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漫画「アレクサンダー大王、天上の王国」で美しいヘファイスティオンを満喫したので、もう一度この人物との出会いと本や漫画を読んでの感想、そして衝撃を振り返ってみます。私が最初にヘファイスティオンという名前を知ったのは映画「アレキサンダー」でした。アレクサンドロス大王の名前はもちろんよく知っていましたが、親友で側近のヘファイスティオンはこの時初めて知りました。もともと映画や小説、漫画などで王様や主人公よりも側近や執政、そして親友というポジションの人に大いに感情移入してしまう私、幼馴染の親友で側近というヘファイスティオン、演じていたジャレッドもよくて夢中になりました。映画で印象に残った場面はアレキサンダーとロクサネの結婚式の後、夜ヘファイスティオンが忍び込んできて指輪を渡し、「誰よりも君を愛している」と告白するところ(笑)とクレイトスを殺して落ち込んでひきこもったアレキサンダーの天幕に入っていくところ、そしてバビロンでのバルコニーシーン「首をかしげる癖が森の音を聞く鹿のようで魅力的だ 」のセリフに子鹿のようにかわいらしいのはあなたの方でしょ(笑)と突っ込みを入れながらそこばかり何度も見ました。小説ではメアリー・ルノーの「アレクサンドロスと少年バゴアス」そして日本語では訳されていない「Fire from Heaven」の2つの小説がヘファイスティオンのイメージを作るのに大きな影響を受けました。少年バゴアスはアレキサンダーと彼に仕えるペルシャ人の少年(宦官)バゴアス、そしてヘファイスティオンの三角関係です(笑)三角関係で恋敵ヘファイスティオンをバゴアスは殺したいと思うほど激しく嫉妬するのですが、でも王の大切な人だから殺せない、この話はあくまでも小説で実際にはこんな激しい感情のやりとりはなかっただろうなあと思いつつもドキドキしました。この小説のヘファイスティオンはバゴアスの気持ちを知っていてもうまくつきあい、彼の命を助けたりもするかっこいい大人の男です。「Fire from Heaven」は少年時代の物語で、アレキサンダー5歳の時から20歳で父フィリッポス王が暗殺されマケドニア王として即位するまでが書かれています。この小説のヘファイスティオンはちょっとというかかなり天然(笑)アレキサンダーの深刻な悩みにボケた答えばかり返しています。でもこの天然ぶりが両極端な両親に育てられ、スパルタ教育も受けて絶えず緊張を強いられていたアレキサンダーにやすらぎをもたらしたのかもしれません。同じ年頃の他の友人フィロタスやカッサンドロスなどは父親がそれぞれ将軍パルメニオンと重臣アンティパトロスで父親の影響が強すぎる、それほどお父さんが偉くなかったヘファイスティオンがやっぱり一番安心して付き合える友達だったのかなと思いました。まあこの小説のカッサンドロスはすごくイヤなヤツに書かれているのでお父さんの地位とは関係なく親友にはなりそうもありませんけど・・・・研究書では森谷公俊著「王妃オリュンピアス」という本が人間関係や事件の推移がよくわかってとても役に立ちました。この本でヘファイスティオンが出てくるのは1ページだけ、オリュンピアスは息子の親友にも激しく嫉妬して脅迫めいた手紙を送っているが、その返事も負けてはいない、王の母にこれだけのことを書く度胸はたいしたものだと作者はコメントしています。マイケル・ウッド著「大遠征、アレキサンダーの野望」という本はカラー写真がたくさん載っていて東方遠征で行った場所の様子がよくわかりワクワクしました。ただこの本に書かれているヘファイスティオンについての記述はかなりというか相当ショックを受けました。それまで彼については映画や小説のイメージから大事な親友、他の人と争うことがあっても気が短く王の親友という立場ゆえ嫉妬されたのだろう、ぐらいに思っていたのですが、こんな酷いこともしていたのかと衝撃を受けました。それはフィロタスへの拷問、処刑に関わることで、幼馴染でずっと一緒に学び行動してきた仲間に対してこれだけのことをした人だったのかと、映画を見ていらい自分で抱いたヘファイスティオンへのイメージ書いてきた話などがこの時ガラガラと崩れ落ちて目眩がし、寝込むほどでした。仲間を拷問にかけるとはどういうことなのか、その部分でとことん悩みました。でも一度イメージを崩して悩んだので漫画「アレクサンダー大王、天上の王国」では1巻でかわいらしかったヘファイスティオンが2巻でかなりひどいこともやってもそれほどショックではありませんでした。というかむしろ忠実な側近であるほどこれぐらいのことはやるだろうし、王を守るために自らの手を汚し闇を引き受けてこそ側近だ、とまで思うようになりました。まったく悪いことをしないいい人だけの側近なんてむしろありえないと・・・・側近についてこのように自分の中ではっきり定義を決めていたので、「チェーザレ」のミゲルに関しては抵抗なく受け入れることができました。ヘファイスティオンに対して、そして側近という存在が自分の中で大きく変わった中、また衝撃的な設定に出会いました。漫画「ヒストリエ」でのヘファイスティオン、この設定は今まで読んだ本や漫画ではなかったし自分も絶対どういう話を書いてもこれは思いつかないだろうという展開になってました。これもやっぱり立ち読みしていたら偶然その衝撃の場面を見てしまって、ショックのあまりどうやって帰ったかも覚えていない、しばらくぼーっとしていました。親友ヘファイスティオンをあのような設定にすることでアレキサンダーはどのように描かれるのかすごく気になります。漫画も小説もフィクションであって必ずしも史実どおりではない、でもそういう設定で話を書くことによって今まで知られてなかったアレキサンダーの一面を知ることができる、新しい世界観で書かれた漫画や小説は人の生き方や考え方を決定的に変える力を持つ、ヘファイスティオンについてふりかえってみたら、そんなことを感じました。大遠征アレキサンダーの野望価格:2,625円(税込、送料別)
2011年05月27日
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次男が中学に入学して2カ月近く過ぎました。入学式から始まって、保護者会、中間テスト、PTA総会そして今は体育祭の練習をしています。部活も本格的に決めてその道具やユニフォームをそろえ、さらには健康診断もあって目や耳、歯など悪いところがあれば検査に連れて行ったりメガネを買わなければならない、3月、4月ほどではないけど、まだまだめまぐるしくまた何かとお金のかかる時です。恐怖のPTA(笑)役員決めはなんと入学式の当日にありました。式の終わった後保護者は残されて生活指導の先生からの細かーい注意の後役員選び、さらには体育祭やお祭りの時に見回りをするのでその時間まで同じ日に決めてしまうということ、入学式の感動なんて吹き飛びました(笑)まあ子供が中学生になるとお母さんもほとんどの人が働いているので、その分PTA総会なども時間をかけずにどんどん決めて時間内に終わらせてしまいます。役員が集まる日数も保育園、小学校に比べてかなり少ないです。ただ少ない日数でも中にはくじで選ばれたのだし仕事があるから出られないと役員会にまったく出てこない人もいます。保護者会の出席率もきっと3年生になれば進路が関わるのでよくなるのでしょうけど、1年生の今は少ないです。中学生は小学生ほど手はかからないけど、それでも行事はけっこうあるし、テスト勉強や宿題もほっといてやってくれるわけではない、難しい時です。
2011年05月24日
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「アレクサンダー大王、天上の王国」第3巻を読みました。この漫画は10年以上前に1巻で完結の話として出ていました。私は発売されてすぐではないけど、映画「アレキサンダー」を見て感動し関連する小説や歴史書を片っ端から読んでいたころに1巻を購入して読みました。少女漫画らしくアレクサンダーと親友ヘファイスティオンがとってもかわいらしい、そして映画公開前の作品なのに王妃オリュンピアスがアンジェリーナにそっくりなのに感激しました。1巻でのヘファイスティオンは髪が長くて女の子みたい、人の心が読め危険や死が近づくこともわかるという超能力を持っていて、アレクサンダーがそばにいないと頭痛がおさまらないなんていう繊細さがツボにはまりました。1巻で特に気に入ったのはアレクサンダーが年上の女傭兵サーヌを愛してヘファイスティオンが嫉妬に苦しむ時のオリュンピアスの言葉「ヘファイスティオン、清廉なお前が嫉妬ですか、まあ激しいこと。案外お前も俗物だったのねえ」こんなセリフ、映画でも言ってほしかったです。映画でアレキサンダーが女性に夢中になったのは母から遠く離れた遠征先だけでしたが。1巻で完結だと思っていたこの漫画の続編、第2巻が出た時はとてもうれしかったです。第2巻ではヘファイスティオンが相変わらず黒髪の美青年だけどアレクサンダーを守るためには自分の手を汚して酷いこともするというのがまたよかったです。やっぱり忠実な側近はダークな部分もないと。やっていることは怖いけど、頭に超能力を封印するために羽かざりをつけて見た目ますますかわいくなっているヘファイスティオンが第2巻でもツボでした。第1巻がミエザでの出会いからカイロネイアの戦いまでの少年時代、第2巻が様々な陰謀に巻き込まれながらも助けられ、父フィリッポス王の暗殺で即位するまで、そして第3巻は東方遠征の話です。第2巻が出てからずっと続きを楽しみにしていたのですが、この3巻で完結となっていました。もっと長く続けてほしかったのに、残念です。東方遠征は実際の出来事をくわしく書くと長くなり過ぎ、また戦闘場面や友人の裏切りなど深刻なシーンが多くなってしまうからでしょうか、主なエピソードを交えながらも独自のキャラを出して少女漫画らしくさらっと書いてあります。最後の方は登場人物がみな30越えているはずなのに第1巻とあんまり顔が変わらず若々しい、特にアレクサンダーなんてずっと少年のようです。ヘファイスティオンは髪を短くしたりして雰囲気変わっていますが、それでも若い、かわいらしいです(笑)それでも2人を見比べると第3巻ではヘファイスティオンの方がずっと大人に見える、彼が超能力があり未来が読めるからという設定のためでもあるのでしょうけど、同じ年の親友で主君と側近という場合、側近の方が早く大人になってしまうのかな、とも思いました。アレクサンダーやチェーザレなどは早くから英才教育を受けて陰謀にも巻き込まれ成長を急がされるけど、その一方ですごく子供っぽい純粋なところがある、ヘファイスティオンやミゲルなどは彼らのそういう無邪気さに夢中になり命をかけてでも守りたいと思うようになったのかなあと考えました。同じ年で一緒に育った親友で身分に違いがある場合、側近の方がいろいろ気をまわして早く大人になるようです。3巻で完結なので最後は史実と同じように2人の死で終わっています。映画を見た時のように涙があふれ出るというわけではなく、さりげないのだけれど、後からじわじわと余韻がくるという終わり方です。こういう選択をしてヘファイスティオンはよかったのかなあとか、親友を失った後アレクサンダーはどうやって生きていたのだろう、などなどいろいろ考えてしまいました。映画や小説、漫画などはその時夢中になって見てもそう自分の人生に関わってはこないものと、決定的な影響を受けていつまでも残るものがあって、映画「アレキサンダー」を見てからは関係ある漫画を読んでも本当にいろいろなことを考え、影響を受けてしまいます。「ヒストリエ」なども特にヘファイスティオンの設定は大きなショックを受け、でもこの設定ならば今までとはまったく違うイメージのアレキサンダーが書かれるかもしれないと期待しています。 全て新品!注文可能商品は全て即日出荷可能!アレクサンダー大王-天上の王国- 全巻セット(1~...価格:1,260円(税込、送料別)
2011年05月18日
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中学生になった次男の初めての中間テストの日が近づいています。長男は中学、高校の時テスト前になると教科書、その他資料をどさりと母親に渡し、テスト範囲と見比べて内容を理解し、俺様(笑)にわかりやすく説明しろなんて無茶なこと言っていたのですが、次男はテスト前になっても全然勉強する気配がなしです。こっちがあわててとっていても積んだままの通信教育を見てテスト特集あるじゃないのとやらせようとしても「自分でやるからいい!」とにかく親を巻き込んで勉強していた長男とは随分違います。長男の方はもともと独立心が強く小学校高学年くらいからは特に母親には近づいてこない子でした。それが勉強に関しては依存心が強かったです。逆に次男は6年生になってもかなり甘えていてマザコンになったらどうしようと心配していたくらい、それが中学生になったら急に突っ張るようになり、その延長なのか勉強も1人でやると言います。今はちょうど中学生になって環境の変化にとまどい、甘えたいという気持ちと自立心で精いっぱい戦っているのでしょう。ただ揺れ動く気持ちはわかりますが、そのままほっておくと朝は遅刻しそうになるし、机の前でぼーっとしていて何も勉強しないままテストになってしまうので、「うるせえな!」と怒鳴られつつもしつこく「勉強は?テスト範囲はどこまで?」と聞いています。テストとは関係ないけど、アレキサンダーの漫画「天上の王国」第3巻が発売されたというお知らせのメールが来たのでさっそく注文しました。この漫画は特にヘファイスティオンが美しくまた特徴のあるキャラで描かれているので気に入っていました。(「ヒストリエ」はヘファイスティオンに関してはショックが大きかった)本が届いたらまた感想書きます。【送料無料】アレクサンダ-大王-天上の王国-(3)価格:420円(税込、送料別)
2011年05月14日
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ヘロドトスの歴史、巻2の部分を読み終わりました。最初にキュロスの没後カンビュセスが王位を継いだと書いてあり、エジプト遠征という言葉が出てきたので、この巻は遠征の話しと思って読み始めたら、その前にエジプトについて説明します、と言う感じで地理や歴史、神話習慣、生き物についてなどが長々書かれていました。エジプトについてといっても今の時代の私達がイメージする三大ピラミッドやラムセス2世、ツタンカーメンの話は出てこないです。ピラミッドについては作者ヘロドトスが実際に見て通訳の説明を聞いたようですが、ツタンカーメンの墓の財宝などはこの当時まったく知られてなかったのでしょう。知らない王様や土地の名前が次々出てくるので、きちんと読めば興味深い部分なのでしょうけど、挫折しやすいページです。題名は歴史でもヘロドトスは伝説や聞いた話、地理や民俗学的なことまであらゆる話をごっちゃに詰め込んで書いています。ギリシャ神話の神の中でもヘラクレス、ディオニュソス、パンなど新しい神はエジプトから来たということも書いてありました。確かにギリシャ神話は元々別の土地で信仰されていた神がたくさん取り入れられています。そしてこれはヘロドトスより後の時代ですが、アレキサンダーの遠征の後プトレマイオス朝の支配になってからはギリシャのこの神がエジプトのこの神にあたるという具合にミックスされていきますが、もともとこの二つの神話は共通の神もいたということになるほどなあと思いました。エジプトにはゼウス(アモン)が羊の頭をかぶって姿を現したという話もあるそうです。エジプトの動物について、ワニなどの記述はよくわかるのですが、翼の生えたヘビがいるという話も出てきました。しかもその骨を見たと自信たっぷりに書いています。どこの土地は川からどれくらい離れているとか数字も細かくて眠気を誘うのですが(笑)地理学や数学、考古学、民俗学など歴史だけでないいろいろな学問が詰め込まれています。ホメロスの「イーリアス」について、ヘロドトスはトロイアの王プリアモスが王子アレクサンドロスがヘレネを連れて来たことに関して、わざわいが起きるとわかっていながら彼女を追い返さなかったのはおかしい、といちゃもんつけてます(笑)アレクサンドロスが唯一の後継ぎで彼の言うとおりにせざるをえない状況というのではなく、ヘクトルという年長で武勇にも優れた後継ぎがいるのに、そしてヘクトルもなぜ弟の行動に反対しなかったのかと・・・・確かにそうです。このあたりは私もまったく同じこと考えました。ヘロドトス、イリアスや神話の神については堂々と自分の意見を書いているのですが、「デメテルの秘儀」などその時代にはやっていた新興宗教のような儀式については簡単に名前を出すだけにとどめています。いろいろな言い伝えが入り混じった神話については自由に自分の意見を書けるけど、同じ時代の宗教や儀式に関しては控えめにしてしまうのかなと思いました。長々とエジプトの紹介があって、それでやっと巻3巻からカンビュセスの遠征の話にもどるようです。でもこうした細かい記述をアレキサンダーやエウメネスなどは熱心に読んで遠い世界に憧れを抱いたに違いないと別の人物の思いを想像して、とにかく1度読み通すつもりです。 【送料無料】歴史(上)価格:1,680円(税込、送料別)
2011年05月09日
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「アレクサンドリア」という映画を見ました。この作品は見たいと思っていたのですが、ちょうど3月の公開だったので見に行くことができず、GWに出かけた先の映画館で見ました。紀元4世紀、ローマ時代の末期にアレクサンドリアに実在した女性天文学者ヒュパティアが主人公です。彼女は美しく聡明で多くの弟子に慕われていましたが、ちょうどキリスト教が勢力を持った時期だったため争いに巻き込まれ不幸な最期を遂げます。ヒュパティアと彼女を愛する2人の男性オレステス、ダオスを中心に話は進みます。オレステスはヒュパティアが教える学校の生徒で直接愛を告白するも見事振られます。ダオスはヒュパティアの家の奴隷でその身分ゆえ思いは秘めたままにします(それでも彼女が誰のものにもならないよう神に祈るけど)数年後アレクサンドリアの街はすっかりキリスト教徒に支配されるようになり、オレステスは改宗して長官に、ダオスはヒュパティアのもとを離れキリスト教の修道兵士となります。最初に出てくるアレクサンドリアの街の雰囲気や彫像がギリシャ、エジプトのものをちょうどミックスしたようで興味深かったです。以前「海のエジプト展」でプトレマイオス朝でギリシャの神がどのエジプトの神と同一視されたかという一覧表を見て、なんてうまくその土地の神と支配者であるギリシャの神をこじつけた(笑)ではなく融合させたのかと感動しましたが、エジプトはクレオパトラが最後の女王で国としては滅びローマの支配下に入ったけど、文化や宗教、学問はまだアレクサンドリアの図書館を中心に栄えていたようです。エジプトもギリシャも一神教ではなくたくさんの神様がいて争ったり恋に落ちたりしている、そういう多神教の国だったからこそ何を言っても許され学問が発達したのでしょう。でもキリスト教徒の数が増え、実権を握るようになると街の様子は全く変わります。ローマ時代の初期キリスト教徒は迫害されたということを世界史で学びその印象が強かったのですが、迫害された者は数が増え力を得れば逆に他の宗教や民族を迫害する側にまわってしまうようです。迫害されたのがまだ百年ほど前と記憶に残る時代なので、迫害する側になった時の残酷さ、図書館の書物や彫像は異教徒のものだと燃やし破壊してしまう様子は本当に恐ろしかったです。それまでアレクサンドリアではユダヤ人も多くいて共存していたはず、でもキリスト教徒が力を持つほどに徹底して街の人間に改宗を迫り、それを拒んだ者やユダヤ人は殺してしまう、人間が何の恨みもなく突然隣人を殺し家を破壊するなんてことはそうあることではないのに、それが神の意志となれば集団でどんな残酷なこともしてしまう、宗教は怖ろしいものだと思いました。天文学者のヒュパティアは最初プトレマイオスの天動説について生徒に話していました。でも太陽が中心の地動説も取り入れ、その考え方で星の動きは説明できるのではないかと模型を作り、海の上で動いている船の高いところから物を落とした場合まっすぐ落ちるのだから地球が動いていることもありうると考えます。コペルニクスより千年以上も前に地動説が唱えられていたということにびっくりです。天動説と地動説、どちらが正しいかということだけでなく、この時代アレクサンドリアにはいろいろな説を唱え研究する自由があったということに驚きました。映画で何度も星空が出てヒュパティアが宇宙の真理を知りたいと言うのですが、その思いは千年の後、地動説を支持して処刑されたジョルダーノ・ブルーノや投獄されたガリレオに通ずるものがあると思いました。改宗を迫られたヒュパティアは自分の信じるものは哲学ですと答えています。宗教が極端な形で力を持ってしまった時代、古代からの思想や哲学、科学など学問が、こういう考え方もある、こう言われているけど実験ではこうなったと別な方向を示し、宗教の暴走を止める力になれたかもしれないのに結局科学者や異教徒は殺され書物は焼かれてしまう、この時のアレクサンドリアだけでなくそれが歴史の中で繰り返し行われたということが悲しいです。美しい星空の場面で真理を求める心とその迫害の場面がいろいろ心に浮かび涙が出ました。
2011年05月05日
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今日5月3日はラファエーレ・リアーリオとマキァヴェッリの誕生日であることを「チェーザレ」に詳しいサイト様で知りました。枢機卿ラファエーレ・リアーリオの名前を知ったのは漫画「チェーザレ」を読んでからです。チェーザレの宿敵ジュリアーノの親戚で暗殺を命じられていながら、美少年チェーザレに邪な思いを抱き、砂糖のプレゼントでまんまと籠絡されてしまい、その後メディチ家のジョヴァンニやロレンツォとも仲良くなっていきます。敵になりそうな立場にいながら妄想や芸術好きという自分の好きなことでうまく世渡りしていくこの人物、妙に気になってすっかりツボにはまりました。2巻でチェーザレに手を出そうとするもミゲルに邪魔され見事失敗(笑)5巻の騎馬戦では妄想でにやけ、7巻でチェーザレの豪華な衣装に嫉妬し、8巻でチェーザレにすりよってやたら体を触りたがるラファエーレ、ピサ大司教という立場にいながらセクハラを繰り返しています。その小物ぶりにとても共感しました。漫画で絶対に主役(ヒーロー)にはなれない、でも重要な脇役です。これは漫画を読んでの私の想像ですが、ラファエーレ、マキァヴェッリ、そしてミゲルの3人は血液型はAB型ではないかとイメージしました。3人ともとらえどころのない性格、自分の理想や趣味には忠実でありながら、世間一般の人間関係とは少し離れたところで観察している傍観者になっている、皮肉屋など共通点が多いなあと思っていました。そしてラファエーレとマキァヴェッリの誕生日が同じということを知って、星占い、誕生日占いもけっこうその人の本質や人生観をあてているのではないかとあらためて思うようになりました。ラファエーレは若い時にパッツイ家の陰謀、年取ってからはレオ10世暗殺未遂と大きな事件に何度も巻き込まれ殺されそうになっていますが、うまく生き延びて60歳で当時としてはまあ天寿をまっとうし、芸術愛好家としても評価されています。今年になってから日本や世界全体でいろいろなことが起き、自分の仕事先でや学校のPTAでも争いが絶えないという状況です。こんな時はムキになって自己主張するのではなく、ラファエーレやマキァヴェッリのようにちょっと離れた場所でよく観察し、自分の理想や趣味を究めるのがいいのかもしれません。5月3日、これからはずっとラファエーレとマキァヴェッリの誕生日と言うことで記憶に残りそうですし、密かにお祝いもしたいです。 【楽天ポイント3倍】 【送料無料】【中古本】チェーザレ破壊の創造者 (1-8巻続刊)漫画全巻セッ...価格:6,240円(税込、送料込)
2011年05月03日
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ゴールデンウィーク中日の今日5月2日は次男だけが中学に行きます。まあ今年は私の仕事が1日おきくらいに入っているので全然連休と言う気分になりませんが。夫の会社と長男の大学はずっと休みで今日は次男だけが学校に行く日、普段から機嫌の悪い朝、なんで俺だけがと今朝はもっとふくれっ面をしてました(笑)中学生になって1ヶ月近くが過ぎたので、さすがに制服もほとんど1人で着られるようになりました。でもネクタイをきちんとしめられないのでやり直してあげると「やたらに俺の体に触るんじゃない!ネクタイだけ直せ!」と怒鳴られました。「もう時間割はやってあるの?」「余計な口出しするな!言われたことだけやれ」とまあこわいこわい、まだまだあどけなさの残る次男だけにその突っ張った口調とのギャップがおかしくてついついにやけてしまえば、「笑うんじゃない!」反抗期まっただ中、立派な中学生です。「上履きと体操着、そしてカバンは全部玄関に置いたから」「ちゃんと取りやすいよう等距離に置け、気が利かねえなあ」さすが中学生、等距離なんて難しい言葉を使います。下の子はどうしても幼く思って赤ちゃん扱いしてしまうのですが、態度を変えなければならない時期がきているようです。
2011年05月02日
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