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最乗寺仁王門を過ぎてしばらく、おばさんが道路脇でみかんを売っていました。普段は歩き旅の途中で荷物になるものを買うことはないのですが、この日の終点・大雄山駅まではあと数百m・・・。「南関東低山つなぎの旅7日目」でのこと。ビールケースに渡した板の上、「大津みかん」がビニール袋に入って並んでいます。大きい袋が2つ、小さい袋が4つ。農家の無人直売所よりささやかなのに、有人販売しているという感じ。値段は小さい袋1kgが100円、大きい袋5kgが500円・・・安いじゃないの。足が止まりました。「1kgが100円なら、5kgは400円とかだろ」ひとりつっこみを入れながら、小さい袋を1つ買いました。家に帰って数えてみると、Mサイズ11個入り。味も合格点。いい買物をしました。
2008.01.31
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最乗寺から大雄山駅まで車道歩きだと思っていましたが、立派な遊歩道が整備されていました。01月26日、「南関東低山つなぎの旅7日目」でのこと。遊歩道は最乗寺の参道 「天狗の小径」、杉並木のなかを車道に並行して約3km続きます。広い歩道面に杉の樹皮を固めたものが絨毯のように敷き詰めてあり、やわらかい土の上を歩いている感触。そこここにベンチも設置されています。季節はずれだったせいで、途中で行き合ったのは2人だけ。思いがけず趣きのある道をゆったり歩けて、とっても得した気分でした。参道の終点は仁王門。駅までの道に門前旅館とか「天狗葉扇煎餅」の店とかがあって、門前町の名残りが感じられます。知りませんでしたが、最乗寺はけっこう名の通ったお寺なんですね。Wikipediaによると、もともと伊豆箱根鉄道大雄山線は「最乗寺への参詣鉄道として計画された」ということです。
2008.01.30
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2008年01月26日(土)曇 06:45JR東海道線小田原駅着、06:50発の箱根登山バスに乗り換える。07:26宮城野支所前にて下車、前回の続きを歩き始める。道標に従い集落の道を上る。今週半ば東京でも降った雪が、この辺りにはまだまだ残る。10分ほどで登山口。スパッツ装着、ストックを突いて別荘地と檜林に挟まれた登山道にはいる。道は雪と氷でガチガチ。アイゼンを付けようか迷うが、石の露出も多いので取り敢えず無しで行く。白い糸のように霜柱が赤土から生えている。急登を経て、08:40尾根の鞍部に出る。積雪は30cmほど、雪上にトレースが続く。このトレースを北西へたどると明神ヶ岳、南へたどると明星ヶ岳。今日は北西へ向かう。左手には前回登った神山と強羅温泉を望む。地蔵の祠が雪に埋まりそう。 見晴らしの利く地点まで来ると、雲に隠れようとする富士山が正面に見える。緩やかに高度を上げてゆく尾根道。09:25明神ヶ岳(1169m)、熱い紅茶でひと息つく。金時山につながる稜線ははっきり見渡せるのに、その向こうにあるはずの富士山はすでに雲のなか。低温によりバッテリーが作動しないデジカメを、体温で暖める。少し戻って最乗寺へ下るルートをとる。下りは軽アイゼンを装着、尾根の北東面なので積雪が深い。登ってくるハイカーと次々行き合うようになる。使われなくなった木材搬出用の索道鉄柱がルートに並行、錆びるに任せて放置されている。右足元が何となく心許ないと思ったら、いつの間にかアイゼンが脱落して紛失・・・ゴムバンドの調節を手抜きしたのが悪かった。10:45見晴小屋前でひと休み。 聞こえてくる寺の鐘の音が近くなり、雪も消える。11:25最乗寺。スパッツ・ストックを仕舞い、「天狗の小径」という遊歩道を下る。12:10今日の終点・大雄山駅到着。関本バス停から12:15発の箱根登山バスに乗り込む。車中でパンと紅茶の昼食。12:32小田急新松田駅着、12:34発の電車で帰途に就く。宮城野→大雄山駅:14.0km
2008.01.26
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(30日目前編よりつづく)12:10別格第14番椿堂、参詣者はバイク遍路ひとりだけ。住職が「歩きのお遍路さんには納経代をお接待しています」とのこと、数珠玉の代金だけ払う。雨が強くなってきたのを見て「今晩燃やす焚き木が濡れてしまうので」と、住職は急いで片付けに行く。除夜の鐘で暖をとるためのもののようだ。軒下でザックから傘を出していると、寺の前に停まった車から中高生くらいの女の子2人とその母親らしい女性が降りてくる。「こんにちは」挨拶を交わした3人とも、そろって美形。椿堂の住職には美人の奥さんと3人の娘がいる、とインターネットで見たことがあるのを思い出す。傘を差して出発。国道192号線を東へ向う。境目トンネルの入口は愛媛県、抜けると徳島県。佐野集落を過ぎたところで、池田方向から来る2人組の中年男性遍路に行き合う。「逆打ちですか?」聞くと、別格寺も含んでの逆打ちだそうだ。「民宿岡田が休みだから、今日は川之江で宿を探さないと」とのこと。大晦日に今から探して見つかるのだろうか・・・。池田大橋まで1kmほどの地点、ワゴン車がすぐ横に停まり「白地荘に泊まられるお客さんですよね。宿まで送りますよ」と勧めてくれる。「宿のご主人ですか?歩きますから大丈夫です。30分くらいで着きますからよろしくお願いします」と車を見送る。後ろの席にお客が乗っているようだ。吉野川に沿う国道32号線を右折、舗装路を上る。案内の看板はでているが、行けども行けども宿に着かない。1kmばかり歩いて、15:45ようやく「民宿白地荘」に到着。案内された部屋はユニットバス付きの4畳半、学生アパートのようだ。共同浴場もあるということでそちらに行く。先客はさっき佐野で会った逆打ちの2人組、「国道脇の看板を見て、電話して迎えに来てもらった」・・・ワゴン車の後ろに乗っていたのはこの2人だったんだ。倉敷からのトモウラさんとその友人、今日箸蔵寺を出発して1月3日までの予定だそうだ。食堂での夕食に集まったのは、一般客4人と遍路客3人。うどん鍋・刺身・焼き魚・煮物・酢の物にお酒が1本サービスの大晦日特別版。歩き遍路とゆっくり情報交換できるのは足摺岬以来になる。大滝寺への遍路道に不安があったので、トモウラさんに詳しく教えてもらう。3年連続の四国遍路での年越しだが、3回とも他の遍路と同宿になり、それぞれ記憶に残る大晦日となる。部屋のテレビで紅白歌合戦を最後まで見て、24:00就寝。「民宿白地荘」、1泊夕食付6300円。大成荘旅館→民宿白地荘:35.2km(第1番霊山寺より1034.2km)
2008.01.23
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2003年12月31日(水)曇一時雨05:30起床。「三角寺まで一緒に行ってくれる?」と言うバンさんと共に、06:15真っ暗ななか「大成荘旅館」を出発。暗さで遍路道標を一時見失うが、目印となる高速道路に突き当たって軌道修正する。急な登りでバンさんが遅れだす。「休憩しますか?」と聞くが、「大丈夫」という返事なのでそのまま歩き続ける。第65番三角寺、5分ほど遅れてバンさんも着く。お参りを終え、納経所で仙龍寺への道を尋ねる。「本堂の横から道があります。標識も出ていますから」若い坊さんが教えてくれる。バンさんとはここで別ルートになる。道標に従い仙龍寺へ向う。しばらく山道を登るが、ひとの歩いた様子はあまりないし、遍路目印も見当たらない。国土地理院の地形図に照らすと、別の道にはいり込んだらしいことが分かる。引き返す途中の分岐に見落とした道標を発見・・・15分のロス。遍路道はよく踏み固められた山道で、丁石・標識・目印がそこここにある。山を登り切り、野営場跡らしき施設の脇を抜けて下りに変わる。小さい集落や墓地を通り、お堂と石仏を巡る急な石段・・・趣のある遍路道だ。09:45別格第13番仙龍寺、谷間に位置するせいで冷え込みが厳しい。建物の中でお参りするようになっていて、靴を脱いであがる。足の裏から冷気が這い上る。納経所の坊さんが「三角寺から山道を?迷わなかったですか。東京から?関東からの歩き遍路さんは多いですよ。四国の人間は車ばっかり。歩いて回ればいいものを」、地元に容赦がない。今日は「民宿白地荘」に泊まる予定だと言うと、「あそこは評判いいよ。お遍路さんもよく泊まってるみたいだし」、宿の情報まで提供してくれる。ダム湖岸の道はたまに車が通るだけで閑散としていたが、堀切トンネルからは交通量が多くなる。平山の「ゆらぎ休憩所」でパンと缶コーヒーの昼食。バンさんもここで休憩したらしく、納札が置いてある。雑記ノートには1日1件くらいのペースで書き込みがあり、自分も「四国遍路での年越しは今回が3度目。今夜は白地荘で紅白」と記入。弱い雨が降りだす。(後編につづく)
2008.01.17
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箱根登山バスに乗る観光客の半分以上が「箱根フリーパス」を利用しているのに気付きました。01月13日、「南関東低山つなぎの旅6日目」でのこと。「箱根フリーパス」・・・、そんなにお得な切符なのだろうか。で、帰ってから調べてみました。小田急系列の電車・バス・ロープウェイ・ケーブルカーなどが、ほぼ乗り降り自由。新宿発の2日間有効切符で5000円、3日間有効なら5500円・・・あれれっ、当日限りがないじゃないの!!!経済効果の小さい日帰り客は相手にしてくれないのね。「南関東低山つなぎの旅6日目」で試算すると、電車(新宿→小田原)850円+バス(小田原駅→元箱根港)1150円+バス(宮城野支所前→小田原駅)770円+電車(小田原→新宿)850円=3620円。2日間切符でも赤字だよ。それなりにロープウェイやケーブルカーを使えば、日帰りで利用してもモトは取れるんだろうけど・・・。小田急さ~ん、1日券も発売してくれないかなあ。
2008.01.16
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2008年01月13日(日)小雪 06:45JR東海道線小田原駅着、06:50発の箱根登山バスに乗り換える。予報では「晴」のはずなのに、バスはワイパーを左右に振っている。昨日の東京が冷たい雨だったから、箱根は一面の銀世界だろうと想像していたが、雪は全く見当たらない。07:40元箱根港着、前回の続きを歩き始める。標高725mの芦ノ湖は濃いガスで視界50m、今年の歩き初め。芦ノ湖岸から県道75号線を経て、08:50防ヶ沢の登山口・標高845m。小雨が細かいアラレに変わる。スパッツ装着、ストックを突いて山道にはいる。整備された登山道は登り易いが、標高が上がるにつれ雪化粧が濃くなってゆく。09:50神山と駒ヶ岳の鞍部に出る。標高1240m。20~30cmの積雪を予想してアイゼンを用意してきたけれど、積もっているのは新雪が5cm程度。昨日はこの辺りでも雨だったようだ。足跡のない雪道を更に登る。10:30小雪の舞い続く神山山頂(1438m)、今日の一番乗りらしい。視界はせいぜい200m、風がないため寒さはそれ程でもない。芽を付けた枝先が凍りついて、ガラス細工のように美しい。テルモスの熱い紅茶でひと息。 下山を開始して間もなく、数人のグループと行き合う。箱根ロープウエイの大涌谷駅から登ってきたのだろう。それから次々3組と挨拶を交わす。流れてくる硫黄のにおいで、嗅覚だけは温泉気分。靴底の「土踏まず」に雪が付着して歩き辛い。11:10大涌谷分岐・標高1220m、早雲山方向に折れる。 大涌谷から観光客の騒めきが聞こえる。こちらは刈り払いされていない「笹ヤブ漕ぎ」で全身雪まみれ。箱根登山ケーブル早雲山駅からのハイカーは少ないらしく、唯一残る足跡も舞い落ちる雪片によって消えてゆく。12:10標高750mの早雲山駅まで下り着く。雪はミゾレに変わっている。箱根登山ケーブル沿いに車道を強羅駅へ、更に下って早川を渡り国道138号線にでる。12:50今日の終点・宮城野支所前バス停に到着、13:07満員の箱根登山バス乗り込む。箱根湯本の渋滞で通常の2倍の時間がかかって、14:17小田原駅着。14:28発の小田急電車で帰途に就く。元箱根→宮城野:15.6km
2008.01.13
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(29日目前編よりつづく)12:45別格第12番延命寺、参詣者は誰もいない。「そこにあるみかん、いくつ持っててもいいよ」、納経所のおじさんがお接待してくれる。「この犬、みかんも食べる」と言いながら、おじさんは境内につながれた犬にもやっている。皮をむいてもらったのを、犬は無表情に食べている。伊予三島の市街地が近くなるころ、少し先で地元のひとと立ち話をしている遍路姿・・・大きな手提げを持っているところみると、前に会った女性遍路のようだ。3日前の今治以来である。「こんにちは」声をかけると、今日泊まる宿について相談しているところらしい。「ろんどん荘だと素泊4000円、予約してる大成荘だと3000円くらいのはず」こちらが言うと、「そうなんだ、お任せします」との応え。「お任せします」と言われても・・・。結局、大成荘に同行することになる。歩きながら話をするのだが、いまいち要領を得ない。交通機関も使いながら回っているようだ。トレードマークの手提げには、遍路地図や納経掛軸などがはいっている様子。14:45「大成荘旅館」に到着。安いだけあって部屋は古く、暖房は石油ファンヒーターである。こちらは宿に関して風呂と布団しか求めていないのだから、優先順位は設備より値段。女将さんが持ってきた宿帳に書き込みながら隣の欄を見ると、手提げの女性はバンさんという名前の名古屋から来た遍路だと分かる。バンさんが明日の行程について相談に来る。こちらは別格寺を回るので、彼女とは別ルート。バンさんのルートだと昼前に雲辺寺の麓に着いてしまうから、明日中の雲辺寺山越えになる。大興寺隣の「民宿おおひら」に予約を入れるようアドバイス。日が短いから、かなりの強行軍を覚悟してもらう。町で食料・飲料を調達してから風呂にはいり、夕食はカルビ焼弁当とのり弁当。テレビの予報によると、明日の大晦日はあまり天気がよくないようだ。「大成荘旅館」、素泊3000円。湯之谷温泉→大成荘旅館:38.9km(第1番霊山寺より999.0km)
2008.01.08
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