2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
全5件 (5件中 1-5件目)
1
![]()
『ヒストリエ (7)巻 限定版』価格:2,480円(税込、送料別)「ヒストリエ」7巻を読みました。マケドニア将棋がついているという限定版が欲しくてネットで注文したら翌日にはもう届き、ちょうど休日で家でダラダラしていたのでいっきに読んでしまいました。6巻のヘファイスティオンの設定にも衝撃を受けたけど、7巻のそうなった理由についての詳しい描写、これはもうかなり怖くてトラウマになりそうです。子供や残酷な場面が苦手な人にはお勧めできないなあと思いました。逆にエウメネスがフィリッポス王やエウリディケと彼が考案したマケドニア将棋をやる場面はほのぼのしていてとてもよかったです。漫画では職人さんが作ったという設定の木彫りの王や王子の駒がすごく似ていてリアルでいいです。限定版はさすがにそこまで凝ると単価が高くなってしまうからでしょう、普通の将棋の駒のようになっていてただ形が少し違っていました。特別限定版として漫画のようにリアルな顔のマケドニア将棋が発売されたなら、値段は少々高くても買ってしまうと思います(笑)エウメネスがフィリッポス王と将棋を指す時はパルメニオン将軍とアンティパトロス元老も横で見ていて緊張しそうです。こんなすごい人物の前でも飄々としているエウメネス、いい味出しています。そして元老との約束をすっぽかして(笑)エウリディケとの将棋を楽しむエウメネス、エウリディケというと叔父アッタロスの野心のために利用されて年の離れたフィリッポス王と結婚させられ、王が暗殺された後オリュンピアス王妃に生まれたばかりの子を殺され自殺に追い込まれる、ひたすら不幸でかわいそうな女の子というイメージでしたが、この漫画のエウリディケは生き生きしていてとても魅力的です。エウメネスに将棋を教えてもらって戦いに詳しくなり、自分は戦場に直接行かなくてもフィリッポス王に助言したかもしれないと想像すると楽しいです。この漫画でエウリディケに対するイメージは大きく変わりました。ここから先かなりネタバレの感想になります。ヘファイスティオンが生まれるきっかけになったエピソードはかなり怖くまたグロテスクでトラウマになりそうです。でもこの場面、全くのフィクションとは割り切れず、似たようなことはあったかもしれないと想像できるリアリティがあります。アレキサンダーの母オリュンピアスは奔放な性格だったようで王以外の男と関係しその相手を殺すことだってありえそうです。アレキサンダーは自分は神の子だと思う反面もしかしたら奔放な母が関係を持った男との間に生まれた子かもしれないと疑ったかもしれません。実際に目撃しなくても母がいろいろな男と関係しその相手、もしかしたら自分の父かもしれない男を殺している、そんなことが想像できる環境にいたら子供にとってはすごいストレスで2重人格になる可能性は十分あると思います。実際アレキサンダーは伝えられているエピソードを見ても、すごく優しく純粋なところと極端に残酷で衝動的に人を殺すようなところがある、2重人格に近い性格の人のようです。純粋なアレクサンドロスの裏の人格として生まれたヘファイスティオン表の人格は裏の人格の行動を知らないとなると裏の人格であるヘファイスティオンはアレクサンドロスが見たくない現実をどんどん見てどんどん歪んだ性格になりそうです。ひねくれっ子のヘファが弟アリダイオスをいじめてそれが顔もそっくりのアレクサンドロスのせいにされてしまう母オリュンピアスは何でも話せる心の友としてヘファを作ったはずなのに逆にアレクの知らないところでヘファが悪いことをして足を引っ張りそうです。そしてアレクは大変な場面ではヘファを頼って逃げてしまうから醜いものは見ず純粋無垢な子に育ち、裏人格のヘファはますますひねてとんでもない不良になってしまう、成長するにつれ両者はどんどんかけはなれてついには破綻してしまうのではないか、と思ってしまいました。2重人格という特殊な設定をこの漫画ではしていますが、世界史に出てくる英雄や神話のヒーローは案外2重人格で極端な性格、あるいは影のようによりそい主君ができない悪いことを裏でやる側近がいる、というパターンが多いのではないかと思いました。両極端のことを1人の人間がやるか忠実な側近に悪いことをやらせるか、いずれにせよ極端な人間でなければ歴史や物語の流れを変えることはできないかもしれないと思います。7巻で最も怖かった殺され切り落とされた首を大蛇が呑み込むという場面(こんなとこ見たからヘファはヘビが嫌いになったのか?)イメージ的にヘビはアレキサンダーの母オリュンピアスに重なるし、アレクは父フィリッポスの暗殺に母が関わっていたということを心の中で完全には否定できなかったはずなので、蛇が頭を呑み込むという神話がアレキサンダーの心の奥底にずっとあってその恐怖から逃れるためにあんな遠くまで行ってしまった、そんなふうにも思いました。漫画は作者が想像し作り上げた1つのフィクションだけれど、そのフィクションから史実ではわからない歴史上の人物の姿が生き生きと浮かび上がってきます
2011年11月24日
コメント(4)
初回限定版特別付録付きという言葉にメチャクチャ弱い私、以前「300」のDVDを買う時もスパルタ戦士の兜付きの限定版を購入しました(本当は兜ではなく出演者の写真や記事が載っているガイドブックの方がほしかったのですがそれは期待していたほど写真は載ってなかった)そして今回付録が作者考案のマケドニア将棋となれば絶対欲しい(笑)ヒストリエ7巻、限定版の方をネットで注文しました。漫画の「ヒストリエ」に関しては第5巻からいよいよ主人公エウメネスがマケドニアへ行き、アレキサンダー王子をはじめとした知っている登場人物が次々と出てきてうれしかったです。でも第6巻での衝撃の設定、ネタバレになるので詳しくは書きませんが、アレキサンダーのイメージを根底から覆すような話になっていました。主人公よりも主人公と一緒に育った幼馴染であり優秀な側近でもある親友、アレキサンダーのヘファイスティオンとかチェーザレのミゲルが大好きな私には絶対考えられない設定でした。それでもそのような大胆な設定の中で作者がどのようにアレキサンダーを描きエウメネスなどの側近とどう関わりあうか、とても楽しみでもありました。待ちに待った第7巻、しかもマケドニア将棋というおまけ付きなのです。正直言って将棋やチェスのルールはよく知らないけど、王子、将軍、騎兵、重歩(重装歩兵)などと書かれた駒を見ればそれだけでワクワクします。お正月に家族でやるのもいいし、友達にも広めたいと気持ちは高まるばかりです。まだ買ってもいないのに・・・でもおかげで風邪をひいてここ数日体調も気分も絶好調の反対、低迷してフラフラしていたのが(それでも仕事にはがんばって行っていたが)体調はともかく気分はすごくよくなりました。マケドニア将棋、ブームになってほしいです。そしてヒストリエ、アレキサンダーへの興味から古代ギリシャへ関心を持ってくれる人が増えればうれしいです。
2011年11月22日
コメント(1)
![]()
【送料無料】オペラ「ドン・カルロ」のスペイン史価格:2,100円(税込、送料別)オペラの「ドン・カルロ」について、実際にオペラの舞台や映像を見る、音楽を聞いたことはなく、ただ粗筋を読んだだけなのですが、王子カルロの友人ロドリーゴがかっこいいくらいでそれ以外はどうも登場人物がイマイチだし、最後前の王様の幽霊が現われて強引にという結末はあんまりだなあと思っています(笑)でもオペラの筋と実際の歴史はどうだったか比較して歴史上の人物について書かれたこの本は面白かったです。一番いいと思った親友ロドリーゴは残念ながら実在のモデルはいない、全くの架空の人物でした。でもこの時代は思いがけない人物が意外なところで繋がりがあります。フェリペ2世の妹で摂政としてスペインを統治していた王女ファナ(狂女王ファナの孫になる)について書かれたところで、王女ファナの母皇妃イザベラの葬儀を取り仕切ったガンディア公フランシスコデ・ボルハという名前を見た時は感激しました。この人はチェーザレ・ボルジアの弟ファンの孫なのです!兄ペドロ・ルイスの死後ガンディア公の名前を継いだけどあんまり活躍しないまま暗殺されてしまった弟ファン、その子孫がスペイン王室と関係が深い立派な人物になっていて、その後もガンディア公の名前が続いていくなんて、祖先は悪くても子孫で花開いて繁栄した数少ない例だと思いました。フェリペ2世の最初の王妃はポルトガル王女マリア・マヌエラ2人の間にできたのがオペラの主人公ドン・カルロです。この王子、生まれてすぐ母を失い、父ともあまりうまくいかないと同情するところはありますが、血族結婚の弊害か肉体的にも精神的にもいろいろ問題があったようです。その王子が父フェリペ2世に逆らってフランドルに行こうとして捕まり、失意の中自殺同然に死んでしまった事件からオペラではそれにフェリペ2世と結婚した若い王妃イザベルと王子との悲愛をからめた物語になっています。オペラでは圧政に苦しむフランドルの人々を救うために王子が自分の恋を諦めて旅立とうとしていますが、実物はそんなかっこいい人ではなかったようです。フェリペ2世と結婚した若い王妃イザベラはフランスの王女、あのカトリーヌ・ド・メディシスの娘でした。こういうところで知っている名前を見つけるとうれしくなります。フェリペ2世がイギリス女王メアリーと結婚して国を離れている時妹のファナ王女がスペインを統治していました。ファナ王女はポルトガル王子と結婚するも夫に先立たれ、子を残してスペインに戻っています。そして1559年5月21日、「異端者」で書かれていたバリャドリッドの異端審問がありました。イギリスのメアリー女王が新教徒を片っ端から処刑していた頃です。同じ宗教改革でもイギリスとドイツで起こったのは事情がまったく違うし、メアリー女王の場合は個人的な恨みをはらすとうイメージが強い新教徒の迫害、スペインでは国家の行事として王家が中心となっていたというのがショックでした。「ブラッディ・メアリー」が復讐のため新教徒を次々殺すのも恐いけど、未亡人となった信仰心の強い敬虔な王女が国家の行事として異端審問を行い、それを見るために専用の舞台が設けられ数千人が集まる、有罪とされた人は火刑となり(しかも悔い改めれば絞首刑にしてから、最後まで異端の信仰を貫けば生きたままと差がある)お祭り気分で観衆が見ている、この場面はもっと恐いと思いました。狂信的な王や女王が出たからではなく国が信念を持って異端審問へと突っ走ってしまったスペイン、殺される側からの小説を読んだ後ではいろいろな家系図や王子ドン・カルロの心より異端審問の様子が一番心に残り衝撃を受けました。
2011年11月15日
コメント(0)
週末天気がよかったので、私と夫、次男、私の父の4人で富士五湖方面へ日帰りで行ってきました。子供たちが小さなころは何度も行った場所ですが、最近は家族そろって出かけることも少なくなり、久しぶりのドライブです。私は運転がまったくできないので、運転手はずっと夫でした。次男が洞くつ探検に行きたいと言うので、まずは鳴沢氷穴に向かいました。1年中氷があるという天然の冷蔵庫、もっと地中深くにあると思ったら、少し歩いただけですぐ氷のある場所に着いたので驚きました。途中狭くて頭をかがめながら歩くところもありましたが、それでこそ探検気分をかきたててくれる、でも次男は「道が整備されてない」とブツブツ文句言ってました。氷穴の近くは道沿いにレストランとかほとんどないのでお昼は道の駅へ、でもそこはうどんやそばなど軽食中心の食堂しかなかったので、ランチを期待していた次男の不満が爆発、でも近くにレストランはなかったし、なにしろ道が混んでいたので、とりあえずそこで食べることにしました。その道の駅野菜を売っていたり無料の博物館があったりとそれなりに充実していたのですが・・・・無料の博物館には大きな水晶などの原石がどーんと置いてあってしかも触り放題、パワーが得られるとか、金運がよくなる、肩こりがなおるなどとにかく自分に関係がありそうな石は片っ端からさわってきました(笑)そしてお土産の購入、次男が気に入った原石の入った飾り物、ちょっと高いけど勉強運がよくなる書いてあったので購入してしまいました。長男は大学合格したけど次男はまだこの先高校、大学受験と先が長い、パワーストーンのグッズ1つでやる気になって勉強してくれれば安いものです(笑)家に帰ってから次男はさっそくそれを長男に見せて自慢し、長男に「なんで俺には買ってこなかった」と言われましたが(アンタはもう大学に入ったからいいでしょ)その後河口湖に戻ったら、湖畔にずらりと並ぶお土産物屋さんとレストラン、お昼の時間をずらしてここで食べればよかったと次男から散々文句言われました。チーズケーキがおいしいとガイドブックに書いてあったお店に入ったら、次男は自分の分をしっかり食べ、さらに私のも半分以上取られてしまったのでお土産にまるまる1個ホールで買いました。なんだか食べ物のうらみとパワーストーンの話ばかりになってしまいましたが、この時期紅葉はとってもきれいだったし、久しぶりに私の父も誘ってのドライブで家族でいろいろ話ができてよかったです。
2011年11月14日
コメント(0)
「世界遺産ヴェネツィア展」を見てきました。いつものことですが、私がプログで書く映画や小説、美術展などの感想はかなり個人的なイメージや解釈が入っています。私がヴェネツィアに興味を持つようになったのは実はつい最近、それまではテーマパークのような街でイタリアツアーでは必ずといっていいほど入っているけど、自分はそれほどでもないなあと思ってました。それがあるテレビ番組で「アレクサンドロス大王の遺体がヴェネツィアにある!」というのを見て、そんな馬鹿な、ありえない、とその説には否定しつつもアレクサンドロス大王のシンボルであると番組で力説していた翼のはえたライオンの絵を見るだけで心はときめき、イタリアにツアーで行くことがあったら絶対にヴェネツィアに行き、サンマルコ寺院を訪れようと決めたのでした。1番の目的だったカルパッチョの「サン・マルコのライオン」は本当に素晴らしかったです。大きく力強く美しく、テレビ番組の学説は否定しつつもやっぱりアレクサンドロス大王のイメージと重なるなあと(笑)テレビの学説は置いといて、聖マルコの象徴だと信じて見ても素晴らしい、ヴェネツィアは聖マルコを守護聖人にして翼のあるライオンを国の象徴、シンボルマークにしたけれど、これだけ立派なシンボル、国民の支えとなる象徴があったからこそ千年もの長い間強力な王や独裁者が出ず共和国として続いたのだなと思いました。ヴェネツィア共和国の代表、トップに立ったのは総督、でも総督は世襲制ではなく選挙で決められ、その権限も厳しく制限されていて国の大事なことは主な貴族が議員となる評議会で決められていたようです。評議会の様子を描いた絵もあったけど、とにかく宮殿に飾られている絵から集まった人間まで細かく描かれていて、こんなにたくさんの人間が集まって議会をしていたのかと驚きました。ヴェネツィア展での絵は建物や大勢の人間を細かくきっちりと描いた作品が多い、そばに現代の街の様子の写真も飾ってあり500年前の絵と写真を見比べて建物がほとんど変わってないことに驚きました。500年前と同じ景色、絵で見慣れた風景がヴェネツィアへ行けば実際に見られる、これはすごいことだと思います。お皿や陶器の壺にギリシャ神話を題材とした絵、そしてアレクサンドロス大王の絵があって感激しました。「アレクサンドロス大王とロクサネの結婚」はルネサンス期のイタリアで特に好まれた題材の1つだったようです。この題材の「慈悲、寛大、従順さ」などが当時高く評価されていたと説明書きにあって、彼はそういう美徳ばかりの人間じゃなかったと思いつつもうれしくなりました。ルネサンス期のイタリアではギリシャ神話とアレクサンドロス大王の人気はかなり高かったようです。ギリシャ神話を題材にした絵で「レダと白鳥」も印象に残りました。これは今は失われてしまったミケランジェロの絵の模写だそうです。同じように「レダと白鳥」の絵で今は失われて模写だけが残ったレオナルド・ダ・ヴィンチと比べてみると、ダ・ヴィンチの方はレダも白鳥もほっそりしていて背景の花やカタツムリなどが細かく描いてあったのに比べ、ミケランジェロ原作はどちらもたくましい感じです。ダ・ヴィンチ版白鳥は目付きと首の感じがいやらしかったけど、今回の白鳥はたくましいレダを力ずくで押さえつけている(笑)両者の性格の違いが想像できておもしろかったです。もう1つ個人的にすごく印象に残ったのが「総督ジョバンニ・モチェニーゴの肖像」でした。モチュニーゴという名前はジョルダーノ・ブルーノに関する本を読んだ時に出てきて、異端審問から逃れるためにフランス・イギリス・ドイツなど各国を放浪していたブルーノを最後イタリアのヴェネツィアに招いたのが貴族のモチュニーゴでした。総督を出したほどの名門貴族だったモチュニーゴは記憶術を習おうとブルーノを招くもやがて激しく対立して彼を異端審問に密告してしまいます。ブルーノは捕えられ、ローマに護送されて8年幽閉された後、処刑されています。これがあの憎い密告者のご先祖様かとしばらく睨みつけていましたが、肖像画の絵はあくまでも静かで威厳のある総督の顔でした。まあ密告した本人ではなく100年ほど前のご先祖様で、モチュニーゴ本人だって特別残忍な性格の人ではなかったのでしょう。華やかで大勢の貴族がひしめくヴェネツィアで、少しでも抜き出ようと記憶術の達人として有名だったブルーノを熱心に招いたが、彼は期待したことを教えてくれなかった、ブルーノも性格は短気で怒りっぽく各地でトラブルをおこすような人だったからうまく相手の怒りをなだめることができず、結果恨まれて密告されてしまったのでしょう。ブルーノもまた華やかで他の国と海で繋がって最新の文化を取り入れ、自治と共和制を保ち続けたヴェネツィアに憧れ、夢を抱いてイタリアは危険と知りつつも招きに応じて帰国したのかもしれないです。双方夢を持って期待していたからこそうまくいかなかった時に相手を恨み最悪な結果を招いてしまったのかもしれない、たくさんの絵に当時のヴェネツィアを思い、そんなことを考えました。
2011年11月04日
コメント(2)
全5件 (5件中 1-5件目)
1
![]()

![]()