まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2021.06.14
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カテゴリ: ドラマレビュー!
テレ朝の「桜の塔」が終了。

正直なところ、
期待したほどの内容ではありませんでした。

キャストにも演出にも不満はないけれど、
どうにも脚本がガキっぽいのですよね。

これは武藤将吾の特徴なのでしょうが、
やっぱり仮面ライダー臭さが抜けないのです。

ストーリーをこねくり回すのに腐心しているだけで、
人物造形が薄っぺらいし、テーマにも深みがない。


そう割り切って楽しめるほどのユーモアも感じません。



最後に復習を遂げた玉木宏が生きる力を取り戻し、
広末はめでたく岡田健史と婚約して、
椎名桔平はしぶとく生き続けている…

という終わり方は、
ストーリーとしては上手く収めたつもりだろうけど、
正直「だから何?」と思うだけで何も残らないし、

「仲里依紗の殺人は夫への愛のためでした」とか、
「頭から転落した森崎ウィンも奇跡的に生還できました」とか、
取ってつけたような嘘っぽさにも程があって、さすがにシラケました。


「正義とは何かを問いかけた作品だった」などと、
もっともらしい論評をしているけれど、

仲里依紗に罪を押しつけた玉木宏と椎名桔平が、
平然と警察業務を続けている時点で、
この物語の正義が破綻しているのは明らかだし、


まともなテーマなど見出せるはずはないのです。

当初は「警察版の白い巨塔」という体裁だったけれど、
実際には「警察版の仮面ライダー」として、
暇つぶしに消費すれば事足りる内容のものにすぎません。



テレ朝やフジは、
「未解決の女」とか「朝顔」とか、
新しいサスペンスドラマの制作に取り組んでいて、
この「桜の塔」もそんな試みの一つだったとは思う。

そのこと自体は評価するけれど、
今回にかんしていえば、フジの「イチケイ」のほうが上でしたね。





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最終更新日  2021.06.17 02:16:40


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