混沌の本棚
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有栖川有栖新潮社 四六上製☆☆☆☆☆◎ 作中、ネタバレに繋がりそうな箇所は反転してあります。が、勘のよさを自負する方はご注意ください。これ書いた本人は勘の悪さには自信がありますので…。 個人的には面白かったと思う。まあ、私は謎解きのみではなく、ストーリーをたっぷり味わいたい方で…というと聞こえはいいが、何のことはない、単に、謎解きは作中の名探偵にお任せ派なだけだ。 登場人物が多くて少々閉口したが、無人島に隠者のように住む知る人ぞ知るカルトな純文学者の別宅にその熱狂的なファンが集まっている。そして、そこに船頭の早とちりで送り込まれた「部外者」アリスと火村。さらに珍客IT企業社長(◎エモンがモデルかなぁ…)。その島は電話線も切断され、IT企業社長が持っていた衛星電話もなくなり、しかも、ケータイは圏外…。という孤島ネタである。ただ、今気付いたが、衛星電話あれ、どうなったんだろ? あとは、子供の扱い方とかが今ひとつ納得できんが、あとは、まあ、異様で現実味がないが、かえってそれが、作中の雰囲気を盛り上げていたように思う。特に、納得できないところもなかったし、最後は登場人物全員集めてアリバイパズルという名探偵物デフォルトだったし、「新本格」(?)のオーソドックスな手法に則っていると思うけどなぁ…。あまり謎解き謎解きだけのミステリは、あんまし好きじゃないし、私は。そーゆー輩が「新本格」とか偉そうに言う資格はないかもしれないが。それに、カルトな読み方する読者にもちゃんとサービスしてるし、職人芸だと思うんだが。BGM: Appalachia Waltz by Edger Meyer, Mark O'Connor, Yo-Yo Ma
July 11, 2006
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