせない必需品となりつつあります。新規購入からライフスタイルに合わせた携帯電話への取替需要への対応や最適な料金プランの提示など、これまで以上にショップでのユーザーサポートが重要となることから、ユーザーサポートに注力しています。 また、法人ユーザーへの営業にも注力しています。通信事業者各社によるパケット定額制の導入や、携帯関連商材の販売により、法人向けの携帯電話市場は今後大きく発展するものと期待されています。ショップの店頭販売とは販売ノウハウやニーズが異なる為、法人向け販売体制の強化を図るとともに、携帯電話管理作業の削減あるいは通信費の最適化を可能とする「itsmoSaver (イツモセーバー)」などの法人向けのソリューション製品の販売にも力を入れています。全国のモバイルショップ店網 2011年3月期末のショップ数は、全国232店(直営店122店、パートナー店110店)です。http://www.nec-mobiling.com/html/business/shop-management.html<2> モバイルサービス事業 a)修理・保守サービス 通信事業者が所有する携帯電話基地局システムなどの移動通信システムに係るシステムエンジニアリング(システム設計、基地局選定、電波伝搬試験、据付工事、現地試験、システム最適化、システム運用、修理・保守サービスなど)を行っています。 また、日本電気及び同社の子会社との業務委託又は通信事業者等との直接契約により、移動通信端末の故障診断、修理、部品販売など保守サービスを提供しています。このため、サービスセンターを札幌、東京、横浜、大阪、福岡に設置しています。 NEC製携帯電話を中心に移動通信端末の修理・保守サービスを高い技術力に加えて、Just in TimeやSCM(Supply Chain Management)など生産革新の徹底的な追及により、高い技術力とノウハウ、そしてサービスセンターを中心とした修理・保守サービス網をフル活用し、高品質でレスポンスの早いサービスで提供しています。また台湾ZTEなど海外メーカー製品の修理の受注にも注力中です。 携帯電話端末は高度化・多様化し、修理・保守サービスに高い技術力と迅速性が要求される中で、販売力と技術力を備え持つNECモバイリングならではの総合力が、高品質で効率的な保守サービスの提供を可能にし、一貫したユーザー本位の姿勢も高い評価を得ており、業績の拡大に寄与しています。 http://www.nec-mobiling.com/hosyu-service/index.html b)エンジニアリング・ソリューションサービス 携帯電話の基地局システムを始めとする各種移動通信に関するシステム設計、設備設計・工事、機器試験、システム最適化、システム運用・保守(修理含む)などのシステムエンジニアリングを行っています。 全国主要都市にエンジニアリングセンターを展開し、第二世代、第三世代携帯電話のエンジニアリング業務で培ってきた高い技術力とノウハウを最大限に活かして、移動通信に関するシステムエンジニアリングとソリューションサービスを行なっています。 また、個宅訪問サービス(家庭内の通信品質確認と改善)を軸としたソリューション事業への展開と取り組みも積極的に行っており、最新の無線技術、IP-NW(IP NetWork)構築技術などの固定も含めたトータルソリューション提供を行い、ユーザーの要望に幅広く対応しています。 今後は、LTEや第四世代の携帯電話へ向けた新技術の積極的な取り組み、そして高度ICT社会の到来に向けて、移動通信関連のエンジニアリングサービスと付加価値提案型ビジネスのソリューションサービスに総合的に取り組んで行く方針です。 携帯電話販売のショップはドコモが主体ですが、基地局工事はソフトバンク案件が主力で、ソフトバンクは基地局増設に動くようです。日経のニュースから引用させていただきます。NECモバイリングの今後の業績アップのフォローの風になると考えられます。『スマートフォン普及に対応、携帯各社が高速回線急ぐ KDDI系は次世代型に ソフトバンクは基地局4倍 携帯電話各社がスマートフォン(高機能携帯電話)の普及に対応した通信回線の強化に乗り出した。KDDI系は2013年にも光ファイバー回線並みの受信速度を持つ次世代型の高速無線通信を実用化する方針。ソフトバンクも無線LAN(構内情報通信網)基地局を4倍に増やす。スマートフォンの利用が増えると通信量が急増し、既存の回線の容量が限界に近づくとの危機感がある。 KDDI系のUQコミュニケーションズ(東京・港)は6日、受信最大毎秒100メガ(メガは100万)ビット超の高速無線通信「WiMAX(ワイマックス)2」の実用化を目指すと発表した。現行のWiMAXに比べて受信で10倍、送信で5倍程度高速化する。今後新たな周波数の割り当てを総務省などに要望していく考えだ。 現在は各社とも「第3世代サービス(3G)」とよばれる通信回線が主流。だがスマートフォンはソフトの取り込みや動画の閲覧などが可能なため、通信量は従来型携帯電話の10~20倍になる。 各社とも3Gより速い高速通信サービスを手掛けているが、それでも現在のペースでスマートフォンが増えれば「13年後半にはネット(の通信量)があふれてしまう」(KDDIの田中孝司社長)。KDDIはWiMAX対応のスマートフォンを拡充して、データ通信量の増加に対応する考えだ。 通信量拡大に苦しんでいるのはNTTドコモやソフトバンクモバイルも同じ。ドコモは昨年12月に高速携帯電話サービス「Xi(クロッシィ)」を開始。Xiで通信量増加を吸収できる見込みだったが、年率2倍のペースで通信量が伸びている。「このままではXiでも持ちこたえられない」(幹部)として、新しい周波数の獲得で容量の確保を目指す。 駅や飲食店などでは無線LANによるネット接続にも力を入れ、3G回線への負荷を減らす。KDDIはWiMAXを活用して11年度中に10万局の無線LAN基地局を設置する計画。ソフトバンクも早期に基地局を現在の4倍にあたる10万局に拡大する方針だ。 各社とも定額制の料金体系を設けているため、1%の利用者がデータ通信量全体の3分の1を占めるケースもある。各社は通信量の多い利用者の速度を制限しはじめており、今後範囲を広げる可能性もある。海外では定額制廃止の動きもあるが、実質値上げとなるため、国内各社は「極力避けたい」としている。』(以上引用を終わります) NECモバイリングに興味が出たら、NECモバイリングをより良く理解するために2011年3月期の決算説明会の資料 ↓ を読むことをお勧めします^^;。http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr1/tdnetg3/20110427/6u0beh/140120110425000313.pdf
2011.07.26
最近株価が軟調なので、ビビッて買い増せなくなっていたNECモバイリングですが第1四半期の業績は前期比19.5%もの増益で、3ヶ月間の一株利益の数字は96.27円となりました^^; 実は恥ずかしながら昨日大引け前に魔が差してフラフラと前田工繊を買い増してしまったので(大爆笑)、今日はNECモバイリングを買い増すことが出来ませんでした(苦笑)。http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr1/tdnetg3/20110726/6zh88s/140120110725087452.pdf 上期の一株利益の予想は185.83円で、通期予想は378.54円なので、かなりの確率で増益修正をしてくれるのではないかと期待が膨らみました^^; 非常に株主還元の良い企業で、業績の伸びとともに毎期増配し、2012年3月期も6期連続の増配予定で年間配当120円の予定です。2006年3月期 45円2007年3月期 47.5円2008年3月期 55円2009年3月期 60円2010年3月期 85円2011年3月期 100円2012年3月期予定 120円 今日は午後から大型株に大きく資金が流入してきて総合商社などの株価がスルスル上がってくれました^^; 意地になって昨日買い増した総合商社や買ってからかなり上がってくれた銘柄などを感謝して利喰して、NECモバイリングよりも長く毎期毎期増配してくれている大型株を買い増してみました。というか大引けに何とか買い指値に引っかかり、大引けの値段で買えました。とてもラッキーな気分です^^; 前田工繊は予想通り大きく下落しましたが9月で今期は終わって、来期には大きく増益になってくれると期待してホールドを続けようと思います。前田工繊と共に買い増した総合商社等の株がスコスコ上がってくれたので、前田工繊のマイナス分を埋めることが出来ました。実にラッキーでしたが、前田工繊の買い増しは、欲に眩んだ間抜けな買い増しで、しっかりと反省しておこうと思います(汗)。
2011.07.26
光学用ポバールフィルムは、液晶ディスプレー(LCD)の表示に欠かせない偏光板の主材料として使われています。世界シェアはすでに80%です。フィルム本来の透明度が高く、原料であるポバールに由来して分子の列がきちんと並ぶため、光を通したり遮断したりする偏光板の働きの中で、一方向の光の波だけを通すブラインドのような役割を果たします。http://www.kuraray.co.jp/ir/analysis/share/pva_film.html ポバールフィルムは1954年生産・販売をスタートした商品ですが、まだまだ需要は伸びています。 製品特性が優れているからだけではなく、クラレの製品開発は常にユーザーと一緒になって開発を続けるので、ユーザーと苦労を分かち合い、良かったことも悪かったことも共有し、信頼を長い時間かけて築き上げてきたことにあります。 光学用ポバールフィルムは、ロール状に加工して出荷されます。通常は3メートル幅です。液晶テレビの大型化と偏向板の生産性効率のアップのために、ユーザーからは、更に幅広化してほしいという要望が出てきます。幅広化すればするほど製造に困難が伴いますが、クラレはそのユーザーの要望に応えるために製造技術を高めて、要望に応えていきます。品質の改善の研究開発も進めます。 大型薄型テレビをはじめモニター、パソコン、携帯電話等、今後一層の成長が期待されるLCDの表示に欠かせない偏光フィルムのベースフィルムとしてポバールフィルムが使用されています。クラレのポバールフィルムは30年以上前からほぼ独占的にこの分野に使用されてきました。このほか透明性を活かした衣料包装用パッケージフィルムや水溶性フィルムなどがあります。 衣料包装用というというと一番分かりやすいのがワイシャツの包装袋です。ワイシャツはアイロン仕上げの際に、蒸気を持っていますがポバールフィルムは水蒸気をうまく吸ってくれるので包装袋に水滴がつかずに、便利なためです。 地上波デジタル化での駆け込み特需が起きて、さらに家電エコポイントが復活されて大型薄型テレビの売り上げは伸びているでしょうし、当然にポバールフィルムの価格が8月1日から値上げされるのは過去のエントリーで取り上げたとおりです。8月1日からポバールフィルムの価格改定をおこなうという6月29日のIRです。 http://www.kuraray.co.jp/release/2011/110629.html 改定幅→国内向け 20%アップ
2011.07.26
クラレは長期経営計画と3年後との中期経営計画を開示して、計画通り攻めの経営を着実に実践しています。 最近では、平成18年度より、将来あるべき企業像を表現した「10年企業ビジョン」を掲げ、平成18年度~平成20年度の3ヵ年計画として中期経営計画「GS-21」に取り組み、次のような諸施策を実施してきました。そして平成21年度より「GS-Twins」(平成21年度~平成23年度)を実施しています。 平成21年度より実施している「GS-Twins」(平成21年度~平成23年度)は、現在の経済危機を克服するためには、さらに抜本的な収益構造の回復・向上を目標として掲げています。 世界的な経済危機の影響により大きく損なわれた収益構造を今後3年間で回復させ、「10年企業ビジョン」に描いた存在感あるスペシャリティ化学企業への成長に着実にするためのアクションプランです。 「GS-Twins」で取り組む諸施策を見てみます。「GS-Twins」の詳細については、以下のURLで確認できます。http://www.kuraray.co.jp/release/2009/pdf/090430_3.pdf(a)収益構造の改善 ・事業ポートフォリオの継続的改善(不採算分野の縮小・撤退) ・設備投資の効率的運営(投資案件の厳選等) ・キャッシュフローの改善(在庫圧縮等) ・経費圧縮の徹底(固定費削減)による損益分岐点比率の改善 ・組織のスリム化・人員の適正化(b)新事業の創出・拡大 市場成長力が高く、当社の技術ポテンシャルが発揮できる重点領域へ経営資源を投入し、環境指向型ビジネスの創出を目指す。 ・環境領域:アクアビジネス・・・ 排水処理・リサイクル、有価物回収 ・エネルギー領域:新エネルギー・・・ 太陽エネルギー(太陽電池パネル封止材等) 水素エネルギー(燃料電池材料等) ・光学・電子領域:照明部材、透明導電膜等(c)コア事業の世界戦略の加速 世界的に競争力のある酢酸ビニル系をはじめとする基幹素材事業において、M&A、新興経済圏市場の展開加速、未開拓の既存市場の攻略等によりさらなる地域的拡大を目指す。 これら計画に基づいて2011年3月期に行なった研究開発の成果を見てみます。 クラレの研究開発活動は、量から質への変換を図りつつ持続的に成長するスペシャリティー化学企業を目指して、市場成長が期待される、光学、電気・電子、自動車、環境・エネルギー、ライフサイエンス分野を中心に「ベースとなる素材の開発」に加えて、「より加工度を高め機能性を付与した材料・部材」の事業開発に注力する、という開発方針を定め実行してきています。 2009年4月からスタートした3ヵ年アクションプラン『GS-Twins』は2年が経過し、繰り返しになりますが営業利益では過去最高益を達成しました。 着実に経営環境を回復しています。「守りの経営」から「攻めの経営」への舵きりを進めており、「基幹素材事業競争力の質的向上とグローバルな拡大」や、「高い市場成長力を持ち、クラレの技術ポテンシャルが発揮できる環境指向型ビジネスの創出」を目指しています。 クラレの強みである独自素材のベースとなる「独創的な技術開発」をさらに発展させるとともに、市場ニーズや市場変化を踏まえ、開発目的や開発期間を明確にして開発のスピードアップを図っています。 また、新事業創出を目指す「高い市場成長力」を持つ分野として、環境、新エネルギー、光学・電子材料を重点領域として定め、迅速な意思決定の出来る新組織体制のもと推進しており、早期に収益への貢献を果たすことを目指しています。 2011年3月末のクラレの研究開発人員数は、808人です。各セグメントごとの研究開発費は、樹脂2,743百万円、化学品2,737百万円、繊維2,289百万円、トレーディング171百万円、その他1,116百万円、全社共通6,712百万円、合計15,771百万円になっています。経常利益は510億円ですから、経常利益の30%以上(2010年3月期の経常利益は289億円だったので、その金額で考えると55%近く)を研究開発に投じたことになります。その成果は着実に実っています。 2011年3月期の有価証券報告書に開示されているセグメントごとおよびコーポレートの研究開発活動は次のとおりです。 <1> 樹脂 a)ポバール樹脂・フィルム、<エバール>樹脂の酢酸ビニルチェーン 世界のリーディングカンパニーとして、国内外の研究開発部署が緊密に連携し、新規用途開発、新商品開発、新規生産技術開発も併せ研究開発活動を推進しています。b)ガスバリア材料 高いガスバリア性とゴムのような柔軟性・弾力性、優れた加工性を併せ持つ新しいバリア樹脂<エバールSP>、高いガスバリア性と耐レトルト性を併せ持つ食品包装用の新規透明フィルム<クラリスタ>等の用途開発をグローバルに展開するほか、スーパーバリア材料<エバールAP>等当社独自の新商品の市場開発を進めています。<2>化学品a)エラストマー関連 透明・柔軟な新規素材であるアクリル系熱可塑性エラストマー<クラリティ>は、光学分野や粘着材料分野で新規用途開拓がさらに進展しています。新プラント建設は順調に進んでおり、予定通り2011年秋に稼働開始の見込みです。 また、液状ゴム<クラプレン>の研究開発を強化しており、グローバルで市場が拡大しているタイヤ用途を中心に、エコや安全をキーワードとした新規差別化製品の開発に取り組んでいます。b)メタアクリル樹脂 差別化ポリマーの拡充と、ディスプレイ分野の事業拡大を背景として、メタアクリル系樹脂を活用した新規新商品開発、新規用途開発を主体に研究開発活動を行っています。c)耐熱性ポリアミド樹脂<ジェネスタ> 急成長しているLED部材用途拡大に注力すると共に、自動車分野での事業推進に向けて新商品、用途開発を行っています。d)メディカル事業 骨移植用製品の開発について人工骨インプラント<リジェノス>の薬事承認を得、臨床評価を得つつあり、販売を開始しています。<2> 繊維a)PVA繊維 FRC(セメント補強材)の世界市場拡大のための開発、新規機能性付与による用途開発を継続して進めています。また、新規革新プロセスの検討を開始しました。b)高強力繊維<ベクトラン> 日米欧でのマーケティング機能を強化し、特長(高強力、低吸水性、対衝撃性)を活かした市場開拓を進めています。c)人工皮革<クラリーノ> 生産を開始した環境対応型革新プロセス(CATS)を拡充するための商品開発、用途開発を進めています。d)新型不織布<フレクスター>については、遮音性、衝撃吸収性、遮熱性等を特長に畳材や床材、障子の販売を開始しましたが、引き続き住宅内装材の商品開発を進めています。e)新素材については、高機能繊維(難燃や高強力)やナノファイバーの開発を進めています。<3> トレーディングa)ポリエステル長繊維<クラベラ>(a)社のオリジナルポリマーの一つである<エクセバール>を用いた溶融紡糸による細繊度の水溶性長繊維<ミントバール>の開発および同ポリマーを応用した杢調極細繊維の開発(b)環境対応素材として、染色時のCO2削減を狙いとした<ピュアス>の開発(c)クラレオリジナルポリマーである<ジェネスタ>をベースポリマーとした導電性繊維<クラカーボ>の新規銘柄開発により先端分野参入を果たしました。<4> その他a)クラレケミカル株式会社 「Ecology & Amenity」を企業コンセプトとし、「環境・エネルギー」分野で新事業を創出すべく、活性炭を用いた新商品開発に取り組んでいます。b)クラレプラスチックス株式会社 クラレの研究開発部門と連携し、アクリル系熱可塑性エラストマー<クラリティ>や熱可塑性エラストマー<ハイブラー>等を使用した電子部品や自動車部品用途向けのコンパウンドの開発を推進しています。c)コーポレート研究開発1)コーポレート研究開発は、市場成長が期待される「環境」、「エネルギー」、「電子・光学」分野を重点注力分野とし、新規事業の創出と育成に注力しています。2)「技術基盤の深耕・強化」のための研究所と「プロジェクトの確実な早期具現化」のためのプロジェクトチームを設置し、マトリクス的組織運営とすることで、開発テーマの早期事業化を図り研究活動を推進しています。3)環境分野においては、アクアビジネスの拡大戦略をとり、グループの総力を結集するために、アクア事業推進本部を設置し、戦略的なビジネス拡充へ取り組むこととしています。4)炭酸ガス回収・貯留のための膜分離技術開発にむけ、独自技術による部材開発を進めています。5)高効率発電システムとして注目されている集光型太陽光発電の中で、鍵となる部材である集光レンズの開発を進め、平成23年3月に事業化し供給を開始しました。4)光学分野においては、光学設計技術、精密加工技術を駆使し、光源にLEDを用いたエッジライト方式の導光板開発を行っています。省エネに優れ、薄型・軽量であり、成長が期待できるLED光源を用いた液晶テレビパネル、照明分野への展開を図っています。5)電子分野では、独自の製膜技術により開発した液晶ポリマーフィルム「ベクスター」において、優れた耐はんだ性、光反射性を有する新銘柄を開発しました。優れた電気特性、低吸湿性を活かし、高速伝送用回路基板やフレキシブル回路基板用途として高評価を受けており、ノートパソコンなどへの採用が拡大されています。5)微細加工技術を駆使し、3次元構造のマイクロ空間細胞培養プレートを開発しており、これまでの平板培養と比較して、生体内に近い細胞培養が可能であることが、具体的に実証されつつあります。6)SIM-Driveが中心に進める電気自動車の先行開発車プロジェクトに参加し、部品、材料提案などの活動を進めています。7)これまで培ってきた高分子の設計・合成技術を駆使して、曲がると電圧が発生する独自のフィルム状センサーを開発し、ヘルスモニタリング分野、入力デバイス分野などへの展開を図っています。
2011.07.25
萩原工業の業績がまずまずだったので、ある程度は業績が良いのではと期待していましたが、無念の業績下方修正となりました。 震災復興銘柄では唯一といってもよいかもしれませんが買い増していた銘柄なので精神的ダメージは大きい感じです。http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr1/tdnetg3/20110725/6ytj1a/140120110714081694.pdf『当社グループの主力である環境資材事業におきまして、当社グループの製品及び提唱する工法は、コストパフォーマンスに優れるものとして市場に広く認知されております。また、今回の東日本大震災の緊急復旧資材として当社グループの製品は一定の評価を得ており、随時出荷されていますが、昨今の政局混迷による公共事業予算の執行遅れ等から従来より計画されてきていた公共事業の発注が遅延・延期となっており、売上の先行きに対する懸念は高まってきております。 利益面におきましては、上記の売上高減少のほか、原材料価格の上昇によって粗利率が低下しており、経費面では、積極的なM&Aの展開や今後有望である戦略分野における業容拡大を図り人員を増強した結果、人件費増となりました。 以上のことから、連結・個別ともに前回発表の予想を下回る見通しとなったため、今回業績予想を修正いたします。』 前田工繊は失敗でしたが、他の1000株単位で出来高の薄い震災復興銘柄からは撤退していて良かったのかもしれません。まだ決算発表後の、それぞれの株価の動きがどうなるかは分かりませんが(汗)http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr1/tdnetg3/20110725/6ytiyl/140120110714081597.pdf ただ前田工繊は9月一括配当銘柄で、PBRは充分低く、予算がついて公共工事がらみの震災復興や台風などの土砂災害などの工事が本格的にスタートする来期は業績が上向くと思うので、ドカ~ンと下げたら、少し買い増すかもしれませんが、流動性が低いので、買い増さないかもしれません。正直迷っています。
2011.07.25
クラレの研究開発費の状況を見ると、リーマンショックには関係なく安定的に投下しており、むしろ安定的に漸増している印象です。2007年3月期 130.21億円 2008年3月期152.50億円 2009年3月期 163.58億円2010年3月期152.92億円2011年3月期 157.71億円 次に設備投資と減価償却費の推移表です。http://www.kuraray.co.jp/ir/library/data/equipment_01.html 設備投資については、リーマンショックの前に積み上げてきたので、現状は少し抑え気味です。次に見る減価償却は前期まで増えてきましたが、これからは少し下がっていくように予想されます。経常利益は減価償却費が減ると増加していきます。クラレの設備投資 2007年3月期 377億円2008年3月期427億円 2009年3月期 389億円2010年3月期199億円 2011年3月期 205億円減価償却費の推移 2007年3月期255億円 2008年3月期 315億円2009年3月期371億円 2010年3月期 365億円2011年3月期335億円 続いてキャッシュ・フローを見るために『経常利益+減価償却費』の推移を見ておきます。着実に増加してリーマンショック前の金額をクリアーして増加して来ています。これからは更にその増加が高まると期待できます。2007年3月期620億円 2008年3月期 743億円2009年3月期638億円 2010年3月期 654億円2011年3月期845億円 クラレの研究(その4)では長期の経営計画と中期の経営計画が順調かどうかをチェックしたいと思います。実に計画通りに粛々と計画を実行に移している状況が見えています。 300億円程度の事業規模の新しい製品を順調に生み出してきており、中長期的に見ても成長力が高い企業だということが分かります。 クラレのIRに最近確認したところ、国内工場群には自家発電設備が備え付けられており節電の影響を受ける可能性はほとんど無い。更に今期予定されていた工場の定期修理は6月に全て実施しており、通期の業績予想で見れば上期が予定された定期修理を織り込んで、下期より利益が低い計画になっていますが、当初計画通りの売上推移でも下期は上期より増益になります。 日本の製造業の震災後の回復は予定より早まっているようで、当然クラレにも同じ傾向が見えるようですが、決算発表が近いので具体的な状況は決算短信の発表を楽しみに待とうと思います^^;
2011.07.25
クラレの業績は好調で、2011年3月期(=前期)は営業利益と最終純利益で過去最高を記録して、2012年3月期も連続で最高益を確保できる見込みです。クラレの研究(その1)で最初に見たように世界シェアの高い売れ筋製品の値上げで、会社の業績予想は充分に達成できると思います。クラレの研究(その1)http://plaza.rakuten.co.jp/lucky7lucky/diary/201107240000/ 業績が好調なためにバランス・シートの中身は着実に現金性資産を積み上げています。まず2年前の2009年3月期のバランス・シートの中身の概略です。(平成21年3月期の決算短信から調べました。) 現・預金375.2億円+短期有価証券95.0億円+投資有価証券475.0億円+前払年金費用71.2億円+売掛債権(売掛金+受取手形)665.5億円+在庫735.5億円-全部の負債(他人資本全部)1468.6億円=970.2億円。 固定資産など、上記の資産価値に計上しなかった、資産を見てみます。 土地簿価167.7+建物等560.2億円+設備等1025.3+その他の資産526.3億円=2279.5億円。2011年3月期にはどのように変化したでしょうか。(2011年3月期の決算短信から調べました)http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr1/tdnetg3/20110427/6tabnv/140120110412087595.pdf 現・預金342.2億円+短期有価証券1271.2億円+投資有価証券195.7億円+前払年金費用62.4億円+売掛債権(売掛金+受取手形)761.3億円+在庫613.8億円+土地簿価179.7-全部の負債(=流動負債+固定負債=他人資本全部)1605.1億円=1641.5億円。 土地を除いた固定資産など、上記の資産価値に計上しなかった、資産を見てみます。 土地簿価179.7+建物等(含む建設仮勘定)455.6億円+設備等792.1+その他の資産398.7億円=1826.1億円。一番先に目に付いたのが現金性資産の増加額の大きさです。863.9億円も増加しています。全部の負債も136.5億円増えていますが、それを除いても727.4億円の増加はすばらしいと思います。2011年3月期現・預金342.2億円+短期有価証券1271.2億円+投資有価証券195.7億円=1809.1億円2009年3月期現・預金375.2億円+短期有価証券95.0億円+投資有価証券475.0億円=945.2億円自己資本比率も着実に上昇しており、ROEもROAもリーマンショック後のダウンから着実に改善されています。http://www.kuraray.co.jp/ir/library/data/financial_02.htmlhttp://www.kuraray.co.jp/ir/library/data/stock_02.html利益も着実に伸びています。営業利益などhttp://www.kuraray.co.jp/ir/library/data/financial_01.html経常利益http://www.kuraray.co.jp/ir/library/data/profit_02.html最終純利益http://www.kuraray.co.jp/ir/library/data/profit_03.html『経常利益+減価償却費』の推移を見ると、クラレの本当の収益力の高さの実力がより鮮明に見えてきます^^;2007年3月期 620億円 2008年3月期743億円 2009年3月期 638億円2010年3月期654億円 2011年3月期 845億円
2011.07.24
クラレが原料モノマーから自社開発した、独自のポリアミド系エンジニアリング・プラスチック。優れた耐熱性、耐薬品性と、繰返し摩擦に耐えられる特性=摺動性に優れた成形材料です。 中期経営計画「GS-21」で新成長領域(光学・自動車・エネルギー等の成長産業に向けた革新的材料)で枢要な役割を担っています。 すでにパソコン・デジタルカメラ・携帯電話などの電子機器では、耐熱性を生かし、メモリー接続用や充電用の差込口(コネクタ)に幅広く使用されています。さらに近年では環境問題から、電子部品のはんだ付けの際に、鉛を含有しない「鉛フリーはんだ」の使用が広く普及しており、<ジェネスタ>の高い耐熱性は一層高い評価を得ています。 いいかえると、電気・電子部品分野ではSMT(表面実装技術)の普及が進み、携帯電話、パソコン、スマートメディアなど、カードコネクタ用途を中心に鉛フリーハンダ対応の高耐熱材料として需要が拡大しています。 最近注目を集めているLED(発光ダイオード)液晶テレビでも、耐熱性に加え黄変しにくいという特長が評価され、LED反射板用途で採用されはじめています。 今後は、耐熱性、摺動性に加え、耐薬品性を武器に、自動車部品(=エンジンルーム内のベアリングリテーナー、各種ギアなど、耐熱、高摺動性能が要求される部分)など、さらに幅広い用途展開を推進していく方針です。http://www.kuraray.co.jp/company/business/material.htmlhttp://www.kuraray.co.jp/ir/analysis/share/genestar.html <ジェネスタ>はエンジニアリングプラスチックといって、一般のプラスチックよりも高性能で、(1)耐熱性、(2)低吸水性、(3)耐薬品性、(4)高摺動性(摩擦に強い)などの特徴があります。 例えば、普通のプラスチックだと熱や水分、それから度重なる摩擦によって変形してしまったり、薬品に触れると溶けてしまうことがあるのですが、<ジェネスタ>は強いのです。 <ジェネスタ>はまるで金属のような強さえを持っています。「自由に成形できる」というプラスチックの利点を備えながら金属のように強いため、スーパーエンプラと言われています。 最近のパソコンや携帯電話は、どんどん薄くコンパクトになってきています。そのために<ジェネスタ>が活躍しています。 パソコンや携帯電話の電子部品を接着するには、基盤に穴をあけて裏面からハンダをつけて止めていたのですが、<ジェネスタ>を使った電子部品だと熱に強いので、SMT(表面実装)方式といって穴をあけずに直接ハンダをつけて加熱接着できるのです。その結果、あいた裏面にも他の部品や回線がつけられるようになったので薄くできるようになりました。また、回路も短くなったので応答が速くなるという利点もあります。 <ジェネスタ>はクラレが1999年(平成11年)に開発したので、競合他社には作れません。今後は用途が広がり更に大きく伸びていくと期待されます^^;http://www.enplanet.com/Company/00000029/Ja/Data/p003.htmlhttp://www.kuraray.co.jp/genestar/
2011.07.24
クラレは2011年3月期に営業利益と最終純利益で過去最高益を達成しました。今期も最高益を連続で達成するという会社予想を出しています。これはこれから調べていく過去の研究開発費の状況や、設備投資の推移、減価償却費の推移(これからは減少に向かって、利益が出やすくなってきます^^;) 新製品の開発、更に商業ベースの売り上げ増加、更にコスト高をカバーする値上げの状況を確認して行こうと思います。 まず世界シェアNO1が沢山あり、しかも世界シェアが80%などというお化け製品の値上げを発表しています。これからも他のシェアの高い製品値上げが続くと思います。 まず、最初にクラレのシェアの高い製品(⇔クラレが世界N01シェアを持っている製品が7つ紹介されています^^;)が出ているホームページを見て、最近3連続で7月1日および8月1日から20%~60%もの値上げを発表した3つのIRを確認したいと思います。http://www.kuraray.co.jp/ir/analysis/share/ クラレは世界シェアの高い製品をたくさん持っており、原料代などコストの値上がりを販売価格に転嫁することを決めました。 日本の部品工場が被災して、原材料が調達できないと、どんなに需要があっても生産が出来ないことを世界中の企業が実感しました。 性能がよく、世界シェア80%も持っている売れ筋の商品を作る原料をクラレが値上げするなら買わないなどといえる需要家は、まずいないと思います。 高性能の樹脂など化学メーカーの作る製品は、多額の資金で時間をかけて建設する大規模工場など生産設備を作るにも時間がかかるし、技術が無いと生産設備があっても作ることは出来ません。だから世界シェア80%などというお化けシェアになっているのです。まずクラレの立て続けの3つの主要製品値上げのIRをチェックして見ましょう。(1) 7月1日からポリビニルアルコール系樹脂およびEVAエマルジョンの価格改定が行なわれました。(6月23日のIRです。)http://www.kuraray.co.jp/release/2011/110623.html 改定幅→ポリビニルアルコール樹脂 <クラレポバール> および酢酸ビニル系水溶性樹脂 <エクセバール> の国内出荷分 30円/kgEVAエマルジョン <パンフレックス> の国内出荷分 15円/kgクラレポバールは世界シェア1位でシェア35%の製品です。 ポバール(ポリビニルアルコール=PVA)は、ビニロン繊維の原料としてクラレが世界に先駆けて工業化しました。合成樹脂としては珍しく水に溶ける特長を持っています。優れた接着性、乳化性、耐油性、耐薬品性を生かして、繊維や紙の加工剤、木工ボンドや合板用の接着剤、塩ビの重合添加剤、自動車のフロントガラス用中間膜原料などに用途を広げています。 クラレが2000年ごろに開発した酢酸ビニル系(PVA)水溶性樹脂「エクセバール」は開発後それほどたっていないので、まだ世界シェアは高くないようですが繊維糊材として展開する一方、溶融紡糸が可能なことからスパンボンド(SB)やメルトブロー(MB)不織布の原料です。 SBやSBをMBで挟み込んだSMS、SMMSなどの主力用途である紙おむつは大量廃棄される製品。生分解性もある「エクセバール」が紙おむつの地球環境への負荷を低減するための、第一歩につながるかもしれない製品です。エクセバールは、接着剤、紙加工剤、水溶性繊維、水溶性フィルム、EVAエマルジョンなどに使用されています。 「エクセバール」は従来のPVA樹脂であるポバールと同社のEVOH樹脂「エバール」の特徴を兼ね備えた樹脂で、水に溶けるがいったん乾いて固まると<1>耐水性、ガスバリヤー性を発揮<2>低温における水溶液の粘度安定性<3>溶融成形性<4>生分解性などの特徴をもっています。 パンフレックスは、各種プラスチックや無機物に対する高い接着力と耐アルカリ性を活かし、接着剤や塗装バインダーなどに活用されています。(2)8月1日からポバールフィルムの価格改定が行なわれます。(6月29日のIRです)http://www.kuraray.co.jp/release/2011/110629.html 改定幅→国内向け 20%アップ 光学用ポバールフィルムは、特にシェアが高く世界シェア80%の製品です。液晶ディスプレー(LCD)の表示に欠かせない偏光板の主材料として使われています。フィルム本来の透明度が高く、原料であるポバールに由来して分子の列がきちんと並ぶため、光を通したり遮断したりする偏光板の働きの中で、一方向の光の波だけを通すブラインドのような役割を果たします。クラレグループの強みは、原料となるポバールからの一貫生産体制にあります。http://www.kuraray.co.jp/ir/analysis/share/pva_film.html(3)8月1日から活性炭ならびに関連製品の価格改定が行なわれます。(7月20日のIRです。)http://www.kuraray.co.jp/release/2011/110720.html 改定幅→製品に応じ、国内向け 15~30%アップ、海外向け 30~60%アップ 活性炭は国内シェア30%の製品です。http://www.kuraray.co.jp/ir/analysis/share/coal.html 活性炭とは、石炭やヤシ殻などを原料として、高温でガスや薬品と反応させて作られる微細孔を持つ炭素のことを言います。直径20~40Å(1Åは1/1000万ミリ)の微細孔は、炭素の内部に網目状にはりめぐらされています。この微細孔の一つひとつが有害物質の分子を吸着して閉じ込め、水や空気を浄化します。 クラレケミカル(株)の活性炭は、キャパシタと呼ばれる蓄電装置の電極部分でも活躍しており、電子機器のメモリーバック用電源やハイブリッド自動車、太陽発電池の蓄電などに採用されています。 クラレの主力製品群の値上げなので、間違いなく業績にプラスで効いてくると思います。世界シェアが高いということは売れない製品ではなく、世界中の需要家が欲しがっている製品だということの証明だと思います。 しかも化学製品は巨額な資金と建設期間と、設備運用技術の製造技術、製造ノウハウが無いと作れない製品で、すぐに競合他社が生産を増やすことの出来ない製品です^^; 明日以降にバランス・シートなので変化も調べていこうと思いますが2年前と比べて一番増えていたのが現金性資産でした^^; 863.9億円も増加しています。全部の負債も136.5億円増えていますが、それを除いても727.4億円の増加はすばらしいと思います。2011年3月期現・預金342.2億円+短期有価証券1271.2億円+投資有価証券195.7億円=1809.1億円2009年3月期現・預金375.2億円+短期有価証券95.0億円+投資有価証券475.0億円=945.2億円
2011.07.24
アークスを売ってユニバースを買っておいて、アークスの株に変換された後に信用売りの返済に充当すると鞘が抜ける状態が続いているので、当然といえば当然のことかもしれません。アークスにはすでに逆日歩が発生しています。日付売残買残売残増減買残増減信用倍率2011年7月15日116,60022,200+49,500-9000.192011年7月8日67,10023,100+14,500-2,5000.342011年7月1日52,60025,600+39,700+13,8000.492011年6月24日12,90011,800+300+2,6000.912011年6月17日12,6009,200-700-4,2000.732011年6月10日13,30013,400-1,100-5,7001.012011年6月3日14,40019,100-5,000+5,2001.332011年5月27日19,40013,900+4,400+1,2000.722011年5月20日15,00012,700-200+7000.852011年5月13日15,20012,000-8,500+3,2000.792011年4月28日23,7008,800+9,800-1000.372011年4月22日13,9008,900+7,600+2,1000.642011年4月15日6,3006,800+3,000-4,7001.082011年4月8日3,30011,500-1,100-9003.482011年4月1日4,40012,400-1,400-1,4002.822011年3月25日5,80013,800+100-3,2002.382011年3月18日5,70017,000-90002.982011年3月11日6,60017,000+200+1,7002.582011年3月4日6,40015,300-2,100-3,3002.392011年2月25日8,50018,600-3,300-4002.192011年2月18日11,80019,000+5,900+1,1001.612011年2月10日5,90017,9000-1,0003.032011年2月4日5,90018,900+1,400-1003.202011年1月28日4,50019,000+1,900+6004.222011年1月21日2,60018,400-2,000+1,5007.082011年1月14日4,60016,900+2,700+2,1003.672011年1月7日1,90014,800+1,500+6007.792010年12月30日40014,200+400-1,80035.502010年12月24日016,0000-5000.002010年12月17日016,5000-9,4000.002010年12月10日025,9000-13,0000.002010年12月3日038,9000-5,4000.002010年11月26日044,3000-9,3000.002010年11月19日053,6000-4,9000.00 ユニバースの 信用の買い残は増えていないし、売りの残もほとんど無いので、ユニバースを買っているとするならば現物の買いだと思います。 アークスは8月に配当の利払いがあるので、コストが上がってしまいます。配当権利日の前に、一旦信用の売りを解消するための買いが入るかどうかは分かりませんが、アークスの売買高と比較して、ユニバースの出来高はずっと小さいので、見ているだけでも面白いですが、何度もエントリーを立てているように、10月21日以降にアークスの業績上方修正のIR(=負ののれん代と、ユニバースの業績の上乗せ分)があれば、信用の売りの解消もありアークスの株価が上に大きく跳ねてくれることを期待したいと思います。
2011.07.22
伊藤忠商事三井物産住友商事三菱商事 1単元が1000株なので投資対象とはしなかった丸紅 三菱商事は買い増していませんが、総合商社のリーダー銘柄として上がってくれると、他の総合商社の株も引っ張られて上がるので、ぜひ上がってほしいと思います。少しは持っているので^^; 住友商事の株価の上昇遅れが鮮明になってきたので、他の2銘柄へのシフトなども検討しようかと思っています。
2011.07.22
株価が堅調なユニバース、ヤマザワ、フジ・コーポレーションなど被災地を中心に事業展 開している食品や日常の消耗品などを販売する小売業の月次の業績発表を見ると、堅調に売り上げが前期比で伸びていることが分かります。ユニバースhttp://www.universe.co.jp/static/up_file/File/new_ir2/1106.pdfヤマザワhttp://www.yamazawa.co.jp/ir/ir_getuji.htmlフジ・コーポレーションhttp://www.fujicorporation.com/bs/pdf/mrsr1106.pdf アークス自体の北海道の業績の伸びは、上記の3社の業績の伸びよりは低いです。http://www.arcs-g.co.jp/ir/irgyoseki.html 東北などの被災地は、まだ復興が本格化しない状態でも、このように売り上げなどが伸びており、今後復興工事が本格化していると、当然に工事に携わる人間が増えてきて、特に食品スーパーであるユニバースやヤマザワの売り上げは、ますます伸びていくと思われます。 復興工事は1年程度の短期間で終わるものではなく、かなりの長期にわたります。そして工事で地元の業者なども潤って、食品関連などの売り上げは伸びていくと期待されます。 ということで、ユニバースの株価が下がったときは、少し買い増すようにしています。小売関連は株価の堅調な銘柄も多いですが、一時的な駆け込み需要か、それとも長い間続いていく需要かを見極めて、家電のように地デジ化のための一時的な需要爆発銘柄は儲かっているときに、ある程度株価が上がったら他の銘柄にシフトしておくことも考えながらもしばらくは、株価の上昇を楽しもうと思います。 パナソニックは100株だけ残して1020円台で感謝して利喰しました。しかし利喰額を合計しても、100株残した分の株価下落で利益はほぼ飛びました(爆笑)10%も下がったし、液晶テレビはバカ売れで、LED照明も確実に伸びており、エアコン関連も冷蔵庫も省エネタイプが伸びていると予想されます。太陽光発電関連も伸びてきて、パナソニックの業績は、実は予想以上に堅調かもしれないと考えて、今日は利喰した分を全部買い戻そうと指値して、出かけていましたが、安く指値しすぎて半分程度しか買い戻せませんでした。またチャンスは来ると思います^^; パナソニックはリチウムイオン電池など車載用の電池の王者になれる可能性が高いので、思い切り売られているときにコツコツ拾って中長期で良い思いをさせていただきたいと狙っています。
2011.07.22
設備投資の少ないサービス業や、そんな指標を無視している個人投資家が好む投資対象を投資対象にしているときは、ほぼ目をつぶてPERとPBRと自己資本比率に重点を置いていましたが、機関投資家が参戦している大型株、特に製造業に投資額を増やしているので減価償却費の推移に、より注意を払うことに決めました。 投資指標で言うところPCFRをより重視しだしたということのなります。 キャッシュフローとは税引後利益に減価償却費を加えたものです(配当金、役員賞与金を除く)。 プライス・キャッシュ・フロー・レシオ(price cash-flow ratio)を略して、「PCFR」とも言います。 株価が割高か割安かを推し量る株価指標では、PER(株価収益率)が代表的ですが、PERは国によって会計基準が異なることから、何を利益とするのかといった定義が一定ではなく、国境を越えて投資資金が行き来するなかで、合理的な投資判断を行うには不適当という見方があります。 個人投資家の投資で株価が決まってくるような銘柄では、個人投資家が気にしない指標で投資判断をすると、ミスターマーケットとずれが生じてしまいます。見ることは見ていても、それほど重視しないほうが良いと考えて投資対象を選んでいました。他の指標でもミスターマーケットと意見が違うことが多いので(爆笑) しかし機関投資家が大量に資金を投下してくる大型の製造業に投資する場合は、一応機関投資家に敬意を払って、多分まっとうな機関投資家なら重視しているはずだと思われるPCFRにも、いままで以上に注意を払うことにしたわけです。 株価キャッシュフロー倍率の場合は、このように国ごとに異なる会計制度の影響を受けにくいことが評価され、国際的な株式投資の指標として注目を集めています。基本的に、この数値が低いほど、その株価は割安であると考えることができます。 製造業の場合は研究開発費とともに、設備投資をきちんと行っていかないと、足元の利益は上がっていても、将来の収益成長は見込めなくなってしまい、競争から脱落してしまいます。したがって、きちんと将来の利益を確保するために、利益の源泉である設備をきちんと準備しているかを重視していく必要が出てきます。 また大きな設備投資をした後は、その後に減価償却費が大きくなってくるので、見た目は利益が減少して、PERが悪くなったり、自己資本が積み上がりにくくなてきます。 大型株でも一株利益の額の大きさで短絡的に株価が動くことが多くなってきているので、機関投資家が本当にPCFRを重視して投資しているかどうかは、かなり疑わしいとも思っていることもありますが、減価償却が減少傾向になると利益が大きく出てくるので、機関投資家が参戦してこない小型の製造業でも、もう少し重視したほうが良いかもしれないと、考え始めています(苦笑)
2011.07.22
日本無線は日清紡が64.63%の株を持つ連結子会社としています。http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr2/tdnetg3/20110629/6xx5o4/140120110629071380.pdf 黒字は維持してきましたが、それほど魅力的な業績ではありませんでした。しかし不動産などの資産価値は高い企業でした。http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr2/tdnetg3/20110509/6u4p41/140120110427004705.pdf 日本無線は株価238円で時価総額は328.4億円程度です。 現・預金59.6億円+短期有価証券176.6億円+投資有価証券84.1億円+売掛債権459.8億円+在庫246.3億円-全ての負債737.9億円=288.5億円 土地簿価19.6億円+建物54.5億円+設備等18.3億円+その他の資産67.0億円=159.4億円 投資有価証券の中に親会社の日清紡の株 簿価16.96億円を持っていましたが、今年の5月に日清紡に売却し8.89億円の売却益を出しました^^;売却価格は25.8億円です。http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr2/tdnetg3/20110531/6w47b7/140120110530040867.pdf まあ、日本無線は技術力も高く、土地を簿価で計算しても充分資産価値の高い企業です。しかし土地は東京都三鷹市と埼玉県ふじみ野市にかなり大きい土地を持っています。 東京都三鷹市の三鷹製作所の面積は63,644平方メートルで簿価は368百万円です。1平方メートル当たりの簿価は5783円しかありません。近隣の公示地価格は1平方メートル当たり35.5万円しています。この公示地の価格を時価として計算すると、時価は225.93億円になり、含み益は222億円になります。 埼玉県ふじみ野市のさいたま工場の面積は51,814平方メートルで簿価は36百万円です。1平方メートル当たりの簿価は695円しかありません。近隣の公示地価格は1平方メートル当たり11.5万円しています。この公示地の価格を時価として計算すると、時価は59.58億円になり、含み益は59億円になります。 あと面積は小さいですが東京都品川区と大阪市北区に簿価の低い土地を持っていますが、それを計算しなくても膨大な土地を持っていることになります。三鷹製作所とさいたま工場の土地の時価だけで285.51億円くらいになりますから、建物の簿価54.5億円をあわせると土地と建物という不動産だけで時価総額をカバーしてしまいます^^; 日本無線だけでも充分割安な資産価値です^^; 新日本無線の土地は埼玉県ふじみ野市の川越製作所で面積は66,135平方メートルで簿価は140百万円です。1平方メートル当たりの簿価は2117円しかありません。近隣の公示地価格は1平方メートル当たり11.5万円しています。この公示地の価格を時価として計算すると、時価は102.3億円になり、含み益は101億円になります。 出かけなければならないので、新日本無線のバランスシートは、また時間があったら見て見ます。
2011.07.21
フォスター電機が少しだけ反発してくれました^^; フォスター電機は子会社の工場を一つ国内に残して、主力工場は全て海外に移して生産をしています。業績も以下のように、これほど投売りされるほどのことは無いと思っています。 一旦上がりかけた株価はまた1500円以下にブン投げられたので、決算短信発表の直前まで我慢して買い増そうと思っていました。 しかしアップルの好業績が発表されたからだと思いますが、今日は反発してしまいました(苦笑) 日本でいくら停電が発生してもフォスター電機の生産はビクともしないと思います。 フォスター電機はAV(オーディオ・ビジュアル)用スピーカーユニット、車載用スピーカー、高級スピーカシステム、携帯電話やコンピュータ等の情報機器用小型スピーカー、マイクロホン付きヘッドホン、携帯オーディオ用ヘッドホン等を主に取引先ブランドを通じて販売しています。 OEM主体でアメリカのアップル向けのスピーカーも、ほぼ独占しているのではないかといわれています。http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr1/tdnetg3/20110428/6u6v2w/140120110428005752.pdf 製品のほとんどを海外で生産するフォスター電機の活躍するフィールドは日本国内にとどまらず、全世界を対象としています。日本はほんの一部の市場でしかなく80%以上の製品が北米やヨーロッパを中心とした海外で流通しています。円高や日本国内の電力不足に悩まされない点でも魅力があります。 スピーカーに使われる振動板などの各種部品や材料、さらには製造設備まで、自社で研究開発から製造までを手掛けることで、音の微細な差異の追求を可能にしています。 フォスター電機の事業領域であるカーオーディオ、電子部品および電子機器業界においては、スマートフォンや3D対応薄型テレビならびにエコカーといったマーケットの拡大が続いています。 フォスター電機は海外での工場新設や生産増強を継続して進めています。 2010年7月ベトナム・ダナン工場において、これまでのヘッドホン・ヘッドセット関連部品の生産に加えて完成品の生産を開始しました。8月には同工場敷地内に第2工場を建設することを決定しました。 11月には中国広東省・河源工場においてスピーカーの生産を開始し、12月にはヘッドホン・ヘッドセットの関連部品の製造工場として中国広東省・雲浮工場が稼動しました。 2011年1月にはベトナムハノイ近郊のバクニン工場においてヘッドホン・ヘッドセットの生産を開始しました。 3月にはヘッドホン・ヘッドセットの関連部品の製造工場として中国・広西チワン族自治区に豊達電機(崇左)有限公司を設立しました。 新興国を中心に拡大が見込まれる需要の先行きを見越して、着実に生産拠点の拡充を推進しています。 これからも生産が増加すると期待されるアップル社の製品群など通信や家電業界におけるスマートフォンや3D対応薄型テレビなどの製品ばかりではなく、これから大きく生産が回復していく自動車業界においても、従来のカーオーディオなどと並んで、車両接近通報装置用のスピーカーの需要が大きく伸びることが期待されます。それを見越してフォスター電機は海外生産増強を急いでいるのだと感じます。 去年(=2010年1月29日)、国土交通省は「静か過ぎて気付かずに危険」と視覚障害者らから指摘されていたハイブリッド車(HV)について、疑似エンジン音などを出す「車両接近通報装置」の搭載を義務付けると発表しました。そして、装置の機能などのガイドラインを示し、義務化される前にも積極的に搭載するよう、関係団体を通じて各メーカーに要請しました。 国土交通省は今後、各社が装置搭載車を販売し始めた時期を見ながら、保安基準を作成し、できるだけ早い時期に新車への搭載を義務付ける考えでした。当面、対象となるのは『低速走行時にエンジンを使わず電気だけで走行するHV電気自動車』『燃料電池自動車』です。静かに走行するこれらの自動車は、実験などで、目をつぶるなどした場合、低速走行時はほとんどの人が接近に気付かないことが分かっていまする。 装置で音を発するのは、発進から時速20キロまでの走行時と後退時としています。また車が発進してから20キロになるまでは自動的に鳴り続けることが必要とされました。 これから発売される自動車はハイブリット車、燃料電池車、電気自動車などがまちがいなく増加していくことが予想されます。車両接近通報装置にはスピーカーが必需品でフォスター電機が得意とする分野です。カーオーディオ以外にも自動車に搭載されるスピーカーの数量が増えることはフォスター電機にとってプラスの要因になると考えます^^; 他の自動車部品メーカーよりも海外生産ほぼ100%で世界中の自動車メーカーばかりではなく、業績絶好調で製品の販売個数が2倍以上も増えているアップルや世界中の企業に製品を提供しているフォスター電機の業績には安心感があると思っています。 しかしフォスター電機のような銘柄の株をブン投げる既往投資家サンに感謝して拾っていこうと思います^^;
2011.07.20
株価がコロコロ下がって1500円を割り込んでいたので決算短信発表前に買い増そうと狙っていた銘柄が少し上がってしまいました(苦笑) やっぱり投資家は抜け目無く判断していますね(苦笑) 米アップルが19日発表した第3・四半期(4─6月)決算は、「iPhone」(アイフォーン)の好調な販売やアジア事業の拡大をテコに、市場予想を大幅に上回りました。これをうけ、アップル株は時間外取引で7%以上上昇し、過去最高値となる405ドルをつけたようです^^;『 4─6月期の売上高は285億7000万ドル。トムソン・ロイター・エスティメーツによるアナリスト予想は249億9000万ドルだった。 1株利益は7.79ドルで、アナリスト予想の5.85ドルを大幅に上回った。同社は以前から保守的な業績見通しを出すことで知られており、過去2四半期は見通しを約20%上回ったが、4─6月期は平均予想を33%上回り、これまでの実績に比べても予想外の好決算となった。 4─6月期は「iPhone」の販売台数が2034万台に達し、アナリスト予想の1700-1800万台を大きく上回った。この結果、同社はノキア<NOK1V.HE>アやサムスン電子<005930.KS>を抜いて、世界最大のスマートフォン・メーカーとなった。 「iPad」(アイパッド)の販売台数は925万台、マック・パソコンは395万台。粗利益率は41.7%だった。 「iPad2」に関しては供給不足が懸念されていたが、その懸念が和らいだことも業績を押し上げた。同社のピーター・オッペンハイマー最高財務責任者(CFO)は、6月末時点で「iPad」は100万台以上の在庫があると明らかにした。 また、オッペンハイマー氏は粗利益率が高水準に達したことについて、特にアジア地域における「iPhone」販売の拡大が寄与したと説明した。4─6月期の売上高のうち、海外での売上高が62%を占めた。 特に、アジア太平洋地域の売上高は63億ドルと、3倍以上に拡大した。 第4・四半期(7─9月)については、1株利益が約5.50ドル、売上高は約250億ドルになるとの見通しを示した。アナリスト予想である1株利益6.45ドル、売上高277億ドルを下回ったが、同社は保守的な見通しを出す傾向がある。 YCMNETアドバイザーズのCEO、マイケル・ヨシカミ氏は「彼らはいつも驚きを与えてくれる。今回の数字は明らかに非常に力強く、あらゆる部門で利益が加速しているようだ」と述べた。』
2011.07.20
栗田工業もシコシコ買い増しを続けている大型株の一角です。優待銘柄でもあり、配当は2004年の1株16円から、毎期最低でも2円増配して16円→18円→22円→28円→32円→34円→36円→38円(2011年3月期)→40円予想(2012年3月期) 自己資本比率も78.2%と高く、毎期毎期研究開発費も40億円以上安定的に投下しています。http://www.kurita.jp/CACHE/japanese/index_page_pageobj1693.cfm設備投資は直近の2期は抑え気味。その前の設備投資が大きかったので減価償却費は大きく増加してきており、利益は見た目はあまり増えてきませんがキャッシュベースでは問題ない動きです^^;http://www.kurita.jp/CACHE/japanese/index_page_pageobj1692.cfmここ4期(2008年3月期から)では減価償却費は84.8億円→109.16億円→148.4億円→153.75億円(2011年3月期)http://www.kurita.jp/CACHE/japanese/index_page_pageobj1685.cfm 同じく2008年3月期からの経常利益の推移は312.43億円→289.17億円→270.96億円→281.58億円(2011年3月期) 減価償却費+経常利益で推移を見ると397.23億円→398.33億円→419.36億円→435.33億円 このようにリーマンショックをものともせずに、きっちりと利益を積み上げてきており、これからが利益を稼げる期間になるのではと期待しています^^; 水は投資テーマとしても大きくて、栗田工業は純水製造装置などを売って、そのメンテナンスで儲けるというスタイルから、純水製造装置などを貸して、儲けるという、従来以上にストック型ビジネスの部分を増強してきて、収益が安定することも安心な点です^^;http://www.kurita.co.jp/f_direction/mp11_service.html#service01 ユーザーの工場内にクリタが超純水の設備を建設、保有し、設備の運転管理からメンテナンスまでをトータルに請け負うというビジネスです^^; 従来のような水処理装置の販売とは異なり、ユーザーが求める超純水を安定的に供給して料金を稼ぐビジネスモデルで、ユーザーの投資資金、人材育成、運転管理といった負担も同時に軽減し、ユーザーを囲い込めます。 水処理薬品という消耗品も伸びています。 オフィスビルや工場などのボイラ・冷却水系のトラブルを未然に防ぎ、最適な状態を維持する。 石油化学・鉄鋼・紙パルプ産業などにおける、製造プロセスの生産効率を向上させる。 排水などに含まれる有害物質や、焼却炉から発生する重金属やダイオキシン類を取り除き安全に処理することで環境負荷低減に貢献する。 栗田工業の水処理薬品はさまざまな産業で使われています。http://www.kurita.co.jp/business/water_chemicals.html エネルギー関連ビジネスも新事業として手がけています。水素ガスエネルギー関連事業などです。 「家庭用燃料電池向け水処理装置」の開発に取り組み、"メンテナンスフリー""高温対応""高純度の処理水生成"を実現し、将来の家庭用燃料電池社会の普及に貢献して大いに稼ぐ方針です^^; まだまだ面白そうな新事業をやっていますが、東日本大震災復興関連事業としては津波による塩害汚染を受けてしまった土壌や地下水浄化事業も、期待できると思っています。株価が下がっているところが美味しいところです^^;http://www.nikkei.com/markets/company/chart/chart.aspx?scode=6370&ba=1&type=2year ミスターマーケットは減価償却の増加額を見逃しているのだと考えているんですが、どうなんでしょうかね~。
2011.07.20
月足チャートを見ていると、阪神大震災の6ヶ月ほどあとから多くの株が上昇を始めたことがわかります。 世界の経済環境が違うので、今回も同じことが起こるかどうかはわかりませんが、日本の景気は、間違いなく復興の需要で上向きだすと思っています。 しかし、いま資金をシフトしているのは、最近のブログに書いているように総合商社と大型株が主体です。 大型株のほとんどが自動車関連部門を持っているので、業種的には自動車関連銘柄への投資額が増えていることになります^^; ただし自動車部品ばかりではなく、特徴のある別の主力分野も持っている企業が多いです。 旭硝子は自動車用ガラスを作っています。http://www.agc.com/products/products_03.html しかし電子分野にも注力しています。http://www.agc.com/products/products_06.html 2010年度12月期の業績は、中期経営計画"Grow Beyond-2012" において目標としている過去最高レベルを達成しました。 中期経営計画では以下のような点を重点目標としています。 <既存事業の収益力強化について> ガラス事業については、建築用ガラスでは各地域のニーズに合った製品の開発、製造、販売を推進し、自動車用ガラスではエコカー向け製品や快適性能を高めた製品の開発、提案の強化に努めていく。 更に、設備稼働や物流を最適化するとともに、原材料から最終製品までの総合生産性を一層向上させ、コストダウンを図っていく。 電子・ディスプレイ事業については、引き続き成長を続けるFPD市場において、生産性、歩留の改善を継続することに加え、需要に合った最適な設備稼働により、収益性を確保していlく。 化学事業については、フッ素化学事業の差別化戦略の強化、医農薬中間体ビジネスの強化、アジアのクロールアルカリ事業の拡大のほか、プロセス革新による生産性向上及び継続的なコストダウンにも取り組んでいく。 <成長基盤の構築について> 成長基盤の構築に向け、「ガラス技術立社」、「地球温暖化問題に技術力で貢献」への取り組みとして、当面、次の分野に注力し、成長分野における事業開拓を加速していく。<1>ディスプレイ用特殊ガラス分野 テレビ、モバイル機器等の多様化に伴い、これらの機器のディスプレイ用のガラスに求められる機能も高度化しています。 旭硝子は、この事業機会を確実にとらえ、生産効率の高いフロート法により、タッチパネルの表面を保護するカバーガラス等、高い機能を持つ特殊なガラスを大量、安定的に生産していく。 また、多数保有する電子用フロート設備全体の稼働を一元的に管理するとともに、需要にフレキシブルに対応し、設備投資の最適化を図っていく。更に、ディスプレイ分野で培った技術を、当社が事業展開する住宅市場、自動車市場等においても用途展開する可能性を探っていく。 <2>環境関連分野 ソーラー関連分野においては、ガラスのみならず化学、セラミックスの総力をあげて、太陽電池等に用いられ る様々な部材の開発、製造、販売に取り組んでいく。 建築用ガラスについては、コーティング設備をグローバルに保有する強みを活かし、各地域に適した最先端の省エネガラスを開発、製造、販売していく。 日本においては、2010年に開始した窓事業に関する業務提携により、省エネ窓の提供基盤を構築していく。 自動車用ガラスについては、エコカー向け製品を中心とした軽量で遮熱性能等に優れた自動車用高性能ガラスの開発を加速し、積極的に提案していく。 また、「第2のグローバリゼーション」を推進するため、既進出の新興地域であるロシアにおいては、2010年に稼働した世界最大級のフロート設備を最大限に活用し、旺盛な需要に積極的に応えていく。 中国においては、2011年初めに設置した旭硝子グループ中国総代表を中心に、情報収集と事業展開の支援を通じ、中国事業を一層推進していく。 また、未進出の新興地域についても、事業展開の具体化等に取り組んでいく。 ものすごく渋ちんで堅実で、着実の計画を達成していく企業なので、日本の震災復興需要や新興国需要を取り込んで、ガッポリ稼いでくれると期待しています^^;
2011.07.19
ゴールドの価格があまりにも激しく上がっていくことは、世界的に不安が増大していることになるので、手放しで喜んでばかりいられることではありません。しかしゴールドを買って一度も売った事の無い私としては、資産防衛の点からは、とてもありがたいことでもあります。http://www.kitco.com/charts/livegold.html ゴールドは超長期で考えて最初に投資したときから30年近くコツコツ買ってホールドを続けてきました。 ゴールドについては出口戦略を持たないで、投資をスタートしました。買値の3倍以上になった現在でも、売るつもりはありません。 日本の株については長期投資には馴染まない不合理極まりない株価の動きをしてくれるので、ある程度上がると感謝して撤退しますが、基本的には年金資金と同じように売った資金は別の株に投資するので、株資産全体としては出口戦略を持っていません。しかしサラリーマンを卒業するとき、自宅や投資不動産に利用していた借金を返済するために、かなり大きな資金を株資産全体から回収したので、株に投資した元本部分は全て回収(=投資コストがゼロになったという意味)して、いま株に投資している資金でのインカムゲインは、元本ゼロの投資から生み出されている状態になっています。 元本ゼロから生まれたインカムゲインは生活費に使って、余った部分は、また株資産に戻すこともしています。 賃貸不動産については、海外不動産についてだけは売却しましたが、短期譲渡で重加算税がかかってきて利益の60%くらいは税金に持っていかれてしまいました。しかし残った利益の40%と累積の家賃収入で、賃貸不動産全部に投資した元本と、一部活用した借金の金利部分は回収し終わって、投資元本ゼロで家賃収入を得ている状態になってきています。 自分の知識を磨くために投資した書籍などへの投資の回収=出口戦略を描いている人は、あまりいないと思います。サラリーマンならば出世して生涯賃金で回収するとか、経営者ならば事業で成功して、役員報酬で回収するとか、投資家なら投資で回収するとか、別の形で回収する人がほとんどだと思います。 私もそのような形で投資を回収するつもりで、そのような形でも回収も充分行ないましたが、本などを出版することが出来たので自分の投資した書籍の代金は原稿料という印税で回収し終えることが出来た感じです。 人生最大の投資といわれている自宅への投資の出口戦略を考える人は、ほとんどいないと思います。私も当然に考えないで自宅への投資を決めました。しかし自宅を購入しなければ家賃を払い続けなければなりません。そんな意味では費用を節約することで自宅への投資元本は、すでに回収を始めていることには気がついています^^; 例えば今の自宅に住むならば、たぶん15万円から20万円くらいの家賃が必要になると思います。自宅を建ててから1年半程はサラリーマンを卒業しても家賃を自分で負担して川崎に残っていたので、その期間の除いて家を建ててから節約できた家賃を月15万円で計算すると、あと10年もすれば投資元本は回収できる計算になります。長生きが自宅への投資の出口戦略ということになるのかもしれません(爆笑) 自宅に住んだり、書物を読んで自分の知識や見識や興味を満足させるという効用も経済的効用(=現金という収入ではありませんが、その効用を得るためにはお金がかかるという意味では、家賃の節約とい意味と同じような考えて)という「投資の回収」であると考えても良いのではないかと思います。 なんでもお金に換算して考えるのは、お金のガリガリ亡者的で、あまり好ましくないかもしれませんが、まあ、座興でこのように考えて見るのも、『何が何でも投資は出口戦略を立ててから行なわなければならない』と頑なに思い込んで投資のタイミングを失ってしまうよりは、良いことではないかと感じています^^; 株式投資でも賃貸不動産投資でも、いまは投資すべきときではないと、ほとんどの人が考えているときが、一番美味しい絶妙な最大の投資の時期かもしれません。しかし投資対象の銘柄や不動産には玉石混合で猛毒で将来の禍根となるような最悪のものも多く混じっているので、その内容を自分の目で見分けられるようになっていることも大事なことだと思います。
2011.07.19
売上高が年間3600億円、時価総額が4200億円レベルの大型株ですが、一番驚いたのが2年ほどの間に金融資産が860億円も増加していました。負債が増えていたら意味無いですが、全ての負債は137億円程度しか増えていません。だから負債の増加を除けば723億円程度の金融資産の増加です。しかも有利子負債についていうと50億円減っています。 有利子負債が減っているのに、全部の負債が増えているのは商売が拡大し利益が増えて、例えば未払い法人税が50億円増えるとか、賞与引当金が10億円増えるとか、実に健全で望ましい形での負債の増加です^^; 設備投資も数百億円レベルで継続して実施しており、2011年3月期の研究開発費は2010年3月期の経常利益との比較では経常利益の55%、2011年3月期の経常利益との比較では30%も投下しても860億円も現金性資産が増えていました。 2010年3月の時点で2011年3月期の研究開発費の金額を決めるので、上記のように2011年3月期の研究開発費の額を、各期の経常利益と比較しておきました。 長期経営計画と3年ごとの中期経営計画の両方の事業計画を発表しており、新エネルギー部門でも太陽エネルギー(太陽電池パネル封止材等)、水素エネルギー(燃料電池材料等)の開発を行なって成果を上げています。リーマンショックで利益を落として足踏みをしまたが、黒字は当然維持して2011年3月期には過去最高の利益をたたき出しました^^; 株価はかわいそうなくらい上がっていません(苦笑)売れ筋新商品も次々に生み出しており世界シェア80%とかの製品もいくつか持っており、世界シェア100%などという、これからグングン売り上げが伸びそうな新製品も出てきています^^; 株は投資環境が悪いときに、これから伸びる製品=消耗品をゴッソリ持っている割安な株にしっかりと投資しておいて、我慢して持ち続けるのが良いのではないかと、この3日間の連休に強く思ったしだいです。明日株価が安くなれば、少し買い増しておきたいと思っていますが、どうなんでしょうか・・・。
2011.07.18
サッカーの第6回女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会は17日(=日本時間18日)、決勝が行われ、日本代表「なでしこジャパン」が世界ランキング1位の米国をPK戦で3-1で破り、初優勝を果たしました。おめでとうございます。
2011.07.18
松風の優待(=3650円)でいただいたハミガキ粉が素晴らしく、優待3口分でも足りないので、優待割引サービスのほうも利用しています。50%以上の割引でも市販の普通のハミガキ粉よりかなり高額ですが、お金には代えられない使いごこちです。 のこ割引代金が10000円を超えるので、我が家にとって松風の優待利回りだけで18%に回ります^^;http://www.shofu.co.jp/ir/contents/hp1331/index.php?No=912&CNo=1331 特に私はメルサージュ ヒスケア ↓ が気に入っています^^;http://www.shofu.co.jp/ir/core_sys/images/main/ir/kabunusi_jyohou/pdf/kabunusi_yuutai/merssage_hyscare1.pdf 優待で素晴らしい商品にめぐり合うことが良くあります。 選べる食べ物優待ギフトでも、長野県の須阪の中村醸造所の「まるゆき味噌」を食べてから、おとり寄せをするようになりました。http://www.suzaka.info/nakamura/ 奥さんはゲンキーでいただいた福井のお味噌のほうが好きだといって、切り替えられてしまいそうで、まるゆき味噌も食べ続けようと交渉中^^;
2011.07.17
準主力などとしてロットで持つことは出来ませんでしたが(⇔もし準主力にしていたらポートフォリオの成績はずっとよくなっていたはずですが 苦笑)、優待欲しさに買い戻したり買い増していた銘柄がとても調子よく上げてくれるものが多いです。ユニバースは特殊要因ですが、最初に配当と優待を短期間に2重でゲットするというセコイ考えで、企業統合発表翌日に飛びつき買い増ししたところから、随分上げてくれました。 IRの2日目以降に、一度利喰で下がったとき買ったほうがよりベターだと学んで飛びつき買いを控え、ドンと上がって、下げたところで参戦したベルクもきっちり上に向かってきてくれました^^; 同じように500円より少し上で買い戻したDCMホールディングスは、その後に業績発表があり3割程度、短期間に上昇してくれました。絵に描いたような右肩上がりです^^; 高配当のストック型ビジネス銘柄群も安定した業績を評価されて穏やかながら堅調に株価を上げてきてくれています。 東急コミュニティー日本管財一番元気が良くく見えるのがゲンキーです^^; ポートフォリオの根っこを支えてくれる超分散先の銘柄が頑張ってくれているうちに準主力系の中からもエーザイのようにあげ始めてくれるものもでてきました。 次は矢継ぎ早に新規の投資話や受注の話が出てきている総合商社、特に震源関連に強く一番安い資金で投資家の可能な伊藤忠商事の株価も利喰をこなして上昇に弾みがつくと嬉しいな~と思います^^;押し目買いのチャンスと思えるので、しっかりとなるべく安く買い増したいと思います。
2011.07.16
株式投資を始めたころに 邱 永漢さんの株式投資の本を一生懸命読んで、メモを取ったりしていましたが、そんなメモがいくつか見つかりました。 機械メーカーは長期投資には馴染まない。儲かるときはゴッソリとウハウナハ儲かるけれど、景気が悪くなり製造メーカーの設備投資がみるみる無くなると、一気に赤字などに追い込まれる。だから本社はボロボロのままで自社の事務所等の建物はお金をかけない(苦笑) いまでも森精機の業績を見ていると、20年以上も前と機械メーカーの業態はまったく変わっていないことが分かります。 http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr1/tdnetg3/20110509/6u0bfj/140120110425000351.pdf 業績予想を見ると、まだまだウハウハ儲かる状態には程遠いことがわかります。 私がアルバックを買ったのは、これからウハウハ儲かるであろうという期待があったからでした。ちょっと早すぎたかもしれません。機械メーカー専業に投資するのは、あまり好きではないのでアルバックに投資する代わりに富士機械製造からは撤退しました。どちらの株価も同じくらい下げているので、ポートフォリオの状態は同じダメージですんでいるのはラッキーだったと思います。 本日も3月一括配当銘柄を感謝して手放して(=また買い戻すつもりです)、優待銘柄で、奥さんから「我が家には馴染まない、使えない」というクレームが出た銘柄や、一部だけ斥候を派遣するつもりで打診買いをしていて買ったところから50%程度上昇したけれど、主力として投資するには配当が低すぎるし、出来高も小さすぎるという銘柄などを感謝して手放しました。 その資金で今日はお安くなっていた三井物産と伊藤忠商事を買い増しました。実はミニ株投資で買い増したい大型株への投資資金を作るために、昨日の高いところで資金繰りのために一時的に手放した株数+アルファ分を手放した価格よりけっこうお安く買い戻すことが出来ました。 ポチポチと予定のポートフォリオの形を作り上げていきたいと思います。
2011.07.15
ポートフォリオの30%~40%にも及んでいた震災復興銘柄を中心にした低迷したままで動きがなく、出来高が圧倒的に小さい単元株1000株のような銘柄群を、やっとあきらめて市場に迎合する形で損切りを実行し、更に配当を来年3月一括に変更したパチンコ関連の高配当銘柄を無念の損切り。ついでにコツコツ上がって来てくれてはいるものの1000株単元で出来高が小さくて、売れるとしても買いたい投資家がポツポツ程度にしか買ってくれないバリュー株を、感謝して手放して、出来高の大きな大型株を主体にシフトを実行し、その効果がやっと出始めました。(Aグループ)10%を目指して買い増しているのが三井物産、住友商事、伊藤忠商事の3銘柄でクレディスイスが新たにカバーをスタートして三井物産を一押ししたの三井物産の株価の上昇率が、ここのところ良かったです。 モルガンスタンレーは伊藤忠商事を一押し。ゴールドマンサックス(確認してはいないのですが)は住友商事を一押ししているようです。 ちょうど震災復興銘柄をあきらめてシフトし始めた時期と、総合商社が押し目の底から上がり始める時期が重なって、それなりに効果が出ました。伊藤忠商事http://www.nikkei.com/markets/company/chart/chart.aspx?scode=8001&ba=1&type=3month三井物産http://www.nikkei.com/markets/company/chart/chart.aspx?scode=8031&ba=1&type=3month住友商事http://www.nikkei.com/markets/company/chart/chart.aspx?scode=8053&ba=1&type=3month(Bグループ) 別の10%程度のシフト先はエーザイ、武田薬品、連続増益の高配当企業群です。それほどの株価の上昇ではありませんが、武田薬品を除いてはそれなりに底堅く、少しずつ株価が回復傾向にあり、みな9月3月高配当銘柄なので期待をこめて持っています。武田薬品http://www.nikkei.com/markets/company/chart/chart.aspx?scode=4502&ba=1&type=3monthエーザイhttp://www.nikkei.com/markets/company/chart/chart.aspx?scode=4523&ba=1&type=3month新光商事新光商事は600円前後でシコシコ積み増しを行ないました。http://www.nikkei.com/markets/company/chart/chart.aspx?scode=8141&ba=1&type=3month もう一社は現在も盛んに買い増しを続けているので名前は伏せさせていただきます。決算短信の発表後2725円程度まで急上昇し、その後叩き落されて6月20日ごろに2530円程度の戻りの底をつけました。底からジリジリ反発し、昨日は一時2800円超えをしてくれました。 非常に株主還元の良い企業で、業績の伸びとともに毎期増配し、2012年3月期も6期連続の増配予定で年間配当120円の予定です。2006年3月期 45円2007年3月期 47.5円2008年3月期 55円2009年3月期 60円2010年3月期 85円2011年3月期 100円2012年3月期予定 120円 配当性向30%で、業績も右肩上がりで、だから無理な増配ではなく、順当な増配です。 2012年3月期の一株予想利益は378.54円で、まだまだ評価不足だと思います^^;(Cグループ)更に別の10%のシフト先は東レ、クラレ、旭硝子、大陽日酸、日清紡など動きの遅い資産リッチな大型株で、日本を代表する高技術銘柄群です。これは直ぐに株価が上がることを期待するより、出来高が大きいので穏やかに上下に動いているところとクラレのように前期に続き今期も2期連続過去最高益更新予定で、価格値上げ宣言をしている世界シェアトップで80%などという需要家が受け入れざるを得ない製品群を持っている企業です^^; 今朝の日経新聞には『東レ・帝人系、炭素繊維10~15%値上げで決着リーマン前水準に 』という記事が掲載されました。業績上昇の期待が高いです^^;『 東レや帝人の子会社が需要家と進めてきた炭素繊維(汎用品)の値上げ交渉が相次ぎほぼ満額上げで決着した。風力発電の羽根やゴルフクラブを手掛けるメーカーが10~15%の値上げを受け入れた。昨年暮れに続く値上げ決着によって価格は2008年9月のリーマン・ショック以前の水準を回復した。 決着価格は1キロ33~35ドルが中心。値上げは原料高を理由に最大手の東レが表明し、帝人子会社の東邦テナックスなどが追随した。 原料のアクリロニトリル価格が一段と上昇しており、東レは追加値上げを検討する。炭素繊維の価格はリーマン・ショック後に4割安の20ドル台前半に急落し、各社の同事業は営業赤字に陥った。価格回復によって東レの同事業の営業損益は10年3月期を底に好転。今期の営業利益は80億円を目指している。航空機需要の拡大などで炭素繊維の荷余り感は解消した。』 総合商社をつみますことを中心に、このようなグループの銘柄群にシフトを続けて行こうと思います。
2011.07.15
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110714-00000135-jij-soci『 福島第1原発事故で、東京電力は14日午後8時すぎ、3号機原子炉の格納容器に窒素ガスの注入を始めた。冷却水が放射線で分解され発生する水素による爆発を防ぐためで、1号機では4月6日、2号機では6月28日から注入している。 1~3号機原子炉は浄化した汚染水による循環注水冷却が進んでいる。東電と政府は3号機への窒素注入で放射性物質が大規模に放出される可能性は低くなり、17日に期限を迎える工程表「ステップ1」は大きなヤマ場を越えたとみている。』(引用終了) 今回、産業ガスメーカーへの検討することで学んだことは、半導体、液晶パネル、太陽電池の製造には窒素が不可欠で大量に必要であるということでした^^;『窒素が利用されるのは、主に常温下での不活性と液化時の極低温いう特性を生かした分野です。例えば不活性という特性を利用したものとして、半導体製造があげられます。現在の半導体はシリコンが主たる材料となっていますが、空気中の酸素と化合し、一瞬で酸化被膜を形成してしまうため表面の加工が不可能になってしまいます。このため、製造工程中のシリコン半導体においては、酸素のない雰囲気として窒素ガス中で作業が進められます。現在の半導体に窒素ガスが必要不可欠なのは、こうした理由です。』 同様に、酸化を妨げるという理由で食品のパッケージに封入されることも多くあります。コーヒーや鰹節等の風味保持のためにパッケージに封入されているものや、缶入り飲料のうち、お茶などの酸化を嫌うものには窒素ガスが充填されています。 都市ガスの巨大な球形のタンクや、大型タンカーの油槽の点検・修理などで中に人が入り作業をすることがあります。この場合、内部は可燃性の物質で充満しており、静電気の火花一つで爆発する危険性が高いため、一度窒素ガスで内部を置換して安全を確保することが義務づけられています。同様に、火力発電所や原子力発電所などの炉内部における作業時の置換用にも窒素ガスが用いられています。 アルゴンは、非常に量が少なく高価なガスですが、高温高圧下においても一切の化学反応を起こさないことから、様々な用途に利用されています。半導体の材料である超高純度シリコン単結晶の製造や製鋼、精錬などの高温高圧下での工程で酸化・窒化を嫌う場合や窒素の不活性では不十分な場合にアルゴンが用いられます。例えば金属の溶接を行う場合、高温で素材を溶かすことで接合させます。この状態では酸化はもちろん、大気中の窒素でさえ窒化という反応を示します。これらの酸化物や窒化物は接合の強度を落とす作用があるため、これを防止するために、溶接をしている部分をアルゴンガスでシールドすることで溶接の強度を保持するのです。 窒素もアルゴンも大気中(=空気)に含まれており、酸素20.1%、窒素78%、アルゴン0.9%、その他(二酸化炭素、ネオン、ヘリウム、クリプトン、キセノン)が主な主成分です。これを、空気液化分離装置と呼ばれるガス製造プラントで、空気を圧縮、冷却液化し、蒸留することによって、分離・製造します。つまり原料は空気であり、原材料はタダです^^; 各種産業ガスは、製造工場においてガス体または液体で製造され、容器に詰められます。気体の場合は、高圧に圧縮されて高圧ガス容器に、液体の場合は、そのほとんどが超低温容器に詰められています。これらは「高圧ガス」と呼ばれ、高圧ガス保安法の規制を受けています。この法律で定めている高圧ガスとは、ガス体の場合1MPa以上、液体の場合0.2MPa以上の圧力で存在するガスのことです。 高圧ガスを輸送する車両を大きく分けると、(1)トラック(2)ローリー(3)コンテナ車(4)トレーラーの4種類になります。そして、高圧ガスを運ぶことができるのは、法令に基づいて仕立てられた専用車です。 窒素やアルゴンや酸素という産業用ガスの原材料はタダで大気中にあるのですが、これを安全に分離して利用できるようにするには巨大で巨額な分離装置が必要で、輸送にも高額な特種車両が使われます。 したがって産業用ガスメーカーは装置産業で、参入障壁が高い事業分野に位置しています。簡単に誰もが参入できるわけではありません。 ガスの製造工場は、主に工業団地やコンビナート地区に立地していますが、住宅地や商業地区に隣接している場合もあります。特にガスを容器に詰めるための工場は、割合と身近にあります。 住民にとっては、ガスの工場では何をどのような方法でつくっているのか分からなくて少し不安を持つことがあるでしょうが、どの工場でも安全な操業を心がけ、事故を起こさないように十分な対策をとるとともに、騒音、光、有害廃棄物、異臭などが出ないように日頃から努力を積み重ねています。 また、工場に出入りするトラックなどの車両についても、住民の方に迷惑がかからないように配慮しています。深夜、早朝の車両の出入りをできるだけ少なくし、長時間駐車によるエンジン音や排気ガスの被害が出ないように気をつけています。ガスを安定供給することはもちろんのこと、安全面等についても、さまざまな対策がとられているのです。 大きなテーマとしては、エネルギーの節約があります。電力をたくさん使うことは、石油などを大量に輸入し、消費することにより地球温暖化に影響を与えることにつながります。そこで、研究を重ねて電力の消費量を少なくすることを実現し続けています。同じ量のガスを製造するための電力は確実に減少しているのです。 とはいえ、現在の日本での産業用ガスメーカーの最大の問題点は電力不足です。原材料はタダでも、その分離に大量の電気が必要とされるからです。 製造費の半分くらいが電力料金という構造です。しかし参入障壁が高い上に、輸送コストも高いので、簡単に海外から運んでくるわけには行きません。だから高いコストは販売代金に上乗せされて、ユーザーに持ってもらうことになると、私は思っています^^; 蛇足ですが、例えば、半導体製造工場で使われているガスは排ガス処理装置で安全処理してから、排出しています。その過程では、実はガスメーカーが大きな役割を果たしています。つまりガスメーカーは、自ら製造したガスの安全な最終処理までを責任をもって担当することがこれからの時代の当然の責務と考えているのです。最後の処理も産業用ガスメーカーが請け負って行なっています。 産業ガスは、半導体製造用ばかりでではなく鋼、化学、造船、自動車、ガラス、エレクトロニクスなど幅広い業種で原材料となり、技術革新や製品開発に役立つことから、水や電気と並んで産業には欠かせません。 産業ガスメーカーは投資対象として、とても有利で面白い業種だと、今回の勉強で強く感じました。ますます投資したくなってきました。分散投資でポートフォリオに一定は所得しておいてよい銘柄だと感じています。
2011.07.14
製造装置より製造に使われ消費されていく産業ガスのほうが好きですが、大陽日酸はMOCVD法を使用したLED製造装置を作っている装置メーカーの一面を持っている企業です。 MOCVD法の原理は、石英の反応管にトリメチルガリウムやアルシン・フォスフィン・アンモニアなどの原料ガスを送りこみ、管内のベースの上に必要な層を成長させていくというものです。 原料ガスを何回も取り替えることによって各成分の層を積み重ね、機能を発現させます。各層を均質に成長させることは大変に難しく、ここに大陽日酸が優位性をもつノウハウが詰まっているのです。http://www.tn-sanso.co.jp/jp/business/elec_mocvd.html そしてその装置を効率的に使ってLEDを作りには大陽日酸の作る半導体製造ガスが使われていきます^^;http://www.tn-sanso.co.jp/jp/business/elec_semicon.html
2011.07.14
大陽日酸と双璧の大手産業ガスメーカーにエア・ウォーターがあります。 http://www.awi.co.jp/business/index.html 自ら「ねずみの集団経営」と豪語しています^^; 「ねずみの集団経営」とは、当社を構成するカンパニーや事業開発部門、独立型事業会社、地域事業会社などの中堅企業群を、哺乳類で最も繁栄した種と言われる「ねずみ」の特長に模したもので、環境変化に俊敏に対応し、柔軟に新分野・新規事業を開拓する活力を持った中堅企業群を育成・産み出し続けることで、企業集団として持続的な成長を目指すという当社独自の経営モデルであります。また、大きな潜在力を持った「ポートフォリオ経営戦略」とも言い換えることができ、当社の次の10年の成長を創り出す、最も重要な経営戦略であります。 M&Aで相模ハムを買収したり、農業にも手を広げています^^; 優待銘柄でもあり、ミニ株で買うと優待がゲットできないという悩みがあります(爆笑)http://www.awi.co.jp/ir/shareholder/preferential.html 我が家はご飯に雑穀をまぜて炊いているので、嬉しい優待で欲しいです。来年の3月までに1000株単元まで持っていくのがよいかも(爆笑)http://www.awi.co.jp/business/other/index.html でも大本命の中核事業は産業用ガスです。http://www.awi.co.jp/topics/08.html エレクトロニクス産業の中で不可欠な役割を果たす「窒素ガス(N2)」。その窒素ガスの代表的な性質の一つに、「他の物質と反応を起こさない化学的に安定したガス」という「不活性ガス(Inert Gas)」としての役割があります。 タダの空気から作っています^^; 半導体の製造工程における「雰囲気ガス」用途があります。「雰囲気ガス」とは、簡単に言うと、特定の空間において「酸素のない状態(雰囲気)をつくりだすために、その空間を窒素ガスで満たす」というものです。 半導体といえば、パソコンから携帯電話、家電製品、デジカメ、カーナビ、ゲーム機、自動車など、あらゆるエレクトロニクス製品に欠かせないものとして、世の中に広く普及しています。しかし、そんな半導体の膨大な生産ラインに少しでも酸素が存在すると、半導体のシリコン物質が一瞬にして酸素と化合、酸化皮膜を形成することで表面加工が不可能となってしまうため、常に「酸素のない雰囲気」で作業を進めていくことが不可欠となります。これだけでも、いかに窒素ガスが不可欠な存在であり、かつ大量消費されていることがお分かりいただけるでしょうか。 また、こうした「雰囲気ガス」としての用途は、半導体製造に限らず、液晶パネルや電子部品をはじめとするエレクトロニクス分野においても同様に存在します。さらには、「パージガス(密閉空間・配管内などの不純な滞留ガスの置換法)」や「キャリアガス(特殊材料ガスの濃度調整)用途」など、窒素ガスの活躍の領域はさまざまです。エレクトロニクス産業の成長の道のりは、常に「窒素ガス」とともにあったと言っても過言ではないでしょう。
2011.07.14
半導体産業で使用される半導体材料ガスは、近年ますますその量が増加しています。また、高集積化に伴うプロセスの多様化により、その種類も増え、モノシラン、ホスフィン、アルシン、ジクロロシラン、ジボラン、アンモニア、亜酸化窒素、三弗化窒素、六弗化エタンなど約30種類のガスが、CVD、エッチング、イオン注入、チャンバークリーニングなどの各半導体工程で重要な材料になっています。特に品質は極限までに高純度化されたガスの品質管理が求められ、最高の分析評価にて供給されています。 モノシランは半導体材料ガスの代表的なガスであり、エレクトロニクス用として年間約200トンの需要があります。特に近年ノート型パソコンなどの液晶TFT の需要が高まり、その量的拡大につながっています。さらに、次世代のウエハの大口径化に伴い消費量の増大が予想されます。また、アルシンやホスフィンも近年、携帯電話やカーナビゲーションの移動体通信用、LED用に需要が増加したガスです。 また、三弗化窒素や六弗化エタンがチャンバークリーニング向けに多量に使用されています。 このように多くの種類のガスが近年の移動通信やパソコン用や光ファイバー用の材料ガスに使用されており、このガスが今後のIT革命を下支えする産業ガスといっても過言ではありません。http://www.jimga.or.jp/industrial/gas/index03d.php 太陽電池や液晶パネルは、使用される材料ガスの量が、半導体とは比べものにならないほど多いです^^; 製造設備にもお金がかかるし、研究費にもお金がかかります。さらには物流面でもタンクが必要で、そこらの運送業者を使って運ぶなんてことは出来ません。すなわち独占大手の独壇場となってきます。 去年の業績は談合の罰金と震災で凹んでいますが、これから太陽光発電が拡大したら、製造装置という最初の一時的な装置を売るより、作れば作るほどその製造過程で必要量が増えていく消耗品である産業用ガスメーカーのほうが儲かるのではないかと考えました。 悩みは大手2社が1000株単元で投資額が大きいこと(苦笑)ミニ株投資でしのぐしかないか・・・ ただガスの原料って「タダ」ということをご存知ですか^^; しかし大量の電気が必要で現在はピンチです。 でも電力コストはユーザーに持ってもらえると思います^^; 産業に使用されるガスの種類は、ガスの組み合わせによって無限大といってもよいほどあります。しかし、産業ガス全体の売上規模から見ると、その内の大半を「酸素」「窒素」「アルゴン」の3大ガスが占めます。 この3大ガスは大気中に含まれており、酸素20.1%、窒素78%、アルゴン0.9%、その他(二酸化炭素、ネオン、ヘリウム、クリプトン、キセノン)が主な主成分です。これを、空気液化分離装置と呼ばれるガス製造プラントで、空気を圧縮、冷却液化し、蒸留することによって、分離・製造します。つまり原料は空気であり、原材料は「タダ」なのです。 現在、世界的なエネルギー需要の増大によって、石油、鉄鉱石をはじめとするさまざまな原料が高騰していますが、酸素・窒素・アルゴンといった産業ガスの主力製品の原料コストが「タダ」というのは、興味深いとは思いませんか? ナイスですよね。原料費がいくらタダといっても、製造コストには膨大な電気代がかかり、およそ半分以上は電気代が占めます。ですから省エネプラントの技術開発は、大きなポイントでもあります。
2011.07.14
製造装置メーカーは装置を売ってしまえば、商売が終わってしまいます。しかし太陽電池の部材メーカーは太陽電池が製造されれば製造されるほど、売れる部材は増えていきます。したがって太陽電離関連の製造装置メーカーは(とりあえずは)アルバックと日清紡HDだけにしておいて、部材メーカーをピックアップして行こうと思います。 検討中の大型株は、まずは旭硝子^^;http://www.agc.com/products/jirei_battery.html 一般的な太陽電池には、太陽光が当たることによって電気が発生する半導体(シリコン)が用いられています。 住宅用の太陽電池は、太陽光をもっとも浴びることができる屋根などに設置され、当然のことながら風雨にさらされます。時にはひょうやあられが降ることもありますし、埃や砂、小石などが飛んでくることもあります。 そのため、多くの太陽電池では、シリコンを保護するためのカバーガラスが用いられます。太陽光発電のためには、シリコンにより多くの太陽光が取り込まれなければならないので、カバーガラスには高い透過率と低反射であることが必要とされます。旭硝子では、長年蓄積したノウハウと技術力で、太陽電池メーカーにカバーガラスを提供しています。 旭硝子の太陽電池用カバーガラス素材である「Solite(ソライト)」は、旭硝子グループ企業であるアメリカのAGCフラットガラス・ノースアメリカ社で製造されています。 その開発・製造の歴史は1970年代に遡ります。まだ太陽電池が一般的に実用化されていなかった頃からいち早く製品化しており、豊富な実績と高い技術で今日の太陽電池市場に貢献し、牽引してきました。 太陽電池カバーガラスは、表面に凹凸をつけた梨地模様の型板ガラスです。通常の窓ガラスなどよりも鉄の成分比が少なく、透明度が高い白板ガラスを用い、光の透過率を向上させています。さらに、太陽電池シリコンを保護しなければならないため、特殊な熱処理ガラスでつくられています。 一般的な建材用の型板ガラスとはまったく異なり、極めてハイクオリティでハイスペックなカバーガラスを、旭硝子では専用の窯を使って製造しているのです。 太陽電池はさらなる進化を遂げており、少ないシリコンでより発電効率を高めるための研究開発が続いています。旭硝子では、世界トップレベルの高品質なカバーガラスを提供しています。 地球規模での環境保護が重要視される中、日本だけでなく、ヨーロッパやアメリカ、中国などでの太陽電池需要は大幅に伸びていくことが予想され、旭硝子の技術力がますます必要となるでしょう。市場ニーズや状況を見極め、クリーンエネルギーの増産に役立つガラス製品を供給できるよう、旭硝子は研究開発を重ねて技術力を高め続けています。http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr2/tdnetg3/20110511/6sv6xi/140120110405081622.pdf 決算予想 ↑ は保守的です^^; 自動車の生産が戻れば自動車用ガラスの売上も戻ります^^;http://www.agc.com/products/jirei_automotiveglass.html 株価的には良いタイミングのような気がします。 続いて大陽日酸 CIGS型太陽電池用のセレン化水素ガス製造。 CIGS型太陽電池は、その高い変換効率により次世代型薄膜太陽電池として注目されており、市場拡大が期待されています。 大陽日酸は、既に米国子会社(Matheson Tri-Gas, Inc.)にて同ガスの製造を行っており、今回ジャパンファインプロダクツ株式会社三重工場での製造開始により、2拠点でのグローバルな安定供給体制の構築が実現します。 大陽日酸は、エレクトロニクス産業にトータル・ソリューションを提供するサプライヤーとして、ガスの安定供給をより強化すべく川上戦略を掲げ、セレン化水素をはじめ、モノシランやヘリウムのメーカーポジションへの移行を推進しています。http://www.tn-sanso.co.jp/jp/business/gas_index.html 業績予想もまずまずですね。http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr1/tdnetg3/20110511/6uun4c/140120110509015180.pdf
2011.07.13
朝起きたとき、アメリカ市場がまた安かったので、今日こそ狙っている銘柄を買いまして行こうと思っていましたが、総合商社はみな上げて始まってしまい、安かった日立化成を買いましたら、これは更に安くなってしまいました(爆笑) いま目の前で勢い良く上がる株を買い増したくなるのは人の常ですが、ぐっと我慢して、今日のような日に下がっているような銘柄を買い増していこうと思います^^; しかしユニバース、勢い良く上がります。ついにりんごの優待が多すぎるので一部だけ感謝して利喰させていただいて、大型株を少し買い増しました。でもまだりんごの優待は合計で20キロ分あるので、さてどうしよう。ここで売るのは勿体無いように強く思うんですが・・・・。 あららユニバースついに1600円を超えてきちゃいました。利喰、やっぱり早すぎましたか(苦笑) アークスも堅調で、アークスの株価に引き寄せられて上がるのは当然なんでしょうね^^; アークスの株価は現在1347円なので、ユニバースの理論値は1347×1.205=1623円になります。
2011.07.13
ほとんどが食べ物系の優待なので、持ちっぱなしにして売るつもりがないために株価を見ていなかった銘柄が多いのですが、かなり株価が上昇しているものが多いですね^^; 食べ物系優待にしか興味がないので他の優待株がどうかは分かりませんが(苦笑)アリカケジャパン江守商事 加藤産業
2011.07.13
特集は『商社 絶好調!』『震災からの鉄道復旧物語』http://mainichi.jp/enta/book/economist/◇【特集】商社 絶好調! ・塗り替わる世界の資源地図 シェールガスに賭ける商社 金山 隆一・最新版 「資源・エネルギー権益」世界マップ・電力事業 海外事業でつかんだノウハウ やがて国内の発電で実力発揮か 金山 隆一●大手7商社トップに聞く「わが社の戦略」 ・三菱商事 小林 健 社長 「リスクを恐れずマネージすることが必要」 ・三井物産 飯島 彰己 社長 「資源はより強くし、盤石な経営体制に」 ・住友商事 加藤 進 社長 「人材交流で生まれるチャレンジ意欲」 ・伊藤忠商事 岡藤 正広 社長 「現場力の強化でトップ3の一角を崩したい」 ・丸 紅 朝田 照男 社長 「トレードを強くするための投資が重要」 ・双 日 加瀬 豊 社長 「バランス良い資源・非資源ポートフォリオに」 ・豊田通商 加留部 淳 社長 「自動車以外の分野を強化していく」◇【特集】震災からの鉄道復旧物語 ・東北新幹線の復旧作業 49日間で全線開通させた総合力 梅原 淳・在来線の復旧 被災鉄道の復旧はほぼ完了 津波・原発区間は手つかず 編集部・鉄道の利用者動向 復旧とともに乗客は戻ってきた 編集部・乗車紀行 東北復興を鉄道旅で支える1日乗り放題の「東日本パス」 山本 智之
2011.07.13
今日まで待てば安く買えたのに残念でしょうがないです(苦笑) しかし大型の低位株は変動幅が小さくてやはり精神的には楽ですね。ただし、1単位が1000円以上する株は、流動性があるだけに下がります(苦笑) 狙っていた大型株はプラス引けとなりました。ちょっと無念です。 業績が伸びておりPBRが高い銘柄は、自己資本比率が低いことが多く、増資によって資金調達をするほうが、財務を痛めずにすむので将来的にはプラスです。しかしライブドアのような企業が跋扈した後は、増資は株価の大きな下落の要因になってしまいました(情けない) 増資をすることが分かっていたら、増資した後で投資したほうが安く買えるので、投資家としては安くなってから買うべきだとは思いますがインサイダー情報などが手に入るはずはなく、上がると思えが、増資など関係なく買い増していくしか無いように思っています。増資に当たったら地雷を踏んだとあきらめて、投資対象が良いと思えば黙ってホールドするだけです。 同じように明日の株価は分からないので、業績などに比べて安いと思えば買っておくしかないと~と思っています。ただしあまりの集中投資は危険すぎるし、株価が下がったときにまだ買い増ししたいと思っていれば、気分の悪さは減ってくるので限界まで買い増さないで、買いたい株数は少し残しておいたほうが良いように感じています。そんな意味では大きく上がったときにガス抜きで、少し利喰をしておくのも有効かもしれません(苦笑)
2011.07.12
東日本大震災が起こってから、いろいろ考えさせられることも多く、自分の老後をいかに守っていくかについての対応策も変化しました。 一番大きく変化したのは、原子力発電に対する考え方で、原発から12キロ程度しか離れていないところに住んでいることから、もしものことが起こったときはどのように非難するのかなども、考えました。 ただ、女川原発がきちんと危機に対処して、大事故につながらなかったことを考えるならば、対応さえ手抜きがなければ、今すぐに原発を止めろとヒステリックに騒ぐ必要はないのではなかろうかというのがいまのところの結論です。 大震災の直後には、テレビにかじりつき、被災の大きさや原発の事故の状況に呆然とした状態が続きましたが、一ヶ月を過ぎたころから落ち着きだして、日々の日常生活は大震災の前に戻った状態になりました。 今回の大震災で一番大きく変化したのは投資のポートフォリオの内容だと感じます。自分の老後資金を託す投資対象である企業に対する企業の選別方針が大きく変化しました。 市場でミスターマーケット(=投資家の総意という意味で使っています)が起こす行動に付和雷同すべきではないと、過去にいやというほど経験してきているのに、残念ながら大きな事故が起きてしまったら、パニック状態でミスターマーケットの動きとシンクロして自分も右往左往していたことが明確になりました。 その間違えを修正するタイミングが遅れたために、運用成績も一時的にはマイナス化して、ますます対応が遅れてしまったという反省点を持っています。 その後、投資していた銘柄の決算が発表されて、財務内容が堅固な上に業績も前期比増益で低PERかつ低PBRの銘柄の株価が、一旦上昇しかけても、直ぐに利喰などのような投売りで叩き落されてしまうような状況が多くのポートフォリオ銘柄に発生しました。 特に新興市場の小型で出来高の小さな銘柄に、この動きが顕著に発生しました。少しこの短絡的過ぎる、合理的ではないと思われる動きに精神的疲れも重なって、投資対象は出来高が大きくて、ゆっくりと動く時価総額が1000億円程度を超えているような大型株をある程度ポートフォリオに加えておきたいと考えるようになりました。 大型株には総合商社や世界的に活躍する輸出関連の製造業が多いので為替や世界の投資環境に大きく影響を受けることが多いのは覚悟のうえでした。 日本の株式市場ではコテコテの内需の賃貸不動産管理業などの銘柄も海外市場の状況で輸出関連企業の株価と同じ方向に動くという、わけの分からない非合理な傾向があるのも事実ですが、総合商社や大型の輸出関連製造業のほうが、海外市場や為替の動向で受ける株価の影響は大きいのですが、これは収益に影響があることなので納得はしやすいというところが、精神的には楽なところです(苦笑) 総合商社は過去にポートフォリオの主力として投資していたことがあったのと、過去に比べて株主還元意識が高まって、業績連動で配当を増やしてくれることになり、随分高配当銘柄に変身していました。 総合商社の事業内容も商品のトレードから、日本人が必要とする多くの資源などの権益をリスクを取って確保する事業内容へと深化が進み、リスクを管理しながら事業を展開している点を評価して、これならば老後資金を託しても期待に応えてもらえると考えました。 総合商社はバルクでポートフォリオの10%程度まで増やしたいと考えていますが、まだ道半ばです。 1000億円程度の大型株になると、事業内容も多彩で、全ての事業を把握して業績予想を行なうには、自分の分析能力では不足があるので、目をつぶってエイヤという感覚で投資対象を選ばなければなりません。傾向的には1000億円規模の時価総額なのに、自己資本比率が60%を超えており、歴史の古い企業なので賃貸不動産など含みが多くて、自社所有の工場や社宅などの所有地の簿価が時価に比べて小さい企業が自分の好みに合うので、そのような企業が多くなりますが、事業を把握しきれない点から、持ち株数は少なくて、優待銘柄と同じような極端な分散投資の形になってしまうと思います。 ワキタのような不動産リッチ企業(ただし賃貸不動産の含み益はほとんど無く、自己使用の土地の含み益もそれほどありません。しかし時価総額から比べると資産価値は膨大です)から日清紡HDのように繊維産業から変身成功企業で賃貸不動産だけでも膨大な含み益を持ち、膨大な自社使用の工場等の底地にも膨大な含み益のある企業にシフトを行いました。日清紡の時価総額が不動産の価値以下の根拠 有価証券報告書に開示された賃貸不動産の含み益596.69億円の含み益があります。(時価848.92億円-簿価252.23億円) 時価総額は788円で、たかだか1409億円程度です。 土地簿価561.9億円+建物等の簿価556.8億円+賃貸不動産だけの含み益596.69億円=1715.39億円 日清紡HDは優待銘柄であるという点でも、将来性のある事業を蓄積し、自動車のブレーキを作っているので自動車の生産が増えると業績は更に伸びること。優れた太陽電池モジュール製造装置を作っているので相場のテーマ株にもなれること。http://my.plaza.rakuten.co.jp/ 一番の期待は電気二重層キャパシタを手がけていることで、これはかなり優れもので自動車メーカーからかなりの引きあいがあり、数年後には電気自動車などに採用されている可能性が高いようです。 日立化成工業も日立製作所の御三家子会社の一社ですが、この会社が被災して被災地以外の関西でも、島根でさえも電車の間引き運転が余儀なくされました。それほど重要な部品を作っています。http://www.hitachi-chem.co.jp/japanese/ir/accounts/2010_4q/2010_4q_tn.pdf 上の2011年3月期の決算説明資料をみれば、いかに最先端の事業を沢山やっているかがわかります^^; 太陽光発電関連は当然のことに、リチウムイオン電池部材、タッチパネル関連部材、風力発電、蓄電デバイス、LED、投資テーマのデパートです(苦笑) 更に自動車部品なども大量に生産しています。広く言えば自動車部品関連です。 金融資産の蓄積も多く親会社に対する預け金も半端な額ではありません^^;http://www.hitachi-chem.co.jp/japanese/products/arp/index.html 株価が下がってくれそうなので、もう少し買い増したいと狙っています。 長くなるので続きとします<O>
2011.07.12
みきまるさんに学んで投資したゲンキーも、すでに株価が2倍以上になりました。優待3口分しか持っていないのが、残念です。ただ優待がなければここまで持ち続けられなかたと確信しています^^; ユニバースはM&Aが発表された翌日に買い増しましたが、なかなか堅調で良かったな~と思います。唯一の悩みは今年のりんごの優待が同じ時期に20キロ以上届いて、美味しいうちに食べきれない可能性が高いことです(苦笑) りんごジュースは欲しくないので、仕方がないです(苦笑) ユニバースの株価はアークスの株価×1.205よりは安い価格で鞘抜きができる価格差がありますが、この程度のアークスの株価で統合日の10月21日を迎えると、平河ヒューテックのように負ののれん代と買収した子会社の売上と利益で業績上方修正した直後にストップ高して更に高くなっていることと同じことが起こりそうで、とても楽しみにしています^^;http://www.nikkei.com/markets/company/chart/chart.aspx?scode=5821&ba=1&type=3month
2011.07.11
どうしても自分が注目し、投資しようとする分野には、甘い期待を持って過剰にのめりこんでしまう傾向があります。 アルバックも日清紡もパナソニックも太陽光発電銘柄としての一面もあるので、太陽光発電について欠点を確認した上で投資を決定しています。 昨日のエントリーにも書いたことですが、太陽光発電は稼働率が低すぎて、性能の良い蓄電装置が安く作れなければ、コストの高すぎる発電方法になって、とても太陽光発電だけに頼って一国の発電を任せられるものではありません。同じように風任せの風力発電よりも、世界的な発電量シェアは小さいままです。 日本では場当たり発言の総理大臣が太陽光発電を推進すると口先サービスで国際会議で発言しました。 日本では家庭用太陽光発電への補助金が復活されます。したがって太陽光発電製造装置メーカーの一面を持っている、アルバックと日清紡は投資対象としてはOKだと判断しました。 しかし太陽光発電という、まだまだ非効率な発電方法で作り出した電力を高い価格で電力会社に引き取らせるという、過剰過保護な育成方針で普及した技術が、将来に補助金が無くなったとき(⇔日本国民が電力料金の高騰に我慢しきれなくなったとき)に、独り立ちできるのか。創生期に補助金漬けで甘やかされて育成された技術が、そのあと独力で成長できた例は、あまり知られていません。もてあまし物になる可能性も見据えて、太陽光発電銘柄への投資を進めていきたいと思います。
2011.07.11
J.P.モルガンのレポートを引用させていただくと、以下のような感じです。私は三菱商事は単価が一番高いので、住友商事、三井物産、伊藤忠商事を総合商社グループの中核として、投資額でほぼ均等のポートフォリオを作っています。 プロのアナリストたちも、あいかわらず総合商社は事業のポートフォリオが多彩すぎて、資源株としてしか評価出来ない状態のようですが、これは仕方がないことだと思います。 やはり資源価格の総合商社の業績に与える 影響度が一番大きいからです(苦笑)『銘柄の選好順位は伊藤忠商事をトップピックとし、セクター内コア銘柄として推奨する。各社の目標株価は伊藤忠商事が1,200 円、三井物産が1,900 円、投資判断「Neutral」3 社の目標株価はそれぞれ丸紅が630 円、住友商事が1,200 円、三菱商事が2,300 円である(いずれも目標株価達成予想期間は2012 年5 月まで)。』とのこと。 どの資源に対する権益が大きいか、そお資源の先行きの価格がどのように推移しそうか。その読みが総合商社への評価を決めているわけです。 これからは投資額を増やすなら、JPモルガンの目標株価と現在の株価の価格差が一番大きな伊藤忠商事を一番に、更に三井物産を2番手にしようと思っています^^:J.P.モルガンのレポートから更に引用させていただきます。『J.P.モルガンが資源の中でも鉄鉱石と銅について相対的に強気なスタンスを採る中で、BHP およびVale の鉄鉱石拡張計画の流れにおいて鉄鉱石の持分生産数量の着実な増加が見込まれる伊藤忠商事、三井物産をセクター内で選好するスタンスを採る。伊藤忠商事は、鉄鉱石を中心とする資源分野の持分数量拡大期待に加え、10 年度までに敢行してきた多くの事業整理、減損の効果が11 年度以降に発現することが期待される。三井物産は、総合商社内で圧倒的な規模の鉄鉱石事業における競争優位性に加え、強固な財務体質は、資源分野における中期的な規模拡張のための投資という観点でも相対的に優位なポジションにあると判断する。2 社のなかでは、11 年度にかけてのROE の改善幅、資源持分生産の数量拡大余地の大きさ、の2 点から伊藤忠商事をトップピックとする。』『右肩上がりの資源価格トレンドが一巡する中で、総合商社セクターの銘柄選択の視点は、1)各社の資源プロファイル、2)資源持分生産の量的成長とその確度、になると考えている。資源価格の上昇トレンドは一旦終焉を迎えた可能性があるが、それでも少なくとも今後3 年間は、総合商社の収益ドライバーは資源事業であり続けると考えている。その中で、資源価格の上昇に依存しない収益成長には、1)数ある資源の中でどの資源権益をコアとしているか(資源プロファイル)、2)市況上昇に依存しない量的拡大が現実的な時間軸で実現されるか(量的成長とその確度)、の2 点が銘柄選別にあたって重要であると考える。』『 資源プロファイルについては、各社ごとに特徴が異なる。鉄鋼原料に関しては、伊藤忠商事と三井物産が鉄鉱石への依存度が特に高く、三菱商事は石炭(原料炭)に対する依存度が高い。丸紅、住友商事については、銅を中心とした非鉄金属に対して一定のエクスポージャーを持つが、全社に占める収益貢献比率は、上記の3 社と比較するとやや低い。J.P.モルガン11 年度予想ベースの純利益に占める金属資源への依存度は、伊藤忠商事で62.1%、三井物産で約77.4%と推定している。三菱商事については、豪州原料炭事業を中心に資源比率は73.2%と予想する。一方、丸紅は56.1%、住友商事は41.4%と予想している。』
2011.07.11
原子力発電の信頼性が地に落ちて、再生可能エネルギー源を利用した発電に注目が集まっています。 ドイツは太陽光発電を積極的に推進しましたが、2000年から2007年までの間で電力料金が軽く2倍以上上昇したようです。その後太陽光発電の比重が増えるにつれて、電力コストはうなぎのぼりになって、メルケル首相は原発推進に舵を切ろうとして福島第一原発の事故に直撃されて、またもや方針を変更するしかなくなりました。 ドイツは自国の原発の発電量は減らしていますが、その代替はフランスの原発で作った電気です。 日本の大都会の金持ちが、金の力に物を言わせて過疎地帯に放射能リスクを押し付けて、電力使いまくりを行なってきた構造に、よく似ているように思えます。 私も原発から12キロ程度のところで生きているので、原発は直ぐにでも停止して欲しいですが、そんなことは経済的に無理なので、要求するつもりはありません。しかしあやふやな「インチキ」基準で停止している原発の再稼動することには反対で、プルサマールなどはもってのほかだと考えを変えました。 しかし太陽光発電は稼働率が12%程度で、とても安定的な電力として期待できない代物で、投資としても稼働率が12%では投資の回収が安定稼動の原子力発電とは比べ物にならないほど長くなります。ドイツのように電力料金の高騰を覚悟しなければならないと観念しています。 人の生き死にに関わるリスクの問題ですから、電力料金が2倍になろうが3倍になろうが、それはそれで仕方がないことだと思います。ただ日本国民が、その電力料金アップっを受け入れるかどうか、はなはだ疑問だとは、思っています。 日本では地熱発電が一番有望だと思いますが、計画は温泉業界の圧力で潰されることが多いです。既得権者の権利の乱用のように感じられますが、原発(=命に関わる危険)を取るか、それても太陽光発電(=高い電力料金)を取るか、それとも地熱発電(=一部の既得権者の権利乱用を押さえて)を選ぶのかなどを選択する時期が近づいてきているように思えます。 力のある製造業(=大企業が主体)は海外移転を早めざるを得ないと感じます。日本の雇用は失われていきます。ただ海外が安泰かといえば、アメリカも中国もインドもブラジルも、経済状態は日本に比べて圧倒的に悪くなってきそうな雰囲気です。ロシアは政治的に信頼できません。 中国もインドも食糧不足で食料品の価格が暴騰して社会不安の増大が懸念されます。中国では賃金値上げのストの乱発も、予想されます。 しかし電力不足の不安から投資対象としては中国やベトナムや新興国に工場を移転させている企業に頼らざるを得ない状況です(汗) とりあえず製造業の投資対象先としては大企業を中心に海外展開を行なっている企業を増やしておこうと思います。 日本国内はストック型ビジネスモデルの企業で高配当や高配当優待銘柄に出来るだけ広く浅く分散しておくという方向を堅持していこうと思います。 優待銘柄は優待権利分を超えると途端に利回りが悪くなるので優待単位しか持たないことを基本ルールとしています。 しかしゲンキーや東急コミュニティーの株価の安定的な上昇を見ていると、優待単位以上に買って置けばよかったと、つい考えてしまいます(苦笑) 昨日はテレビで3年前まで済んでいた川崎で良く出かけていた二子玉川が紹介されていました。http://www.tv-tokyo.co.jp/adomachi/110709/index.html 東日本大震災と放射能汚染と電力不足は「どこの国の話だろう・・・」と感じるような別の世界の状況を見ているような印象を受けました(汗) これじゃあ能無し首相が居座っても、日本は大丈夫だと「円高」が心配になりますね。政治家が無能でも、日本の復興は動いているし、海外のほうが日本より投資対象として安全だと、思い込みで動くと、現状は良くても将来には禍根をのこしてしまう可能性もありえます。 国内で投資していて年間30円配当の専門商社が600円に投げ売られ配当利回りが5%を超えたときに買戻しをスタートして600円前後で買い込んでいたら金曜日には660円に株価が戻してくれました。高配当銘柄で現金資産ゴッソリ型の企業は投売りしたい投資家が去ってしまえば、株価はいずれ戻ります。 900円でシコシコ買い増していたNECフィールディングはついに1000円を回復してきました。配当利回りが4%以下になったので、感謝して利喰して大型株の製造業へのシフトに一部資金を回した他に、エーザイと6期連続増配の予定の好業績の低PER銘柄などにも資金を回すことを行ないました。 配当利回り5%をはるかにオーバーするところまで沈み込んでいたパチンコ関連銘柄は株主が変るというだけのニューズでかなり株価を戻してくれました。配当が年1回の来年の3月になってしまったので、無念の損切りを実行(3月配当を取ったので、痛手はかなり緩和されました 損は損ですが、ホッと一息です)し、この資金はやはり大型株の製造業と総合商社のうち単元株100株で、株価が一番安い伊藤忠商事にシフトしました。 『大底を打てば減益予想でも上がってしまう例もあります。800円どころからポツポツ買い下がっていたバリュー株は6月9日に減益修正を発表しました。一株利益を69.89円から28.78円に大幅下方修正。9日終値764円。発表翌日の寄り付き直後に732円まで落ちましたがなんと終値は前日比プラスの771円。しかも場中の高値は794円までありました。まあそれからは780円前後で20日ばかり推移して今日は820円です。減益修正でもちゃんと上がっていってくれます。』と書いてきた銘柄は一貫して上昇して、ついに900円を回復しました。 大型株購入の資金繰りから900円より高く売り指値をしていたら売れちゃいました(苦笑)まだまだ上がりそうな雰囲気がムンムンしています^^; ただ太陽光発電銘柄で、太陽光発電が事業的には課題が多いことが分かったので、まあいいか、そんなところですが、まだ少しはホールドしています。
2011.07.10
昨日のエントリーに書いた日経新聞の一部です。 http://plaza.rakuten.co.jp/lucky7lucky/diary/201107080000/『炭素繊維事業は黒字に転換する見通し。ゴルフクラブなどスポーツ用や圧縮天然ガス(CNG)タンク用が順調なほか、米ボーイング社の新型旅客機「787」向けの出荷が増えた。世界シェア約4割を握る炭素繊維の値上げが徐々に浸透しつつあり、採算が改善している。』と日経の記事にありましたが、2012年以降はダイムラー向けがスタートします。 ケチらないで1000株単位で買っておくべきでした(汗)590円くらいでいくらでも拾えました(涙)2011年1月のIRhttp://www.toray.co.jp/news/carbon/nr110124.html『東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:)とダイムラーAG(本社:ドイツ・シュツットガルト、会長:ディーター・ツェッチェ)は、このたび、東レが開発した炭素繊維複合材料(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plasticsの略)の革新的成形技術である「ハイサイクルRTM(Resin Transfer Molding)成形技術」を活用してCFRP製自動車部品を製造・販売する合弁会社(社名未定)を設立することに合意し、本日合弁契約を締結しました。 昨年3月に締結した共同開発契約のもと、東レは最適な炭素繊維素材及び中間基材の開発に加えて、主としてCFRP部品の構造設計と成形プロセスの技術開発を、ダイムラーは主として部品設計と後加工・接合技術の開発を進め、両社が保有する技術を融合することで、CFRP部品を短サイクルで製造できる革新的な量産技術を確立しました。新会社は、CFRP製の量産部品を2012年に発売されるダイムラーのメルセデス・ベンツ乗用車向けから供給開始する計画です。』
2011.07.08
課徴金のIRhttp://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr1/tdnetg3/20110526/6vvk59/140120110526037597.pdf 大企業は談合の可能性が多いのか、あちらこちらに地雷が埋まっているような感じですね。ただ大陽日酸のほうは金額が確定しての、折込済みの株価ですから事業内容などで投資判断をしようと思います。買うとしたら、ここもみに株価も(苦笑)
2011.07.08
総合商社などのチャートを見ていたら3月末が高値圏で、4月末でも現在と同じくらいの株価で、シフトし始めた6月の下旬が大底を打った転換点の初動の時期だったと気がつきました^^; 三井物産http://www.nikkei.com/markets/company/chart/chart.aspx?scode=8031&ba=1&type=6month 住友商事http://www.nikkei.com/markets/company/chart/chart.aspx?scode=8053&ba=1&type=6month 伊藤忠商事http://www.nikkei.com/markets/company/chart/chart.aspx?scode=8001&ba=1&type=6month 震災復興銘柄で掴んだところから10%とか15%下落して、底で横ばいして動かなくなった銘柄を買わないで総合商社を買っていたとしても、買ってから10%~20%程度下落して、震災復興銘柄を買ったのと同じ目にあっていたことが分かりました(苦笑) ただシフトした時点が総合商社の直近の安値圏で、上に向かいだした初っ端で掴めているのは、実にラッキーだったと感じます^^; 住友電工は夜間取引で一旦撤退し、状況を見ようと思います。買値より2円程度安く処分できたので手数料を損した程度にとどめることが出来ました。ただ住友電工の株価が今日下がるとは限らずに、上がってしまう可能性もありえます。でもその後に巨額の制裁金が課せられる可能性はあるので、「儲けそこなうことありうべし」といいうことで撤退できてよかったな~と思います。http://nikkei225jp.com/ny/ ニューヨーク市場は堅調でした ↑ 為替も円安方向で、最近買い増している輸出関連の大型株にも追い風が吹いてくれるとうれしいな~と思います。 東レが昨日の寄り付きで出来高を伴って上げたのは日経の記事が原因だったようです。『東レ、4~6月の営業益最高 54%増の250億円繊維の需要伸びる 樹脂関連、計画上回る 東レの2011年4~6月期の連結営業利益は250億円程度と前年同期比54%増え、4~6月期としては最高となったようだ。国内外で化学繊維の販売が伸びた。夏季の電力不足に備えて顧客の家電メーカーなどから前倒しで受注を獲得した影響で、樹脂関連事業は計画を上回った。 売上高は前年同期比8%増の3800億円程度、純利益は同73%増の150億円程度となったようだ。前年同期に計上した資産除去債務の会計基準適用に伴う特別損失や、投資有価証券の評価損などがなくなる。 主力の繊維事業は海外で衣料品向けポリエステル繊維や自動車エアバッグ向けナイロンの販売が好調だ。海外の生産拠点の稼働率が上昇した。国内でも電力不足に対応し、クールビズ関連商品の需要が増大した。「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの機能性肌着向けなどの出荷が増えている。 樹脂関連事業や情報通信事業は計画を上回ったようだ。東日本大震災の影響で取引先の家電メーカーなどが減産するとみていた。だが実際には夏季の電力不足に伴う減産に備えて4~6月期に前倒しで受注があったため、エアコン向け樹脂などの販売が伸びた。薄型テレビ用フィルムも前倒しの受注があったようだ。 前年同期に営業損益が赤字だった炭素繊維事業は黒字に転換する見通し。ゴルフクラブなどスポーツ用や圧縮天然ガス(CNG)タンク用が順調なほか、米ボーイング社の新型旅客機「787」向けの出荷が増えた。世界シェア約4割を握る炭素繊維の値上げが徐々に浸透しつつあり、採算が改善している。 4~9月期の営業利益も従来予想(11%増の470億円)を上回る可能性が出てきた。樹脂など主力製品の出荷が期初計画を上回っており、顧客からの前倒し受注に伴う4~6月期の反動減を吸収できそうだ。』 ミニ株では高く買ってしまったことになりますが、それでも業績が伸びていくなら株価も上向いてくれると期待したいと思います。ミニ株はこんな点が難しいところです(苦笑)
2011.07.08
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