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2016.05.09
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『朝鮮旅行記』という本を手にしたが…


大使が土地勘のある釜山~ソウル辺りの1885年状況を、この本で見てみましょう。
p20~24
<ソウルから北朝鮮を経てポシェートに到る徒歩の旅日記> より
 わが<美濃丸>は釜山で、主として木綿製品よりなる160トンの貨物を陸揚げし、70トンの銅塊を積み込んだ。銅塊は、同じ会社の汽船<タマ浦丸>が元山から運搬してきたものである。<美濃丸>は釜山に1日間停泊した。釜山を出航して三日目に<美濃丸>は済物浦(現在の仁川)着、その時、同港には数隻の軍艦(中国の軍艦2隻とコルベット艦1隻、英国の軍艦1隻、日本のコルベット艦1隻)が投錨していた。

 済物浦では船舶が岸から約二露里離れて停泊する。干満時の潮位差がここでは28フィートもある。満潮時と干潮時は海流が非常に速くて6ウーゼル(時速6海里)にも達し、船舶と陸との連絡は困難を極める。停泊地は南に向けて開けている。湾内には中国と朝鮮のボートが無数に行き交い、漢江と河口との間を往復して貨物を運搬中である。

 済物浦はもっぱら朝鮮人の住む中規模の町で、そこにある二つのホテルのうち、一つはドイツ人、今一つは日本人の所有である。ここでは中国人と日本人が貿易を一手に握っていて、三軒ある商店のうちで二軒は中国人、一軒は日本人の所有である。これらの商店では、上海や日本から輸入される商品、主として木綿製品が売られ、またヨーロッパ人のための乾物類も商っている。これらすべての商品に高値が付けられているのである。

 済物浦には、現地税関勤務の役人である10人のヨーロッパ人が在住する。役人の一人はロシア人である。ここには英国、日本および中国が領事の資格で自らの代表を駐在させており、中国領事付きの警備隊には中国人兵士が務めている。

 朝鮮人は牡牛の皮革、金鉱石、硫黄、銀塊といった朝鮮産品を放出する形で、中国人および日本人との間に物々交換を行っている。

 済物浦から朝鮮の首都までは40露里の距離がある。交通手段は乗馬か輿で、馬を雇う費用はわれわれのお金に直すと2ルーブル50コペイカにもなる。道路の走り抜ける平坦で開けた土地には、満潮時に形成されるあまたの湖沼が点在する。これらの湖沼は夏季に腐敗臭を発するといわれる。引き潮になると岸辺が1露里にわたって干上がってしまい、ボートは乾いた路上に残される。

 河床は軟泥土壌である。道路はその大部分が尾根および中規模の谷間を連ねて走っている。暖季の道路は、無数の轍が林立するので、非常に厄介である。首都まで10露里を残すところからは、朝鮮人がソウル川と称する漢江の河床を進まねばならない。

 この川はひどく水位がさがっており、川の上を雪のようなものが運ばれていたが、これは砂であった。川は既に結氷いていたけれども、渡河地点では朝鮮人たちが氷を割り、ボートで渡してくれる。渡河料として20ケシないし30ケシを徴収。

 1885年12月21日 40露里の距離を徒歩ならびに朝鮮馬に跨って10時間がかりで走破、ソウルに到着した。非常に寒くて、風が強かった。ソウルに着くや、私はともかく部屋を借りることを望んだ。パスポートを入手するまでの間、たとえ僅かでも南方諸州の方言を学ぶために、一時落ち着く場所が欲しかったのである。

 釜山と済物浦で朝鮮人に接した時、私は彼らとわが国の南ウスリー地方および朝鮮の北方諸州に在住の朝鮮人との間に著しい方言差を認めた。アクセントに関する限り、南方諸州の語彙で北方諸州の言語と一致するものはほんの一握りに過ぎない。

 ソウルにはホテルが1軒もなく、また朝鮮人はヨーロッパ人に部屋を貸さないばかりか、たとえ一時的にせよ自分の住居に入ることすら許さぬという事実が判明した。わが国のカ・イ・ウェーベル代理公使は親切にも、朝鮮を縦断してロシア国境に到るまでの自由通行を保証する、朝鮮政府発給のパスポートを彼が奔走して取り付けるまで、彼の家に止宿するよう勧められた。

 ロシア領事館は、かつての某公爵の所有であったものが今は政府に没収されている朝鮮風の館に仮住まいである。話によると、来年にはわが領事館のために石造家屋が建設される予定という。そのための敷地は既に選定済みで、周囲の美観といい、また衛生的見地からもソウルの一等地にあり、夏が涼しい高台に立地し、汚い家屋には隣接しないとのことである。
(中略)

 ソウルは約30万人の人口を擁し、深い盆地に立地している。町自体は漢江から5露里のところにあり、総延長がほとんど8露里に及ぶ石壁でぐるりと取り囲まれている。壁は高さが4サージェン、厚さ2サージェンに達する箇所もあり、六ヶ所で木造の門を構える。

 門の笠木は各種野獣の鋳鉄像で装飾され、開き戸には、一対の青い梨と白い梨が円形に組み合わされたかのような、国旗を模した図柄が描かれている。

 町の門は毎夕、日没とともに鐘の音と銃声が響く中を閉じられる。門が閉じられた後は、政府の許可を有する者を除いて、もはや何人といえども町を歩く権利を有さない。朝は日の出とともに、閉じられた時と同じ儀式を伴って門が開かれる。門の脇には衛兵が立ち、局刀よろしく木製の柄つきの鉄という格好の武具も立てられる。一見して、この武具はたいそう古いものとの印象を与える。

 町の中ほどを、西北から南東へ貫いて小川(清渓川)が流れる。この川の水は、唯一肌着の洗濯だけに利用される。飲用ならびに炊事用の水は、小川の畔にあまた掘られた井戸から汲まれる。町の大路を繋ぐ形で川に架かる幾つかの堅牢な石橋は、どうやらかなり古い時代に建てられたようだ。

 裕福でない住民の家屋は大抵が粘土壁で、外壁はそれぞれ独立に縄で角材に固定されている石塊で覆われている。家屋は内壁も外壁も粘土で仕上げてある。敷地は一様に石塀か潅木の垣根で囲まれている。家々の窓は内庭に面していて、街路に面するのはただ煙突と煙出しの孔だけである。竈の焚き口は屋内にあり、ここにはゴミや汚水の集積所も設けられる。

 屋根は藁葺きと瓦葺きの双方がある。政府の建物および富裕な商人の館は石造もしくは木造建築で、瓦葺きの屋根には日本風の各種装飾が施される。

以上が商人のヂョロトケヴィチの旅日記です。

釜山釜山港

お次は役人のダデシュカリアニの視点です。
p98~100
<朝鮮の現況(1885年)> より
 メレンドルフ氏については後で触れることとし、ここでは外国人に門戸を開いた朝鮮人が、自らの外国貿易の舞台に選んだ港湾を読者に紹介するのが当を得ていよう。かかる港湾とは、周知のように、釜山、済物浦、元山の三港である。

 釜山は半島の南岸にあり、鹿島により海から防御された入江が釜山湾を形成している。湾内は非常に深く、広くて静かである。その湾岸には、2露里を隔てて二つの町が横たわり、その一つが朝鮮の釜山と、そして今一つは日本の釜山とそれぞれ呼ばれる。

 外国人に開放されているのは、日本の釜山だけである。ここには今のところ、2000人ばかりの日本人のみが在住しているために、町も純粋に日本的性格を帯びている。日本領事が町長であって、警察も200名の兵士も彼の指揮下にある。釜山の日本人の許には、銀行、汽船会社の事務所、郵便局、長崎との電信(ケーブル)回線など、商人町に必要なものは全てが揃っている。ここには中国商店も英国商店もないのに、中国人は日本人に対する嫉妬から、また英国人は恐らく半島のこの海岸にロシアの影響が及ぶのを予防するために、いずれも自前の領事を置いているのである。

 釜山から日本人が搬出するのは、主として生糸、去勢牛の皮革、昆布および各種魚類である。1883年度の釜山における貿易取引高は100万ドルで、1884年上半期には総額150,770ドルに上る朝鮮商品が釜山から輸出され、輸入されたのは20万ドル相当の外国商品であった。この6ヶ月間には、延べ重量で2302トンにも達する帆船119隻と、延べ重量で22305トンに上る蒸気船44隻がここに入港していた。

 だが、このように明らかなる盛況にもかかわらず、釜山は大いなる将来性を期待できそうにない。この町は山々によって何となく半島から切り離されており、国の内陸部との交通も滞りがちである。ところで釜山からおよそ40露里のところでは、極めて豊かなる広大な渓谷を擁する洛東江が海へ注いでいる。権威筋の見解によると、この川の河口は、半島南部全体にとって主要な搬出地点になるべく運命づけられているという。というのも、川は広大な二州に隣接していて、遠くまで航行可能であり、しかも船舶に安全な停泊を保証する河口を有してもいるからである。

 済物浦は、漢江が黄海に流入する地点から遠からず、フランス人が皇后(アンペルトリス)と揮名した入江の岸辺にある。1883年以前、ここは誰も住まず、誰も利用しない無住の地であった。しかしながら今年になって、半島の西海岸に一港を開放せよ、という日本人の執拗なる要求を容れた朝鮮政府は、ソウルからも遠からず、漢江の河口に位置する他ならぬこの無住の地を彼らに提供したのだった。

 日本人はこの地の植民を急いだので、現在の済物浦は戸数80に達し、1000人の住民を擁する小集落である。新顔であるにもかかわらず、済物浦での貿易取引高は既に釜山を追い越している。

 京畿道、江原道、平安道といった極めて豊かな三州の搬出港である済物浦は、掛値なしに朝鮮のマルセイユ、オデッサ、トリエステと称することができる。格別の意義をそれに付与するのは、漢江の河口における立地と首都への近接の事実である。というのも、首都ソウルは朝鮮の産業中心地であり、済物浦とソウルは素晴らしい交通路で結ばれているからである。

 漢江を経由して両地の間をあらゆる船舶が往来できるほかに、さらに二本の素晴らしい道路も存在する。その一つは川の谷間を走る100朝鮮里の道で、今一つは山々を踏み越える80朝鮮里の近道である。済物浦には日本の商館のほかに二軒のドイツ商館もあるが、その重要さは、ドイツ政府がソウルにある総領事館のほかに、済物浦にも副領事館を持つことの必要を見出した事実に窺える。ドイツ副領事館のほかに、日本と中国の領事館もある。


「序」の紹介が最後になったけど、編者チャガイによるイントロを見てみましょう。
p11~15
<序(ゲ・デ・チャガイ)> より
 1860年、中国との条約によりウスリー地方がロシアに併合された。朝鮮はロシア国家と境を接することとなった。

 沿海州におけるロシアの植民が始まり、ここにはカザークたちが移住してきた。移住者の数はいや増しにふえて、新開地に入植していった。ロシアの農民の他に、地主である両班の圧迫に耐えかね、国境を越えて逃亡してくる何百人という朝鮮人農民も住みついた。
 1867-1869年には、著名な旅行家のエヌ・エム・ブルジェヴァーリスキーがウスリー地方に滞在した。彼がロシア領内の朝鮮人村落を調査した折りは、既に1800人がそこで暮らしていた。

 その当時、封建制朝鮮の政府は鎖国政策を堅持しており、外国人の入国を許さないばかりか、自国民には外国人との交際のみならず、国外移住も禁止していた。だが朝鮮政府の断固たる抗議にもかかわらず、極東の処女地開発をもくろむロシア当局は、朝鮮人移民を好意的に受け入れていた。既に1884年には、約9000人の朝鮮人がロシア領内に暮らしていた。

 1876年、資本主義国日本は朝鮮政府に通商条約の調印を強要し、かくて朝鮮の鎖国には終止符が打たれた。間もなく、朝鮮にとって不平等である同様の通商条約が、米国・フランス・英国・ロシアおよびその他の資本主義国列強との間に締結された。朝鮮は魅力的な販売市場であり、また中国侵略のための格好の戦略拠点とも見なされたので、資本主義緒列強が競って触手を伸ばす重要目標の一つとなった。

 当時の帝政政府は朝鮮の現状維持を必須と考えていた。この立場は何よりもまず、極東におけるツァーリズムの弱さによって説明され、その弱さゆえに、より積極的な帝国主義的政策を朝鮮に対して実行することができなかったのである。

 朝鮮との通商条約をロシアが締結したのは、1884年のことであった。同時に外交関係が樹立され、またロシア人によるあまたの学術調査も実施されて、体系的な朝鮮研究が開始する。
(中略)

 ロシアの旅行家たちを驚嘆させたものに、王室の奢侈と浪費、朝鮮貴族の寄生的生活がある。「朝鮮慣習法の基礎は収奪である・・・と、ダデシュカリアニは記していた・・・階級の階級に対する支配、奴隷制、民衆の無権利、権力の集中、朝鮮の社会秩序からは、権力がここでは民衆のためにあるのではなく、民衆は王や宮廷官吏にためにあるという印象を受ける」

 これらの手記では、日本の植民者政策の暴露に対して多くの注意が払われている。民族的慣習を愚弄する以外のなにものでもない日本の「緒改革」について、また日本人が自らの権力を朝鮮に樹立せんがために用いた、各種の陰謀や荒っぽい実力行使について、ロシアの旅行家たちは憤りをこめて物語る。ウェーベり、カルネイエフ、アリフタンの手記には、日本資本が朝鮮経済に及ぼした破壊的影響を示す、興味深い情報が見出される。

 支出増を賄うために、政府は税負担を大幅に増大させた。職人は、安価な工場製品を持ち込んだ日本商人との競争に敗れて、零落していった。地主は農民に対し、地代を現物納から貨幣による支払いへと切り替える動きをますます強めていく。

ウン ええでぇ♪ こういう論旨が「客観的な歴史認識」とでもいうもんでしょうね。



朝鮮

ガリーナ・ダヴィドヴナ チャガイ編集、平凡社、1992年刊

<「BOOK」データベース>より
19世紀末の開国まもない朝鮮を旅したロシア人による五件の踏査報告を収める。その内容は、朝鮮支配をもくろむ日本ほか列強諸国の動向や重大な政治事件から、恒常的貧困にあえぐ民衆の生活・文化にまで言及されており、当時の全体像を描き出した貴重な資料となっている。

<読む前の大使寸評>
フィールドワークのようでもあり、スパイのようでもあり・・・ロシアの商人や軍人らが見た当時の朝・露・日関係が興味深いのです。

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Last updated  2016.05.09 03:25:12
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