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2015.04.28
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『Rain Won't 雨ニモマケズ』という絵本を手にしたが・・・・
宮沢賢治、アーサー・ビナード、山村浩二のお三方の合作のような絵本がええでぇ♪


【Rain Won't 雨ニモマケズ】
雨

宮沢賢治、アーサー・ビナード、山村浩二著、今人舎、2013年刊

<「BOOK」データベース>より
アニメーション作家・山村浩二の絵と詩人・アーサー・ビナードの新訳が出会う、本当の宮沢賢治の里山。

ビナード,アーサー(Binard,Arthur)
1967年、ミシガン州生まれ。高校時代に文学を志して詩を書き出し、ニューヨーク州のコルゲート大学に進んで英米文学を学ぶ。卒業と同時に来日、日本語でも詩作を始める。2001年、第一詩集『釣り上げては』(思潮社)が中原中也賞に選ばれる。2007年に『ここが家だーベン・シャーンの第五福竜丸』(集英社)で日本絵本賞、2013年に『さがしています』(童心社)で講談社出版文化賞絵本賞を受賞

山村浩二
1964年、名古屋市生まれ。子どものころから盛んに絵を描き、13歳で最初のアニメーションを制作。東京造形大学卒業後、自主制作をつづけながら独自の手法を見出し、2002年に発表した『頭山』がアヌシー国際アニメーション映画祭のグランプリに選ばれ、米国アカデミー賞にもノミネートされる。フランツ・カフカ原作の『カフカ田舎医者』で2007年オタワ国際アニメーション映画祭のグランプリを受賞。現在、東京藝術大学大学院教授

<大使寸評>
アーサー・ビナードさん英訳の「Rain Won't 雨ニモマケズ」とのこと。
海外の読者に賢治のメッセージが伝わるとええな♪ということでおます。

rakuten Rain Won't 雨ニモマケズ


賢治の原著にアーサー・ビナードさん英訳を組み込んでみました。

雨ニモマケズ

風ニモマケズ

Rain won't stop me.
Wind won't stop me.

雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ

Neither will driving snow.
Sweltering summer heat will only rise my determination.

丈夫ナカラダヲモチ

慾ハナク

With a body built for endurannce, a heart free of greed.

決シテ瞋ラズ

イツモシヅカニワラッテヰル

I'll never lose my temper, trying always to keep a quiet smile
on my face.

一日ニ玄米四合ト

味噌ト少シノ野菜ヲタベ

My diary diet must be simple:several heaped bowls of brown rice,
some vegetables and miso.

アラユルコトヲ

ジブンヲカンジョウニ入レズニ

Profit must never be the issure.

ヨクミキキシワカリ

ソシテワスレズ

I'll listen to others, observe carefully, and refuse to forget.

野原ノ松ノ林ノ蔭ノ

小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ

I'll make my home in a hut with a thatched roof, near a meadow
surrounded by pine trees.

東ニ病気ノコドモアレバ

行ッテ看病シテヤリ

If a child were to fall ill in the east, I'd run there
to help with the nursing.

西ニツカレタ母アレバ

行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ

If a mother were to overwork herself in the west, I'd be there
to carry the heavy bundles of rice.

南ニ死ニサウナ人アレバ

行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ

If a man were on the verge of death in the south, I'd rush
to soothe his fears.

北ニケンクヮヤソショウガアレバ

ツマラナイカラヤメロトイヒ

If bitter lawsuits and fighting were to break out in the north,
I'd uege all parties to come togeher and talk things over.

ヒデリノトキハナミダヲナガシ

In days of drought, I'd weep, just weep.

サムサノナツハオロオロアルキ

In unseasonable cold spells, I'd walk the fields and worry over
the stunted crops.

ミンナニデクノボートヨバレ

ホメラレモセズ

クニモサレズ

People may call me a fool. I doubt if anyone will applaud me.
Then again, perhaps none will detest me either.

サウイフモノニ

ワタシハナリタイ

All this is my goal ― the person
I want to become.



アーサー・ビナードさんが「あとがきにかえて」で「雨ニモマケズ」の今日的意義を語っています。

<今ニモマケズ>
 「雨ニモマケズ」は現代の読者に誤解されやすいようだ。少々古風な言い回しがあり、片仮名と漢字という一風変った表記法ではあるが、それでも今、日本語として読める。その結果、人びとはつい「日本」が、この作品の舞台になっていると思い込む。

 けれど、実際は「雨ニモマケズ」が生まれたところは、21世紀の日本とはあまりにも大きく異なり、宮沢賢治の生活の現場へ戻って見回せば、現代はまるで別の国だとわかる。地域社会も自然環境も、もちろん経済の仕組みにおいても、大事なポイントはほとんど共通していない。食料自給率100%の地産地消が当たり前だった、田んぼと畑を中心とした暮らしが、今ではコンビニとファストフードを中心とした輸入の渦と化している。

 当たり前すぎるくらい当たり前だった里山も、執拗に破壊され、もはや探し求めなければ出会えない生態系となった。日本中の川が護岸工事でコンクリートの溝につくりかえられ、賢二の親しんできた生き物たちは駆逐されてきた。

 当然、土壌の良し悪しをたえず気にかけ、地質も水質もわが身の一部としてとらえていた詩人には、放射能汚染を許容することなどあり得ないのだ。

 詩というのは、言わなくてもわかることを説明したりしない。「みなまで言うな!」と自分に言い聞かせながら、詩人は表現の無駄をはぶき、本質を読者に手渡そうとする。ましてや「雨ニモマケズ」は、人生の〆切が容赦なく迫るなか、賢二の最後の手帳につづられたもので、多くを語る時間的余裕もなかった。

 たとえば「一日ニ玄米四合ト味噌ト少シノ野菜ヲタベ」と書かれているが、その「味噌」のあとに「原材料:大豆(国産、遺伝子組み換えでない)」といった捕捉は当時、必要なかった。また「玄米」のほうも、取り立てて「1キログラム当り100ベクレル未満」みたいに放射能検査の結果を添えなくても大丈夫だった。

 「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」の「雨」と「風」に含まれる汚染物質は、1931年と今とでは雲泥の差なのだ。それをちゃんとわきまえた上で作品を読まなければ、意味をはき違えかねない。


おお プロテスト詩人という趣きがあり、ええやんけ♪

この絵本の一部です。
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Last updated  2015.04.29 09:55:51
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