まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2025.03.30
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カテゴリ: NHK朝ドラ
NHK「おむすび」の最終回と、
日テレ「アンサンブル」の最終回を見ました。

どちらのドラマも、
さほど出来が良いとはいえなかったけど、
奇しくも最後は同じテーマに挑んでました。

それは《血の繋がらない家族を選ぶ》ってこと。



まずは朝ドラ「おむすび」から。

わたしがいちばん驚いたのは、

実の家族とも和解しなかったことです。

それどころか、
血の繋がらない義母を「本当の母」と慕って、
糸島に永住することを決意した。



従来の朝ドラなら、
きっと実の家族との和解を描いたでしょうが、

現実社会には、
そんな解決の出来ない人たちも多いし、
今作もそれを明確に拒否した形です。

つまり、血縁主義的な家族幻想を捨てた。


《ギャル》という設定を使って、
常識の枠を打ち破ることを目指しましたが、

その意味でいえば、
愛子がいちばん《ギャル》だったと思う。




家出少女と結婚した父の聖人も、
かなりの常識破りではあったし、

そんな嫁を受け入れた糸島の祖父と祖母も、
息子以上に常識破りだったわけよね。

そのうえ、
ヒロインの姉の歩も、
母に劣らない《ギャル》だったので、
最後は血縁じゃない孤児の少女を引き取った。




わたしは、
先月の記事にも書いたように、
https://plaza.rakuten.co.jp/maika888/diary/202502080001/
歩とナベべが、
年の差を超えて結ばれる可能性もなくはない、
…と思ってたし、

孤児の少女の詩ちゃんが
震災で亡くなった真紀ちゃんと瓜二つなのを見て、
それがいよいよ現実味を増したと感じてました。



実際、
そういう脚本の構想はあったかもしれない。

歩は、
常識や世間体にとらわれないギャルなのだから、
たとえ年の差結婚をしても、
わたしは全然よかったと思うけれど、

さすがに、
親子ほど年の離れた男女が結婚して、
孤児の少女を養子にする展開は、
朝ドラとしてはあまりに斬新すぎて、
視聴者から批判を浴びる恐れもあるし、

最後にヒロインを差し置いて、
歩のほうが主役みたいになりかねないので、
その構想にストップがかかったかもしれません。



とはいえ、
歩は未婚で後見人になったわけだし、
いずれは詩とナベべが対面するはずなので、

歩とナベべが結婚しないにしても、
その3人がゆるい関係で結ばれていく未来は、
十分に想像できる結末だったと思います。



以下は、
リアルサウンドのインタビュー記事です。
制作統括の真鍋斎は「通常、朝ドラの最終週ではエピローグ的な話が続くものですが、『おむすび』は何かを成し遂げた女性の物語ではないので、ドラマが終わった後にも彼女たちの人生は続いていくだろうと。つまりは最後までストーリーを緩めずに、回収編ではなく物語を前に進める構成にしたんです」と語る。
詩を“社員として雇う”のではなく、“未成年後見人として育てる”という踏み込んだ展開には驚かされたが、真鍋は「そうした選択はものすごく重いことであるかのように捉えられますが、令和になった今、新しい家族のあり方へのブレイクスルーにならないかなと。実は、最初に脚本の根本(ノンジ)さんは『歩が養子として詩を迎える』とおっしゃっていました。ですが、養子にすると相続の問題など家族を巻き込んだかなり大きな展開になってしまう。もし聖人や愛子、歩が亡くなったときに糸島の土地は誰が継ぐのか、神戸の土地は誰が継ぐのか、という問題もはらんでくるので、1週では描き切ることができないんです」と説明。
さらに、「もう一つ里親制度もありますが、これは少し概念が異なるというか。児童養護施設から社会的養護が必要な子どもを委託されるかたちになるので、“詩を引き取る”ということとはまた少しニュアンスが違うんですよね。そういった中で、未成年後見人という比較的柔軟性があり、一番リアリティがあるパターンを選択しました」と明かした。
「血縁関係のない家族」。これは本作の大きなテーマとなっており、真鍋は「このドラマでは米田家を中心に “どう人と人とが結ばれていくか” を常に考えてきました。というのも、根本さんと話していると、どうも根底にそういう気持ちがあるんじゃないかと思うんです。セリフにはありませんが、根本さんは『血の繋がらない家族』という言葉を随所でおっしゃっていて。『家族って何なのか』を考えたときに、血縁ではない家族像。ダイレクトに人と人とが繋がっていく家族像をきっと描きたいんだろうなと。1年を通してそう感じていました」と、根本の思いを汲み取る。




日テレの「アンサンブル」でも、
最後まで恋愛の障害になったのは、
男女間の三角関係じゃなく《毒母》の存在でした。

そして、それは完全には解決しなかった。

かろうじて、
血縁ではない家族や恋人や同僚たちの力を借りて、
毒母との関係を乗り越える未来を示して終わった形。

そういう意味では、
朝ドラ「おむすび」と同じテーマを背負ってました。

以下は、tellingの記事です。
血縁を超えた新しい関係性





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最終更新日  2025.03.31 02:00:09


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