まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2021.11.23
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冬麗の太秦二時のかけうどん ステイホームなないろ散らし釜揚げうどん 七味かけ白菜漬けが歌衣装 唇が熱いと離るる手の冷たく 味爆破夜鷹蕎麦へと沈む蓋 手袋のまま割る箸の乾いた音 七味蕎麦に振り込む義士祭
プレバト俳句。
お題は「七味唐辛子」。

今回も「異議あり!」ってほどのことじゃないけど、
個人的な感想です。



かたせ梨乃。
冬麗 とうれい の太秦 うずまさ 二時のかけうどん


これが今週の1位。

たしかに良い句だったと思いますが、
本人は「冬の太秦って寒いんですよ~!」と強調してたので、


穏やかな日を意味する「冬麗/冬うらら」ではなく、
寒々とした「冬ざれの」「底冷えの」などを使うべきかと思いました。



千原ジュニア。
手袋のまま割る箸の乾いた音 おと


今週は、これがいちばん良かった。

番組では言及がなかったけれど、
「ね」ではなく、字余りで「おと」と読ませた効果も気になるところ。
個人的には余韻があって悪くないのかなと思う。
※NHK俳句(櫂未知子)によれば、「ね」と読むのは音楽の場合だそうです。

なお、先生は、
「箸の音」とせずに、
そこに「乾いた」を差し入れたことを評価してました。


手袋のまま割る箸の音かたし

のような語順でもべつに悪くはないかと思います。



歌広場淳。
唇が熱いと離るる手の冷たく
冷たき手と七味に熱き唇と
(添削後)

諸般の事情により本人コメントがばっさりカットされてましたが、


どうやら、
「辛い物を食べた後にキスしようとしたら冷たく突き放された」

読んだだけでは意味が分かりにくいのですが、
「唇が熱いと言って離れた人の手は冷たかった」
と解釈すればよいのかもしれません。

作者の意図に寄せるのはかなり困難だけど、
添削のほうも、ちょっと読んだだけでは分からないと思います。
「冷たき手」が誰の手なのか分からないし、
「七味に熱き唇」の意味もいまいち不明寮だし。

ためしに、下五の句またがりですが、
辛き蕎麦 キスを拒む手の冷たし

としてみました。
「キスを拒んだ冷たい手」なら定型にもなります。




藤井隆。
七味かけ 白菜漬けが歌衣装
白菜漬けにかけて 七味の華やかに
(添削後)

原句にせよ、添削にせよ、
まず「かけない七味があったら持って来いっ!」と言うべきなのでは?

ためしに、
上7の字余りですが、
白菜漬けに七味 紅白歌合戦

としてみました。



キスマイ北山。
七味爆破 夜鷹蕎麦へと沈む蓋
七味振れば 夜鷹蕎麦へと沈む蓋
(添削後)

てっきり「丼の蓋」かと思ったけど、
外れ落ちた「七味の瓶の蓋」なのですね。
それが、読んだだけではちょっと分かりにくい。

その分かりにくさは添削しても消えていません。

屋台の蕎麦屋が、最後に七味をふって、
蓋を閉じて、売りに出る場面のようにも見えます。

…というか、

ここでもやはり、
「振らない七味があったら持って来いっ!!」を発動したい。

なので、
夜鷹蕎麦 七味の蓋が落ち沈む

としました。これなら誤解の余地はないと思う。



みちょぱ。
ステイホーム なないろ散らし釜揚げうどん
釜揚げになないろ散らしステイホーム
(添削後)

他の出演者は、
七味を「ふる」「かける」などと書いてるのですが、
みちょぱだけが「散らす」という動詞を使いましたね。

いちおう、
「散らさない七色唐辛子があったら持って来いっ!!」
とも言えるけど、
「なないろ」だけじゃ意味が通らない可能性もあるので、
この場合は許容範囲だと考えます。

なので、これは添削に異論なしです。



梅沢富美男。
黒七味 蕎麦に振り込む義士祭 ぎしまつり


個人的には「振り込む」という複合動詞の是非!

銀行かっ!
ATMかっ!
年末の支払いかっ!!

たとえば「散らして」「落として」「からめて」…
などにも置き換え可能ですよね。

そもそも、
あえて「振る」を「振り込む」などと書くのは何故?
討ち入りにちなんで気合でも込めてる感じ?

わたしは、ここでもやはり、
「振らない七味があったら持って来いっ!!」を発動したい。

なので、
黒七味 蕎麦かきこみて義士祭

としてみました。



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最終更新日  2021.12.03 02:37:47


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