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好意 南風一朝 通勤の途上で挨拶を投げてくる年輩の主婦がいる朝 姿を見かけたときはいつもにこやかな笑顔でお辞儀をしてくるそれはこちらがいつも同じ時刻に同じ場所を同じ姿で通り過ぎるから俺が誰であっても同じだったろう俺が通り過ぎる道に工事中の立て札をして回り道をさせるそれから何食わぬ顔して俺と同じような格好をしていつもの道を自転車で通り過ぎるそしたら主婦は俺以外の俺ににこやかな挨拶を投げて寄こすだろう好意ってものはそれだけのもの俺は何を勘違いしていたのだろう (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/31
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きみに電話できるのは 南風一6連休の2日が終わって明日は買い物と旧友との待ち合わせ明後日は年始の挨拶その翌日は初詣年末年始だから旧友って台詞で電話の一つもかけられたかも知れないのに昔と同じようにぐずぐず理由を付けてみすみすチャンスを逃してしまった今度きみに電話できるのはいつのことかな? (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/30
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年の瀬 南風一ショッピングセンターで若い頃の叔母そっくりの女性を見かけたまさか叔母ではないからびっくりすることもなかったのだろうけれど叔母の変わり様が思い出されて淋しくなった昔は差し歯もなく癌でもなく白髪もなかったあんな頃があったのだ俺が会いたいと思っているきみにしたって会えて嬉しいと思うのか淋しいと感じるのか分からない (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/30
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逃げたる男を想いて暮らしたる女 南風一今は昔一人の女ありけり自分を選ばなかった男が忘れられなくて男に縁のある里に移り住みて日夜男を想いて暮らしたるそんな話など昔の作り話に過ぎないと思うけれど俺が女に生まれていたらそんな女だったかも知れない (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/29
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友だち 南風一正月を目前に生い茂っていた雑草が刈り取られきれいに畝が作られて一列に緑が芽吹いている荒れた田んぼから想像もできなかったが元々画然と区分けされた田んぼが並んでいたきちんと持ち主がいたことが証明されてほっと胸をなで下ろす中学校の同級生の女性の中には何の気兼ねもなく電話をかけてきて保険の購入を勧める者がいるそんな風にきみが俺に電話をかけてくれても何の不審もないと思うのだけど昔の恋人って言わずに昔の友だちでいいのに (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/29
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二人寄り添って 南風一一年の仕事を終えてきみのとこへ戻ってゆこう「じゃあ」とだけ言ってそれっきりになった話しの続きをするために外は銀世界出会ったときのように二人寄り添って何処までも歩いてゆこう天も地も一面銀世界二人の足跡に雪が降り積む (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/28
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きみのことばかりが思い浮かぶ日 南風一朝からきみのことばかりが思い浮かぶ日きみが俺に向かってテレパシーでも送っているのかと想像する「会ってくれと言ったり もう良いからとすねたり どうしたのかしら?」そう言ってくすくす笑っていたきみの言葉が響いてくる俺の意識の中ではきみはあの日の声と姿のまま今にも街角から現れそうな予感がするんだけどな (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/27
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知ってしまえば 南風一眼に血が滲んで何事かと不安に駆られる眼科医じゃないから理由が分からない理由が分からないから一層不安になるもしかしたら癌じゃないかという不安が頭を過ぎる癌なら癌でしょうがないもう十二分に生きてきたと観念する病気の前に人間は何とちっぽけな存在だろうと思ったりするそれから病院へ行って診察を受けると「外の血管が切れただけで大したことはない」というほっと胸をなで下ろしてあの杞憂は何だったのだろう?と思うほんの一歩先が見えないだけで不安に駆られ厳粛な気持ちになるきみに想いを告白してきみから返答があるまであれこれ思って生きた心地がしなかったそれだって知ってしまえば何でもないことだった (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/26
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クリスマスイブ 南風一赤ん坊は夢を握りしめて生まれてくるお母さんからミルクを一杯与えられて大きくなる車を持ったり家を持ったり名誉を持ったりするけれどそんなものはポケットにも入らない女盛りのきみは身だしなみにもまだ気を配らなけりゃならないから大変だろうけれど俺は一足先にそんなものから足を洗ったクリスマスイブの太陽は幾分高度が高くなって日射しが暖かい俺が持つものと言えば手を振って歩ける身体一つだけど日射しの恵みを全身で感じられることには感謝しなけりゃと思うきみと一緒に暮らせていたらあんなだったろうなという夢だけ持って死んでゆこう (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/24
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きみの方へ 南風一好きといえる言葉で表現できる関係まで行かなかった直感的に好意は持っているけれどさてどうしたものか?きみの方へ行かなかった俺がこうして今を生きているきみの方へ行っていたとしてもきみと俺が幸せになっていたかどうかそれだって分からなかったよ (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/24
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すっぴんのきみ 南風一互いに誤解し合ったままえいやっと思い切るよりも長所だろうと欠点だろうと正しい姿を知る方が長い目で見て二人のためになるそういう過程を経て結局 恋人の化けの皮が剥がれてゆく掛け値なし 下駄も履かないすっぴんのきみを知って尚それでも好きだなんて何処まで馬鹿男なんだろうねきみの何処に惹かれたのかな?分からない (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/23
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私の世界 南風一宇宙に浮かぶ地球が青い海と空から出来ているように私の世界は単純だった娘に恋をしてプロポーズして結婚して子どもを作って仲良く暮らすそして歳をとれば死んでゆくそれだけの生活しか望まなかったのに ね (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/22
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夢 南風一もう何十年も前に壊した家の窓から半分干上がった池を見ていた小さな池のわりには大きな魚やワニが岸辺に上がっていた果ては猿まで飛び出してきた俺には好きな娘がいたけれどその不誠実な娘を振って結局誠実な娘の方を選んだそのことにほっと胸をなで下ろしていたそう思って妻の顔を見ると何とそれは不誠実な方の娘・・・そこで目が覚めた (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/22
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雨 南風一雨の中横断歩道を渡りきった女子高生がパラソルを回す1回転するとふわりとスカートがめくれ白い脚が露わになるきみの処にも雨が降っていよう雨の中を車でつっ走ってゆくとそのまま雲のトンネルをつき抜けてあの日のきみに到達できそうな気がする (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/22
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どんな心変わりが 南風一1年の間にどんな心変わりがあったものかそれは知らないそれまで好きで仕方なかった相手をきっぱり忘れるためには並大抵でない決心がいる運良くというか運悪くというか俺はきみの胸のうちを計りかねた猫のように甘えた仕草をするかと思えばプイと忘れてしまったように何カ月も音信不通になるきみが元気ならそれで良かったけれど俺がきみにとって不可欠な存在ではないことを思い知らされた俺がきみを忘れることにして1年が過ぎた頃きみから電話があったというきみが俺に何を伝えたかったのかそれは分からない自分から好きでもないのに自分のことは好きでいて欲しいそんな関係が長続きしないことくらい子どもにも分かったろうにね (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/20
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今日の私 南風一今日の私は切れ味の悪い包丁小一時間ほど包丁をこねくり回したけれどほうれん草一つ満足に刻めない (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/19
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きみと俺 南風一きみが嫉妬するなんてことがあったものかどうか二人並んで降り立った駅でばったり出くわした女友だちと嬉しそうに話す俺きみと話すときより楽しそうに見えたのかも知れないねきみが隣りにいて嬉しくて仕方なかっただけなのに二人になってからも仏頂面していたきみ本当は「私だけを見つめて」と訴えているきみの気持ちが痛いほど分かるのにそっけない素振りできみを落胆させてしまう俺会えば喧嘩してやっと仲直りして会えたのにやっぱり喧嘩する想いと行動がいつもちぐはぐだったきみと俺 (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/18
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30年前の未来から 南風一3年間同じ学校に通いながら卒業アルバムを見て初めて存在に気付くそんな体験は確かにあろう急いでラブレターを書いてみたものの顔を見知っていたわけではなく話したこともなかったからそんな男からのラブレターにやすやすと返事を出す女などいようはずがない男は女のことをすぐに忘れたその程度の恋だったそれから30年の歳月が過ぎて妻からその女の名前を聞いた元々会ったこともないのだから思い浮かべるものと言えば卒業アルバムの写真しかなかった女はショートカットの髪型をして心なしか衒った表情をしていたどこにでもいる女学生の姿のどこに惹かれたのかそれは分からない30年が過ぎてその女のことといえば後にも先にも思い出すものは女学生の姿未来から電話を貰ったような不思議な気がした (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/17
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儚いもの 南風一きらきら輝いて魅力的な瞳にっこり笑った口元から覗く愛くるしい糸切り歯はらりとなびいた前髪そんなものは一皮捲れば白骨にしか過ぎないちゃちなものさそんな儚いものに恋とか愛とか呼んで人生を賭けようというのだから騙されているんだよ誰が悪いのじゃないけれどね (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/16
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恋人 南風一クラブが同じクラスが同じ委員会が同じそんな関係がなければ話すことさえなかった二人が恋人同士になる出会いがあっても黙りこくって想いを伝えられない二人がある何かのきっかけで男と女が結婚して二人の遺伝子を持った子どもが生まれる子どもはよく見ると父親の面影がある母親の面影もある子どもは父親の性格を継いでいるわけではない母親の性格を継いでいるわけではない父親と母親からすれば愛の結晶に違いなかったのに何処かで計算が狂ってしまった子どもは父親や母親が知らない恋人を見つけ出して二人で手を振りながら去ってゆく (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/15
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時はいつまでも 南風一きみに会えないからと言ってどうってことない以前だっていつも待っていたしまだ待っていると思えば楽しいものさ昔そうであったように待っていればきっときみに会える日がやってくるそんな風に思えるから時はいつまでもきみに出会ったときから進まない (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/14
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ラブレター 南風一まだ日本語ワープロが無かった頃せめて文字が丁寧ならば想いを受け入れてくれるかも知れないと思って書いた二、三度下書きをした清書がラブレターだった想いのたけを伝えることに腐心してそれから後のことを余り考えなかったあれほど真剣な想いを綴ったものはなかったけれど恋が成就することはなかったから今は何処にも残っていないだろう今さらもう一度書いてみろと言われてももはや書けない (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/13
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一本の電話 南風一翌日の遠足が楽しみで眠れない子どものようになかなか寝つけなかった一本の電話がそんなに嬉しさをもたらしてくれるなんて想像もつかなかった30年来会わない旧友告白したけど振られた女の子たち(もうおばさんだろうけれど)会いたいとも思わなかった面々が次々と浮かんできてやっぱり顔だけでも見たいなあと思う近頃は今日と同じような明日が間違いなくやって来ると無邪気に思えなくなったけれど来秋まで無事に生きていたいと思った昔はこれっぽちもそんな風に思わなかったけどね (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/10
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親友K 南風一高校以来の親友仮に彼をKと呼ぼう1年に一回くらい電話して営業ノルマを助けて貰う俺は別にKの出世を望まないKも多分俺の出世を望まない(というよりも俺が出世と縁がなさそうなことは百も承知だ)Kが取り立てて不幸になることなく健康で生きていてくれればそれでよいKも多分同じ心持ち高校生のころからお互いにそんな風に思っていたかというとそれは違うKはどうか知らないけれど俺にはもっと野心があって夢みたいなことばかり考えていたKが何を楽しみに生きているのか知らないKが19世紀末の美学に興味を持っていたことは知っている俺が何を楽しみに生きているのか多分Kは知らないだけど俺がどんなことを考えているか多分Kは知っている取り立てて楽しいことはないさだけど取り立てて悲しいこともないレールの上をただ走っている人生Kも俺も考えていることは多分同じこと (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/09
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掃除 南風一日常の出来事で歳が数えられなくなって暮れの掃除で一年が経ったことを知る住宅は何の変哲もなく建っているが一年の埃と汚れをかぶって人間様と同じように歳をとる元気なうちは明日も今日と同じような日が訪れると信じて疑わないでも本当に明日はあるのかな?死ななくても頭がおかしくなってすっかりきみのことを忘れてしまうかも知れない自分のこともきみのことも分からなくなってそれでも生きているのかな?それなら意識がはっきりしているうちに命を絶つ?それだってきみのことを忘れてしまうことに変わりはない大脳ってやつはいい加減だからきみに出会った日のことをつい昨日のことのように信じている (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/09
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男の終わり 南風一自分の子どもが成人式を迎えようというのに恋だの恋愛だの何戯けたことを と思ういい加減に枯れなさいと思うけれどきみのことを恋しく思い浮かべることがなくなったら男の終わりだね (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/08
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娘時代 南風一図書館の駐車場出口で女の子に道を譲ったらすぐ後に続くお母さんから会釈された顔がよく似ているから親子ということはすぐに分かった顔は似ているけれどお母さんは娘時代の時間を使ってしまったからもう娘ではない自分の娘を見て自分の娘時代の過ごし方は良かったのかしらと思うことはあるのだろうか?それとも自分によく似た娘をもうけたからもう昔のことなんか何とも思わないのかな (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/08
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急ぐ女性(ひと) 南風一逃げてたばかりじゃなかったはずなのに急いで道行く女性(ひと)を見かけるとなぜかきみを思い出している思わず追っかけたくなるけれど女性に惹かれてかな?それとも きみの幻影に惹かれてかな?きみが逃げていたのか?それとも 俺が逃げていたのか?会おうと思えばいつでも会えたのにきみに会いに行かなかった俺俺に会いたいとも言わなかったきみそれで何の不都合もなかったのだから俺たちの関係ってのはそれだけだったのかな (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/07
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冬がきて 南風一凍えるような寒波さえきみと一緒ならば二人を楽しませてくれる小道具の一つに過ぎなかった映画を見て公園まで歩いて二人連れ添ってクリスマスのネオンが瞬く夜の街を歩いた二人の前途を妨げそうなものは何もなかったそんな頃もあったのに今はただ寒いだけの冬 (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/05
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ピンクの蕾 南風一サザンカは自分が美しく咲いた季節を憶えているので寒波が襲来するやピンクの蕾を膨らませた大学1年の冬急いで自転車を漕いでいて住宅街の路地で出会い頭に女の子とぶつかった幸いに女の子は尻餅をついただけだったが大きく開いたスカートの中からのぞいた純白のパンツが眩しかったそんなどうでもいい出来事は今でも鮮明に覚えているけれどきみと過ごした日々の瑣事は漠然としてしまってあんなに楽しかったお喋りのことさえ思い出すことができない (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/04
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乙女の時間 南風一おやじの時間は弛んだゴムひも乙女の時間はぴーんと張ったゴムおやじに付き合う時間なんてないと思うんだけどジャージやGパン姿でおやじに混じって山登りに精を出すなぜだろう昔好きになった女の子は「あなたなんかと付き合っている暇なんかないわ」という素振りだったけど (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/03
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二人 南風一師走の休日交差点を過ぎてゆく車には夫婦連れらしい二人が仲睦まじく乗り合わせる二人が結婚して以来 歳月を共にしていたとしても二人が出会うまでの道のりは違っていた出会うまでの思い出を捨てることは自分の歴史を捨てることだからそうたやすく捨てることはできないお互いの知らない歴史に蓋をして生まれてからずっと一緒に暮らしていたような顔をしている二人車に並んで座っていても頭の中で思いめぐらすものはそれぞれの恋人かもしれない (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/02
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きみに向かって 南風一何の取り柄もない俺にもしきみが惹かれるものがあったとすればそれはひたむきに取り組んでいた姿かなきみに向かってではなかったのに悲しいね (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/02
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想いはいつも 南風一小雨が上がって東の空に虹が立つ想いはいつも天を翔るのできみも俺も出会ったときの姿で立ち歩いているそんなときは30年前の世界を生きているので何の疑いもなくきみに出会えると思っているなのに道端の凸面鏡に突然現れた男が意地悪く問いかける「今ならまだおまえの面影はあろう。 でもそんなこともあと何年かな?」 (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/01
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ありのままの私を見て 南風一スタートしてどれだけ経てば分かり合えたかな?時間じゃなくてやりとりの方が大切だったかな「ありのままの私を見て。 それでだめだったら仕方ないわ」俺が眼鏡を拭き過ぎたせいかな成り行きは きみが言うとおりになって二人は離れていった努力して愛し合えるってことはないような気がするねきみは誰の期待に応えようとしたのだろう?「俺の」じゃないよねだったらきみの期待は俺から愛されることだったはずなのにね期待は愛なんかじゃない大きな勘違いをしていたきみと俺 (詩集の宣伝)「青春17切符+1」12月14日発売。予約受付中。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/12/01
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