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きみが好きというとき 南風一きみが好きというとき取りあえず好意を持ってくれということか結婚なんて次の次のそのまた次のことだけど取りあえず恋人になってくれということか俺は単純だからきみの好きの階段が分からない俺の好きはいつも一つなぜそれが分からないのかな (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/30
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何度繰り返しても 南風一春がくるとさあ新しい季節の始まり確か去年も同じことを考えていたゴールデンウィークがくると夏が来る前の中休み心機一転して充実した年にするぞ確か去年も同じことを考えていた俺は未熟者だから何度繰り返してもお終いにならないだから生きてゆけるのかな (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/30
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昔のこと 南風一街角でたとえば銀行のATMで順番を待っていてふと顔を上げたらきみがそこにいたりしてそんなとき何て言葉が口に出るのだろう?俺はきみのことを何も分かっちゃいなかったきみも俺のことを全然分かっちゃいなかった分からない者同士がえいやっと結婚するのは相当勇気がいったはずもう何十年も過ぎてきみも何人かの子どもがいて日々の暮らしに追われて昔のことなど構っちゃいられないそれとも今でもなぜ?って問いつめるのかな (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/29
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ハサミ 南風一折り紙を半分に折って目と口と鼻をくりぬくお面を付ければ福は内 鬼は外ハサミを持って待ちかねた彼女からの手紙の封を切った封の中は 夢のなか彼女と別れたとき彼女から貰った手紙を封に入れたまま燃やしたハサミはいつも期待を切りぬくけれど期待は大抵そのまま忘れ去られるいつか整理しようと思ってそのまま積み上げられた新聞が部屋の片隅で黄ばんでゆく学校を出てからもハサミを持って新聞を切り抜く習慣は消えないいつかと思いながら(そんな日が本当に来るのだろうか?) (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/29
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もう一度そこから 南風一 畑の奥で腰の曲がったお婆さんが土いじりをしているすぐそばには小さい孫らしい男の子がじっとこちらを見て立っている男の子の姿は遠い昔の俺の姿に重なってもう一度そこからやり直したい何もかもひっくるめて ね (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/28
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年上 南風一きみと俺は出会ったときから楽しかったけれど一歩引いた関係二人を空から眺める目があったらなぜ二人はそんなにぎこちないのかと不思議がったかもきみは俺より一つ上俺はきみより一つ下当時そんなことは気にもかけなかったけれど心の中でやっぱりきみは俺より一つ上俺はきみより一つ下そんなどうでもいいことできみは一歩引き俺は一歩引いたのかな (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/28
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GW 南風一ゴールデンウィークといえば子どもたちを田舎へ連れていったり温泉へ行ったり子どもたちと公園で遊んだり遊びに行くぞと言えばきゃっきゃっと走って出てきたのに今は親に付いてくることもないなかなか時間が経たないようにみえて過ぎてみればあっという短さ親の言うことを素直に聞いてどたばた喜び勇んで駆けきた子どもたちそんな可愛いかった子どもたちは何処へ走り去ったのかな (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/27
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きみの姿 南風一17、8の女子高校生とすれ違うと何処にもいるはずないのにきみの姿を思い浮かべているセーラー服が似合っていたきみは何処へ行ったのかな?16才から18才まで学校までの同じ道を毎日歩いていた19才になってなぜその道を歩かなくなったのかな?今だって毎日歩いていてもよさそうなものだけどなぜきみは歩いていないのかな? (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/26
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早く早く 南風一「早く早く」小学生のころ 日々はおろか遠足の日だろうといつも遅れて来る友人がいたようやく姿が見えてきてもゆっくり歩くのでなかなか近づいて来なかった「早く早く 走って来なさい」と先生が呼びかけると当人は走っているつもりなのだろうけれど動作が緩慢なので歩いているのとほとんど変わりがなかった級友たちの間からどっと笑い声が漏れるのだが当人は全く動じないそのうち先生も級友たちも彼はそういうものなのだと理解しただから彼が遅刻して来ようが遠足に遅れて来ようがみんな笑って彼を待ったその友人とは30年以上会っていないが今も頑なにマイペースを守って生きているのだろうか今では多分彼の方がかつての級友たちのあくせくした暮らしぶりを見て笑っているのだろうか (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/25
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きみと俺の夢 南風一きみの夢は可愛いお嫁さんになること俺の夢は科学者になってロケットを飛ばすこときみの夢はきみを大切にしてくれる夫をつかまえること俺の夢はロケットに乗って宇宙へ飛び出すこと30年が過ぎて俺の夢は夢だけに終わってきみの夢はどうだったかな?きみの夢も随分難しい夢だったように思うけれどしっかり者のきみだったから今は幸せいっぱいかな (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/24
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遅刻 南風一午前10時を回るというのに通りに高校生の姿があった遅刻したのだろうか?それとも用事で何処かへ行くのだろうか?私も高校3年のときすることもないのに朝 図書館に寄ったりしてわざと遅刻する日があった高校生活も終わりに近づいて理由はなかったけれど何となく学校へ行く意義を感じなかった期待するものが得られないと分かっているのにそこへ向かわなければならないそんなに真面目に考えずに遊んでくればいいんだからこれほど気楽な境遇はないそんな風に開き直れる高校生であればよかったと今頃損したと思っている (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/23
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卒業アルバム 南風一浪人時代によく手にとって見たけれどその存在さえ忘れていた笑顔の級友や好きだった女の子たちは一足先に大学へ進んだから俺だけ取り残されていた卒業アルバムが愛読書だったなんて感傷的過ぎて誰にも言えないから大学に受かってからは二度と見ない何度も見たから好きだった女の子たちの涼しい瞳が鮮明に焼き付いている今度それを見る機会は多分ないと思うもう女の子たちに慰めて貰う必要なんかないからきみたちは何処にもいないけれどいつでも記憶の奥に澄んでいる (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/22
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男と女 南風一俺の結婚を伝えると電話の向こうで「騙されるところだった」そう言った女がいたそんな風に何人の女を騙してきただろう?最初から「結婚したい」なんて(言いたいときもあるけれど)うまく行くものも台無しになってしまうからわざとどうでもいい素振りを装う優先順位はあるけれど本命がだめになれば次を考える男と女は狐と狸の化かし合いそういう風に生きてゆくのがきっと男と女が幸福に生きてゆく方法と思うけれど夢がないかな? (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/22
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きみが美しいからと言って 南風一きみが美しいからと言ってきみに責任があるわけじゃないそれだのにきみが行くところに男たちの視線が集まるきみは少々鬱陶しいに違いないけれどそれだって長続きするものじゃない俺はへそ曲がりだから大勢の男たちが興味を持つものが嫌いだからきみには会わない (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/22
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二人だけの秘密 南風一きみのことは親や親友にも話さなかったこそこそ隠れてきみと話すのが楽しかったきみと俺が友だちなのは二人だけの秘密だから二人が話せなくなって全てが終わったきみと俺が出会った日のことも友だちだったことも誰も知らない (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/21
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何の取り柄もない女 南風一きみにしてみればきみは何の取り柄もない取るに足りない女なのに俺にしてみれば就学や就職をなげうってでも得たかった女意地っ張りで欠点だらけの女なのになぜかな?きみだって欠点だらけの自分を押し売りしていたくせに (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/21
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花金 南風一花金通りを胡蝶蘭のような女と寄り添う果報者きみもそんな風に恋人と寄り添って歩く日があったかもそう思うと帰省したときだけ思いついたように電話するだけの俺だったけどちょっとだけ救われたような気がする (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/20
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一日100万回巡れば 南風一朝 通勤の途上で電車と交差してしまう日がある雨の翌日など鉄橋の上から雫が飛んでくるからなるだけ出会わないことを祈っているそれでも1カ月に一度は轟音の下をおっかなびっくりで通り過ぎる俺がきみに出会える確率はそれほど高くないそもそもきみが歩く軌跡ははるか遠く俺の歩く軌跡と交わりようがないそれでもきみも道を歩くだろうから全国津々浦々の道のすべてを光速で一日100万回くらい巡ればきみに出会うこともできようきみから俺の姿は見えないだろうけれど (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/19
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汲めども尽きない物語 南風一きみに出会ったのは元恋人の結婚式そのまま何もなければ可愛いなあという印象で終わっていただろう気紛れできみの電話番号を聞いてきみの人生に深入りすることになった人は誰でも外から見えないドラマを秘めていてきみにも多分汲めども尽きない物語があっただろう俺は気が向いたとききみに会いたいと電話してきみを呼び出したきみは一家の大黒柱として家業に忙しい中時間をやりくりして出向いてきたそのくせ俺にできることといえば吉祥寺や三鷹の界隈をきみとぶらぶら散歩することくらいお互いの趣味や暮らしぶりをとりとめもなくしゃべり合った最初はお互いがよく分からなかったせいかな?時間がないくせになぜ無理して会いたかったのかな?俺は留年して明日の暮らしはおろか自分の未来が描けないきみはようやく大学を卒業するところでお父さんが亡くなって家業を続けざるを得なくなったきみと俺が恋したのはきみと俺じゃなくてお互いの中の自分だったのかな? (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/18
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リターンしてきみを追っかけることも 南風一フィギュアースケーターがくるりと向きを変えて滑走する氷上吊り輪の選手が逆立ちしてぴたりと静止するつま先反転してまたぴたりと静止するつま先また反転してぴたりと静止するつま先アルペンスキーヤーがゴールに滑り込むや大きくリターンしてぴたりと停止するゴール前そのまま過ぎればそれで終わっていたのにあえてリターンしてきみを追っかけたどきどきする胸の高鳴りと遠ざかってゆくきみの後ろ姿そんなことも暫く忘れていたリターンしてきみを追っかけることももうないのかな (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/17
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恋人 南風一馬鹿なテレビがあってもう一度昔に戻って別れた恋人とやり直すというそんなことをして決定的に振られた日には何を支えに生きてゆくのだろう曖昧さゆえに忘れずに生きてゆける多分二度と会えないゆえに永遠の恋人星には永遠にたどり着けないだから美しいって こと (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/16
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ジュ・テーム 南風一目を覚ませばジュ・テーム朝食の席で ジュ・テーム家を出るときも ジュ・テーム会社から帰っても ジュ・テームリビングでテレビを見るときも ジュ・テーム眠るときも ジュ・テームそれだけの会話しか浮かばないきみと俺なんて結婚したところでうまくいくはずなかったよね (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/15
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紋白蝶 南風一紋白蝶が一匹我が家の花壇に迷いこんで来た近頃珍しいと思って妻に聞けばすぐそばのエンドウ畑にたくさん飛んでいるという昔はキャベツ畑に青虫がいてそれがサナギになって紋白蝶になった小学校から帰っていると道にも田んぼにも どこにでも紋白蝶が飛んでいた網で追いかけ回すと紋白蝶は機敏に逃げ回ってなかなか捕まえるのに苦労した今ではそんな悪ガキもいなくなって紋白蝶は逃げ方を忘れてしまったかな (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/15
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体育祭 南風一高校に入学したばかりの5月まだ右も左も分からないのに体育祭があるという会場は電車で7駅も先の運動公園とにかく上級生にくっ付いて電車に乗り込んだたった3両の電車に1000人近くが乗ったはずだから電車の中は押し合いへしあい私の周りはなぜか3年生の女子ばかり下はスカートを付けていたけれど上は薄い運動服腕も腿も上級生の胸や身体にごりごり押しつけられた高校3年の女子といえば立派な大人乳房は大きくて柔らかい身体もお尻も柔らかかったこちらは真っ赤な顔して恥ずかしかったが上級生の方は澄ましたもの乳房をぎゅうぎゅう押されてもお尻を突き上げられても一向にお構いなし友人同士お喋りしていた電車がようやく目的地に着くころには上級生の甘い香りと汗の匂いに目がくらくらした一日中バレーボールに興じて帰るころには日焼けで真っ赤になった帰りの電車で朝の上級生を見かけたけれど朝のことはすっかり忘れているらしかった (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/14
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今きみに出会えたら 南風一畑には 色とりどりのチューリップや大根の花が並び麦は穂を吹きエンドウの花が風に揺れる川には桜の花びらが点々と浮かびこんな午後は以前からあったしきみは今も静かに何かを待っているのだろうきみは俺が会いたいと口にすれば容姿をことさら気にする女だったけれど今さらそんな必要はない俺はもう終わってしまった男きみはまだ色気があって終わってないのかも知れないけれどきみも俺も会ってどうこうするものじゃない今きみに出会えたら好きとか嫌いとかそんな感情はとうに失せて長閑な春と 遠い風を楽しめるに違いないと思うけれど馬鹿げた空想かな? (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/14
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無惨な姿を晒して 南風一空き地に捨て置かれたランドクルーザー1台前部が大破して衝突の凄まじさを物語る大抵の無理はきくといっても運転者をそこまで突き進ませたものは?と考える俺はそんな無惨な自分を見たくなかったから結末を付けずにきみから去ったきみから悲しい言葉を聞くこともなかったかわりにきみと一緒になることもできなかったそれが良かったのか悪かったのか無惨に大破したランドクルーザが問いかける (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/13
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春 南風一春が来ると古い葉がすっかり落ちて木々が新緑に衣更えする私も取り立てて変わったこともなかった一年間のことを忘れてこれから一年のうちにはきみに会える日があるかも知れないと淡い期待に胸を弾ませる毎年一年が過ぎてみればきみに会えなかった事実しか残らないけれどなぜかな春が来るとそんなことは忘れてしまって再びきみに会えそうな予感に小躍りしている私また新しい日々が始まることに胸を躍らせている (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/12
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桜の咲くころ 南風一4月の初めは仕事の話しはそっちのけにして二人集まれば 桜談義に花が咲くあそこの桜が見事だったどこそこの桜がすばらしかったいやこれこれの桜並木がもっと見事だった誰も桜に責任を負わないからこれほど身勝手で楽しい話題はない学生時代に悪友たちが集まったらあそこのクラスの誰それが可愛いどこそこのクラスの誰それが美人いやこれこれの女の子がもっと可愛かった見事な桜は来年まで辛抱すれば見ることも叶うけれど可愛かった女の子たちは何処へ行ったのかな? (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/11
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サイン 南風一判子を取りに上がろうかとしたらサインでいいという「南風」という字を書きながら誰が南風なのだろう?と 思う俺は「田中」でも「高橋」でも良かったなぜ「南風」でなければならないか?誰か俺以外の者が現れて「南風」とサインして行っても何の不思議もないなぜ俺が南風とサインしているのだろう?俺が南風である理由?誰もが納得しているけれど誰も分かっちゃいないね (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/10
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桜 南風一昔 昔 桜はただ山奥に咲いていた誰に知られるともなく深い峡谷に覆い被さるように大枝を広げて咲いていたそこに京を目指して山を駆ける若者が一人喉を潤すために小川の淵に足を止めた水をすくおうとすると水面は一面淡いピンク色に染まっていたその美しさの余り若者は空を見上げたそこには空を覆うように桜が咲き誇っていた若者は桜を一枝折ると京の恋人に手向ける土産としたそれから1千4百年の歳月を経て桜は一人の若者が見つけたときの姿のままで咲き続けている (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/09
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叔母 南風一叔母が膵臓癌というまだ初期なので手術すれば治るという私が(母親を除いて)成人女性の裸を見たのは中学1年生のとき父が大怪我をして母が病院に寝泊まりして看病していたから叔母の家でお世話になったときだった従兄弟がまだ1、2才だったから叔母は従兄弟を風呂に入れるとそのまま裸で従兄弟を抱いて出てきた私は初めてみる女の裸が恥ずかしかったけれど好奇心のままに叔母の裸を盗み見た服を着ているときはそうも感じなかったが裸になると叔母の乳房は意外に大きかった知識としては知っていたが股のところに黒々した陰毛を見たときはちょっとびっくりしたそれほど白い華奢な身体つきと黒い陰毛は鮮烈なコントラストをなしていた叔母が従兄弟の身体をタオルで拭く間私は叔母の裸を眺めていた叔母は私をまだ子どもくらいにしか思っていなかったから性器やお尻も丸出しだった叔母が膵臓癌という話しを聞いたとき何十年も前のまだ若かったころの叔母の裸を思い出した叔母はもう何も覚えていないだろうけれど (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/08
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桜 南風一桜を愛でることは時を楽しむことこの楽しみは若い頃には分からない若い頃はきみが好きできみが想いに応えてくれることばかりを願っていたそんな楽しみがなくなって今年もまた満開の桜を惜しみながら過ぎてゆく時を楽しんでいる (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/08
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きみが待っていたもの 南風一毎朝 きみは電車の向こうに何を見ていたのだろう?ホームの最後尾友だちと二人並んで待っていたのは電車かな?それとも誰か?まさか 俺じゃないだろ?電車が見え始めてホームに滑り込むまでの間きみは確かにはにかんでいた毎朝 そうやって何を待っていたのかな? (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/07
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桜 南風一学生のころは未来ときみのことしかなくて桜の記憶はない子どもができて家族で花見に行くようになってきみもまたこの季節に花見へ出かけるのだろうと想像するきみとの暮らしなど思い描くことはできなかったけれど今頃になってきみの暮らしぶりを想像しているきみは当たり前にお母さんになって子育てや日々の暮らしに勤しんでいる桜の下で遊ぶ子どもたちやお母さんの姿を見て今ならたやすくきみのお母さん姿を思い描けるのになぜ以前はきみとの暮らしを思い描けなかったのかな? (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/07
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好きなら好きと 南風一我慢比べじゃあるまいし何に抗っていたのかな?好きなら好きと素直に言えば良かったどちらがより好きかなんて互いに好きなんだからどちらでも良かったなのに好きにならないように本当に惚れないようにわざときみに近づかないようにしたきみには言い寄ってくる男どもがたくさんいたろうから俺が恋人である必要はなかったそう思われるのがきみの不幸だったら俺がさらって行ってやろうなぜそう思わなかったのかな? (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/06
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あの日のままで 南風一最初は ちょっと可愛いなあと思うくらい毎日混み合う電車に乗り合わせて学校へ通ったいつからきみのことが気になり始めたのかな?意識し始めると会えない日があると淋しくなったそのまま大学に受かっていれば多分きみのことは忘れてしまっていた生憎大学に落っこちて地元に残ることになったようやく吹っ切れて自分に素直になろうときみにラブレターを書いたきみは約束の電車にどこかからやってきて俺の服をちょいと引っぱった舌を出して「ごめんなさい」という仕草がお茶目だった・・・そこで時間が止まっていたらあの日のままの二人でいられたらどんなに良かったかな (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/05
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理由 南風一鈍感な俺は二十数年が過ぎてなぜきみが返事を寄こさなかったかその理由にようやく思い至っているきみには恋人がいただから俺との仲がしっくり行かなくても取り立てて慌てる必要がなかったそんなこと 心の何処かで勘づいていたはずなのになぜ目をつぶってしまったのだろうきみは俺が悩んだほどには切実でなかった一回限りの二十歳代を棒に振ってしまってもっと違った人生だって幾らでも用意されていただろう (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/04
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黄砂の街角 南風一街全体がすっぽり黄砂に覆われた昼下がり食事に出たのか制服に身を包んだスタイルのいいOLが上司らしい男と並んで歩いてゆく俺はきみが制服に身を包んで歩く姿も美しく化粧して道ゆく男たちの視線を釘付けにする姿も目にしたことがないきみが帰省していてこの街を歩いていないとも限らないと思うけれど俺がチャリンコに乗ってこの街を通り過ぎているとは思うまいきみがOLだった頃なぜ俺はサラリーマンと無縁だったのかな?スーツに身を包んだ俺の姿をきみだって一度も目にしたことがないお互いに一番凛々しかった姿を目にすることなくきみも俺も何を楽しみに生きていたのかな? (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/02
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風変わりな者 南風一アオキの新葉の中に斑がない葉っぱがある新緑で覆われた沈丁花の中に2、3輪の花が寝坊したのか今頃咲き出したいつの季節もどんなものにも皆と違った風変わりな者皆より遅れる者がいるそれらの者はみずから望んでそうなった場合もありみずから望まなかった場合もあろうたった一つはっきりしていることはそんな皆とは違った者がいることちょっと風変わりだけれどそういう者たちがいることで私たちは優しくなれる (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/04/01
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