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XZ-1の作例が、あちこちで散見されるようになってきましたね。画質の良いポケットサイズのコンパクトを望む声は結構あったので、こいつはそこそこ売れるのではないかと思っています。
このカメラを見るに付け、 リコーのGX200の後継機種として望まれていたのは、まさにこういうカメラだったのではないか
という思いがなきにしもあらず。
1.現状では周回遅れになっている暗部や高感度時のノイズを他社並みに低減
2.ズーム比と明るさをもう少しだけ欲張る
3.鏡筒が大きくなり過ぎない
このような要望を満たした「GX300」が出ていたとしたら、そりゃあ売れただろうなと。現実には、そういう製品をリリースするのがM4/3でGRシリーズをおびやかしているオリンパスだというところが皮肉ですが。
(M4/3とGRシリーズはサイズ感やコンセプトが違うから競合しないのではないかという意見もありますが、リコーがGXRという大博打(失礼)に打って出ざるを得なかった理由として、M4/3の台頭がなんの影響も及ぼしていないとは考えにくいのが実情ではないかと思います)
エンゾーは、単焦点で撮りたいときは基本的に銀塩を使いますので、デジタルコンパクトカメラを選択する場合は、画質と利便性を両立している機種が欲しいと思っていました。なので、GRよりもGXの方を持ち出す機会が多かったのですが、コンパクト機で自分の要求する水準を満たすような機種は、残念ながら今までありませんでした。それが、XZ-1によってようやく解消されるかもしれません。
GXRのズームユニットに大きな不満があることは何度も言及してきたところであり、ボディサイズをGX200から一回り大きくしただけの甲斐があったと言えるような、APS-Cサイズの高性能なズームが欲しいと吠えてきましたが、その理由の一つには、リコーのデジカメが抱える伝統的(?)な高感度の弱さが、素子を大きくすることで解消されるのではないかという希望的観測があったからです。
ところがXZ-1は、素子のサイズはそのままに、最新のセンサー+レンズの大口径化+画像処理エンジンの最適化によって、今までの「単焦点より多少便利な高級コンパクト」から一歩抜け出すことに成功したように見えます。
それならば、GXRのズームユニットも、同じアプローチで「使えるズーム」に生まれ変われるのではないか?エンゾーが言うような「大口径でAPS-Cで小型」なんていうレンズユニットは非常に条件が矛盾しているので、実現はかなり厳しいと思われますが、その点、XZ-1の示した方向性は現実味があるわけです(実際製品化されましたし)。
でも、それでもあえて、リコーには難しい道を選んで欲しいような気がしますが。なんでこんな煮え切らないことを言うかというと、いつだったかリコーが、
「APS-Cサイズのズームユニットを検討中だが、それはある程度大きくなるだろう」
とコメントしていたから。
この手の高級コンパクトの動向を見る限り、売れるか売れないかの分水嶺は、端的に言えば「鏡筒がある程度以上飛び出ているか否か」という部分にあります。いくら優れたズームレンズを作っても、持ち運ぶ際に邪魔にならない程度に沈胴しないと、セールス的には厳しくなるわけです。
レンズ収納時に、レンズカバー込みで今の28mmユニットくらいのサイズ感に収まれば、まずは文句無いんですが…。うーん、言ってる自分でも現実味がないなあ。
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