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2020.10.24
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カテゴリ: アート
とり・みき氏といえば、今ではヤマザキ・マリさんと組んでブイブイいわせているマンガ家であるが・・・
わが蔵書『一億人の漫画連鎖』(1998年刊)のなかに「マンガ家スペシャルインタビュー」てのがあり、とり・みき氏に触れているので、見てみましょう。



漫画

ダヴィンチ編集部編、メディアファクトリー、1998年刊

<「BOOK」データベース>より
【目次】
第1章 人気ランキングから広げるコミック連鎖反応/第2章 マンガおもしろ分析&マンガ家インタビューから広げるコミック連鎖反応/第3章 あの作家あの作品から広げるコミック連鎖反応

<大使寸評>
古書フェアで、定価890円のこの本が800円で売り出されていたのです。
ちょっと高いかとも思ったけど、今買わないと二度とお目にかからないだろうと焦ったわけでおました。

一億人の漫画連鎖



岩根彰子さんという方がとり・みき氏を語っているので、見てみましょう。
p112~113
<マンガファンでありながら、マンガ家であり続けるのは難しいんですよ>
 とり・みき氏のエッセイ集のあとがきでまついなつきさんがこんなことを書いている。 <自分を含めた3人の女が「今度生まれ変わったら、絶対とりさんと恋愛関係に持ち込もう」とホルモンの牙を磨いている>

 そう言われて、件のとり・みき氏に興味がわかない女はいないだろう。女3人にホルモンの牙を磨かせる男。いったいどんな人物なのか知りたい! そんな下心を隠し、まずはその作品の多彩さについて聞いてみた。

 「自分のなかで、次はこういうものが描きたいな、と積極的に思うわけじゃないんですよ。まずは雑誌が決まってページ数が決まりますよね。そこから逆算して何がいいんだろうって、考えるんです。で、媒体の性格とか読者層とかページ数に適した題材を決めたら、次はその適した題材に一番合う描線とか表現方法hなんだろうって考える」

 なるほど、自分が持っている引き出しから、相手に一番似合う服を選んで出してあげる、ということだ。簡単そうだが、まずは引き出しをいくつも持っていないとできないことである。

 「商品価値的には、絵を見たら誰の作品だって一発でわかるほうがいいわけですから、作品ごとにタッチを変えるのは、非常に損なんです。さらに『ガロ』至上主義みたいな人たちからすれば、僕なんかは全然アーティスティックではないわけで・・・。芸術的なマンが家もいれば、職人的なマンガ家もいると思うですけどね。

 でも、日本のマンガ界では、テクニック的なことって、作品の内容と比べてわりと軽視されてきたんです。そういうことに対する反発も多少あって、やっぱり自分のマンガはアートでなくて構わないから、技術的に、例えばストーリーものだったらどういうアレンジの仕方をするかとか、どういう伏線を張るか、カット割りをどうするか、とかね。そっちのほうに懲りたいと。それが一番自分にぴったりした描きだと思ってますから」

 ひとつわかった。とり・みきという人は「職人」なのだ。それも、自分で自分のやり方に自信を持っているプロの。

 作品の端々に映画やほかのマンガなど、自身の好奇心にひっかかるものがトリビュートされて出てくるという手法もとり・みき氏の持つ引き出しのひとつだが、これは、例えるとクラブのDJに似ている。

 「そうですね。サンプリングしているわけですからね。それは、新しいものが生みだせないからかもしれないですけど(笑)」


『男子観察録』1 にとり・みき氏の解説が見られます。





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Last updated  2020.10.24 06:45:41
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