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2004年05月02日(日)曇04:30起床。「かなくま餅」を朝食に、05:15「ほ志川旅館」を出発。国道11号線を避けて旧道を行く。軒をかすめてツバメが飛び交う。四国では本当によくツバメを目にする。06:20第71番弥谷寺に着く。門前の「俳句茶屋」は相当時代掛かった建物。今は宿泊を受け付けていないだろうと思っていたが、表から様子を窺ったところ、遍路客がいるようにも見える。提灯にも「御宿」とある。本堂までの長い石段を休まずゆっくり登ると、すでに参詣者が数組。07:00の納経開始まで待つことになるはずが、ここの納経所はすでに開いている。時間になっても開かない納経所はあったけれど、20分以上前から開いているのは初めて。「俳句茶屋」前から山道を抜け、曼荼羅寺へ向かう。山を下ったところで手押し車の職業遍路と挨拶を交わす。手押し車で山道を越えるはずがないから、この辺りで野宿していたのだろう。第72番曼荼羅寺・第73番出釈迦寺・第74番甲山寺を打ち、09:00第75番善通寺に着く。正しい手順では本堂にあたる金堂を先にお参りするのだが、それだと広い境内ですごく遠回りしなければならない。失礼して、大師堂にあたる御影堂を先にお参りさせてもらう。前回遍路のとき御影堂裏の「大師うどん」が美味しかったので、「裏のうどん屋さん、もうやってますかね」納経所で聞いてみる。「たぶん始めてると思いますよ」との応えだったが、行ってみると「10:30から」で掃除中・・・残念。うどん屋より後回しにしようとした金堂をお参りする。国道319号線を琴平町へ向かう。ひどい連休渋滞で、自転車くらいのノロノロ運転。車の1台が、窓からこちらをビデオ撮影しながら追い越してゆく。お遍路さんを撮るなら、もっとそれらしい格好したひとを撮ればいいものを・・・。善通寺で食べ損なったうどんが、無性に食べたくなってくる。遍路地図によると国道沿いにうどん屋があることになっているが、跡形もなくなっている。電柱看板の「灸まんうどん」がやたら目に付くので、期待しながら歩き続ける。琴平町の入口でその店を見つけるが、大規模店に気後れしてしまい入店を見送る。(後編につづく)
2008.02.28
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吉沢池は農業用の溜池。こちらの気配に気付いて、水鳥が2羽、すーっと水面を滑るように寄ってきました。平塚市の里山、「南関東低山つなぎの旅10日目」でのこと。食べ物を期待しているのが見え見え。看板にも『アヒルの姿を見た方へ!「こっちへおいで」とか声をかけてかわいがって下さい。「何でも喜んでいただきまーす」』だって。持ってるパンをやらなくちゃ仕方なでしょ。アヒルというのは白いものだとイメージしてたから、この2羽はマガモじゃないの?Wikipediaで調べてみました。載ってる写真のマガモとアヒル。比べてみると、確かにアヒルのようにも・・・。「アヒルの先祖がマガモで、アヒルとマガモのかけあわせたのがアイガモ」なんて記述もあるけど、分かったような分からないような解説だよね。
2008.02.26
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2008年02月23日(土)晴 06:31JR東海道線二宮駅着、前回の続きを歩き始める。北へ向かっているつもりが、迷路のような松根団地に入り込んでしまう。コンパスによると、いつの間にか東へ進んでいる。犬の散歩のおじさんに道案内してもらい、軌道修正。東海道新幹線・小田原厚木道路を越え、道は丘陵地のみかん園を行く。07:55黒岩集落、ここを過ぎると人家がなくなる。雑木林の道はレイクウッドゴルフ場を抜け、やがて首都圏自然歩道に合流。この地点を歩いたのは2004年02月07日、何となく景色に記憶がある。自然歩道を鷹取山へ向かう途中、平塚市のハイキングコース「湘南平・霧降り渓流のみち」に折れる。標高200m以下の丘陵地に、よく整備された山道。まだ時間が早いため、誰とも行き合わない。雑木林のあちこちに野鳥の姿、都市近郊の里山風景である。 水が枯れて名ばかりの「霧降りの滝」を経て、08:45吉沢池まで下る。水面をすーっと寄ってくるのはマガモのつがい。食べ物を期待しているのだろう。テルモスの紅茶でひと休み。昼食用のパンをちぎって分けてやる。宮下集落を過ぎ、バス通りに出る。今日のルートはこれから先、平塚郊外の住宅地・工場地帯を縦断する。歩いて楽しい場所ではない・・・「つなぎ旅」のつらいところ、所謂「連絡区間」。車に気を付けながら、車道の端を行く。09:40渋田川の土手、2.5kmほど土の道が続く。きれいな川ではないが、町中のアスファルトを歩くよりずっといい。この土手も平塚市がウォーキングコースに指定してるんだから、もう少し整備してくれると有難いのだが・・・。 10:35前鳥神社でひと休み。湘南銀河大橋で相模川を渡る。南西の強風で土埃が舞い上がる。11:20今日の終点・JR相模線香川駅に到着、11:38発の電車で帰途に就く。二宮駅→香川駅:20.5km
2008.02.23
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(32日目前編よりつづく)財田川沿いに本山寺へ向かう途中、前回遍路で「かなくま餅」を2個お接待して頂いた「かなくま餅 福田」に立ち寄る。糖分補給ができて腹持ちのいい和菓子は、携帯食に最適。5個入りパックを買ったら、「おまけです」今度は饅頭2個をお接待で頂いてしまった。連続して2人の逆打ち遍路と行き合い、挨拶を交わす。「うるう年の逆打ちは御利益が大きい」という話をインターネットで見たことがある。2回目・3回目の歩き遍路が多くなってきているので、そういうひと達が逆打ちに挑戦しているのだろう。うるう年の今年はたぶん、かなりの逆打ち遍路と会うことになりそうだ。第70番本山寺のお参りを終え、国道11号線に出る。いつものことながら、幹線道路の端の狭い歩道を歩くのは楽しくないし、疲れる。今日、今まで見たことのない「へんろシール」を何度か見かけた。見慣れた「へんろ道保存協力会」のものより大型で、デザインも違う。年末年始の遍路旅では見た覚えがないので、今年になってから貼られたものか、香川県限定のものなのだろう。14:25「ほ志川旅館」に到着。「今日何本も電話もらったけど、みんなお断りしたんですよ。高校の合宿なんで。お客さんだけ特別、ずいぶん前に予約受けたから」と、部屋へ案内してくれるおばさん。「何人くらい泊まるんですか」聞くと、「110人です」。「ええっ、そんなに泊まれるんですか」思わず聞き返してしまう。たぶん全部男だろうけど・・・。高校生が着く前に風呂にはいる。あがったところにちょうど連中の到着、グッドタイミング。夕食は合宿メニューで刺身なんぞはなく、とにかく腹一杯食べるだけ。夕食付4500円の高校生料金だから納得。食堂のホワイトボード集計表によると、四国からだけでなく、西日本各地の5校から108人が来ているらしい。108という数字に、88ヶ寺プラス別格20ヶ寺を連想。騒がしくて寝られないかと心配したけれど、案外静かでゆっくり眠る。「ほ志川旅館」、1泊夕食付4500円。別格16番萩原寺→ほ志川旅館:26.4km(第1番霊山寺より1095.4km)
2008.02.21
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電波中継施設の脇に違法廃棄されていた軽自動車には、ナンバープレートが付いたままでした。車内を覗くと、運転席にA4版の紙があり「捜査中 秦野警察署」。山歩きをしていると、不法に投棄された廃棄物とそれに警告を発する看板・柵を目にすることがしばしばです。こういうことをする連中には、罰金刑ではなく懲役刑を科して、不法投棄物の回収をやらせればいいのです。
2008.02.20
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02月08日付のブログで書いた「渋沢~高尾」間の道。02月10日の「南関東低山つなぎの旅9日目」実地調査に基づいて報告します。渋沢の町はずれを起点とする簡易舗装の道は、地図の記載と違っていました。地図によると地点1は2つ目の分岐になっていますが、実際は3つ目の分岐。記載にはない枝道が1本あります。地点1~2間は、地点2にある電波中継施設の保守管理用の道と思われ、ここも簡易舗装。中継施設の脇に軽自動車が1台、違法廃棄されています。地点2からいよいよ山道。冬枯れで明るい尾根伝いに、真っ白く霜の降りた落葉・枯草の小道が伸びています。周囲は里山風景、なかなかいい感じです。地図ではこの道が1kmほど続くことになっているのですが・・・。「あれれっ」、数分で地点3の果樹園用簡易舗装道に出てしまいました。地点2~3間はおよそ500m。あとはこれまた枝道の多い農道を、ひちすら高尾まで下るだけでした。
2008.02.19
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2004年05月01日(土)薄曇東京駅八重洲南口のバスターミナル周辺は、旅行客・帰省客で相当の混雑。定刻20:20にJRバス関東「ドリーム高松・松山号」は発車するが、川崎付近の渋滞でノロノロ運転になる。「トラック事故のため到着が1時間遅れます」と車内放送。47分遅れの07:20、JR予讃線坂出駅前着。朝定食のファストフード店が見つからず、駅のコンビニでサンドイッチと牛乳を調達する。坂出の駅前なら吉野家くらい当然あるだろうという考えは、甘かった。バスのなか変な姿勢で寝ていたせいか、首が痛い。08:10発の電車に乗り、09:03豊浜駅で下車。遍路姿の乗客がひとり降りたが、萩原寺とは逆方向へ歩き出す。大興寺なら観音寺駅で降りるほうが近いはず・・・一体どこへ行くのだろう。4kmほど歩き、09:00別格第16番萩原寺。旅の無事をお願いして今回の遍路を始める。計画より1時間遅いスタート。井上宗像神社のそば、井戸端会議のおじさんに会釈すると、「お参りご苦労さん」が返ってくる。「四国に来てる」を実感。11:30第67番大興寺。石段の中ほど、巨大な望遠レンズが何か撮影中・・・見ると、10mほど上の枝に白い羽毛の子供ミミズク。テレビでしか見たことない。まだ飛べそうもないから、近くに巣があるのだろう。こんな人里でもミミズクの子育てができるらしい。昼食の調達を考えながら歩くうち、正午を過ぎてしまう。ようやく国道11号線のスーパーで鳥南蛮丼を買い、店内の電子レンジで「チン」、少し先にある薬師堂で食べることにする。薬師堂では町内会のおじさん達が寄り合い中。「ひと休みさせて下さい」挨拶すると、「今日は暑いねえ。上がって休んでもいいよ」渡り廊下を勧めてくれる。13:30第68番神恵院・第69番観音寺。残り少なくなった納札を買う。(後編につづく)
2008.02.15
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2008年02月10日(日)薄曇 06:43小田急渋沢駅着、前回の続きを歩き始める。駅から南へ1kmほど、町はずれの「頭高山登山口」道標から簡易舗装の道が雑木林を上る。凍って滑る急坂は間もなく終わり、次々現れる枝道。地図に照らすが、どれを行けばいいのかよく分からない。標高300m前後の丘陵地を進むうち、電波中継施設に出る。地図にも載っているから現在地を確認、ここから簡易舗装が山道に変わる。枯草・落葉に霜が降りて真っ白になった里山道を気持ちよく歩き進むのだが、じきに果樹園に出て簡易舗装道に戻ってしまう。里山道は1kmも続いてくれなかった。高尾集落を抜けて県道77号線、アスファルト歩道の隙間からフキノトウ。08:10東名高速道をくぐる。「いこいの村あしがら」の横から農道の曽我丘陵ハイキングルート、薄曇の空を背景に富士山を望む。みかん園を緩やかに上ると、やがてNHKの中継施設・・・地図では標高317mの浅間山ということだが、全く山頂らしくないし展望もない。 農道は浅間山から未舗装に変わり、更に進むと山道になる。不動山の道標に従い山頂(328m)に立ち寄ってみるが、木々に遮られて景色は見えない。骨折り損のくたびれ儲け。しばらく下り、みかん園の農道に出る。枝道が多く、次のチェックポイント「六本松」への道を外してしまう。地形を地図に照らして軌道修正。09:35六本松、紅梅が1本だけ花を咲かせている。 「曽我丘陵ウォーキングコース」の道標に従い、みかん園の農道を進む。直売所で1袋100円のみかんを購入、この辺りの下を東海道新幹線の弁天山トンネルが貫いているはず。尾根道から降りて車道を下り、今日の終点・二宮駅へ向かう。ちゃんと地図を確認しながら歩いているつもりが、小船付近で迷ってしまい現在地が分からなくなる。それでも歩き進むうち、さっき通ったような・・・これを「デジャヴ」と言うのだろう。ぐるっとひと回りしてしまったらしい。11:40JR東海道線二宮駅着、11:54発の電車で帰途に就く。渋沢駅→二宮駅:19.1km
2008.02.10
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次回の「南関東低山つなぎの旅」では、小田急渋沢駅から南下して曽我丘陵を越える計画を立てています。国土地理院の地形図を検討してみると、渋沢から高尾に抜けて曽我丘陵へ向かうのが、最も都合の良いルートであると分かりました。この間、直線距離で約2.5km。実線(幅員1.5~3m)と破線(幅員1.5m未満)でつながっている様に表記されています。地図上に表記された破線ルートに、これまで何度も裏切られてきた経験を持つ身としては、素直に国土地理院を信用するわけには行きません。誰も通らなくなって廃道と化した道が地図上に残っていることは、よくあるのです。通行不能に対処する迂回ルートを準備したうえで、このルートに臨んでみます。次回は時間的にも余裕がありそうですし・・・。結果については後日報告します。
2008.02.08
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(31日目前編よりつづく)13:10第66番雲辺寺。「歩いて来たの?午前中にもひとり来たなあ」と、駐車場係のおじさん。雪の残る境内は、初詣客で繁盛している。お参りを終えて納経所で萩原寺への山道を聞いてみるが、教えてくれたのは遍路地図とは違うルート。不安なのでロープウェイ駅でも聞いてみると、こちらで教えてくれるのは遍路地図のルート。前者のルートは国土地理院の地図にも載っていないから、どうも怪しい。こういうとき頼りにするのは、やっぱり「へんろみち保存協力会」の遍路地図のほう。地図に従ってロープウェイ駅の先へ行くと、ちょうど山道を下ろうとしているひとがいる。「これが萩原寺へ降りる道ですか」聞くと、「そうですよ」との応え。雪のないスキー場の敷地に沿って下り始める。やがて木の枝に下がる遍路目印がいくつも見られるようになり、遍路地図のルートだと確認できる。途中で数組の家族連れハイカーが登ってくるのに行き合う。元旦からずいぶんたくさんのひとが来ているので、山歩き同好会の「登り初め」かと思って聞いてみる。「いえ、天気がいいから家にいるよりこっちのほうが・・・」。賛成、正月テレビでゴロゴロよりずーっといい。山を下り切ったところでひと休みしていると、仔犬が1匹寄ってくる。近くの工事現場で犬が吠えているから、その子供だろうか。チョコレートしか持ち合わせはないが、分けてやるとすぐにパクリ。おなかを空かしているのかも知れない。物足りなそうな顔を写真に。今回の遍路旅ではお寺の犬ばかりでなく、野良犬にも何度か出会った。東京の街には野良犬が生きてゆく余地はないが、四国にはまだそれがあるようだ。普段犬に触る機会がない分、どの犬にももっとゆっくり相手をしたかった・・・。15:40別格第16番萩原寺に到着、無事に区切り打ちを終えられたことに感謝してお参りする。別格20寺数珠玉の親玉は、この寺で買うことができる。残るはあと4つ。時間があるので、初詣を兼ねておみくじを引く。おみくじなんて10年振り以上かも。休憩所でお接待のイチョウ茶を飲みながら開くと、順風満帆の大吉。JR予讃線豊浜駅まで1時間ほど歩き、荷物整理をしながら電車を待つ。18:12豊浜発、19:10丸亀着。駅前の中華料理店で中華丼大盛を頼んだら、予想以上の量で満腹。これで800円なら安い。20:20四国高速バスで丸亀駅前を発ち、翌朝06:50新宿駅着。バスも復路はよく眠れる。JR中央線・総武線を乗り継ぎ、07:30自宅に帰り着く。民宿白地荘→別格16番萩原寺:34.8km(第1番霊山寺より1069.0km)
2008.02.07
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高松山に登る途中の「ビリ堂」。なんだか変な名前ですが、記憶に残る名前でもあります。ビリケンさんでも祭っているのでしょうか。02月02日の「南関東低山つなぎの旅8日目」。杉林の「ビリ堂」にはお堂が建っているわけでなく、2体の石仏があるだけでした。すぐ脇の説明板によると石仏は馬頭観音で、「文化10年(1813年)に尺里の人々が近村の人と協力して村内安全、五穀豊穣を祈って建立した」とのこと。名前の由来については、「一番びり、最後にある観音堂のためビリ堂といわれる」と記されています。しかしそのあと、「12体の8番目に位置している」とも・・・。せっかくの説明板なのに、説明になっていない気がします。
2008.02.05
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2008年02月02日(土)曇時々晴 06:50小田急新松田駅着、07:00発の箱根登山バスに乗り換える。07:18大雄山駅前にて下車、前回の続きを歩き始める。高松山の麓まで約7km、平地を北上する。酒匂川を渡り、JR御殿場線東山北駅の脇を過ぎると国道246号線。並行する東名高速沿いに歩き、08:35尺里(ひさり)集落に着く。みかん園のなか、簡易舗装の急な農道を上る。梅の枝には蕾に混じって、ちらほら花をつけているものも。09:00農道の終点、ここから山道が始まる。雑木林はやがて植林地に変わり、徐々に標高を上げてゆく。時折遠雷のように聞こえるのは、東名高速を走る大型トラックだろうか。作業するひとの姿は見えないが、チェンソーの音もする。 09:45石仏が2体たたずむ「ビリ堂」、熱い紅茶でひと休み。この辺りから、日陰に薄っすら雪化粧が見られるようになる。雪上に足跡が付いていないので、今日はまだこのコースを登ったハイカーはいないようだ。急登を経て尾根に出ると、そこは積雪15cmほどの銀世界。点々と動物の足跡が続く。10:10高松山(801m)、山頂は南側に開けた広い芝生。晴れていれば富士山も見えるらしいが、今日の曇り空では箱根の山々まで。水と食料を持ってここで野営するのもいいように思う。下山の途中、雪上に登ってきている靴跡があるのに気付く。誰にも会っていないし、他にルートはないはず・・・、気味悪くて周囲を見回す。誰かが突然現われそうで、後ろを振り返りつつ足を速める。10:45林道に出る。虫沢集落を抜け、11:50田代向バス停でパンと紅茶の昼食休憩。 渋沢駅へはもうひと山越える。簡易舗装の急坂に足が重い。萱沼集落を過ぎて林道は下り、鄙びた集落は東北の田舎を思わせる。13:28今日の終点・小田急渋沢駅に到着、13:30発の電車で帰途に就く。大雄山駅→渋沢駅:26.0km
2008.02.02
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2004年01月01日(木)晴時々曇05:30起床、06:15「民宿白地荘」を出発する。今日が今回の区切り打ちの最終日。箸蔵寺と雲辺寺を越えて萩原寺まで、かなりきつい行程である。池田の町に差し掛かる頃、元日の朝を迎える。時折車が通るだけ、歩くひともない静かな年明けである。三好大橋を渡り、箸蔵寺への遍路道を探す。ここから登るのかなと見当をつけたところに、ちゃんと遍路マーク。山道と石段で標高差400mを登り、08:30別格第15番箸蔵寺に着く。この寺の鐘楼は天井の穴から下がる綱を引くことにより撞けるようになっている。鐘自体は鐘楼の2階にあり、外から見えない変わった構造。教会の鐘を鳴らしているような感じだ。日陰に雪の残る境内で、初詣の家族連れに混じってお参りする。舟原集落から国道32号線に下る山道が遍路地図では不明確なので、寺の駐車場係のおじさんに聞いてみる。「あの道、上から覗くとだいぶ草が茂っとるみたい。通れるかなあ」との返事。とにかく行ってみることにする。舟原は道が入り組んで、どこから下ればいいのか全然わからない。農家でおばあさんに尋ねると、「もう少し先の道端に古いお墓が4つくらい並んどるから、その脇から降りられる」教えてくれる。100mほど行くと言われた通りお墓があり、細くて急な山道が下に延びている。下りはじめるが利用されている様子はほとんどなく、薄暗くひどく荒れている。半分くらい降りた辺りから、道路工事用と思われる目印テープが、木の幹や枝に多数巻き付けられている。テープはずっと続き、やがてひょっこり道路工事現場の先端部に出る。国道から舟原に向かって道路の新設工事中らしい。石仏や丁石があったところを見ると、この山道はかつての遍路道なのかも知れない。工事が進めば消えてしまう運命なのだろうか・・・。元旦から交通量の多い国道32号線をしばらく歩く。左折して県道268号線にはいると、車はほとんど通らない。雲辺寺までまだ15km、昔からの道のようで時々丁石を見かける。11:00下野呂内の神社でパンと缶コーヒーの昼食、日向なら寒さを感じない穏やかな日和だ。(後編につづく)
2008.02.01
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