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歩世亜さんComments
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図書館で『 ウクライナ侵攻までの 3000 日 』という本を、手にしたのです。
この本には 毎日新聞 特派員が見たクリミア ( クリム ) と北方領土 ( クリル ) が解説されていて興味深いので・・・チョイスした次第です。
*********************************************************
<table border="1"><tbody><tr><td width="550" height="50">
【 ウクライナ侵攻までの 3000 日 】
webp 画像につき開示できず
< レビュー >より
著者の大前さんは、毎日新聞の特派員として
10
年以上もモスクワに駐在した正にロシア通の方のようだ。その間
2000
年代後半から度々ウクライナを訪れ、
2014
年
3
月のクリミア併合から
2022
年
2
月の全面侵攻までを、特に
2019
年に行った精力的な取材を通じて線でつなぐ。
学者と違い奥深さは少ないとしても、ジャーナリストとしての現地の声の集約などには説得力がある。
<読む前の大使寸評>
追って記入
booklog
https://books.rakuten.co.jp/rk/6917f178905c3dd99e6295d6f0b01e0a/
">
ウクライナ侵攻までの
3000
日
</a></td></tr></tbody></table>
「第 4 章 北方領土とクリミア 」に日露の領土問題が出ているので見てみましょう。
ウクライナ侵攻の際に見せたロシアの領土意識の頑迷さに触れる思いがするのです。
</a><TABLE border="1"><TR><TD width="550" height="50">P95 ~ 99
<font color="brown"> < なぜ島を取り返したいのか > </font>
「そもそもクリルには、どれくらいの日本人が残っているのですか ? 」
まずは素朴な疑問から始まった。
「 1 人もいません。ソ連が第二次世界大戦の後で全ての日本人を追い出してしまったからです」
私がこう即答すると、ナゴルニャクは一瞬言葉に詰まった。そして不思議そうに問い返してきた。
「もう一人も住んでいないのに、どうして日本は島を返してほしいのですか ? 」
なぜ彼はこのような質問を発したのか ?
ソ連が 1991 年に崩壊してクリミアがウクライナ領になると、人口の 6 ~ 7 割を占める現地のロシア系住民は強く反発し、「本国への復帰」を訴えた。ロシア国内の愛国主義的な勢力もクリミア半島に多くの同胞が残されたと考え、「本国への帰還」を声高に唱えた。
そして運命の 2014 年 3 月。前月に起きたウクライナの政変が引き金となり、ロシアは力ずくでクリミアを取り戻したのだ。
ナゴルニャクはソ連崩壊直前に生まれ、独立したゥクライナで育ったが、常に自分がロシア人だとの意識を持ち続けていた。クリミア半島に取り残された身として「 本国への復帰 」を願い続け、 5 年前に夢がかなった。
一方で、すでに北方領土に日本人が遺されていないのに、日本政府が返還を求める理由を理解できないという。もはや同法が一人もいないのに、なぜ、その土地を取り戻そうとするのか ? 彼は私にそう聞いてきたのだ。
<font color="brown"> < 経済的な理由なのか > </font>
「それならば日本は経済権益から返還を求めているのですか ? 」
ナゴルニャクは質問を変えて、尋ねてきた。
答えはノーである。もし二島返還の方針に基づき、日本が歯舞群島と色丹島を日本領に編入し直せれば、排他的経済水域( EEZ )を広げられる。だが経済的な権益はこの程度に限られていた。
当時は日露両政府が北方領土での共同経済活動を始めようと検討していたが、この計画が実現したところで「利益はたかが知れている」 ( ロシアの担当官 ) 。むしろ変換が実現すれば、日本は島を引き払うロシア人に補償しなければならず、支出の方が確実に多くなる。ナゴルニャクはそう説明した。
それではなぜ ? 再び不思議そうな表情を見せたナゴルニャクに対し、次のような説明を試みた。
「北方領土問題は日本にとって大事な内政問題なのです。そしてモラルの問題でもあります」
日本が当時のソ連と平和条約交渉を始めてから六十数年が過ぎていた。政府が北方領土返還の意義を訴え続けたことにより、すでに日本国内では「譲れない問題」となっているのだ。
「ソ連が不法占拠したのだから、『法と正義』の原則に基づき引き渡してくるべきだ」。今でも大多数の日本人がこう信じて疑わない。
このような思考回路が定着した日本人にとって、北方領土とは「返還されるべき土地」である。またロシアとの 2 国間関係とは、常に領土問題というフィルターを通してでしか考えられなくなっていた。
私は苦労しながら、上記の点を説明すると、ナゴルニャクは納得した表情に変わった。なぜならば 2014 年にロシアに併合されるまで、クリミア問題は重要な内政問題だったからだ。自らも「本国への復帰」を唱えてきた手前、日本人の考えを理解できるというのだ。これは意外な反応だった。
一方でナゴルニャクは、ルースキーミール ( ロシアの世界 ) と呼ばれる思想の信奉者である。これまでも取り上げてきたが、ソ連崩壊により各地に取り残されたロシア系住民とロシア本国のつながりを強調し、ロシアの影響圏の拡大を唱えるイデオロギーだ。
当然ながらナゴルニャクはクリミアがロシアに併合されたことを歓迎してきたし、北方領土の返還に真っ向から反対している。
「どうせ日本は単独で平和条約問題について判断できないに決まっていますよ。アメリカが邪魔してくるだろうし」
そう鼻で笑ってみせた。
ロシアでは米国への嫌悪感がとどまるところをしらない。その同盟国である日本との間で平和条約を結べるのだろうか ?
「無理に決まっていますよ」
ナゴルニャクはそう繰り返した。
<font color="brown"> < 絡み合う「クリム」と「クリル」 > </font>
ロシアがクリミア ( クリム ) を併合したことは、北方領土 ( クリル ) 問題とも複雑に絡んできた。
( 中略 )
それはロシアがクリミア併合という国際規範を侵したにもかかわらず、日本としては北方領土問題の解決を優先しようとする姿勢の表われだった。露然ながら安倍をはじめとした官邸は対露交渉に前のめりだっただが、当時の日本外務省にも同調する者が少なくなかった証といえる。
一方でクリミアを取り戻したことにより、愛国心を高めたロシア国民は、従来よりも北方領土 ( クリル ) 問題で譲歩しなくなっていた。
</td></tr></tbody></table>
<a href=" https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/202604120000/ "> ウクライナ侵攻までの 3000 日 』 1 </a>
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