まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2020.05.07
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カテゴリ: ドラマレビュー!
「美食探偵」はやっぱり変なドラマです。

第1話では、
まるで昔の新東宝の無国籍映画みたいな、
かなり奇天烈な変てこムードを醸し出していました。

第2話以降は、だいぶ正常化してきたけれど、
それでも、いろんな部分でピントが外れている。

意図的にピントを外してるのかもしれないけど、
それが何を狙ってるのかも、よく分からない…。




そもそもイケメン設定なのかダサメン設定なのかが不明瞭。

最初は「上の下」と言われてたはずなのに、
いつのまにかモテモテ設定になってたりして、
見ている側は困惑してしまいます。

彼のキャラ設定が分かりにくいので、
おのずと小芝風花との関係性も焦点がぼやけてくる。



コメディドラマとして見ると、
これはもう、完全なくらいにスベっている。
笑えるギャグはほとんど無いに等しい。
唯一、笑えたところがあったとすれば、


50年ぐらい前の映画なら、
バイクの「空ぶかし」でもギャグとして成立したでしょうけど、
今の時代にそのネタでいちいち笑えと要求されても無理です。
そこらへんもピントが外れている。




「人々の隠れた殺人願望をリモートで実現する」という発想は、
たしかに現代的な側面に触れていて面白いと思うけど、

肝心の犯罪トリックはだいぶ漫画じみたものだし、
およそ完全犯罪になりそうなものではない。
トリックの巧妙さを楽しめるような作品ではありません。

いまのところ悪玉マリアの所業は、
単独犯罪なのか、組織犯罪なのか分からないけど、
ホームズに出てくるモリアーティとは違って、
あまりにも「姿が見えすぎるんじゃないか」って気もします。
あんなに姿を見せてたら、警察にすぐマークされるのでは?

彼女の犯罪が、毎度毎度、明智と結びつくのも、
はたして偶然なのか必然なのか、そこらへんの設定もよく分かりません。
たんなるご都合主義にも見えてしまう。



前回の第4話は、
とつぜん猟奇的な内容になりました。
このドラマに猟奇性を求めてた視聴者はいないと思うけど、
期待されてないわりに、かなりハイレベルな猟奇性を見せてきた(笑)。

なかなかスゴイとは思いつつも、正直、困惑せざるを得ません。
美食をテーマにした作品なので「あわや」とは思ったけど、
人肉食に至らなかったのが、せめてもの救いです。

物語は、
DV夫を断罪する展開になるのかと思いきや、
むしろDV夫のほうが「主人公の親友」という設定で、
最後は、DV夫を殺した妻のほうが悲劇的な最期を迎えてしまう。
この後味の悪い結末にも、視聴者としては受け止め方に苦慮します。



そんなわけで、
意図的にピントを外してるのか、
はからずもピントが外れちゃってるのか分かりませんが、

かなり変なドラマになっていくのは間違いない。





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最終更新日  2020.05.20 17:59:09


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