まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2024.12.01
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カテゴリ: 東宝シンデレラ
原田知世のmini album『カリン』を聴いてます。


▶ 一昨年の記事にも書きましたが、

わたしは前作の『fruitful days』がとても気に入ってて、
川谷絵音の書いた「ヴァイオレット」は、
とくに好きな曲のひとつでした。

今回のミニアルバムにも、
やはり川谷の提供曲「カトレア」が収録されてて、
これまた素敵な曲。




過去の知世の作品でもっとも好きだったのは、
「Happy Yes」と「羊草食べながら」なのだけど、
これはどちらも、かしぶち哲郎が手掛けた曲。

それと並ぶくらいに、
川谷絵音が手掛けた2曲がフェイバリットになるかも。






わたしは、もともと、
川谷の音楽にあまり興味をもったことがなく、
ゲス極の「私以外私じゃないの」とか、
ジェニーハイの「片目で異常に恋してる」とか、
奇天烈なアングラ歌謡を作る人と思ってましたが…(笑)


さらにゲス極ちゃんMari (福重まり) が手掛けた、
ドラマ「こっち向いてよ向井くん」のお洒落な劇伴を聴いて、

なかなか素敵な音楽をつくる人たちなのだな、
…と、従来の印象が変わってたところ。


どちらも川谷絵音が手掛けた、
知世の「カトレア」と萌歌の「泡吹」を聴いて、
いっそう彼らへの興味が強まってます。



前作の「ヴァイオレット」もそうだけど、

今回の「カトレア」にも、
ほんのり悲しげな色気があって、
とても女性的な印象の曲です。

痩せがちな知世のボーカルも、
不思議にふくよかに聴こえます。



ちなみに、
知世の「ヴァイオレット」も「カトレア」も、
萌歌の「泡吹」も、すべて花の名前です。

川谷絵音は農大出身とのことで、
花言葉を意識したりしながら、
植物を題材に曲を作ることが多いらしい。



下記のインタビューによれば、

知世と川谷とをつないだのは、
知世の姪っ子 (=原田貴和子の娘) だったようです。
今回の「カトレア」ではコーラスにも加わってるとのこと。



偶然とはいえ、
原田知世と川谷絵音は、おなじ長崎の出身ですね。

その昔、
たしか貴和子と知世の姉妹は、
甲斐バンドのファンだったはずだけど、
そのときは、
やはり九州人としての意識があったと思う。

甲斐バンドのメンバーはおもに福岡出身ですが、
由貴ちゃんのディレクターになった長岡などは長崎出身だし。

川谷絵音にも、きっと同郷のよしみがあるでしょう。



そして、上白石萌歌も九州人です。
ゲス極のちゃんMariと同じ鹿児島出身。

知世と萌歌は、
姉妹タレントの妹という点でも共通しますが、
知世は「時をかける少女」で、
萌歌は「続・時をかける少女」で、
どちらも芳山和子を演じてるし、

歌番組では2度ほど共演してます。



考えてみると、
萌歌のアート志向は、
(ちょっと敷居が高くなりがちなところも含めて)
原田知世の路線に近いなと思う。

知世の場合は、
トーレ・ヨハンソンが関わったころに、
いちばんアート志向が強まったけれど、

萌歌の場合も、
Yaffle/小袋成彬のプロデュースする作品は、
けっこうアート志向が強くて、
ちょっと敷居が高くなりがちでもある。



ただ、知世は、
前作の『fruitful days』あたりから、
かつてのアイドル時代のような、
歌謡曲っぽいキャッチーな要素も戻ってきて、
いい意味で敷居が下がってきてると思うし、

萌歌のほうも、
新作の『adieu 4』は、
これまででいちばんポップで明るい作品になってて、
キャッチーな親しみやすさが出てきてる。

べつにアート志向を否定するわけじゃないけど、

個人的には、
あまり敷居を高くしすぎるよりも、
いまぐらいの路線がちょうどいいなと感じます。



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最終更新日  2024.12.02 10:51:43


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