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2004年02月20日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「MOKU」に掲載される原稿の校正を遅くまでしていたので、午前中カウンセリングがなかったこともあって起きるのが遅くなってしまった。原稿はインタビューを纏めたものだが、 『不幸の心理 幸福の哲学』

 今度の本に高校生の時に倫理社会の蒲池先生に出会い、強い影響を受けたことを書いた(p.59以下)。もとより鈴木大拙と岡村さんとの関係とは違うのだが、強い影響を与える先生に邂逅したことがその後の人生を決定的に変えてしまったであろうことは想像できるように思う。先生はお前の方を見て授業をしている、と同級生にいわれたりもした。思いがけず早く亡くなった先生からは高校を卒業した後学ぶことはできなかったが、今に至るまで先生の言葉が生きた力になって働いているというのは驚くべきである。もっともっと哲学のことを教えてほしかった。

11月24日の日記 に先生が戦後、公職追放になったということを書いた。先生は、西田幾多郎や田辺元らの講義に出ていたはずだが、その頃の京都大学の哲学科のことを口にすることはなかった。しかし、公職追放については、公務員として上司の命令をきくことは絶対であった、我々よりも上の役職にあったものは公職追放を免れた、とめずらしく声を強めて話したことを覚えている。今日の情勢を見た時、先生なら何というだろう、とよく思う。サマワの付近で劣化ウラン弾と思われる砲弾が見つかっていたことが明らかになり、福田官房長官は「陸上自衛隊の活動には影響はない」としているが、12月の段階でわかっていた情報が今になって明らかになることが不思議であるということはおいておくとしても(この件については 森住卓氏が12月に報告 されている)、このことが明らかになっても被爆を怖れて帰国することは許されないのだろう。

 去年の 12月8日 の日記に井原西鶴の『武道伝来記』について少し書いた。巻八第三の「播州の浦波皆返り討ち」というのを読んでみた。この話の中に織り込まれるサイドストーリーがなかなかおもしろく興味を引いた。

 簡単にまとめると、牛俣弥二郎に嫁いだ樗木工弥(おうちもくや)の娘は自分も弟たちと同じく親(=木弥)の敵を討つ決心をする。夫に離縁を乞うが、夫も敵討ちに協力することを申し出、まずは居所も知れない敵を討つのには資金が要るだろう、と一生懸命働くが、思うようにたまらず妻がある日不満をぶつけた。



 サイドストーリーながらこの話の冒頭にある「人は地道なるこそよけれ」という言葉からすると、西鶴自身はこの夫を賞賛しているように見える。敵討には大変な経費がかかることがわかると、身を落としてまでも資金を工面するために仕事に励んだ。しかし思うように金がたまらないことに我慢できない妻は夫をないがしろにする悪口をいい、そのために二人の六歳の娘までも巻き添えにして一家心中をすることになったが、もしも地道(じどう、と読むようだ)であればこのような結末を回避できただろうといっているのかもしれない。





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最終更新日  2004年02月21日 00時26分19秒
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