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きみと出会ったころ 南風一きみと出会ったころは毎朝きみの姿を見るだけで楽しかった初めて待ち合わせたときはきみがまっすぐ俺のところにやって来たことがうれしかったすぐにきみに会いたくなる俺だったけど望みはそれだけだったそれがいつしか愛が多いとか少ないとか仲違いする二人になってやがて離ればなれになった昔は何も求めなかったただ顔を会わせるのが楽しかった (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/28
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新聞の写真 南風一「○月○日の新聞を見て」日曜版に大きな写真が出ているという出し抜けに何を言い出すのかと思ったら。電話の向こうから話しを聞けば島で頑張っている先生って誰かが推薦してくれたというふーん・・・私は返答に困った「俺は保険だから もっといい男が現れたら乗り換えようっていうのかい」口には出さなかったけれど彼女は俺の気持ちを知ってか知らずかわざと焦らせようというのか「たくさん手紙が届いたわ。 ぜひ会いたいという手紙もあったわ・・・」受話器の向こうで無邪気に笑っている (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/27
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夢 南風一きみに言葉をかけた日きみは用事があって電車に乗らなかった何時間待ってもきみは電車から降りてこなかった仕方なく俺は駅を後にした・・・もしかして そちらの方が現実できみに会えてから いろいろなことがあってさよならも言えないままに悲しい別れをした・・・こちらの方が夢じゃないかな (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/26
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大声上げて 南風一きゅいーん きゅいーん うー わん わん隣の犬がこういう鳴き方をするときはご主人がちょっとだけ顔を出してすぐに引っ込んだとき隣のご主人は一年余り島に滞在していたから暫くこんな鳴き声を聞くこともなかった犬は昼間から日当たりのいいところで寝っ転がってうたた寝ができていいなと思うご主人様に甘えたかったら感情のままに悲しい鳴き声を上げればいい俺もきみが恋しいと泣けば良かったきみも私を選んでと泣けば良かったきみも俺もなぜ大声上げて泣かなかったのかな (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/26
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バージンロード 南風一きみを真正面に見て俺の視線はまっすぐきみへ落ちるきみと仲睦ましく向き合っているところまでは浮かぶけれどその先が浮かばないきみのウェディング姿は浮かぶけれどなぜかなその隣りにいるのは俺でないきみも俺も何処に消えたのかな (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/25
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どちらが幸せ 南風一きみを好きと言っても一緒になれなかったから今でも好きなままもし一緒になっていたらいつまでもきみを恋しく思う俺はいなかったきみと一緒になった俺とそうでなかった俺どちらが幸せだったかな (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/25
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期待 南風一春がきて日射しが柔らかくなると木々が芽吹き始める小鳥たちの鳴き声も心なしか生き生きしてくるそれに釣られて私の心も浮き浮きしてくるきみの姿は色褪せないし今でも変わるところはないと信じているおめでたいことだけどこの季節はいつもきみに会えそうな予感を抱かせるそんなうきうきした期待が持てなくなったら生きてゆく資格なんてないよね (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/25
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沈丁花が香るころ 南風一戸外できみと戯れたいのにいつも休みがあって新学期が始まるのは休みのあとでも休みが終わればきみに会えるきみは家で何をして過ごしているのだろう?俺のことを思い出す時もあるのかな?そうであってくれればうれしいけれど・・・そんなことばかり考えていた (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/24
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もう一度そこから 南風一私がつかまったときなぜ助けてくれなかったの?ごめんきみはすぐに出てくると思ったんだまさか連中があれほど粘いとは想像もしなかった結果的にきみを文化祭に誘っておきながら1時間も嫌な目に遭わせてしまって初めてのデートが台無しになってしまったあの間 何してたの?きみが早く出て来ないかと教室の前をうろついていたもしかしてきみは教室の反対側の戸口から出てしまったのかとも考えた受付の女子学生は随分不誠実だった俺が「教室に入った2人連れの女の子たちはまだ教室の中に居ますか?」と尋ねたら知らないとか出て行ったとか答えたそれは真っ赤な嘘だったきみは俺だけの恋人と決まっているわけじゃなかったし男なら誰だってきみの恋人になる資格はあった連中はそれを地で行っただけもう一度そこからやり直したいねもう一度きみとデートする機会が来るまで楽しみに待っているから (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/24
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魔法の薬 南風一16年ぶりに大学時代の親友に会った顔を見た途端20数年の時空を飛び越えて昔に戻った二人とも背広にネクタイ姿をしているけれど人なつっこい笑顔は二十歳のころのまま陽気に笑って近況を話し学生時代のように時の経済財政政策の失態を扱きおろしたなんとなく30歳ほど若返ったような愉快な気分は翌日も続いている (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/23
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嫌です 南風一昔 好きな人がいた一度は待ち合わせできたけれどその後出てきてくれなくなったそのくせ学校からの帰り道ではなぜかお互いの姿を目にするのだった駅の改札口で誰を待つのか必ず彼女の姿があった彼女といつも一緒に帰っている友人がいたその友人は電車が私と同じだったので名前は知っていたある日友人の方に電話したそして彼女との間を取り持ってくれるよう依頼した友人は心良く引き受けてくれた代わりにというのではなかっただろうが友人にも好きな男の子がいるということだった名前を尋ねると私と同じクラスの男子生徒だった私も少しは助力しましょうかと申し出たがお構いなくという答えだった電話の翌日 彼女と友人は一緒に出かけるのでそのとき彼女に会ってみてはと提案されたので私は友人の申し出に甘えることにした翌日 私は友人から教わった時間より少し前に駅に着いた彼女と友人が改札口から出てくるのを待って彼女に近づいた彼女は私を見てびっくりしたようだった私が人目も憚らず「付き合ってください」と言うと「嫌です」とだけ言って友人の手を掴んでぐんぐん歩き出した友人は彼女の方を向いて取りなそうとするが彼女はとりつく島がなかった友人は申し訳なさそうに私の方を見たすぐ近くで「ばっかじゃないか」という声がしたそれから3年後遠くの大学で彼女に出くわした彼女は何食わぬ顔して私に「ケーキはいかがですか?」と近づいてきたこの女は一体何を考えているのだろうと思った (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/21
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街 南風一街を中学生や高校生が賑やかに歩く10年が過ぎたとき彼らの何人がこの街を歩いているだろうきみが17才のころ俺が16才のころきみと俺が出会ったのはきみがここに暮らしていたから。俺がここに暮らしていたから。きみも俺もここから離れてしまったら互いに思い出さなくなるのは当たり前のこときみも俺も近くにいたから思いを寄せ合うこともできた今はすっかり離れてしまったから互いが生きているのか死んでいるのか知らないことも当たり前のこと (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/20
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傘 南風一30年が過ぎて街並みもすっかり変わりもうあのことは誰も覚えていないだろうから私が書いておこう学年末試験を控えた2月の中旬だった昼過ぎからみぞれ混じりの雨に変わったいつものように校門を出るとちょうど50メートル先を女子学生が歩いていた3人が一つの傘に入り1人が傘からあぶれて歩いていた私は傘を差していた前方を歩く女子学生に付いて歩いたみぞれは冷たかった私が傘を差しかければ女子学生は助かるけれども同じ学校とはいえ見知らぬ男と相合い傘とは女子学生にとって迷惑千番だろうそう思って私は傘を差しかけられずにいたそのうちいよいよ歩道橋の手前で女子学生に追いつく距離になった女子学生に付いて歩道橋を上がり橋を歩き終わって道路に下りたところで傘を差さない女子学生に追いついてしまったそこに至って私はようやく決心した「もし良かったらこの傘使ってください。私は電車なので傘は要りませんから」女子学生は驚いた表情をしていたが「お名前は?」と尋ねるので「1年7組の傘たてに立てておいてくれればいいです」それだけ告げると私は照れくささも手伝ってそそくさとみぞれの中を走り去ったその翌日が2月14日だった授業の休み時間に廊下がざわざわと騒がしくなったと思ったら「おい 南風。おまえに会いたいって女の子たちが来てるぞ」という声がした廊下に出てみると昨日の女子学生たちが立っていた「昨日は傘をありがとうございました。これ 心ばかりのものです」と言って包みを差し出された「・・・・」照れくささも手伝って私は包みはいいですと手を振ったが女子学生たちは私に包みを押し付けると帰っていった教室では 悪友たちがやんやの喝采で迎えてくれた「そうじゃないんだ。俺が昨日傘を貸しただけなんだ」友人たちは俺の言葉を聞きもせず冷やかすばかりだったあのときの女子学生たちは何処へ行ったのかな?女子学生の一人を知っているという友人がいて彼から私が傘を貸した女子学生の名前も教わったけれどそれっきり彼女と話しをしたことはない (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/19
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恋人 南風一恋人が離れてゆくとしても立身出世のためならば仕方ないと思う郷里に帰ってくる保証はないから自分を迎えに来てくれる保証もない自分より立身出世を選ぶ恋人をあっさり見送る恋人って何だろう将来に向かって生きてゆくことは大切なことだけど恋人より大切なものって本当にあるのかな? (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/18
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きみと俺 南風一性格は余り違わなかったもっとうまい接し方はあっただろう最近の若者たちの付き合い方は確かに俺たちのころと違っている同性、異性にかかわりなく仲良く付き合っている姿はこんな関係もあるんだと感心させられる現代の若者の方が幸せで俺たちの方が不幸せということはないのかも知れないけれどきみと俺が生まれるのがもう少し遅かったらもっと違った形になっていたかもという気がする惹かれるけれど分かり合えないそんな関係は携帯世代にもあるのかな (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/18
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恋人 南風一きみのどこに惹かれたかだって?うーん それは難しいきみが誘ったのかも知れない俺が好きになったのかも知れないきみはなぜ俺がきみを好きになったのか分からないという俺はなぜきみが俺の想いを受けとめてくれたか分からないきみも俺もなぜ惹かれたのか分からない先に好きになったのは自分じゃないと思っている (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/17
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あの後 南風一あの後 きみはどうしたのだろう?俺は遠くに離れていたからきみを忘れる努力をすれば良かったきみはそうはいかないね毎日か毎週かお母さんとお父さんと顔を会わせて気まずい思いをしたかも知れない当時は誠実な行為と思い込んだけれど今から思えば残虐だったきみは俺を刺し殺したかったことだろう (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/17
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久々に出会えて 南風一何年ぶりかな久々にきみと落ち合って楽しかったいざ会ってみれば二人が再会するのになぜそんなに時間がかかってしまったのかなんて思ってしまった(そんな理由が分かっていたら とっくにうまく行っていたよね)きみは俺の胸のうちを言葉にしてくれとせがむ俺は口に出さなくても分かるだろと照れるだけきみの言葉に嘘偽りはなかったのだろうけれどなぜかな俺たちはいざ離ればなれになるとまた仲違いするんだ (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/17
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香り 南風一梅が香る沈丁花が香るいつから香り始めたのだろう?いつが最盛期だったのだろう?そんなこと分かるはずないだろすっかり花が散ったころにようやく一番香りが良かったころのことを思い出している (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/17
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俺を憎んでくれ 南風一俺は冷たい男だからきみを忘れることなんか朝飯前きみにプロポーズした舌の根も乾かないうちにもう撤回することだってできる俺は薄情だからねきみに嫌われることなんか何とも思っちゃいない俺を憎んでくれ思いっきり恨んでくれそして悪い男に引っかからなくて良かったと胸をなで下ろしてくれ (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/16
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夢 南風一高校を卒業して30年近くが経つのに夜明けにうなされて目を覚ますことがある時計を見ると午前7時すわっ 遅刻する定期テストというのに全然勉強していない困ったなあ・・・そう思っているところで目を覚ます高校を卒業して30年近くが経ってそんなことなど有り得ないのに夢の中ではやっぱり現実と信じているあと少し目を覚まさないで駅まで駆けて行っていればきみに会えたはずきみと楽しく暮らしている夢など一度も見ないのにね (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/15
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自分の歩んだ道 南風一キャリアウーマンが大学生の頃を述懐している記事を読んで女性ってなぜこんなにしっかり者なんだろうと思う俺なんて大学生の頃先のことは何も考えずただ好きな女性に悶々として無計画に古本漁りに明け暮れていたそんな生活の先に何が待っているかなんて考えたことがなかったなれない自分になれないことは構わないだけど自分の歩んだ道が唯一の道だったかなって問えばそうでもなかったかな (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/14
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きみなしでも 南風一月曜日になれば仕事へ行ってやるべきことに追われて明日こそ片付けようと思っているうちに半分も片付かないままに金曜日が暮れてしまうこういう生活は大学生の頃の何もすることがなければきみのことを考えていたときの苦しさよりはるかに暮らしやすいたまにきみのことを思い出してもすぐに忘れるそれでも暮らしているきみなしでも生きてゆけるこれは発見だったね (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/13
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沈丁花 南風一暖冬のせいで二月半ばというのに沈丁花が香り始めたきみのことは忘れているのに沈丁花の香りはやっぱりきみの姿を運んでくるもうあれから何年も経つのにねきみの姿はちっとも変わらない沈丁花の中にきみが隠れているのかな? (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/12
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いい恋人(ひと) 南風一まだ学生の頃帰省したときだけきみに電話したきみの第一声は決まって「いい恋人(ひと)できた?」だったまさかいい恋人がいたらわざわざ電話なんかするもんか(真っ赤な嘘だけど・・・)俺はきみの希望に添うことはできないだけどきみのことは好き身勝手かな (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/12
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きみは人形だから 南風一人形に恋するって本当にあると思うちょうど俺がきみに恋したようにでもかわいい人形なら誰だって自分のものにしたいだろ?だから俺は諦めたのさ人形を連れて晩ごはんのおかずやトイレットペパーを買いにいけないじゃない行く先ざきで男たちに捕まった日にはおちおち飯も食えないからね (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/12
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フランス人形 南風一子どもが玩具をねだるように俺はきみに恋した俺がフランス人形にしか興味を持っていないことを知っていたからきみは本当の私を見てと言った本当のきみにはとても我慢できなかったからフランス人形も諦めることにしたなぜかな?フランス人形だから恋した本当のきみなら恋しないさ (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/12
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気紛れ 南風一きみに電話をかけるのはいつも気紛れいつも気紛れだからそれが最後の電話かも知れないそうでないかも知れない俺の電話はきまってそうだったから今きみに電話をかけたって不思議はないだろ?20数年なんか気紛れの範囲さ (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/11
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好きなだけでは 南風一いつもの散歩コースを逆に歩いた当たり前の道を逆にさかのぼるだけで違った道を歩いているような錯覚に陥るきみと出会ったときのことを考えるいろんな制約はあったにしろきみに会わないという選択を何度も積み重ねたそれが間違っていたというのか何が欠けていたのだろうきみか俺にもう一つ何かが揃っていたら道は描けたのかも知れないきみは最後まで俺のことを友だちと呼んだ俺の中ではきみは淋しいときだけの恋人好きなだけではどうにもならないことってたくさんあるよ (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/11
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初めてのデート 南風一初めてのデートはうれしいものでもそれによって二人の未来が決まってしまうことがある二人の意思にかかわりなくほんの些細な出来事が二人の関係を決定付けてしまうことってある常時会える二人ならば些細な行き違いなど修正できる機会は何度でもあるかも知れないでも会うにも二人の努力が要される場合は一度芽生えた心の隙間はなかなか修復しがたいきみが悪いわけではなかった俺が悪いわけでもなかった(かな)たまたまきみと俺の間に闖入したお邪魔虫ずるいよねきみも俺もこれからという時だったのにねよりによって初めてのデートをなぜぶち壊されてしまったのかな (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/10
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保母さん 南風一仕事に行くとき保育園の前を通るたまに保母さんらしい若い女性に出会う昔 風の便りにきみが保母さんになったという噂を聞いたことがあるきみがなぜ保母さんにならなければならなかったのかきみはきみのままで魅力的だった年をとると きみのままでは魅力的でなくなるのかそれなら魅力的なうちに結婚してしまえばいい果たしてきみは保母さんを続けているのだろうかそれとも頼もしい男を掴まえてとっくに保母さんをやめたのだろうか (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/09
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昔のまま 南風一春休みになっても気ままな一人暮らしがいいのか連絡を寄こさない息子つい先日成人式を迎えたばかりだが思い浮かぶのは まだ小学生のころの姿書道教室が引けて弟と喧嘩していたので置いてきぼりにしたところまだ雪が残る道を随分心細かっただろうにいつも私が通った道筋を家まで歩いて帰ったことだったもう10年も昔の息子の記憶なのに20歳の息子の姿と全く同じ姿をしている同じように30年も昔に好きだったきみはやっぱり17、8の小娘の姿をしている (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/08
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梅の花 南風一梅の花が満開だ身近な公園や民家の庭先を通れば紅白の梅が奥ゆかしく佇んでいるほのかな香りも漂ってくる新聞はわざわざ名園の梅の開花を写真付きで報じる写真の中の梅の花は確かに春の到来を告げるがわざわざ名園の梅を愛でなくとも名もない梅の花の方が幾数倍か美しく芳しい名園の梅は日当たりがよいところに育ち至れり尽くせりの手入れも受けるけれども川の渕沿いに自生する梅の方が劣るということはない何処に咲いても梅の花 (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/07
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何の取り柄もない 南風一もっといい男はたくさんいただろうによりによってなぜ俺なんかに興味を持ってしまったのかな?俺が声をかけたから?それならきみに好意を寄せる男はたくさんいただろ?淋しいときだけ思いついたようにきみに電話をかけるそれ以外に何の取り柄もない男一緒になったところできみにすぐに飽きてしまって別の女を恋しがっているだけさ (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/06
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きみを感じるとき 南風一雪模様の寒い日はきみのコート姿が浮かんでくる沈丁花が香るとききみと会った夕べが浮かんでくる桜の花を見るとき春休み明けの駅に立つきみの姿が浮かんでくる暑い日射しの照りつける午後はきみがセーラー服に身を包んで自転車を押しだしていた姿が浮かんでくる空が澄んだ青空を見るときみを校門前に迎えた学園祭の日が浮かんでくる不思議だねきみの写真なんて一枚もないけれどきみは色んなところに立っている (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/05
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何度でも 南風一湯上がりにふと耳を澄ませる隣は自動車会社の駐車場若い女の人の声 ・・・何のことはない駐車場のもう一つ向こうの無人ガソリンスタンドから風に乗って運ばれる機械音声こいつには毎回騙される (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/04
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目は口ほどに 南風一きみと初めて言葉を交わしたとききみを初めて見たとききみと瞳が合ったとききみはもう俺の心を知っていた (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/04
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看板 南風一道沿いに医院の看板が立つ名前は「安田」とか「鈴木」とだけ書かれてあるなるほど医院長が替わることもあろうから姓だけの方がよろしいのかなと思うトタン板にペンキで書かれているから10年もすればペンキは剥げるトタン板は錆びるそのとき医院があれば また看板を新しくするしもし医院長が死んで医院がなければ看板はまっ白になって朽ち果てるどのみち自分が生きている間だけ持ってくれればよい医業は稼業医者でも自分の命はままならぬそんなに不安定な医院なら医院の前に「とりあえず」をつけておけばいいとりあえず今日は医院をやっておりますが医院長はいつ死ぬか分かりません死んだら息子が跡を継ぐかも知れないしはいお終いかも知れませんそのときはご容赦を医院の看板から そんな声が聞こえてきた (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/04
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立春 南風一立春がきて日射しはぽかぽか陽気子どもの頃よくそうしたようにパンジーやポリアンの高さに腰をかがめると途端に花のささやきが聞こえてくるついこの前まで寒風に震えていたのに今は陽気に笑い転げている一日違いで季節はこんなに変わるパンジーの花びらの美しさはミケランジェロでも再現できまい子どもの頃そうしたように花壇にかがんでパンジーを見つめることがあればきみの人生はまた変わっていただろうに (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/04
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凧揚げに夢中になっていた少年 南風一40年前寒風の中田んぼの中で凧揚げに夢中になっていた少年もし彼がそこでいなくなっていたら平成19年はやってきただろうけれど20歳になる息子も妻もいなかった親友たちは生きていただろうけれど彼と出会うことはなかったもちろん彼が好きだった彼女に出会うこともなかった少年は幸いに生きていたけれど好きだった彼女と二度と会えないその点では一緒だったね (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/03
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後ろ姿 南風一整備された街並みより大理石とガラスの建物より1女性の後ろ姿が美しい30年が過ぎた今でも俺はきみの後ろ姿なら見分けられるどこかのお馬鹿なATMのような指紋も静脈も光彩も いらない (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/03
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しんどう先生 南風一7、8才の子どもの世界は小さい家から幼稚園や小学校までのでこぼこ道と道の両脇に広がる田んぼ田んぼの間を縫うように流れる小川暑い日射しの下緑色のすいかがごろごろしている畑そんな中を向こうから日傘を差したおばあちゃんが歩いてくるそのおばあちゃんには確かに見覚えがあったたしか幼稚園の頃隣の組を教えていた先生だった私はちょっとうれしくなって「こんにちは」と声をかけた「こんにちは・・」確か先生も返事を返してくれたように思うが私のことを覚えている風でもなかった私はちょっと落胆した私の方は「しんどう先生」と名前まではっきり覚えていたのに・・・振り返ってみるとしんどう先生はそれでなくても痩せ細ってがりがりだったけど陽炎の立つ道を遠ざかっていく後ろ姿はますます弱々しかった (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/02
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誰の人生? 南風一幸いにというか不幸にもというか今日明日の飯に困った体験がないだから貧窮の苦しさを知らないきみに言われたっけ「あなたは自分の夢を追えて幸せね。 私は 父が病気のうえ 三姉妹の長女 それなりに家族のことも考えなければならず とてもあなたのように好きなことはできない」きみは家族のために生まれて来たのじゃない自分のために生まれてきた当時はそんな生意気なことはとても言い出せなかったもう随分会っていないけれどきみはきっと自分の人生を歩んでいるよね (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/02/01
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