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三津田信三原書房 四六上製☆☆☆☆◎ 講談社の新書のシリーズが不気味でよかったから読んでみた。また、購入特典があったので、それにつられたというのもあった。 講談社のシリーズにちょっとだけ名前の出てくる人物の名前にもやっぱり触れられている。それに、地名にもオボエがあるぞ…。山脈の名前として出てきた地名がそのあたりの集落一帯を示す言葉として出てきていた。 (時代設定をぼかしているが)高度経済成長前の因習の支配する村を舞台に、謎めいて怪奇的な見立ての連続殺人が起こる。しかも、それはありえないような状況で殺されて、さらに見立てが行われている。。。。そして、一癖も二癖もある登場人物たち…。非常に魅力的な舞台設定ではあるのだが、文章の視点がころころ変わるので非常に読み難い。また、そのせいで前作の百蛇堂等で味わったじわ~っとした恐怖感が薄まってしまうように感じた。トリックを色々盛り込みすぎているように感じる。ここまで因習にとらわれた村の様子は、このあたりの時代までじゃないと厳しいが。もう少し絞ったストーリーテリングの方がよかったなぁ。 また、講談社のシリーズでは奈良が舞台となっているのだが、この作品もおそらく奈良、和歌山あたりの田舎が舞台になってるような気がする。そう思って読んだせいか、特に冒頭、主人公が神櫛村に行くバスの描写を読んでいて、この8月に天川村に行った時のことを思い出した。
September 24, 2006
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雨宮町子双葉社 四六上製☆☆☆☆☆ 図書館で見かけて、不気味な表題にあまり期待せず衝動的に借りたのだが、大当たりだった♪。短編集。 日本的(っていうのかどうか定かではないが)なじわ~っとしたホラー。死者とのシンクロがほぼ全編のテーマで、共通の学校などが出てくるので、連作かと思ったがそうではないようだ。結構じわじわと怖い。そして、結果として信じられないようなことになる…というのは共通の結末。またその恐ろしい結末は暗示されているだけで、はっきりとした描写は本文にはない。そこにまた小説としての余韻があって面白い。 他の著書も読んでみよう♪。BGM: 招杜羅紫苑 by 芝祐靖 & 伶楽舎
September 10, 2006
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永井明いそっぷ社 四六並製☆☆☆☆☆ 「医龍」の原案の方の著書。他の著書の名前は知っていたのだが、図書館で偶々この本を見かけ、最初の医大の同窓会風景のエッセイの描写も面白くて読んでみた。 開業医の息子で自分も医者になると、この人の場合、医者を辞めてからも知り合いから薬をもらっていたとかで、町の薬局に行ったことがなかった。そして町の薬局回りのレポートも我々が薬局で相談して薬を買うときに参考になると思う。やはり、頼りになる薬局はちょっと雰囲気が違うかもしれない(^_^;)。 人工心肺の開発から民間療法(気功、アーユルヴェーダなど)幅広い人を癒すための行為や、繁華街でHIVを診察するお医者さん、40年間無医村にいたお医者さん…、そして医薬品の虚実、不妊症(ココを電車の中で読んでいて、ちょっと恥ずかしかった…)。一貫しているのは「病とは、医者とは何か?」という姿勢だと思う。1997年初版の本なので、内容の一部はもしかして古くなっているかもしれないが、やはり医療現場の中にいて、内情を知っている人が書いているので視点の切り口が違い、日常、あまり医療現場に縁のない身には興味深い。 そういえば、今から九年前のことなので今はどうか知らないが、排卵誘発剤がクエン酸化合物(クエン酸クロミフェン/クロミッドっていうらしい)なのって面白いかも…。私もそうだが、女性って酸っぱいもの好きだよな…関係あるのかな?BGM: La Luna/Sarah Brightman
September 9, 2006
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心霊写真吉村達也光文社 カッパノベルズ☆☆☆☆☆ 数日前に読み終わったのだが、ず~っとアップをサボっていた(^^ゞ。 でも、久しぶりに正統的なミステリを読んで、楽しめた。さくっと読めたし。ただ、「ホラーミステリー傑作集」なんてカバーには謳ってあるんだが、ホラーじゃないことだけは断言できる。看板に偽りありなのだった。だが、サイコミステリとしてとても楽しめた。 短編集で共通テーマは「被害者と加害者の逆転」。全てにわたって、被害者が直前までは加害者にとっての「精神的」加害者だった、という設定になっており、巻末には作中の探偵兼精神科医の氷室想介のコメントが書き下ろされている。もっとも作品の人間関係は使い古されたものだが、そのトリックというかきっかけ自体への切り口は面白い。あとは、静電気でibookがお亡くなり遊ばすシーンは笑った。 著者の他の作品も読んでみようかな。
September 5, 2006
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