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平穏な心もちで 南風一若くしてITベンチャー企業の億万長者になった者や弁護士、外交官、高級官僚、大手商社社員となって活躍する者たち彼らは尊敬すべき人たちだが羨望の的ではない私にとって仕事は生活の糧毎月家計は火の車半年に一度の賞与でようやく赤字をチャラにする生活ではあってもなんとか暮らしてゆければそれで満足している平穏な心もちで暮らしていくこと以外に人生の目的ってあるかな?尊敬すべき職業と 暮らしが楽しいことそれは全く別物だね (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/06/30
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季節(うつろい) 南風一照りつける日射しが強くなって紫陽花はすっかり色褪せたもう私の季節じゃないのよ紫陽花のささやきが聞こえてくるようだった満開のときはそのときが永遠に続くかのように錯覚するそうじゃないんだよもう紫陽花の季節は終わったのだよまた来年までさようなら (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/06/30
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一銭の得にもならないことに 南風一今なら思いつきできみを呼び出すことはできない今なら一銭の得にもならないことに休日の一日を他愛ないデートに付き合ってくれる暇な人はいないきみも俺も一銭の得にもならないことに好きだの嫌いだのどうでもいいことに笑い合ってつまらないことに意地を張り合って馬鹿な二人だったと思うけれど一銭の得にもならないことにわざわざ時間を費やして人生を浪費してしまったように思うけれど何億円をかけてももはや作り出せないきみとの思い出を一銭もかけずにきみと俺が作り出したことは奇蹟というか幸運というか人生の後半になっても忘れない思い出というのは結局そんなものだけになってきみと出会った時から全く進歩していない俺って馬鹿というかおめでたいというか死ぬ直前でも こんなのだろうね (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/06/30
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ずっと求めていたもの 南風一花金の夕方自転車に乗って風を突っ切るとき「ずっと俺が求めていたものって 何だったのかな?」と ふと思う今の自分じゃないもっと違う自分に向かってひたすら走り続けたそのうち きっと思い通りの自分に出会えるそれで何かになれた?もう半周以上走ってしまったけれどまだ相変わらず 思い通りの自分を追っている一周終わるまでに 出会えるかな? (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/06/29
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きみと俺は なぜ? 南風一きみと俺は子どもみたいなもので互いに 自分のことをあれこれ気にかけたりいつも好意的な言葉をかけてくれないとぷくーとむくれて背中を向けた俺ときみは互いに 誰を愛していたのだろう?きみと俺でないことは確かで自分かな?だから思い通りにならない相手に苛立って相手を傷つけたそして自分に傷つけられた (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/06/28
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きみと出会えたこと 南風一俺が死んでしまったら俺がきみを好きだったこともきみと密かに逢い引きしたことも憶えている者は誰もいなくなるきみはちょっと淋しいだろうけれどきみの記憶はまだ残っているきみが俺を思い出そうとすれば昔のままの声と共に思い浮かべることもできるだろう俺はあのときの俺以上でも俺以下でもない俺はきみの想い出の中の俺がすべてだあれ以上の幸福なときはなかったのだから二人が出会えたことに感謝しよう (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/06/25
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本当は好きだったのに 南風一変わった男があったもので自分から友だちになってくれと言い出しておきながらきみから逃げまわっていたなぜ そんな風に振る舞ったかって?今だから言おうか実はきみのことを好きになってしまっただからもっときみに惚れてしまったとき自分がどんな行動に出るか想像できなかった(そんな自分が恐かった)だからわざときみから遠ざかった本当は好きだったのに愚かな男だよ (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/06/24
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一目惚れなら 南風一一目惚れなら一発でOK一目惚れでも色んな思惑で即決できないことってあるだろう?お互いの出方が分からない足踏みしている間につい遠のいてしまう案外決めてしまえば話しは簡単だったのかもねやっぱり後悔していたのかな今ならまっすぐに進めたのかなやっぱり立ち止まっていたのかな (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/06/23
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信号が青になるまで 南風一信号が青になるまでの数秒間通りなれた道で時間のエアポケットに落ちた信号が青であることに気付いて急いでブレーキペダルから足を外してアクセルを踏んだ風景に見覚えはあったけれどしまった、道を間違えたかと早合点した自分が何処を走っているのか気付くまでには数秒かかった道を間違えていなかったことに安堵慌てて方向転換しなかったことに胸をなで下ろす信号で考えていたことそれはとうに消え去った昔のこときみも俺も高校生姿二人が歩いた街並み過ぎ去って30年が経つのに信号を待つ間にたやすく30年前の自分に帰っている私 (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/06/23
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近頃 南風一以前なら若い女の子を見たら やたら嬉しそうにする年輩男を軽蔑していたけれど外出先できれいな女の人に応対されて目を細めている私それくらいしか楽しみがなくなったせいかな (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/06/21
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独身女性 南風一ワンルームマンションのベランダに下着とストッキングかな洗濯物が干してあるそれを見ると独身女性が一人で生きるということは想像するより大変かも と思うきみは気ままでただ遊ぶことに忙しいと思っていた熱が出ても頼るのは自分だけ医者に行くとしても自分の身体は自分で守らなきゃならない俺が想像していたよりきみは一生懸命生きていたのかな?今さら気付いたところで何にもならないけれど・・・ (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/06/17
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梅雨空 南風一ショッピングセンターの入口に車を並べてアルバイトのセールスレディが盛んに声をかけてくる普段なら自分から声などかけそうにない年輩男性に向かって積極的に声をかけてくる梅雨空に咲く紫陽花は咲く季節のことだけは知っているが一体どの花がいつ咲いた花だったかなんて知らない俺だって昔ならきみと一緒に紫陽花の顔を思い浮かべることができたけれどきみと会えなくなって紫陽花の顔が分からなくなってしまった毎年梅雨の季節の紫陽花はきれいだけれどそれだけのこと顔がない紫陽花なんてすぐに忘れている (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/06/17
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乳房の距離 南風一図書館で15、6才の娘が前かがみになった拍子に胸元の膨らみが見えたそこまでほんの1メートルの距離に過ぎなかったが娘と俺との距離は何億光年より 遠い娘の乳房はもっと大きく膨らんで男に愛撫される日も来よう俺には何の関係もないこと女なら乳房が膨らんでいることは当たり前15、6の小娘の乳房が膨らんでいることは驚くに当たらない出会ったときのきみは16才だったからきみの乳房も立派に膨らんでいたのだろうけれどそんなことには思いも及ばなかった結局きみの乳房を見ることも揉むこともなかったから俺にはどうせ関係なかったあどけない小娘の胸元が意外なほど膨らんでいることに驚いて今さらながらきみの胸元もさぞかし膨らんでいたのかしらと思っているそんなこと考えたからってきみにも俺にも何の得にもならない妄想もう何億光年も離れすぎてしまったからね (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/06/16
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二人して 南風一その日いつものきみなら 絶対に歩かない道のりを二人して歩いたきみは車を持っていたけれど俺は車もない定職もないただ歩く以外に能がない男だった木枯らしの吹く海沿いの街それ以上向こうへ行ったところで何にもなかったから海の手前で引き返してきたきみと俺と久しぶりに会って何を話したかな?例によって口に出さなくっても分かっているだろ?と言うのが俺ねえ はっきり言葉に出して言ってとせがむのがきみ「きみが好きだ」たったそれだけの言葉なのになぜ言い出せなかったのかな (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/06/14
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風の記憶 南風一上司が所用で引けたのでアホらしくて早くに会社を出たまだ外は明るかった雨の降らない梅雨時の夕方街並みは変わり道行く人たちの顔ぶれは変わりもはやきみを思い出すものは何もないそれだのに梅雨の季節の風はとっくに忘れ去っていたきみの記憶を運んでくるきみを思い出すものは何もないけれど季節の風はいつでもきみの記憶を運んでくれる (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/06/12
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二人して 南風一付き合いで山に登っていてきみのことを考えた背丈ほどもあるササを掻き分けて進むときもしきみが一緒にいたら頭まですっぽり覆い被さるササに「背が高い人はいいなあ」と俺を羨ましがったかなきみを山登りデートに誘うなんて考えてみたこともなかったけれど案外お互いを知る絶好の機会だったかも知れない突然の雷雨に見舞われて濡れ鼠になったりカンカン照りの尾根を汗みずくになって歩いたり転げ落ちそうな斜面をロープを伝って下りたり道は決して平坦ではないことや平坦ではない道をふうふう言いながら歩くなかに限りない楽しさがあることきみも俺もそんな楽しさを味わったことはなかったね (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/06/09
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淋しいこと 南風一街角で可愛い女の子を見かけてももう何とも思わない俺には関係ないことだしきみのことを思い浮かべても何の役にも立たないし次々に出現する五万という妙齢の少女長い生物の営みの中できみもほんの一時期そこを通過しただけそんな一瞬のきみを見かけたのが俺で俺もやがて朽ち果ててゆく (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/06/03
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田植えの記憶 南風一ほんの40年前子どもながらに山間の田んぼを見たときこれじゃあ ただ山の赤土に稲を植えるようなものだが本当に米ができるかな?と不安になったものだったそれでも大人たちは当たり前のように山を切り開いただけの土地に稲を植えてゆく手助けに来た大人たちの大半は平地に暮らしていたからこんな痩せた土地に稲を植えたところで味はよくないだろうと思っていたかも知れない誰一人そんなことは言葉に出さなかったけれど2007年の今では米なんかスーパーへ買いにゆけば美味い銘柄が選り取り緑山間部の痩せた土地に稲を植える物好きはもはや何処にもいないだろう (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/06/02
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