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みなさん、こんにちは。なんだか、いきなり秋がきましたね。秋というか、初秋がなくいきなり秋が深まったと言いますか、、、気温の変化に体調を崩さないようにしたいものですね。うちの田んぼにも、稔りの秋がやってまいりました。風にたなびく黄金色。美しい光景でしょ?ちょっと遅いと思われるかもしれませんが、田植えが1ヶ月遅かったので、刈るのは今がちょうど良いと、近隣の農家の方にも言われました。ところが雨の日ばかりで、なかなか作業が進みません。干して脱穀しないといけないので、食べられるのはまだ先かなーさて、先日表参道でふと入った日本茶カフェ「茶茶の間」。ここの日本茶ソムリエの方とお話して、すごく感銘を受けたので、ご紹介します。日本茶ソムリエ和多田さん↑店内には、彼が実際畑に出向いて、農法から、味から香りからすべてにおいて納得でき、感動したお茶のみがずらりと並んでいます。このように、彼が自らお茶をいれ、さまざまなテイストでお茶を楽しませて、まるで日本茶のインターテイメントを見ているような、優雅な時間が楽しめます。お茶のメニューには、和多田さんが名づけたお茶の名前と、それぞれの紹介文が載っているんですが、それを読んでいると「この人詩人だなー!しかもお茶の1つ1つに本当に感動して選んでいるな」ということが伝わってきます。例えば「桃源郷」というすごい名前のお茶にはこんなことが書いてあります。これほど香りが良く甘みが強いものを飲んだことがありません。一口、広がり続ける芳醇な香り二口、体に染み渡る至極な甘み三口、世界が恍惚として見える至福の時間それはすっごいな!と思ったのですが、これは今度のお楽しみとして、私は無農薬無肥料の「きよらか」というお茶にしました。素直で、本当にきよらかな味です。気に入ったので、購入して家でも飲んでいます。ここのお茶はほとんどが無農薬ですが、最低限の農薬を使っているものでも、有機肥料を使っているものでも、和多田さんは舌や鼻で作物の状態を感じることが出来るらしく、硝酸性窒素や残留農薬が多く存在するものは、ここにはないそうです。和多田さんは幼い頃よりアトピーで苦しみ、いったんは治りましたが成人してから、またひどいアトピーに苦しむようになったそうです。そして、砂糖を断ち、乳製品を断つなど、食生活を大幅に見直すと共に日本茶の持つ魅力にもとりつかれ、日本茶に癒され、リラックス効果によってアトピーを完治させたそうです。食べ物によってアトピーがひどくなったり、楽になったりするという毎日の経験から、和多田さんは舌が敏感になり、体内で発ガン物質に変化する硝酸性窒素の多いものなどは、口に含むとすぐ分かるようになったそうです。ただし、茶茶の間の食事のメニューは、意外と肉が多いので、ちょっと私にはあまり食べる物がなく、スイーツも白砂糖は使ってないけど、和三盆や黒砂糖で作られていますので、鬼としては食べませんでした。が、とにかくお茶はおいしいし、安心出来ると思います。ここのお茶は通販でも買えるようです。茶茶の間ショップ農薬の話が出たついでに、最近ショックな映像を久々に見たのでリンクしておきます。確か15年くらい前に「ポストハーベスト農薬」というビデオを夫が持って帰ってきて、一緒に見たのですが、あのシリーズから抜粋したものらしいです。輸入農産物の果物が、日本へ出荷される前にトラックの中や工場で箱詰めされる前にシャワーのように殺虫剤や殺菌剤や、防カビ剤を何回も何回もかけられている現実がそこには写っています。これが大問題になり、1992年から、残留農薬基準の設定が行われるようになり、現状は昔よりはマシになっているらしいですが、この基準自体が結構甘いのと、甘い上に現在でもまだ、違反農薬などがちょいちょい検出されているという現実があるようです。まずは、この画像をご覧下さい。ここにはレモン、オレンジ、リンゴ、チェリー、バナナ、パイナップル、ポテト、小麦、アスパラガスの画像があります。1つ1つが短いので、良かったら全部、全部が無理でもレモンとオレンジと小麦くらい見といてもいいかもしれません。まずは見て下さい、どうぞ。http://tabemono.info/report/movie.html見ました?うげ~って感じでしょ?私これ15年くらい前に似たようなの見て、輸入果物に対する食欲が一挙に失せたのですが、今回久々に見て、また嫌になっちゃいました。バナナに吹きかけられているのはベノミルという発がん性のある農薬。実際工場で作業する人にも皮膚障害や呼吸困難が出ているとか。オレンジに吹きかけられているのは、OPPなどの殺菌剤。皮には実の数百倍も検出されるそうです。ジュースとかって、皮ごと絞るんじゃなかったっけ?レモンも99%は輸入。ベトナム戦争でも使われた枯葉剤の一種2.4-Dがシャワー。さて、しかし現在では残留農薬基準があるわけだから、その現実を調べないとね。農林水産省にさっそくお電話。しかし輸入農産物の残留農薬基準値に関しては厚生労働省に聞いてくれと言われました。そこで厚生労働省医薬食品局食品安全部に電話して、いろいろまわされたあげく、残留農薬等ポジティブリストについて、いろいろ伺うことが出来ました。このリストは輸入農産物に限らず、国内の農産物すべての基準だそうです。輸入農産物に関しては、国内に入ってきてからモニタリング検査というのをやっているみたいで、例えばリンゴが100箱輸入されてきたら、そのうちの5箱をアトランダムに取って、さらにその中のリンゴをアトランダムにとって粉砕して1kgくらいにして、それに対して、残留農薬が基準値を上回ってないかを見るんだそうです。これを見て思ったのは現在基準値があるものも、加工品に関しては、例えばオレンジジュースなんか1種類の農薬しか調べられていませんから、それ以外の農薬はわかんないじゃないかということ。そして、その他の基準値も、意外と高いものがあるなーという印象です。例えば画像で問題とされていたリンゴに使われてる農薬のチアベンダゾールなんて3ppmもOKとされているし、米ぬかのところにあるカルバリルという農薬なんか170ppmもOKです。この基準値はどうやって決めているかと聞いてみたら、「平均的な食生活をしている人を基準にして算出している」ということです。すなわち、無農薬でない米ぬかのパウダーサプリやオレンジシュースなんかを、毎日習慣的に飲んでいる人のことなんかは、まるで考えていない基準だということです。厚生労働省の方もそのことは認めました。「何かを偏って食べている人のことは、考えていない基準ですから、人によってはたくさんの農薬が体に入ることになりますね。そのことは考慮していません」と、はっきり言われました。そして、加工品のところの品目がやけに少ないので、その他のものはどうなのか聞いてみると、驚きの答えでした。まだ基準値がないんだそうです。冷凍ぎょうざ事件以降、もっと加工品の残留農薬にも基準値を設け、検査をするべきだという声が高まり、今やっといろんな調査して、検査体制にするための基準値を決めている段階だそうです。ふへー、そうなんだ。もちろん、長期保存が余儀なくされる輸入農産物の場合、例えば発がん性の高いアフラトキシンなどの、恐ろしいカビが生えたら大ごとですから、防カビ剤に関してはある程度仕方ない場合もあるかも。ただアフラトキシンが生えやすいのは、熱帯の国から輸入されてきたトウモロコシや小麦や米、ピーナッツなどであり、果物にはまず生えませんし、日本の国内では生えにくいカビです。まぁ国産の食べ物を選んでおけば、こういうリスクはかなり避けられます。ともかく、外出先で子供に飲み物をねだられた時、砂糖入っていない100%のジュースなら、まだよしとしてきましたが、ほとんどが輸入の果物と考えると、皮ごと使われがちな加工品のジュースっつーのはやっぱり怖いなーと考えこんでしまった鬼でした。国産のものに関しては、収穫後のポストハーベスト農薬は禁止されていますが、収穫前に大量に農薬を使われることもしばしばです。そう考えると、やっぱり国産で、しかもオーガニックだよなー、、、、うちの冷蔵庫に、子供用によく買いだめしてあるのがこれです。果物は国産ではないですが、オーガニックです。これは普通のスーパーにもあるから手に入りやすいです。珍しく無香料だし。ただ、リンゴなんかは無農薬が超難しい果樹ですから、有機JASが許可している農薬は使われていそうですけどね。そう簡単に完全無農薬があるなら、奇跡の林檎とか呼ばれないですから。国産で無農薬で無肥料の自然栽培のジュースなんかも出ています。こういうのは、案外有機JAS認証のものなんかより、農薬も肥料も本当にゼロというものが多いです。自然栽培のジュースたちこういう市販ジュースはすべて加熱殺菌されて酵素は失われていますので、本当は手作りがいいですが、お子さんたちがよく飲むってな場合は、冷蔵庫にこういうのを入れてると安心ですね。ポストハーベスト農薬にご用心。そして残留農薬基準値は、案外あてにならないことを覚えておきましょう!!↓楽しく読んでいただけましたら、1クリック応援して下さると嬉しいです!人気ブログランキングに1票投票する
2010年09月28日
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みなさん、こんにちは。本日東京は9月下旬とは思えないほど暑いです。いや~おかしいですよね、ほんとこの気候。そんな中、私は昨日から東京ビッグサイトで展示会です。「ビオファオーガニックエキスポ」にコスメ部門で出展しているからです。平日だし、どうかな~?と思っていたら、かなりの方が見えて、飛ぶような勢いでブランドのカタログがなくなっていきます。「玉ねぎの日焼け止め」というポスターが目立つのか、私が開発した酸化チタン酸化亜鉛フリーで玉ねぎの外皮とラズベリーの抗酸化力で紫外線カットした世界初の日焼け止めに、質問が集中していました。昨日今日来るのは業界の方が多くコスメに詳しい方ばかりなので、これがどれほど大変だったかを理解してくれる人が多くて、とても嬉しかったです。製造工場の方も来てくれて、しみじみと「これでSPFが5が出たことも驚きましたが、PA+が出るとは、我々も予想だにしませんでした」と言われました。SPFを出すためには酸化亜鉛だけでも入れたほうがいいんじゃないかと、製造工場の方には当初さんざん言われ、PAの検査をしても多分ないからやめたほうがいいのじゃないかと、SPFの検査機関の方にも言われたんですよね。しかし、長年の経験があるみなさんにも、この結果は予想外だったそうです。植物の持つ抗酸化力のすごさが証明されたので、私は本当に涙が出るほど嬉しかった♪他のブースにも面白そうなものチラホラで、もっとまわりたいのですが、忙しくてほとんど行けていません。明日は全ブース販売OKだそうなので、いろいろ買い物したいと思っています。今日帰り際に、ちらっとですがいくつか気になるお店があったので、少しピックアップします。まずは、これ↑なんだと思います?なんと、アガベのアイスだそうです!しかも100%植物性で、乳製品も卵もトランス脂肪も入っていません。そして嬉しいことに原料は、ほぼオーガニック!!ミハネアイスという名前なんです。牛乳の代わりに有機玄米から作られた玄米ミルクを使用。砂糖の代わりにブルーアガベのシロップを使用し、油は遺伝子組み換えでないオーサワジャパンの菜種油だそうです。現在のところ、この6種類があるみたいです。試食させていただきましたが、どれも最高においしい!特にパインたっぷりのピニャコラーダというのがおいしかったです。原材料有機ココナッツミルク、玄米ミルク、パイナップル(果肉・果汁)、有機ブルーアガベシロップ、タピオカ、レモン果汁、菜種油、アガベイヌリン、バニラビーンズね?夢みたいでしょ?うちのスタッフにビーガンの子がいるんですが、100%植物性のアイスだと言うと、目を輝かせて、「他はなんとかなるんですが、アイスだけは困ってて!」とすぐにブースに駆けつけたようです。わたしはビーガンではありませんが、アンチエイジング長寿研究の末、理由あって乳製品を摂らないし、糖化問題のゆえに砂糖も摂らないので、砂糖不使用でしかも玄米ミルク使用のGI値があきらかに低そうな、このアイスは鬼の私にとっても嬉しい限りです。このアガベイヌリンというのは、私も以前より気になっているアガベに含まれる天然の食物繊維なんです。ヨーロッパや北米では古くから食され糖尿病予防に貢献しているそうです。カルシウム吸収効果や、整腸作用、有害物質を吸着排泄する作用まであるみたいで、うちのアガベスイーツにも追加しようかと以前から考えていた成分。このミハネアイスにはこのアガベイヌリンも入ってるそうで、ますます嬉しいアイスですよね。販売開始は今月末らしいので、HPをチェックしてみて下さいね!ミハネアイスしかし、世間は狭いな~と思ったのは、このアイスを開発した社長は、以前私がよく行っていた青山のオーガニックレストラン「45dav」のホール主任さんだった方。そして、このブースを紹介してくれたのは、「ブログで紹介して下さって」とわざわざお礼にブースに立ち寄って下さった、あのいわし油のサプリの「AOZA」の社長さん。このミハネアイスの社長さんとAOZAの社長さんは、高校の時同じ学校の野球部だったんですって!いやー驚きです。あとオーガニックコットンのコーナーに立ち寄りますと、「ハート」というあまり聞きなれないメーカーさんが、かなり安い価格でオーガニックコットン製品を展開していたのに驚きました。「安いよ安いよ」的なノリだったので、なんちゃってオーガニックかな?と思ったんですが、ほとんどの製品で完成品に対してフランスのオーガニック認証「エコサート」を取得しているというから二度びっくり。ちゃんとマークが入っています。オーガニックコットンというだけでなく、製品にいっさいの薬品を使用していないので、化学物質過敏症の方に良いなと思いました。定価も安いのですが、エキスポ特別セールという事で、度肝を抜くほど安い価格でタオルとスカーフが売っていましたので、思わずたくさん買ってしまいました。大きめのフェイスタオル、3枚入りがなんと500円。コットンスカーフも500円でした。バスタオルもあったそうですが、一瞬にして売り切れたそうです。明日も販売しているそうなので、欲しい方は早めにでかけてみて下さい。今検索したら楽天にもありました。定価は2枚組みで1890円なんですね。それでも安いけど。オーガニック認証は、確かに消費者にとって分かりやすい目安の一つです。私もコスメを作る時、顔の見えない原料を使う時は、出来るだけ認証原料を使います。しかし、製品自体の認証については、やや懐疑的です。今回のエキスポで海外のオーガニック認証を取得しましたというコスメブランドが多かったので、成分をチェックしてみたのですが、相変わらず植物由来の合成界面活性剤を使っているものが圧倒的に多いです。それはまぁ仕方ないとしても、細胞毒性を懸念するソルビン酸Kとか安息香酸Naとかも保存料として許可されちゃっているので入っているところもあります。エコサートはそうだって分かってはいましたが、USDAオーガニックを取得しているというあるベビーケアものを見たら、そこにもソルビン酸Kの文字が、、、そして植物由来の合界は入っているんですね。USDAオーガニックはエコサートと違って食品の認証しかありませんから、食品の認証をコスメに無理やり当てはめるという認証なんで、もっと単純な成分しか許可されないのかと思っていました。認証を取りませんか?というお誘いも今回何件か受けたのですが、こういう現状を見ると、やっぱり考えてしまいますね。認証って何のことだか知りもしない人々ばかりのイランのカシャーン地方のローズ畑で、昔から当然のように無農薬でバラを作り続けているみなさんが作った、珍しい緑色をした至高の香りのローズの精油、知人の無肥料無農薬の畑に自生する沖縄の月桃、社員全員でクワを持って、懸命に無農薬で栽培してきた自社ハーブ。それらすべてが、認証を取ろうとすると、「畑自体に有機認証を取ってない」という理由で使えなくなってしまいます。USDAオーガニックを取ろうとしたら、クレイすら使えなくなります。海外の方にお手数をかけるわけなので、審査料金もすごく高額です。それはすべて、商品の価格に跳ね返ってきてしまいます。なんでそんな思いまでして、他国の認証が必要なのか、、、?それより、日本にちゃんとしたコスメのオーガニック認証が早く出来て欲しいです。第三者機関に認めてもらえることには、もちろん憧れはありますが、私は当面自分で決めた厳しい基準に誇りを持って作り続けたいとあらためて思いました。さて、もうひとつエキスポで気になるものが。コスメキッチンやナチュラルハウスにも売ってるから知っている方もいると思いますが、「ピュアシナジー」です。コスメキッチン代官山に、ちょっと霊感の強そうな面白い方がいるんですが、その彼女がある日「すごいエネルギーのサプリがある!」と絶賛してたのがこれでした。その時も少しいただいて、元気にイベントがこなせたのを記憶してましたが、ごく普通の粉末カプセルの植物サプリとばかり思っていました。しかし今回、あらためてエキスポで試飲させてもらい、詳細を聞くと、なるほど!だからか!とちょっとこのエネルギーの理由が分かった気がしました。このピュアシナジーに使われている52種類の植物はすべてホールフード(丸ごとの状態)で使われ、しかも52種類全部オーガニックか野生。その上45度以下で作られているので酵素を損ねてないんですね!これはすごそうだなと、鬼の勘がピピピピと働きました。ただ、粉物はとにかく酸化が早いのが常識。実際買ってみて酸化還元電位計で、どのくらい酸化が防げているか、まずは測り、そしてOKなら長期間摂取してみて、またあらためて感想を書きたいと思います。嗚呼、もうこんな時間、やばい(汗)明日はエキスポ最終日。1000円で当日券もありますので、よかったら東京ビッグサイトに遊びにきて下さい!↓楽しく読んでいただけましたら、1クリック応援して下さると嬉しいです!人気ブログランキングに1票投票する
2010年09月22日
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みなさん、こんにちは。やっと秋が少しやってきた?ってな感じですね。田んぼのほうも、そろそろ稲刈りです。まわりの方々は、すでに大部分稲刈りが終わってまして、うちはみんなより1ヶ月田植えが遅いから油断してましたが、この夏の暑さで遅れを縮め、もう来週か再来週あたり、稲刈りしても大丈夫そうな感じに稔りを深めています。↑これは2週間くらい前の状態です。ああ、楽しみだなー、、、早く食べたいなぁ、、この猛暑に、あんなに苦労して草取りしてきたので、感慨深いです。初めて草取りした時、足の筋肉痛がひどすぎて、1週間階段をはって登っていたことを思い出します。田んぼのぬかるみの中では、普通の長靴では足が抜けなくなってしまう人が続出なくらいの粘りなので、ただ歩いているだけで、普段からはあり得ないほど筋肉を使うようです。その上、普段のおでかけには、常にMBTをはいているので、私の足や尻は去年に比べてずいぶんと引き締まったように思います。さて、14日私のコスメブランドの初の直営店(期間限定)が新宿マルイ カレン3階にめでたくオープンしました。看板や棚は一から手作り、展示机もアンティーク風ですが、実は無印良品のデスクを自分たちでアンティーク加工したという、手作り感満載の、かわいい店に仕上がりました。私も、オープンした日は治療の合間をぬって時々店頭に立っていました。遠くから来てくださった方、朝一で来て下さった方もいて、感激でした。いやー、ともかく急に決まったことなので、準備が本当に大変だったので、今はやっと一息ついています。と思ったら来週もまたまた「ビオファ オーガニックエキスポ」があるじゃないですか!21日~23日、東京ビッグサイトでやっています。BioFach(ビオファ)とは、ドイツ語で「オーガニック専門」という意味で、ドイツをはじめアメリカ、ブラジル、上海、インドなどで開催される歴史ある、そして世界最大級のオーガニック関連製品の展示会です。私のブランドは、この中でも「ウェルネス・パーラー」というオーガニックの厳しい世界基準がクリアされていないと出展できない部門で、初出展が許可されました。嬉しいです♪一般の方が入場できるのは23日だけですが、こちらも全日私はブースにいますので、良かったら遊びに来て下さいませ。衣食住の幅広いオーガニックの祭典で、アウトレット市などもあるので、私も出展者ながら楽しみにしてるんです。17日までにオンライン登録すると入場無料になります。ビオファ オーガニックエキスポ最近、酵素に関連する取材や、オーガニックに関連する取材をよく受けるようになりました。酵素生活に入った4年前は「酵素」といっても「?」って感じな反応が多かったですが、最近は美容健康雑誌だけでなくファッション誌でも酵素が特集されたりしています。(最近受けたマイロハスの取材のWEB記事はこちら)オーガニックコスメに関しても、私が使い出した16年前は、売っている店すらほとんどなかったですが、今やVOCEでも特集記事があったり、時代が少し変わってきたのかなと思います。昨日丸井にいた時、通りがかりの方の反応にも、その変化を肌で感じました。先進国を中心にアトピーやアレルギー、敏感肌になる方は増え続けています。化学物質過敏症といった症状の方も増えています。大気汚染、ダイオキシン、ホルムアルデヒド、残留農薬、添加物、薬物、清潔になりすぎた環境、そして密閉性の高い乾燥した部屋など、その背景には先進国にありがちな不自然なものの蓄積があるのは間違いありません。そこから完全に脱却することは難しいとしても、少しでも私たちの中の自然治癒力を取り戻したいという願いが、今のこの流れにあるのかもしれないですね。さて、最近私が気にいっているものは、ちゃんと発酵した砂糖不使用のキムチです。キムチは韓国の伝統的な発酵食品。植物性の乳酸菌をはじめ、酵素の宝庫です。唐辛子のカプサイシンやカプサンチンといった抗酸化物質も豊富。韓国というとキムチのほかに焼肉のイメージがあると思いますが、実際の韓国人はキムチをはじめ、野菜料理を本当によく食べるそうです。韓国の女性の肌の美しさは、やはり発酵食品による腸の美しさと、カプサイシンによる発汗や血流を良くする作用が大きいのかなと思っています。ただ、日本のスーパーで売っているキムチは、韓国で食べられている本当のキムチとは似て非なるものみたいです。日本人は、甘い味が本当に好きなようで、本物のキムチは日本人の口に合わないとかで、日本で売っているキムチの大半には砂糖が入っていて、発酵を遅くするためにたくさんの塩分や添加物が使われています。韓国ではキムチに砂糖とか、まずありえないそうで、私が今気にいっている町田のキムチ屋さんでも、砂糖ではなく、たくさんの富士リンゴを使います。塩を入れすぎると発酵が進まなくなるので、塩は控えめにするそうです。ここでは日本人好みにあまり熟成させず、すぐに出荷しているので、届いたキムチを冷蔵庫に入れず、そのまま常温で1日~2日置いておくといいみたいです。そうすると発酵が進んできます。発酵が進みすぎると酸っぱくなりすぎるので、頃合で冷蔵庫に入れます。もう、ほんとにおいしくて、砂糖たっぷりの日本のキムチはとてもじゃないけど食べたくなくなります。ただし、キムチも食べ過ぎると、体に良くありません。塩分の過剰摂取は胃がんの原因になりますし、唐辛子は適量ならカプサイシンが胃粘膜を保護しますが、大量だと粘膜損傷を起こしやすいのです。韓国で胃がんや食道がんが多いのは、唐辛子と塩分の過剰摂取が原因と言われていますので、くれぐれもキムチはたくさん食べ過ぎず、また毎日食べず、時々がいいと思います。ところで発酵食品といえば、かつお節も日本が誇る発酵食品だって知っていますか?かつお節には「かつおけずり節」と「かつお節けずり節」の2種類がありますが、かつおを煮詰めて煙でいぶしただけのものを「かつおけずり節」、そこにかつお節菌を付けて発酵させたものを「かつお節けずり節」と言います。発酵食品と言えるのは、実はこの「かつお節けずり節」だけなのです。さて、かつお節菌とはかつおを発酵させるためのカビの一種なのですが、これは本来ムロと呼ばれるカビ付け室に生息している天然かつお節菌の力で発酵させていましたが、現代ではお手軽な培養によって作り出された純粋培養カビを買ってきて塗るというのが主流になっているんです。天然かつお節菌で自然に発酵させている会社なんて、本当に今じゃほとんどないみたい。このあたりはお酒や味噌や納豆作りと同じ状況ですね。純粋培養菌は、その用途だけのために培養された菌だから独特の風味がなく、画一的な味になります。しかも雑菌に弱いから、周辺は殺菌殺菌の嵐です。天然酵母パンとイーストのパンの風味の違いを考えれば、味の差はなんとなく分かりますよね。そんな希少な天然かつお節菌で発酵しているかつお節削り節を、こないだナチュラルハーモニーに、コスメのイベントで行った時に教えてもらいました。この2社だそうです。まるてん隆海屋商店(ここは電話すれば枯節を通販してくれます)私もまるてんさんのを買ってみましたが、今までのかつお節はなんだったんだ?というほど風味がすごいです。削るのはもちろん、オカカ号7号!削ってあるのも売っていましたが、出来たら自分で使う前に削るのが、酸化もなく一番良いです。隆海屋のかつお節を通販してた店製造工程で脂肪を抜き、更に発酵過程で脂肪を分解するので、かつお節には3%以下くらいしか脂肪が含まれていませんので、脂肪に溶けやすいダイオキシンやメチル水銀もかなり少なくなっているのではないかと思ってます。タンパク質も分解して天然のアミノ酸に変えるので、うまみも大きいです。旨みのもとになるイノシン酸は、細胞内でDNAをつなぐ物質の原料となるので、全身の細胞が活性化します。しかも乾燥することで77%がたんぱく質となり、必須アミノ酸9種類やカルシウム、鉄、カリウム、ビタミンB1、B2、D、ナイアシンなど豊富な栄養素が含まれています。特に長寿食を調べていた時におっ!と思ったのですが、日本で最もかつお節が食べられているのは長寿県の沖縄。沖縄では鰹節でしっかりダシをとるので、塩分が少なくてすむそうですね。味噌汁や煮物のダシに最高ですが、枯節の場合は、酵素を考えるとこのままおひたしにかけたりするのが良いなぁと思っています。酵素生活とゆるフィッシュベジタリアン生活をするようになって、一番違うなと思うのは、やっぱり毎日出る黄金の色です。変な話、昔の私は便とは黒いものだとずっと思っていましたが、善玉菌の多い便はそうじゃないんだということは、本当に目からウロコでした。発酵食品は酵素の宝庫!出来たら発酵菌も天然菌がいいですね。↓楽しく読んでいただけましたら、1クリック応援して下さると嬉しいです!人気ブログランキングに1票投票する
2010年09月15日
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みなさん、こんにちは。残暑が厳しいですが、いかがおすごしでしょうか?来週の火曜14日に、新宿マルイ(カレン)の3階に、あまり広くはないんですが、私のオーガニックコスメの初の直営ショップがOPENすることになりまして、今はその準備にバタバタと追われています。期間限定なので、ずっとじゃないですが、多分来年の2月くらいまではやる予定です。丸井さんからお声をかけて頂いた時は、マルイカレンと言えばヤング館のイメージも強く、周辺にオーガニックのお店もないのでちょっと迷ったのですが、マルイカレンの店長さんがとってもコスメを気にいって下さり、ぜひに!ということだったので、ここまで惚れこんで下さっているのだから、もうこれはやるしかない!と決意しました。直営ショップなので、コスメ以外にもアガベスイーツとかサプリとか、今まで実店舗ではやってなかった物も全部扱うことにしました。看板から、棚から、私らしく全部自社で手作りです。我が家も今、木材だらけになっています。ふへー、かなり大変です(汗)さて、一体どんなお店に仕上がるのか?前日にならないと設置出来ないので、やっている私たちもドキドキです。このお店では私が記事を書いた新聞を発行したり、アンテナショップとしていろいろなことを発信していきたいと思っています。紀伊国屋書店の横の、一番新宿駅に近いところの丸井です。新宿にいらした時には、ぜひお店に遊びに来て下さいね!さてさて、そんな忙しい中でも、母の湯治につきあって1泊してきました。行ったのは伊豆の古奈温泉「弘法の湯」古奈本店。もうここに来るのは今年2度目です。何度か書いていますように、うちの母は生まれつき胃弱です。若い頃から胃で苦しんできましたが、慢性の萎縮性胃炎で慢性便秘。私のアンチエイジング食研究やカイロの施術、T先生の食事指導や断食で、腸のほうはすごく良くなり、消臭スプレーが手放せなかったほどの便が、ほとんど臭わない便となり、体重も8kgくらい落ちて、脂肪肝や高血圧も薬なしで治りました。ただ慢性胃炎だけは、なかなか全快とはいかず、季節の変わり目やら、ちょっとしたことで調子を崩していたのです。去年からのはちょっとひどくて、もう1年近く胃が優れず、食養生以外にも鍼や、足湯、体操、イトウテルミーという温熱灸療法、紫外線療法、漢方薬、オルゴール療法まで、もう思いつく限りなんでもやっていたのですが、全然ダメでした。そんな時、T先生にすすめられたのが、この弘法の湯でした。そして初めて私と母がここを訪れたのが今年の7月。母は2泊しただけですが、なんとそれ以降すっかり胃の調子が良くなってしまったのです!もちろん生まれつきの胃弱なので今も量は食べられませんが、その頃は食べたあと胃が重く、そして夜中の鈍痛に苦しむという症状が1年近く続いていたのですが、それがまったく消えたのです。今回も、母は自律神経からくる喉の異物感とか違和感の症状があったのですが、1回岩盤浴しただけで治ってしまいました。この温泉はどうしてこんなにすごいのか、、、今日はその秘密を書きたいと思います。この温泉宿は現在の支配人のお父様、内宮さんが作りました。内宮さんは8年前に大腸がんになり、手術をしましたが3年後には肝臓とリンパ節に転移しているのが分かり、このままだと半年の命と宣告を受け、手術と抗がん剤治療をすすめられました。しかし、手術しても1年生きられるというくらいで完治は難しいと言われ、西洋医学で完治しないのなら仕方ないと治療を拒否した内宮さんは、自分が経営しているこの弘法の湯にある玉川温泉の「北投石」を敷いた岩盤浴に徹底的に入るようになったそうです。これまでは経営者なので、岩盤浴にほとんど入ったことがなかったそう。この弘法の湯には50kgも北投石が設置されているそうです。この時点ですごく体が軽くなったことを実感した内宮さんは、息子さんと一緒にオーストリアに行きました。そして「バードガスタイン」の石を、なんと30tも買い付けてきたのです。そもそも北投石やバードガスタインの石とは何でしょう。この石からはとても微弱な放射線が出ているのです。放射線と聞くと怖いイメージですが、何もことさら新しい健康法でなく、ラドン温泉として知られている日本のいくつかの温泉場でも、みな微弱な放射線が出ています。北投石やバードガスタインの石はその中でも微弱放射線を出している量が多いのです。こうした温泉場にある石から出ている微弱放射線。日本では玉川温泉、鳥取県の三朝温泉、山梨県の増富温泉がありますが、中でも玉川温泉が有名で、昔から多くの奇跡が実際起こっていますが、こういう効果に対して近年アメリカのトーマス・ラッキー教授が、放射線は多量だと人体に有害だが、微量の放射線量だと健康に役立つという研究論文を発表したのがきっかけで、各国で盛んに研究されるようになっています。微量な放射線は、DNAに少しの傷をつけることでかえって、自然治癒力を高め、発育の促進、繁殖力の増進、寿命の延長などの効果があると言われています。微量の放射線は、まるでホルモンのように人体に有益に作用するという意味で「ホルミシス効果」と呼ばれるようになりました。北投石は、日本では大正11年に天然記念物に指定されて採掘が禁止されているので非常に希少性が高く、微量な天然ラジウム放射線を出している石です。また、オーストリアのザツブルグの南の山麓にあるバードガスタインの山には金鉱があって、第二次世界大戦中まで金の採掘が行われていた坑道があります。ここで働いていた坑夫たちはみな健康になったということで噂になり、調べるとここの石からも微量な放射線が出ていることが判明。現在では世界屈指のラドン温泉として有名になり、病気を持つ方や若返りを求める人が年間10万人も訪れ、7割の人が完治か、改善して帰っていくそうです。さて、このバードガスタインの石と北投石は弘法の湯のあらゆるところに存在します。中でも岩盤浴。この御影石の下には、たくさんの北投石のかけらがちりばめられ、なんと、この仕切りに使われているついたてこそが、バードガスタインの石だそうです!↓こんな贅沢な岩盤浴施設見たことないですよ!他にもミストサウナというのがあるのですが、このミストは温泉を1度北投石を入れたタンクに漬け込んで、そのミストが出てくるのです。その他、温泉のお風呂でも、お湯が出てくる手前のところに、北投石が大量に使われています。さて、この岩盤浴に1日3回、1回1時間以上入った弘法の湯の内宮さん。岩盤だけでなく菜食と玄米の食養生もして、体重は20kg減。もちろんすぐ完治したわけではありませんが、5年かかって、一昨年ついに医者から「ガンは完全に消えています、完治です」と言われたそうです。現在75歳、息子さんに社長は譲ったようですが、元気でピンピンしているそうです。内宮さんは大腸がんの肝臓転移というかなり難しい状況だったからこんなに時間がかかりましたが、そこまでじゃない方なら、宿泊客でもっと短期間に治った症例もたくさんあるようです。内宮さんは自分の治癒に心から感謝し、病気に苦しむ方により役立つ施設にしたいと、素泊まり4850円と安い宿泊費にし、連泊してゆっくり湯治してもらえるようにしています。この温泉宿に惚れこんでいる鶴見先生のアドバイスで、なんと宿の中に「イキイキ酵素くん」を使ったジュースコーナーまであるのです↓料金は380円と480円。3種類のジュースから選べます。野菜と果物がたっぷりで、その気になれば、ここでジュース断食して養生できます。ただ、ここは湯治の場なので、食事は正直全然おいしくないです。食事をしたい方は、弘法の湯 長岡店のほうに行ったほうがいいですよ。ただあちらは素泊まりはないようです。私も時々はここに母と来ようと約束してます。ここに来ると、本当に体が蘇るのを感じます。ホルミシス岩盤の効果は本当にすごい!食養生とプラスすると、まさに最高!!↓楽しく読んでいただけましたら、1クリック応援して下さると嬉しいです!人気ブログランキングに1票投票する
2010年09月08日
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みなさま、こんにちは。やっと9月に入りましたが、本当に本当に暑い毎日が続きますね。私は相変わらず、大忙しの毎日を送っています。週4日~5日は治療院をやって、治療院が休みの日はオーガニックコスメの開発のほうの仕事をして、週一で農作業をしています。田んぼは、もうすっかり立派な稲穂がついています。これは2週間前の稲の様子です↓実はとっても虫が苦手な私、、、しかし、この頃ではだいぶ慣れ、少々のことでは平気になってきました。特にカエルなんて、私たちが田んぼに入ると逃げちゃいますから、全然問題ありません。問題は、、、クモです!!みなさん、田んぼには意外とクモが多いと知っていましたか?虫を捕まえようと、稲にたくさん巣を作っているんですよ。ところが稲の根元にある水草を取るためには、稲と稲の間に顔をつっこまなくてはなりません。もう、分かりますよね?そう、クモが頭にはって来るんですよ~!!(涙)クモはそんなに嫌いではない私ですが、さすがに頭にはってこられるのは無理です。そのたびに「ぎゃー~!!」と雄叫びをあげています。多分カエルもびっくりしていますよ、私の声で、、、最近では小さな木の棒を片手に持ち、クモをよけてから顔をつっこむという技を身につけました。無農薬の農家の女性のみなさまは、みんなどうしてらっしゃるんでしょう?クモも平気になってくるのかなぁ?しかし、こんなに伸びてから田に入るのは、根も傷めるし、みんなここまで伸びたらもう田には入らないんでしょうね。稲の背が高くて、だんだんと稲穂も垂れてくるし、とても田に入っていけませんので、少々ある水草はこの際あきらめ、あとは稲のパワーを信じて待つばかりです。しかし、この夏は農作業していると本当に半端ない汗をかきました。蚊に刺されないためと日焼け対策に長袖だからよけいです。普段の生活であんまりクーラーを使わないし、代謝も悪くない方だと思いますが、それでも日常生活ではここまでの汗はかきません。そのせいか汗腺が発達してきたようで、治療室にこもってばかりの時代より、かなり健康的な汗をかける人間へと生まれ変わってきたようです。「汗」は体温調節のためにも、お肌のバリアを作るためにも必要な大切なものです。お肌のバリアの一部も担い、天然のクリームである「皮脂膜」は、皮脂と汗で出来ています。この油分である皮脂と水分である汗を乳化して、肌の上で天然のクリームにしているのが、皮脂に含まれる「リン脂質」です。ちなみに、数種のリン脂質が混ざり合うと「レシチン」になります。私がコスメの乳化剤に「大豆レシチン」を好むのは、元々が皮脂にも存在し、細胞膜にも存在する成分だからなんですよね。これ以上自然な界面活性剤はないですよ。この皮脂膜や体温調節のためにかく汗を出す汗腺を「エクリン腺」と言います。エクリン腺は唇以外の体のほとんどの部分の真皮に存在しています。少なくて200万個、多くて500万個あるそうです。この数すべてのエクリン腺が活動しているわけじゃなく、通常は半数程度が汗を出しているみたい。元々持っているエクリン腺の数と、活動している数によって汗をかきやすい、かきにくいという個人差や、活動している場所によって、汗をかきやすい場所の個人差が出てきます。エクリン腺から出る汗は99%~99.5%が水。残りが塩化ナトリウム、尿素、乳酸、アンモニア、アミノ酸などで、成分的には尿や血漿の成分と似ています。血液温度が0.5度、皮膚温度が5度上がると発汗して、その汗が蒸発する時に熱を体から奪って体を冷やすというのが、体温を調節するメカニズム。近頃の夏は、猛暑の上多湿のため汗が蒸発しにくく、温度調節がうまくいかずに、熱中症で倒れる方が増えていますよね。倒れる方に高齢者や若者が多いのは、高齢者は汗腺が老化して反応がにぶくなっているためで、若者は生まれた時から空調が完備しすぎで、汗腺が退化している人が増えているからとこないだテレビで放送されていました。ちなみに汗腺の老化の場合はなかなか難しいですが、汗腺の退化は結構治りやすいそうで、2週間ほど、ちゃんと水分補給しながら約20分フットバスや手浴などをして汗をかくようにすると、復活するそうですよ。さて、そんなありがた~い汗ですが、汗の分泌が増える夏には、あまりありがたくないことも出てきます。そう、夏はとにかく皮膚トラブルが起きやすく、皮膚科の患者数は夏が1年のうち1番多いんだそうです。紫外線とかいろいろな理由がありますが、1番の理由は「汗」でしょう。汗のpHは通常は弱酸性。健康な肌には「表皮ブドウ球菌」という善玉菌が適度に存在し、この菌が汗を食べて天然の保湿因子を作り、肌を潤わせ、肌表面を弱酸性に保っています。ところが、汗は多くかきすぎるとpHがだんだんと上がって、アルカリ性のほうに傾いてきてしまいます。こうなるとアルカリの環境を好む「黄色ブドウ球菌」が繁殖しはじめます。黄色ブドウ球菌は炎症の原因や食中毒の原因菌として有名で、元々人の皮膚にも存在していますが、これが増えてくると、かゆみの原因になったり、「とびひ」などの炎症が起きやすくなります。この菌が増えるとアトピーの症状も悪化してきます。また、皮膚表面に汗を大量にかいてそのままにしておくと、角質が水分を吸収してふやけて、毛穴や汗孔が狭くなり、毛穴の場合はニキビが出来やすくなり、汗孔の場合は汗の出口をなくして汗管にたまって小さな水ぶくれを作るのですが、そこに炎症が起きるのが「あせも」です。あせも自体の原因菌は、本来善玉であると言われる表皮ブドウ球菌が増えすぎて暴れ出すからだそうですが、この時皮膚のpHはやはりアルカリ方向だそうです。また、あせもがかゆくて掻いたりすると、そこに黄色ブドウ球菌が繁殖して「とびひ」になったりする場合もあります。汗をかいた時、皮膚トラブルを防ぐには、以下のことがまずは一番大切です。●入れる状況ならシャワーを浴びとくなんといってもこれが一番です。●着替える汗をかいた服は細菌が繁殖しやすいので、可能なら着替えてしまいましょう。●ぬらしたタオルで汗をふきとるシャワーが入れないなら、次はこれです。汗がいつもでも肌に残っていると、何かと問題が起きるので、とにかく優しくふきましょう。乾いたタオルしかないなら、それでもいいですが、摩擦が刺激となってトラブルを招く場合もありますので、優しく拭きましょう。●吸水性の良い素材の服を着る木綿など吸水性がよく放湿性の高いものがオススメ。吸湿性のない合成繊維は避けたほうが無難。皮膚は弱酸性にしとくほうが、何かとトラブルが起きにくいというのは確かです。ただ、皮膚の表面に石鹸などのアルカリ性のものがついても、皮膚にはアルカリ中和能という力があるので、15分くらいのうちに元のpHに戻すことが出来ます。だから、弱酸性でお肌に優しいとか言って売っているのは、ちょっとサギだなぁと思ってしまいます。ただクリームの乳化剤に石鹸のみを高濃度に使ったタイプのものは、汗で石鹸が溶けてアルカリが遊離して刺激で肌が荒れたりすることもあるようです。あと、石鹸で顔を洗うときに洗い残したりすると、やはり肌荒れの原因となるようです。でも、だったらアルカリの石鹸より中性の合成洗剤がいいかと言えば、洗剤や合成クレンジングは合成界面活性剤が多量に入っているので、皮膚のバリアを壊し、皮膚の油を奪いすぎてガサガサになって、石鹸よりもっと荒れるという場合も多いです。私の考えでは、洗浄剤など洗い流す物はアルカリ性でもいいけれど、ずっと皮膚にのせておく基礎化粧品は出来れば弱酸性か中性くらいのものがいいと考えています。先週、外出先で息子が合成皮革の椅子で頬をつけてうつぶせ寝してしまったあと、なんと両頬にあせもが出来てしまいました。慌ててきれいに洗顔し、そのあと私のコスメブランドのローズウォーター主体の化粧水をつけたところ、1日でさーっと治りました。ローズウォーターには優しい抗菌作用があるので、それが良かったのかなと思いますが、pHはどうだろうと念のため検査してみました。ph5.5の弱酸性です。こういう肌にずっとのせて洗い流さないものは、弱酸性になるように作ってもらっているんですが、ケミカルなpH調整剤などは入っていないので、時々こうして確認しています。その他のコスメもついでに測ってみたところ、洗顔料以外全部弱酸性でした。ソープとクレイジェルが弱アルカリ性で、クレンジングはpH6の弱酸性。クレンジングは洗い流すからちょっとくらいアルカリでもいいと思ってたんですが、弱酸性。よかった、ともかく理想がキープされている。ローズウォーターに限らず、ハーブウォーターには穏やかな抗菌作用があるものが多いですが、その他月桃、ラベンダー、レモングラス、ローマンカモミール、ネロリ、ローズゼラニウム、ティートゥリーのハーブウォーターなども効果が高いことが分かっています。さて、実はショックなことがありました。今回紹介しようと思った、腋の下につけるあるオーガニックブランドのロールオンタイプの制汗剤のpHを測ったら、、、、驚いたことに、めっちゃアルカリ性だった!中和能があるって言っても、汗を気にして使う制汗剤がアルカリっていうのもなー。脇の下の経皮吸収率は高いので、化学物質の多い市販品を使うのはオススメ出来ないんですが、これもなぁ、、すみません、もっと良いのを探します。ちなみに、これの前は沖縄で買った月桃のハーブウォーターを使っていました。みなさんも、お使いの化粧品のpHを調べてみると意外なことが分かって面白いですよ。これはpH1~11までの試験紙ですが、安くて家庭用には十分です。↓汗をかく季節のトラブルを上手に防いで爽やかにすごしたい!!↓楽しく読んでいただけましたら、1クリック応援して下さると嬉しいです!人気ブログランキングに1票投票する
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