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だいぶ以前に、BBSで「よねけんさん」にオススメされて以来、密かに気になっていた「安原製作所 回顧録」を、ようやく買ってみました。読み始めたら、これが想像以上に面白く、わずか数時間で読破してしまいました。
わたまちの古い常連さんならご存知の通り、エンゾーが生まれて初めて買ったレンジファインダーが安原一式です。何かと問題の多いカメラではありましたが、それ以上に夢中になったモデルであり、結果的に銀・銀・黒と3台も買いました。写真の面白さを教えてくれた、非常に思い入れの深いカメラです。
「安原製作所 回顧録」では、社長の安原氏が、独特の冷静な語り口で安原製作所の栄枯盛衰を著しています。その中で、時代の移り変わりという抽象的な概念が具体的な実例…銀塩の反映と終焉…を元に非常に分りやすく述べられており、目から何枚もウロコが落ちます。
安原氏といえば、時に辛辣で自己中心的(職人堅気?)な発言で反感を買ったものですが、その舌鋒の鋭さは今でも健在で、思わず苦笑してしまう記述もあります。が、そういう部分を差し引いても、この本は読んでおいて損はないどころか、様々な示唆に富んだ一冊となっています。
エンゾー的オススメです。
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