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ヘロドトスの歴史、巻5まで読み終わりました。この巻のサブタイトルは「テルプシコレ」、ある漫画のタイトルによく似ているので記憶に残りました。サブタイトルだけでなくストーリーも巻5には自分がよく知っている国や人物が登場してくるので、今まで読んだ中で一番楽しく読むことができました。ペルシャを統一したダレイオス王、巻5ではいよいよマケドニアにやってきます。使者はダレイオス王への服従のあかしとして「土と水」を要求してきます。キャー、「300」と同じセリフが出てくる!って「歴史」その他の資料で記録に残っているから映画でもしつこく「土と水」と言っているのでしょうけど、その証拠がわかってうれしくなりました。その時のマケドニア王アミュンタスはペルシャの使者を怖れて言われた通り「土と水」を差し出して服従を誓い、さらには使者に御馳走を出して接待します。ところが調子にのったペルシャの使者、我が国の風習では大事な客は女を使って接待すると言い出して無理やり女を呼ばせ、さらに隣に座らせろと言って手を出してきます。アミュンタスは苦々しく思っても言われたとおりにするのですが、その息子のアレクサンドロス(有名な大王ではなく御先祖様)は私に任せてくださいと父を下がらせます。そしてペルシャの使者に「お休みになる前に女達に風呂を使わせたい」と言って彼女達を下がらせ、代わりに髭の生えてない青年を同じ数だけそろえて女装させ、短剣を持たせて接待に行かせ、ペルシャの使者を全部殺してしまいます。女装して敵を酔わせ殺すと言う話、どっかで聞いたことありますが(笑)さらにアレクサンドロスはペルシャの使者が急にいなくなった事件についての捜索隊が来るのですが、その捜索隊にお金をあげてまるめこんでしまい、事件をもみ消しにしてしまいます。後に王となるアレクサンドロス、オリュンピアの競技会にも出場していて、最初ギリシャ人でないからと断られたところ、マケドニア王家の家系図を見せて自分達はヘラクレスの子孫だからギリシャ人であり競技会に参加する権利があると主張します。そして無事に出て1位の者と互角に戦ったとか、優勝したかどうかはともかく競技会に出たということはかなりスポーツもできた人だと思います。文武両道、顔もよい(アレクサンドロスという名前なのでおそらく美形のはず)自分と同じ名前の御先祖様が知恵と勇気でペルシャの使者をやっつけたこの場面、若い時のアレキサンダーはきっとここで拍手喝さいをおくって大喜びしたと思います。私も直接関係はないけどうれしくなりました。イオニアのアリスタゴラスという人物が反乱を起こそうとしてスパルタに同盟を求めてきます。この時のスパルタの王はクレオメネス、「300」のレオニダスの王妃ゴルゴのお父さんです。クレオメネスの父アナクサンドリデスの王妃には子供がなく、やむなく2番目の王妃をめとって生まれたのがクレオメネス、ところがその後最初の王妃がドリエウス、レオニダスクレオンブロトスと次々と子を産んでいきます。アナクサンドリデスの死後1番年上のクレオメネスが王位につくのですが、この人は精神状態があまりよくなく狂気をはらんでいたとも言われ、自分の方がはるかにすぐれていると自負していたドリエウスはスパルタを出て新しい国を開拓しようとし途中で死んでしまいます。クレオメネスには娘ゴルゴしかいないので、ドりエウスが我慢して国にとどまっていれば王位がまわってきたのですが、そうはしなかった、そして可能性が低かったレオニダスが王位について前の王クレオメネスの娘ゴルゴと結婚します。「300」で見る限りスパルタは王といっても豪華な宮殿に住んでいるわけではなく議会にその権限も制限されている、戦いの時は最前列の真ん中と1番危険な場所に立たなければならないとあんまりよさそうではないのですが(笑)それでもスパルタ人の間では王になるというのは大変名誉なことで、それにこだわったドリエウスは国を飛び出してしまい、レオニダスがスパルタ王になって名前を残すことになったのでしょう。兄のドリエウス、少し我慢してスパルタに残れば歴史に名を残し、詩にもうたわれてギリシャ中に名前を知られるという名誉を得ることができたのに・・・・アリスタゴラスはスパルタを味方につけようといいことをいっぱい言います。「ペルシャは土地が豊かで金銀財宝がたくさんとれ、でも彼らの戦い方ときたら・・・・」スパルタ王クレオメネスは慎重に考えてまた後で答えを出すと言い、今度はアリスタゴラスはお金を渡して王を味方につけようとしたところ、そばでそのやりとりを聞いていた8歳の娘ゴルゴに「お父様、これ以上話を聞いていたらこの男に買収されてしまいますよ」と言われて立ち去ったそうです。結局スパルタは同盟に加わらず、アリスタゴラスはアテナイへ行って同じような演説をして、アテナイは同盟に加わりイオニアの反乱は起き、そして多くの犠牲を出します。1人を説得するより大ぜいの人間を騙すほうがやさしいという例になりました。アリスタゴラスは反乱の首謀者でありながら状況が不利になるとさっさと逃げ出し、再起をはかろうと逃げたトラキアで殺されてしまいます。「テルプシコレ」は渦巻き、回転というような意味なのでしょうか?ペルシャの支配が広がる中あちらこちらで小さな反乱や陰謀が渦巻いているというイメージでした。 【送料無料】歴史(中)価格:1,260円(税込、送料別)
2011年06月29日
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突然ですが、仕事をやめることにしました。まあ頭にきて明日からやめます!と辞表を叩きつけたわけではなく、今決まっているシフトの最後までは続けますが・・・きっかけはシフト作りでした。以前から今の仕事人間関係よくないし、いつやめようかとしょっちゅう考えてはいたのですが。次のシフト作るにあたって私はある土曜日に休みの希望を出していました。土、日は他の人が休みをとりたいため、なるべく休みは出さないでほしいと言われていました。以下お局様との会話です。「~さん、次のシフトだけど、この日は動かせない?」「その日は友人と会う約束があるのでだめです」今まで休みの理由はだいたい学校の行事とか保護者会だと言っていたのですが、今月体育祭で休みをとったばかりなので正直に言いました。「この日は学生さんが試験があってこられないのよ。別の日では?」「もう前から約束してあるので、別の日ではだめです」「夜だけでもどう?主婦の友達なら夜には家に帰るでしょう」この言葉にカチンときました。私、今までに何回か夕方から来る学生のアルバイトが急に来れなくなった時に代わりに仕事に出たことがあります。もちろん急に夕方から働くなんてこっちの夕食などの都合もあるからあんまりやりたくはないけど、それでも人がいなければ大変と無理して出ていたわけです。そうしたことがかえってアダになったようで・・・「この日は夕食も一緒にと約束してあるので・・・」「子供のいる主婦が家族をほって遊びに行くなんて信じられないわね」お局様のこの言葉、こっちの方が信じられなかったです。その日は冷静さを保っていましたが、もうこの人と一緒に働くのは無理と翌日店長に話してやめることを伝えました。何を基準に判断するか人によって違うと思いますが、私はある一言がきっかけでこの人と一緒に仕事をするのは無理と決めました。もっと大勢働いているところなら多少考えが違う人がいても割り切って働けばいいけど少人数ですべてがお局様中心にまわっているような職場、判断基準の違う人と無理して一緒に働いても自分が神経をすり減らすだけだと決心しました。
2011年06月27日
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6月19日、父の日ということで強烈な個性を持つ父と子の関係をいろいろ思い浮かべたのですが、もう1組アンティパトロス、カッサンドロス親子も、世界史を大きく変えたというわけではないけど(少し変えて市の名前や遺跡に関わっている)何よりその関係が極端で興味深いです。カッサンドロスは映画「アレキサンダー」に登場します。かなり美形で東方遠征に参加して出番も多いのですが、実際には東方遠征には行ってないようです。父アンティパトロスはフィリッポス2世よりも前の王から仕えていたマケドニアの重臣です。アレキサンダーの東方遠征の時、留守を守っていたのがアンティパトロス、でも彼はアレキサンダーの母オリュンピアスと仲が悪くてさまざまな問題が起きます。ついに息子のカッサンドロスが父の弁護のためアレキサンダーのいる遠征先(バビロン?)まで行くのですが彼はペルシャ人が王の前に跪いて手にキスをするという習慣を見て大笑いし(マケドニアの王はもっとフレンドリーな感じで家臣も大げさな挨拶などしていなかったし、年齢の近いアレキサンダーは友達のような感覚でいたので)アレキサンダーを激怒させます。彼は怒ってカッサンドロスの頭を壁に打ち付けるという暴力をふるい、このことが心の傷になってカッサンドロスはアレキサンダーの死後何年もたって自分が王になっていた時ですら彫像を見ただけでめまいがして倒れたそうです。アレキサンダーの死後激しい後継者争いが続く中、重臣アンティパトロスが80歳という高齢で病死します。その時彼は自分の長男カッサンドロスを後継者にせず、部下のポリュペルコンを指名します。他の息子は殺されていたりしたのですが、立派な長男がいるのになぜ彼を無視して部下を後継者にしたのか謎です。もちろんカッサンドロスはそのことに納得するはずもなく狩りに行くふりをして自分の支援者を集め、ポリュペルコンに反撃し、父の代からの宿敵オリュンピアスとの熾烈な戦いに勝ってマケドニアの実権を手に入れます。マケドニアの実権を握ったカッサンドロスはフィリッポス2世の娘でアレキサンダーの異母妹テッサロニケと結婚します。彼女はその時30歳くらいで、後継者争いで王族の女性が次々殺されていく中での最後の生き残りでした。カッサンドロスは王族の女性と結婚したことで自分が王になるのがふさわしいと主張し、妻の名前をとってテッサロニキという都市を建設します。マケドニアの首都ペラや古都のアイガイは衰退し遺跡だけが残っているのですが、テッサロニキは2千年以上も同じ名前のまま、現在でもギリシャ第2の都市として栄えていて、聖書にも出てきます。カッサンドロスに先見の明があって交通の要となる場所をちょうど選んだのかそれともたまたまなのか、ナンバー1にならなくても地味に残っているところがカッサンドロスの生き方とよく似ていると思いました。世界史の教科書にも出て来るアレキサンダーの肖像画として有名なペルシャとの戦いを描いたモザイク画、あの絵はボンベイで発見されたものですが、元になった絵はカッサンドロスが注文して画家に描かせ自分の王宮に飾っていたものだそうです。自分が彫像を見ただけでめまいがして倒れるほど怖れたアレキサンダーの絵をわざわざ描かせて飾るなんてすごい自虐趣味(笑)、でもカッサンドロスにしてみれば自分は家臣の子であって王家の血筋ではないので、妻の名前の都市を作ったり、英雄アレキサンダーの絵を飾ったりすることで、いかに王家を尊敬し、そのよき後継者になろうとしているのかをアピールしたかったのでしょう。カッサンドロスはやがて自分の保護下にあったロクサネとアレキサンダーの子で12歳ぐらいの少年だったアレクサンドロス4世を密かに殺します。それ以前にポリュペルコンと取引してアレキサンダーとバルシネの子ヘラクレスを殺させているし、オリュンピアスは処刑したいたので、これでアレキサンダーの血筋を完全に根絶やしにしたことになります。エジプトのプトレマイオスと同盟を結び、邪魔な王子は殺してカッサンドロスの王朝は安泰のように見えますが、思いのほか早く途絶えてしまいました。カッサンドロスとテッサロニケの間には3人の息子がいました。長男はフィリッポス、これはまあフィリッポス2世にちなんだ無難な名前だと思います。ところが次男はアンティパトロス、父と同じ名前です。この時代名前のバリエーションが少なくて同じ名前があちらこちらに出てきますが、それでも最後に自分を後継者に選ばなかった憎い父親と同じ名前を息子につけなくてもいいでしょうに(笑)さらにテッサロニケは実の母ではないけど早くに母を亡くしてオリュンピアスに育てられていました。育ての母を処刑したカッサンドロスと結婚しなければならないというだけでもテッサロニケの心中は複雑だったでしょう。アンティパトロスといえば母オリュンピアスの宿敵、その悪口やら呪いの言葉を彼女は耳にタコができるほど聞いて成長したはずです。後継者に指名してくれなかった憎い父、母の宿敵と両親どちらもよいイメージのない名前をつけられてしまった次男アンティパトロスが気の毒です。そして三男の名前がアレクサンドロス、彫像を見ただけで倒れ、さらに同じ名前の12歳の少年まで殺している因縁がある名前、カッサンドロスはどうしてつけるの!その名前を呼ぶたびに震えがくるのを密かに喜ぶ自虐趣味なのか(笑)もう少しあたりさわりのない名前をつければとつくづく思います。テッサロニケにしてみればアレクサンドロスは英雄だった兄と同じ名前、そのためかどうかはわからないけど、彼女はこの三男を一番かわいがっていたようです。カッサンドロスが50代で病死し、長男フィリッポスが後を継ぎます。ところがこの長男は王になって4カ月ほどで突然病死してしまい、次にまだ10代の次男アンティパトロスが王となり母テッサロニケが摂政となります。けれども王になったアンティパトロス、母は自分より弟をかわいがって王にしたいと思っていると悩み、ついには実の母を殺してしまいます。そして次男と三男は激しく争い、結果どちらも死んで混乱の時代が続きアレキサンダーの部下の1人だったアンティゴノスの孫がマケドニアを統一します(アンティゴノス朝マケドニア)カッサンドロス朝はあっけなく滅んでしまい、歴史の教科書にその名前は載っていません。アンティパトロスが素直にカッサンドロスを後継者にしていたなら彼の王朝はもっと長く続いたかもしれない、それとも逆に父に否定されたからこその反動で熾烈な後継者争いを生き延び王になることができたのか、孫の代まで続く複雑な親子関係が興味深いです。王妃オリュンピアス価格:693円(税込、送料別)
2011年06月24日
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父の日で思い浮かんだ3人目はロドリーゴ・ボルジア、チェーザレ・ボルジアの父で教皇アレクサンドル6世です。ロドリーゴ・ボルジアは聖職者だったので妻を持つことは認められていませんが、子供はたくさんいます。ただ子供はみんな庶子の扱いになってしまいます。ただ父ロドリーゴと息子チェーザレは権力をめぐって争うのではなく、利害関係が一致していて2人で協力して勢力を伸ばしていったようです(漫画「カンタレラ」では教皇になるために息子を魔物に売り渡して2人の関係は最悪だったけど)チェーザレは父の期待を背負って英才教育を受け、父が教皇になったことで枢機卿にまで出世します。そして起きた弟ホアンの暗殺事件、チェーザレが犯人というはっきりした証拠はないのですが、父である教皇はなぜか途中で犯人の捜索を打ち切っています。チェーザレは枢機卿の地位を捨てて教皇軍の隊長となり、教皇領を広げていきます。こうして勢いのあったチェーザレは父が病に伏した時同じ病にかかり、そこから急に運に見放されて捕虜になったりし、最後は32歳の若さで戦死します。アレキサンダーが父が暗殺されたことでマケドニア王に即位し急激に領土を広げていったのとは正反対、この親子は正式に認められないためかロドリーゴはチェーザレの将来について細かく気を配っているし、成人してからも互いに協力して、だからこそ父の死で急に運に見放され落ちています。父の死で運を掴む者があるかと思えばまったく逆に没落する者もいる歴史は皮肉です。【送料無料】チェーザレ(6)価格:780円(税込、送料別)
2011年06月21日
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昨日の父の日に思い浮かんだ人物の1人ですが、この人の人生も強烈です。私は映画から先に見ています。指輪物語でゴンドールの執政デネソールが初めて登場するのは「2つの塔」のファラミア回想シーンです。このシーン、通常の劇場版には入ってなくスペシャル版だけに出て来る、こんな重要なシーンをどうして入れないの!と私は怒りましたがとにかく「2つの塔」のDVDはカットされたシーンばかり繰り返して見ました。ファラミアがフロド達からボロミアの死を聞き、兄の死を知った時の場面と戦いに勝って2人で乾杯している場面が出てくる、仲のよい兄弟の間に苦虫をかみつぶしたような顔で割り込んでくるのが父デネソールです(笑)父はファラミアの失敗をなじり、この親子がうまくいってないことは一目でわかる、そして父はボロミアに指輪の話をして彼を旅立たせます。潤んだ瞳で兄ボロミアを見送るファラミアが切ない、とここから指輪物語の世界にのめり込みました。スペシャル版には俳優さんのインタビューもいろいろ入っていて、デネソールを演じた人が、彼は妻を深く愛していたので、成長するにつれ死んだ妻に似てくる息子を見るのが辛くて遠ざけた、なんてことを言っていました。そして「王の帰還」溺愛していた長男ボロミアの死の知らせにショックを受けたデネソールは、大変な戦いをくぐり抜け命からがら帰ってきたファラミアに辛く当り、危険な戦いにもう一度送りだしてしまいます。勝ち目がないとわかっていながらファラミアは父の言葉を受け入れ「もし私が戻って来たならばおほめの言葉を・・・」と言い残して馬に乗って出て行きます。見送る人は花を投げデネソールのそばにいたピピンが歌を歌うも途中でこらえきれずに泣き出してしまう、部隊は全滅しファラミアだけが意識を失って馬に引きずられるようにして戻ってきます。この部分、原作では叔父に助けられ抱きかかえられて戻ってきます。映画でも馬に引きずられるのではなく、誰かに抱きかかえられて戻って欲しかったです。一緒に出陣したのはおそらくイシリアンで生活を共にした仲間であり、彼らはファラミアだけでも生きて帰したいと願ったと思うのです。ただ1人残されたファラミアが死にかけて戻ってきたことで執政デネソールの精神の糸は完全に切れてしまいます。彼はもうゴンドールを守ることも戦うこともあきらめ、息子と一緒に死のうとします。まだ生きているファラミアと焼身自殺を図る、このシーンは映画、原作ともすごくショックでトラウマになりました。父の狂気で焼き殺されそうになったファラミアを原作ではピピンとベレゴンド、映画ではピピンと魔法使いガンダルフが救っていますが、この部分だけはどうしても自分で納得できなくて別の結末を考えました。デネソールは衛兵に命じて薪を集めさせ、動くことができないファラミアの体を抱きかかえてその上に寝かせ、油を注いだ。せめてあまり苦しまぬように死なせてやりたいとの思いやりであった。彼は目を開けて父の顔を見、静かにうなずいた。すべてを受け入れるつもりであった。「お前は小さなころからわしに逆らってばかりいた。魔法使いと親しく話し、王の帰還を信じ、小人から指輪を奪う事もしなかった。わしの命令など受け入れたことはなかったのに、なぜ今だけうなずいた」「・・・・・」「お前を守ると誓ったイシリアンの者はみな死んだのか?お前が助けた小人は恩を返さないのか?王の末裔だという男、魔法使いローハンの騎士、みなすぐそばに来ているのになぜ助けに来ない。ボロミアだってお前のことは大切に思っていた。それなのになぜ助けに来ない」「私が・・・・兄上の代わりを務めます・・・・」デネソールはもう一度息子を抱きかかえ、薪の山から離れた。「お前にボロミアの代わりが務まるわけがない。ゴンドールはわしと一緒に滅びる。お前は魔法使いや王の末裔の男、小人やローハンの騎士を信じて生きればよい。その者達が戦いに勝てばの話だが・・・」彼は燃え上がる炎に父の体が包まれていくのを見た。怖ろしい呻き声が聞こえるが体を動かすことはできない。騒ぎを聞きつけた者達が必死で彼の手足を押さえていた。その中には知り合ったばかりの小人、ホビットもいた。なんて感じで最後は理性を取り戻し、息子は助けて自分だけが滅びて行くという死に方をしてほしかったです。映画のあの場面はあんまりだなあと・・・まあそこにこだわっていろいろな感想を読んだからこそ自分もブログを始めたのですけど・・・指輪物語の執政家3人は自分の人生を変えたと言っていいくらい影響を受けました。 【送料無料】 DVD/洋画/ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 スペシャル・エクステンデッド・エ...価格:8,952円(税込、送料込)
2011年06月20日
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今日6月19日は第3日曜日、父の日です。私が父と言う言葉で真っ先に浮かぶ人物は1、フィリッポス2世(アレキサンダーの父)2、デネソール(指輪物語のボロミアとファラミアの父)3、ロドリーゴ・ボルジア(チェーザレ・ボルジアの父)といずれも強烈な個性の人間です(笑)私自身の父は平凡なサラリーマンで今は孫の成長を楽しみにしている普通のお爺さんなのですが・・・・ちょうどアレキサンダーに関する英語の本でクライマックスになるフィリッポス2世の暗殺場面を読んでいるので、この事件について少し変えます。世界史を大きく変えたマケドニア王フィリッポス2世の暗殺事件は彼の娘でアレキサンダーの妹になるクレオパトラの結婚式の時に起きました。クレオパトラの結婚相手は母の実の弟(彼女にとっては叔父になる)エペイロスの王アレクサンドロスでした。自分の娘と妻の弟を結婚させたフィリッポス2世、関係が悪化していた妻の機嫌をとろうとしたのか、それとも弟の方と絆を作って妻は追い出そうとしていたのか、いろいろ思惑はあったと思います。娘クレオパトラとエペイロス王の結婚式ですが、その日の主役は完全にフィリッポス2世でした。映画でもありましたがオリュンポス12神の大きな像とフィリッポス2世に似せた13番目の神の像を乗せた山車が派手なパレードを行います。観客もマケドニアだけでなくギリシャ中から集まっている、数々の戦いに勝ってギリシャをまとめ次はいよいよペルシャとの戦い東方遠征とフィリッポス2世の最盛期、絶好調で自分は神にも近いと思っている時にいきなり暗殺されるのですから皮肉です。暗殺の実行犯は衛兵隊長パウサニアス、彼は小姓としてフィリッポス2世に仕え、王のお気に入りでもありました。でも新しく来た小姓が寵愛を受けているのを嫉妬して罵り、その小姓は戦場で王の前に立って自殺同然に死んでしまいます。死んだ小姓の友人(フィリッポス2世の7番目の妻エウリディケの後見人、映画でアレキサンダーを侮辱して怒らせたアッタロス)が仕返しにパウサニアスをだまして酔わせ、野蛮な男達に襲わせるということをします。そのことをパウサニアスはフィリッポス2世に訴えるも王はアッタロスは罰せず、ただ彼を出世させて衛兵隊長にしただけ、パウサニアスの怒りの矛先はアッタロスよりも王に向いてついに暗殺、というわけです。この事件、パウサニアスの方に動機はあるのですが、なぜ凌辱された時すぐにではなく7,8年もたってから、なぜ大勢の観客がいる結婚式の真っ最中にと疑問は残り、当時から裏で糸を引く者がいたのではないかといろいろ噂されたようです。実行犯のパウサニアスはすぐ殺されてしまったので真相は藪の中、個人の恨みなのかそれとも彼を煽り、暗殺の手助けをする者がいたのかわからないままです。アレキサンダーはフィリッポス2世の死で20歳で王位につき、その後東方遠征に出て世界の歴史を大きく変えています。この暗殺事件がなければ彼は母オリュンピアスが心配したように危険な戦場に行かされて若くして戦死したかもしれない、父の死で運命が大きく変わっています。逆にチェーザレは教皇である父の死で運命に見放されてしまう、強烈な個性の父は息子の人生を大きく変えるようです。 コリン・ファレル/アレキサンダー(通常版)価格:3,465円(税込、送料別)
2011年06月19日
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ヘロドトスの歴史、文庫本では中の最初にある巻4の部分を読み終わりました。正直言ってこのあたりは1番挫折しやすい部分だろうと(笑)巻3でマゴス僧を倒して王位についたペルシャの王ダレイオスがスキュティア人と戦うのがこの巻のテーマなのでしょうけど、あいかわらずスキュティア人の生活習慣や他の民族についての話が長々と続きます。この時代の歴史、民族に詳しくてどの地域、どこの川のそばにこんな民族が住んでいて、その生活はという知識がある程度あればきっと興味深く読めるのでしょうけど、そうでないと眠くなるばかりです。おまけにけっこう残酷な描写も出てきて、映画や漫画のように目で見ての衝撃はなく淡々とした文章なのでトラウマになることはないのですが、その状況を想像すると怖いです。さまざまな民族の生活や住んでいる場所がごちゃっと詰め込まれているので読みにくいのですが、ヒストリエの主人公エウメネスやアレキサンダーなどはやっぱりこうした本を丁寧に読み、ペルシャの歴史や周辺の民族についても知識があったと思います。近い時代、そしてこれから戦おうとしている相手のことを知ろうと思えば退屈なんて感じなかったと思いますが、そういった切実感がない遠い時代の人間が読むとやっぱり眠くなります。ペルシャを統一して行政や税の仕組みを完成させたダレイオスですが、その性格や人間性は掴みにくいです。一緒にマゴス僧を倒した他の6人の貴族との共同統治にもなりそうな状況ですばやく王位についてしまい、前の王と直接血のつながりはなくても王族の娘と結婚して王権を主張する、頭がいいのは確かでしょうが英雄というイメージは持ちにくいです。まあ作者がギリシア側のヘロドトスなので敵国の王様をあんまりよくは書かなく、どちらかと言えばスキャンダルな話の方を強調したいのでしょうけど(笑)カンビュセスや息子で次の王になるクセルクセスがなんだこれはというエピソードでいっぱいの中、ヘロドトスに話題を提供するようなヘマをしなかった、そういう意味ではすごく賢い人だったのかなとも思いました。【送料無料】歴史(中)価格:1,260円(税込、送料別)
2011年06月17日
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「女王ファナ」をDVDで見ました。狂女王ファナの物語はよく知っていましたが、この映画を見るのは初めてです。ファナはやっぱり美しくて迫力がありました。お城や衣装、騎士達の様子もこの時代はこうだったのかと思ってうっとりしました。石でできた城は美しいだけでなく見るからに頑丈で複雑な作りになっている、この当時城は王様や領主が住むだけでなく戦いの場所でもあったのだなと納得しました。最初にファナが嫁ぐために家族と別れるシーンがあって一番下の妹カテリーナと抱き合うのですが、彼女もやがてはヘンリー8世と結婚して不幸になるのだなと思うと切なくなりました。世界史でイザベラ女王は存在感抜群ですが、彼女の娘はほとんど不幸な結婚をしている、マリーアントワネットもそうだけど母が偉大な女王であるほど娘は政略結婚に使われ不幸になるのかなと思ってしまいました。貫録抜群の女王イザベルに比べて父でアラゴンの王でもあるフェルディナントは最初ファナが嫁ぐシーンでは全然登場しません(いたかもしれないけど目だっていない)それが後にイザベラ女王が死んで娘ファナを狂人にして権力を握ろうとする時にはがぜん張り切り、婿のフェリペと結託して陰謀をめぐらす、存在感ない王様だと思ったら突然野心を剥きだしにしてイヤなヤツです(笑)またフェリペがどうも私の抱いていたイメージと違う、肖像画などからスラリとした美形を想像していたのですが目が大きく髭も濃く体もがっちりしていていかにも女好きと言う感じで油ぎっている、白馬の王子様というより海賊の親分みたいなのです(笑)ファナの父であるフェルディナントと夫のフェリペ、2人とも野心ギラギラの肉食系で本当に骨付き肉かじりながら密談している(笑)どうも私の好みの男ではないです。でもファナは夫フェリペがどうしようもない女たらしで女官から娼婦にまで手を出しているのにそうであればあるほど嫉妬に狂いおかしくなっていくなんでこんな男をと思いつつ哀れでした。でもこの2人には6人の子がいて(長男カールと次男フェルディナントは神聖ローマ帝国の皇帝となり他の女の子もヨーロッパ各国の王室に嫁いでいく)子供達は歴史の表舞台で活躍しているのに父は女たらしで早死にし、母は狂女王と呼ばれて人生の大半を幽閉されて過ごす、皮肉な話です。ファナの生涯は不幸だけどだからこそ人を惹きつけるのか、絵の題材にもなっています。フェリペが不誠実でイヤな男だったのに比べ、幼馴染のアルバロはすごくいい男で私の好みでした。名前のイメージではフェリペと聞くとスラリとした美形、アルバロは黒髪でがっちりしたタイプを想像してしまうのですがこの映画では逆にアルバロの方が金髪でほっそりしていました。彼はファナに密かな恋心を抱くもかなわぬ思いと諦めている、そんなアルバロを利用して夫を嫉妬させるために手をつないだりする場面はなんてひどいと思いました。女王と密会しているのがバレたらアルバロは命だって危ないのにファナはそんなこと全然気にしてなくてフェリペが嫉妬したと喜んでいるのです。そこまでひどい仕打ちをされながらそれでもファナを思い、このままでは女王の位を奪われ幽閉されるからスペイン国民のためにも毅然とした態度でみんなの前に出て欲しいと言いに来るアルバロは立派でした。この映画で私のツボに一番はまったのはこの人物です。自分勝手でなんでこんな男に振り回されてと思ったフェリペですが、最後の死の場面は哀れでした。苦痛と恐怖の中ファナに最後の許しを乞う、こういう場面を見てしまうとやっぱりかわいそうだなと。でもこういう死に方をしたから逆にファナに未練を残し彼女を不幸にしているようにも見えました。こういう情念の激しさはスペイン人の血なのかそれとも気候風土がそういう気質を作ってしまうのか、湿潤温暖な国で生まれ育った私達には理解しがたいところもあるけどやっぱり心魅かれます。◆現品限り◆【中古】【洋画DVD】女王ファナ※吹替なし/ピラール・ロペス・デ・アジャラLe419〔...価格:4,800円(税込、送料別)
2011年06月13日
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数日前、パソコンを立ち上げようとしたら真っ黒な画面になり白い文字で英文がずらっと出てきて先に進まないというトラブルがありました。サポートセンターに電話して、あらかじめデーターを保存し前の状態に戻すというやり方で無事なおすことができました。その時インターネットのお気に入りなどはうまく保存できないかもしれないとサポートセンターの人に言われたのですが、お気に入りは履歴からまた登録すればいいやと軽く考えていました。そして実際元の状態に戻した後自分のプログを履歴からお気に入りに登録し、そこからリンクをたどって管理者ページに行って更新できたので、これでよし、と安心したのです。ところがいろいろ使っているうちにお気に入り以外でもデーターが消えていたり保存場所が変わっていてショックでした。メールのアドレス帳やワードで作ったデーターなどが一覧で出てこないでどこかに入っているのでしょうけど保存した名前を入れないとさがせない、そして何よりショックだったのが、ホームページが設定が変わってしまってまったく更新できなくなってしまったことです。メールのアドレスは保存したメールからコピーすればいいのですが、ホームページが使えなくなったのが悲しい、昨日の夜いろいろ試したのですが下手なことして全部消えてしまったら大変なのでそのままにしておきました。そして今日も午後から仕事なので、ホームページの問題はまた明日以降時間のある時にしようと思います。今日の仕事はお局様と一緒のシフトで、正直私はこの人が苦手で憂鬱です。他の人、特に店長と一緒だと力仕事は全部やってもらえるし、細かいこと言われないので気が楽なんですけど(だから店長派と睨まれる)そうじゃなくてもホームページのトラブルが解決していなく落ち込んでいる今日、仕事中ものすごく暗くなりそうです(笑)
2011年06月12日
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朝7時、1番忙しい時間に大学生の長男が「パソコンがおかしい、なんとかしてくれ!」と叫び声をあげました。我が家には今パソコンは1台しかなく、それまでは私がほぼ毎日、夫と子供2人はたまに使うくらいだったのですが、大学生になると宿題、レポートの提出、授業の資料はネットから印刷、さらにサークルで使うものまで全部パソコンを使っているので使わない日の方が少ないです。その大事なパソコンがうまく起動しないというので大騒ぎになりました。とにかく画面を見たら真っ黒で白い英語の文字がズラーっと出てくる、そこから全然進まないので電源を切ったり入れたりしても同じ画面になってしまうのです。長男は宿題ができないと怒りだす、起きたばかりの次男は俺の朝食を出してくれとうるさい、私は治らなかったらどうしよう、新しく買い変えたらいくらかかるんだろう?それに中のデーターは・・・とパニック状態です。とりあえず次男に朝食を食べさせ、しまってあったパソコンの取扱書を読んでみましたが、同じようなケースが書いてありません。やがて次男は学校へ行き、やれやれと思ったら今朝作ったお弁当がしっかりテーブルの上に置いてありました。そういう日に限ってさっさと行ってしまったのか姿が見えない、あわてて自転車で中学に向かっても途中で追いつかずに学校についてしまいました。受付で「お弁当を忘れたので持ってきました」と言うと小さな紙を渡され、届け物の種類がいろいろ書いてあってお弁当が真っ先にありました。みんなよく忘れるようです(笑)家に帰り「宿題ができない、どうしてくれる!」と騒ぐ長男をとりあえずなだめて早く学校へ行くように説得し(大学にパソコンルームはあるけど混んでいるらしい、でも家のが使えないのでそこで宿題を仕上げてもらうしかない)1人になって落ち着いてからサービスセンターに電話しました。なかなか電話が繋がらずイライラすること数十分、やっと通じて後は電話の指示に従ってセーフティーモードで起動し、どこが悪いかをチェックし、データーの保存を行い、前の状態に戻すリカバリということをしてやっと普通に動くようになりました。全部の作業が終わって時計を見ると11時過ぎ、電話も時間のかかる作業の時には1回切るようにと指示されたのでそうして1時間以上かかりました。そしてデーターによってはうまく保存できず消えてしまったものもありましたが、出張サポートや買い替えが必要かもと真っ青になっていたので、とにかく動くようになってほっとしました。でも長男も毎日のように使うし、万が一のトラブルに備えてもう1台買った方がいいかもしれないと思いました。
2011年06月09日
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突然ですがスペイン語の勉強を始めようと決心しました。ダイエットや難しい本の読破などやろうと思いつつ長続きしないことは、プログに途中経過を書くと成功しやすいので、今回もそのやり方でやってみようと思います。できれば週1回でも教室に通いたいのですが仕事の時間が不規則なので難しい、テキスト本を買って独学で勉強することにしました。大学の第2外国語はフランス語だったのですが(取ったというだけでできるわけではない)スペイン語には前から興味があって機会があれば習いたいと思っていました。映画「バッド・エデュケーション」「パンズ・ラヴィリンス」小説「風の影」にはまり、ゴヤやベラスケスの絵、ガウディの建築にもすごく興味があるのでいつかスペインに行ってみたいと思っていました。さらに最近では漫画「チェーザレ」にはまってアンジェロも6巻からスペイン語を始めています。やってみようと思う動機がたくさんあって、ちょうど習っていたフラメンコ教室で(習っているけど人に自慢できるほどは踊れません)短い歌に合わせて踊ってみようということになったので、それならいっそう歌の声やリズムに自信ないけど、ちょっとでもスペイン語を勉強して言葉の意味や文法的なことがわかったら楽しいだろうなと思い、始める決心をしました。ネットで調べて手頃な値段のCD付き教材を購入しました。パッと見てスペイン語の特徴はnの上にふにゃっと曲がった線の入る字がありニャと発音することと、?のマークが文の前後につくことでしょうか?さかさまの形でまずクエスチョンマークが入ってこれは疑問形だと注意を促し、最後にもう一度念を押す、スペイン人は疑問形にこだわりがあるようです。そして・ホワンは歌が上手です。・ミゲルが私に会いに来ました。なんていう例文があって、すぐチェーザレの登場人物が浮かびシレンツォ様は歌もうまいだろうなあとかキャー、ミゲルが会いに来てくれる!テキストに出てくる名前だけでもかなり楽しめます(笑)最近はヘロドトスの歴史を読み始めたり、そしてスペイン語の勉強を始めたりと私生活は充実しているのですが、仕事関係は最悪、お局様と店長の争いが激化して私はどうも店長派とお局様から睨まれているようで結構風あたりが強いです。シフトもできるだけ少人数で店をまわしていくという本社の方針で、後から入った私など他の人が出たがらない土、日、祝日、そして夕方から夜の時間帯ばかり、腹が立つけどなかなか他の仕事も見つからないのでとりあえず続けています。昼間あいている時間がけっこうあるのでいろいろやっているわけです。「おかげさまで仕事以外にもいろいろなことができ、とても充実した時を過ごすことができました」次の仕事が決まったらイヤミでも言ってやめたいです。【送料無料】スペイン語の入門〔2002年〕改価格:2,415円(税込、送料別)
2011年06月06日
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「ブラック・スワン」を映画館で見てきました。この映画はバレエを題材にしているということと、監督が落ち込んで憂鬱になる映画第1位となった「レクイエム・フォー・ドリーム」と同じ人(すみません名前は覚えていません)ということで興味があるけどでも他の人のプログを見ると結構イタくて怖そう、どうしようかと悩みながらも思い切って見に行きました。「レクイエム~」はヘファイスティオン役のジャレッド・レトが出演しているということで最近DVDを見たのですけど、それぞれの理由で何気なく手を出した麻薬によって破滅していく母と息子の話、幻覚の部分などがかなり怖かったです。そしてこの「ブラック・スワン」もやっぱりこの監督、幻覚場面はピカイチ、噂通り怖くてイタい、映画館で何度も叫びそうになりました。私はバレエの知識はほとんど漫画で仕入れて実際に自分がやったり舞台を見に行くということはほとんどなかったのですが、この映画トラウマになるのでバレエをやっていたり舞台をよく見ているという人は逆に見ない方がいいかもしれません。なんかもう白鳥の湖に対するイメージが大きく変わってしまって、有名なあのメロディを聞くだけで鳥肌が立ちそうになる、強烈な印象を残す映画でした。ナタリー・ポートマン演じる主人公のニナは、白鳥を演じるには完璧にできる優等生タイプ、でもバレエ団で主役に抜擢され妖艶な黒鳥も踊らなければならないプレッシャーやライバルの出現、いやらしい振付師の指導や溺愛する母などに追い詰められ、次第に精神を病んでいきます。母1人子1人であなたが生まれて自分の夢を諦めたと言いきる母は主役に選ばれたお祝いに大きなケーキを買ったのにニナが食欲がないと言ったらそれを捨てようとしたり、自傷行為で背中をかきむしるニナが寝ている時に靴下を手にかぶせたりとその干渉ぶりがすごいです。後からバレエ団に入ったリリーも振付師や王子に色目を使ったり、ニナを連れだしてお酒を飲ませたりとこれまた徹底しています。主人公のニナは振付師トマスに妖艶な黒鳥を踊れるようにといやらしいことされ、前のプリマだったベスが壊れていく姿を見て、さらにリリーに役を奪われそうになる、母の干渉は強いとこれではおかしくなってあたり前だなあと感じました。映画を見て、母の干渉やライバルリリーも怖かったのですが、私が一番嫌悪感を感じたのは振付師で監督(?)のトマスでした。バレエはやっぱり関心を持ったり実際にやるのは女性の方が多いためか映画館の観客も圧倒的に女性が多く、練習シーンを見ても10対1ぐらいの割合で男のダンサーは少ない、主な役は振付師と王子役だけでした。普段私は結構俳優の方に注目して出番が少なくてもこの人かっこいい!とそんなことばかり考えて見ているのですが、この映画は振付師トマスと王子役デヴィッド、どちらも生理的にいやだな、と思ってしまったのです。特にトマスなどは出るたびに虫唾が走り吐き気がしてくる、ライバルのリリーなどは魅力的でチャーミングにも見え過激なシーンでもそれほどいやではなかったのになぜこの人をそんなに嫌うのか、こういうタイプの男性に対して何かトラウマがあるのかもしれません。「白鳥の湖」の解釈もハッピーエンドではなくなっていました。最後オデットが王子と悪魔の両方を見て崖から飛び降り死んでしまうという終わり方をしているのですが、この時彼女にとっては裏切って別の女性を選んで絶望の淵に追い込んだ王子は悪魔と同じだなと思いました。王子との結婚はおとぎ話ではロマンチックだけど、歴史の中では夫に裏切られ続けて狂っていく女王ファナや出産が原因で若くして死ぬ王女マルガリータ、不自由な宮廷生活を逃れようと放浪する皇妃エリザベートなど不幸になる例の方が多いような気がします。その一方で王子はやがて王となりうまくやっていく(フェリペ美公は若死にしてしまうけど)きっとトマスもベスが壊れ、ニナが精神を病んでも自分はまた別のプリマを育ててバレエ団でうまくやっていくんだろうなあと、こうした部分がすごく嫌悪感になったのかもしれません。最後、ニナが黒鳥を踊る場面はいろいろな意味で鳥肌が立ちました。人間は精神的にも視覚的にもこんな感じで悪魔になっていくのかと。白鳥と黒鳥、天使と悪魔、愛と憎しみ、狂気と芸術はみんな1人の人間の中にあってどちらが強くでるかの違いだけのような気がしました。誰にでもというわけにはいきませんが、強い印象の映画をと言う方にはお勧めの映画です。 送料無料!!【CD】ブラック・スワン オリジナル・サウンドトラック/サントラ サントラ【smtb-TD...価格:2,520円(税込、送料込)
2011年06月03日
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ヘロドトスの歴史、巻3まで読み終わりました。文庫本ではちょうどここまでが上巻1冊分です。巻2で長々とエジプトについて書いてあったので、ようやくカンビュセスのエジプト遠征の話になるのかなと期待して読み始めたのですが、どうもストーリーが思ったような展開になりません。キュロスの子カンビュセスがエジプト遠征に向かった理由はエジプト王アマシスへの恨みからです。あるエジプト人が王アマシスに恨みを抱いてカンビュセスをそそのかし娘を差し出せとせまったけどアマシスは前王の娘を送ってそれがバレて、しかも実際にエジプト遠征に向かった時にはもうアマシスは死んでいて息子のプサンメニトスが王になっていました。アマシスの傭兵パネスという男がエジプトを裏切ってペルシャ軍を手引きし、エジプト軍はパネスの子供を殺してその生き血をすすって士気を高めて(キャー、怖い!)戦いに出るもあっさり負けてしまいます。いえ、実際はよく戦ったのかもしれないのですけど戦いの場面のページが少ないのでどうしてもあっさし負けたように感じてしまうのです。プサンメニトスは負けて自分の娘が奴隷にされ息子が処刑されるというのに顔色を変えない、それなのに友人が落ちぶれて乞食となっているのを見て泣き崩れます。それを見てカンビュセスはなぜかと聞き同情してプサンメニトスの息子の処刑はやめるように言いますが、先に殺されていました。それでもまあここまではそれなりに同情心も持つ王様だと思ったカンビュセス、その後の記述ではアマシスの遺体を掘り起こして鞭で打ったり、弟のスメルディスに王位が奪われる夢を見て血のつながった実の弟を部下のプレクサスペスに命じて殺させたり、実の妹を妻にして彼女が兄弟殺しをとがめたのに腹を立てて殺したり、さらにはエジプトで神とあがめられている牛アピスを殺すという恐ろしいことを次々行います。狂気の王カンビュセスがエジプト遠征に行っている間に留守を任されたマゴス僧が自分の弟がスメルディスによく似ていることを利用して王位を奪ってしまいます。そのことを遠征先で知ったカンビュセス、夢に見たのはこのことだったのか、それなのに自分は弟を疑って殺してしまったと大いに悲しみ、一刻も早くマゴス僧のいるスーサにもどろうとして馬に飛び乗ったところ刀の鞘のかぶせが落ちて剥きだしになった刀が太ももに突き刺さり、その傷がもとでとうとう死んでしまいました。その場所はシリアのアクバタナでした。カンビュセスはアクバタナで死ぬと神託を受けていてそれを自分の本拠地であるメディアのアクバタナだと信じていたのですが、シリアでそれもこんな方法でと思うくらいあっけなく死んでしまいました。スーサとアクバタナの地名はアレキサンダーで集団結婚式(スーサ)、ヘファイスティオンの死んだ場所(エクバタナ)として記憶に残っていたので、この2つだけは地図を見て場所を確認しました。カンビュセスが死んでマゴス僧の兄弟がペルシャの実権を握っていたのですが、それをよく思わない貴族7人が集まって作戦をたて、この2人を殺してしまいます。その少し前、危険を感じた2人はプレクサスペスを味方につけようとしますが、彼は城壁に上って演説し、今王位についているのはキュロスの子スメルディスではなくマゴス僧だとばらして飛び降りて死んでしまいます。偽って王位についていたマゴス僧の兄弟が殺された後、ペルシャ人は怒って手当たり次第他のマゴス僧も殺したようです。1つの恨みで全く関係ない同じ部族、同じ宗教の者を次々と殺していく、恐ろしいことです。マゴス僧、ペルシャの古い宗教を司っている僧侶のようですが、少し調べてみたらキリストの誕生を祝った東方の賢人がマゴス僧だった、ラテン語でマグス(魔術師)になった、というようなことが書いてあるサイトもあって興味を持ちました。マゴス僧を殺した7人の貴族がどういう政治形態がいいかを話しあい独裁性がいいと主張したダレイオスが策略を使って馬の競技に勝ち王位につきました。彼はアケメネス家の流れですが王位継承権はないカンビュセスに子供がなかったのでキュロスの娘2人とスメルディスの娘を妻にしています。前の王の血縁関係者を妻にして王位の正統性を主張する、アレキサンダーがダレイオス2世の娘スタテイラと結婚しカッサンドロスがフィリッポス2世の娘でアレキサンダーの異母妹テッサロニケと結婚したのと同じだなと思いました。このダレイオス1世がペルシャの行政や税制の仕組みも整えるのですが、どの地区からはどれくらい税金をとったという記述が長々と続いていて、その部分はざっと目を通しただけできちんとは読みませんでした(笑)【送料無料】歴史(上)価格:1,680円(税込、送料別)
2011年06月02日
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中学生になった次男、いよいよ本格的な反抗期に突入したようです。性格が激しく行動も大胆な長男は生まれた時からずっと反抗期(笑)保育園では数えきれないほど喧嘩をし、小さな弟にも乱暴、病院に連れて行けば痛かったと怒って噛みつき、補助輪付きの自転車を猛スピードで乗り回しと落ち着くことがまったくない子でした。そんな激しい長男を育てた後に生まれた6歳違いの次男、頑固だけど性格はおっとりしているし、激しさとは無縁の子でした。小学校高学年になってもそばに来て甘える、下の子はやっぱりそうなのかなあと思っていました。けれども中学生になったら途端に反抗期突入、朝起こせばうるさいと怒鳴り、時間割は、宿題は?と聞けば「うるさい、お前はだまってろ!」かわいい顔に似合わない言葉が次々飛び出す、長男の時は保育園での印象が強烈だったため中学の反抗期もまあこんなものでしょと冷静でしたが、今までママ、ママとついて来た子だけにショックは大きいです。まあこうやって子供は成長するのでしょう。ただ、うるさい黙ってろと言ってもやはりまだ子供自分でできないこと(ネクタイなど)は教えろと言う、ただ今までは自分が手をそえて教えてあげればよかったのが、体に触れるな、わかりやすく教えろと文句が多い、気難しいお殿様の相手をしているようです。ただこの時期は何か言うたびに「うるせえ!」と言われるのでいやになるけど、それでもやっぱり関わり続けなければいけないと思います。同級生の子の中にはちょっと気分が悪いとか弟が風邪ひいたから面倒見なければいけないとか理由をつけてしょっちゅう休んでいるこもいる、どうしてもという時は別にして、こんなに簡単に学校休んでいいのかしらと思ってしまいました。うるさく言ってきちんと学校に行かせるのは大変でエネルギーが必要だけど、やっぱりきちんと決まった時間に家を出て学校に行くことは大切だと思いました。仕事関係では相変わらず店長とお局様の仲が悪くこの2人がきちんと連絡をとっていないために問題があった時に、責任者ではないのにたまたまその場にいた自分が怒られるなんてこともしばしば・・・頭にはくるけど下手に口出しすればとばっちりがくるだけだと諦めて、与えられた仕事だけこなしてその他の人間関係については仕事と割り切って深く考えないようにしています。
2011年06月01日
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