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起こり得ない?それとも 南風一半世紀近くも自転車に乗ってきてスタンドのバネが飛んだというのは初めてだ起こり得ないこともこうして たまには起きるそれが億万長者になることか交通事故で死ぬことか癌で死ぬことか それは分からないいつ起きるかも分からないきみと結ばれることもそれくらい起こり得ないことの一つだったのかな (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/07/31
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臆面もなく 南風一若かったころ自惚れ屋の俺はきみが俺を好きにならないわけがないと信じ切っていただからきみをデートに誘ってYESと答えてくれて当然と信じ切っていただから年を取って実は俺は何処にでもいるくたびれた中年じじいに過ぎないことに気付いてびっくりしてしまったきみが俺を好きになる理由なんて何処にもなかったのだよく臆面もなく愛をささやいていたものさ (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/07/30
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他愛ないことが 南風一きみを海に誘い出すことや夜の街に連れ出すことでよりきみを好きになるものでないことは知っていたそんなことをしたって無駄なことさきみに対する想いが変わることもないし満足が増えるものでもなかったでも他愛ない言葉や仕草が二人を救うって効用はあったかも知れないきみも俺も好きって言葉に酔っていただけだから言葉が壊れたら二人をつなぐものは何も残っていなかった (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/07/29
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先祖代々 南風一お盆を前にして庭のいたるところに蝉の抜け穴がぽっかりのぞき込んでも中は虚ろ穴は地獄の底か地球の裏側へつながっているのかも雨が降っても風が吹いても穴は暫く口を開けたまま親蝉が死んだら今度は子どもたちが先祖代々の穴に戻ってくるのを待っているのかな (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/07/29
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自分の心が分からないとき 南風一自分で自分の心が分からないときなぜだろう?と考える夢が破れた?それなら また夢を追えばいいじゃない評価されなかった?そんなもの 自分の尺度で測ればいいんでしょもっと恵まれない人がいるって自分を慰めようとしている?それは 奴隷の理論あなたはもっと先を見て走っていたのでしょ?くぼ地に足をとられたくらいで 何よあなたの目指す頂上は あんなに向こうよなんちゃって (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/07/27
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生きるって 南風一一日が24時間だったからやれやれ今日が終わったと生きられる一週間が7日だったからやれやれ一週間が終わったと生きられる一ヶ月が4、5週間だったからやれやれ一ヶ月が終わったと生きられる一年が12ヶ月だったからやれやれ12ヶ月が終わったと生きられる一生が7、80年だったからやれやれあと少しだと生きられる一度に生きろと言われたって生きられるわけないでしょまず今日の終わりへとぼ とぼ かな? (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/07/25
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どちらのきみを信じたら 南風一人前ではつれなかったのに二人だけになると途端に意味深な眼差し一体どちらが本当のきみの姿?有頂天になってまた駆け寄ると手痛いしっぺ返しを受けたそれならと遠ざかっていると偶然出会ってきみの方から声をかけてくる一体どちらのきみを信じたらいいの? (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/07/23
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補習 南風一子どもから補習があると聞いてもうすっかり忘れていた昔のことを思い出した高校2年のとき国語の補習で偶然クラスが同じになった暑い盛りに学校なんかへ行きたくなかったけれど彼女の姿を見られると思うと俄然元気が出てきた彼女の姿が見えるところに座って授業の間中彼女の姿を眺めていたあいにく補習の最後の日彼女の姿がなかった先生が問題集の解答を配ってくれたのに彼女の分はない私はこれ幸いにと自分の解答集を郵便で彼女へ送った彼女は「最後の日はサボりでした、ご心配かけてごめんなさい。それから解答集ありがとう」という短い葉書をくれたその頃 まだコピー機が普及していなかったから私の解答集はなくなってしまった馬鹿な高校生だったなと思う (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/07/22
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赤いリボンの麦藁帽子 南風一乳母車を押して買い物をするお母さんにくっついて赤いリボンの麦藁帽子にサンダルを履いた女の子がゆくもう随分昔のことだろうけれどきみにもそんな頃があったのかなと考える女の子はまだ4、5才だろうから大きくなるには随分かかろうお母さんの苦労も並々ではないでもそんな幼い頃はあっという間に過ぎ去って随分昔のことになるきみと俺が好例だね (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/07/22
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アイスクリーム 南風一きみに出会った夏休み前毎年夏が来るのでいつでもきみに会えるような気がするけれどアイスクリームが溶けてしまうようにきみも俺も溶けてしまうもう出会っても分からないかも知れないね (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/07/21
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サーカス 南風一すっかり忘れていたサーカスの思い出父親のバイクの後ろに縛られた籠にすっぽり隠れて乗っていたからまだ4、5才くらいのことだった母親や叔母に見送られて家を出発した私が憶えているのは虎使いの誘導に従って 虎が炎の輪を通り抜けたこと鉄の檻の中をバイクがぐるぐる回っていたこと赤い服に身を包んだ少女が一輪車に乗って舞台をぐるぐる駆け巡っていたこと高いテントの天井からぶら下がったブランコに掴まって若い女がこちら側からあちら側へうまく飛び移ったこと曲芸に釘付けになっている目のことは憶えているが隣にいるはずの父の姿も自分の姿も全く憶えていないそれから後のことも憶えていないただサーカスを見た目の記憶だけが鮮明に残っている (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/07/20
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晴れのちたまに好き 南風一たまに好きだけどいつも好きじゃないだって いつも好きだったら居ても立ってもいられないでしょ?だから 晴れのち たまに好きがいいのよそれじゃ もの足りない? (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/07/19
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くるりと傘を回して 南風一台風の過ぎ去った翌日今にも降り出しそうな曇り空の下念のため傘を持って散歩に出た30分ほど歩いたところで驟雨に襲われたそのままゆくと300メートルは雨をよける処がなかった仕方なく民家の庭木の陰に身を寄せた幾ら用心深かったきみでも突然の雨に襲われてセーラー服をびしょびしょに濡らしたこともあったのかなそれともちゃっかり民家の軒先か店に逃げ込んで雨をやり過ごしていたのかな俺は くるりと傘を回してまだ水飛沫のやまない道路に飛び出した (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/07/16
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夏休み 南風一高校1年生になったばかりの夏休みだった図書館の自習室に行って気取って読書をすることにした夏休みの感想文を書くためだったが本の題名は「人生論ノート」これがまた抽象的な思考のゲームのような本でこんな考え方があったのかと胸の透くような本だった私がこの本を読むことにしたのは同じクラスにちょっと気になる女子学生がいて彼女が感想文に哲学的な本のことを書いていたのでその向こうを張る意味もあった愛に関する省察もあって「おお これはまさしく俺と彼女のために書いてくれたような文章だ」と思ったりしたところで三木清の人生論ノートを読破することがその日の課題であったがすぐ前に陣取ってお喋りばかりしている女子大生風の二人がいた年上だったがチャーミングなお姉さんたちだった お姉さんたちは外国語の辞書を持参して何やら調べものをしているような感じだったが雑談したりして学習には余り身が入らない感じだったお昼が近づいてくると 早々に食事に出ていった高校生の私が人生論ノートを読んで我が身の行き方に想いを馳せているのに彼女たちは気楽でいいなあ同じクラスのちょっと気になる女子学生は平気で哲学的な本を読むようだし女子大生は勉強そっちのけでお気楽な様子世の女性たちは男たちの気を惹くけれど当人たちは全くそんなことに頓着しない気ままに好きなことをやっているその日は結局人生論ノートを読破できなかったのだった (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/07/15
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風は何処に? 南風一木の葉が揺れる風は存在しないけれど風は何処にあるのだろう?きみは何処にもいないけれどきみは何処にいるのだろう? (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/07/14
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好きな癖に素直になれない 南風一それは後知恵かも知れないでも確かに中学生のころきみのユニフォーム姿を見たような気がするのだ体育祭のときほんの一瞬校庭ですれ違いざまクラスメートの女子に向かって「先輩!」と言って 通り過ぎた少女そのときから俺はきみに恋していたのかも知れないそれから3年が過ぎてきみを見たときやっぱりきみに恋した先天的に好きなのに嫌いになれるわけないじゃないそれなのに俺から離れて行ったきみは俺の心を見透かしていたからすぐに舞い戻ってくると高をくくっていただろうけれど俺の決心は変わらなかった世の中にはそんな大馬鹿ものもいるんだよ好きな癖に素直になれない (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/07/11
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楽しかった頃の 南風一楽しかった頃はそれが当たり前でいつかそんな楽しさが消えてしまうなんて露ほども疑わなかった楽しいだけならきみと俺が子どもを作って育児に勤しむ夫婦生活を送れたらそれで良かったきみが何処で生まれて誰にどんな風に育てられてどんなことに興味があって何を楽しみに生きているかなんて 知る必要も聞く必要もなかった犬猫みたいにただくっついて 暫くしたらハイサヨナラよと離れてゆけるのだったらいつまでも楽しかったのかな (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/07/08
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出会い 南風一旅先で挨拶を交わす人たち通りすがりの多分二度と顔を会わせないだろう人たちだからと言って出会いの楽しさが減じるわけでもないとどめようとするのが不自然であってすべては過ぎ去ってゆく過ぎ去ってゆくからと言ってきみに出会えたときの嬉しさが消えるわけでない胸の奥で いつでもきみに出会えるもの (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/07/08
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本当はうれしくて仕方ないのに 南風一我の強い少女によくあるように私は興味を持った異性に対してことさら無関心を決め込む癖があった偶然に出くわしても本当はうれしくて仕方ないのに気付かない振りをする本当は振り返りたくて仕方ないのにわざと素知らぬ振りをして通り過ぎるあとで あのとき声をかけておけば良かった とか「おや こんなところで。偶然とはいえ ラッキー」とかおどけることができていたらどんなに楽しかっただろうと悔やんだきみは俺のそんな癖を知っていてわざと楽しんでいたのかなそれとも「意気地なし」って呆れていたのかな (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/07/07
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ぴかぴかだった頃の 南風一新築中の家はぷーんと甘い木の香り柱になったばかりの木も出来上がったばかりの家も生命力に溢れているいつまでもいい香りでいたいけどねなかなかそうはゆかない何年過ぎてもぴかぴかだったころの気持ちを忘れずにいたいね (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/07/07
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一番に思い出すのは 南風一もしきみが母校の前を通ることがあったら何を思い出すのだろう?学園生活?クラスの友人たち?そんなことも全然浮かばないわけではないけれど一番に思い出すのは きみのこときみがカバンを持って歩く姿友だちと何やら話しながら学校へ行ったり 学校から帰っている姿すっかり建て変わってしまった校舎を見たってその中で一度も勉強なんかしたことないのにやっぱり思い出すのは昔のままのきみの姿きみも校舎の近くを通ったとき一番に思い出すのは 俺のこと? (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/07/07
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きっと出し抜けに 南風一きみは賢いお姉さんだったから俺の考えていることくらいお見通しだったかな?俺がいつ電話をかけてもかかってくることを知っていたみたいに即座に電話口に現れた本当は好きな癖に逃げてばかりいた俺きっとそのうち出し抜けに「好きだ。結婚してくれ」そう言い出すに違いないそう信じていたのかも知れないきみの想像は半分当たって 半分外れ俺はきみと結婚したかったけれどそんなことを話題にすることもなく俺の方が先に結婚してしまったきみはそこまで読めなかったかな俺なんて半年先が読めなかったからね (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/07/06
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すいか 南風一たたけば 深い海の音がする薄緑の生地に濃い緑のハチマキを巻いたような模様持ち上げたらたっぷり重いおじいさんが南京袋に詰めて届けてくれた西瓜冷たい井戸水に漬けてみんなで食べたら美味しかったそんな西瓜を久しく食べていないなあ (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/07/04
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ワン・ノブ・ゼム 南風一きみに出会ったとききみの10年後は分からなかった2年後のことさえ分からなかったお互いの形のないところではあんなに屈託なく話せたのになぜか現実のきみから逃げてばかりいた今だからそう思うけれどきみは可愛かったけれどどこにでもいるありふれた可愛い少女の一人に過ぎなかった俺がもっと遅く生まれるか もっと早く生まれていたらきみとは別のありふれた可愛い少女を好きになっていただろうきみにしたって 同じ事情だからことさらきみのことを特別に思う理由なんてなかったのかも知れないなのに今でもきみのことをずっと想い続けている俺って随分馬鹿な男だね (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/07/03
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きみの名は 南風一朝会社に行こうと外に出たとき休日に車を洗ったり庭の落ち葉を片付けているとききみの名前が風に乗って聞こえてくることがある近所に住む女性はきみと同じ名前だけどきみではないそんなことは分かっているけれどきみの名前で思い出す女性はきみしかいないときたま道路で当人らしき女性に出くわしてきみと同じ名前なのにきみではない姿を不思議な気持ちで眺めている (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/07/01
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