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2025.06.28

朝ドラ「あんぱん」公職追放とレッドパージの逆コース。

テーマ：どんなテレビを見ました？(82973)

カテゴリ： NHK朝ドラ

朝ドラ「あんぱん」第13週。

…

史実でも、
小松暢さんは高知新聞に入ってる。

当時のマスコミは人手不足だったし、
戦後の民主化の方針にのっとって、
さかんに婦人記者を募集してたっぽい。

◇

ツダケンがのぶを強引に入社させたけど、
軍国主義者だったことは大きな足枷でした。

ただ、
実際の小松暢さんは、
学校の教師だった史実もないし、
軍国主義者だった史実もないので、
すんなり入社できたのだと思います。

夫の趣味に学んだカメラと、
速記の技術も役に立ったでしょう。

◇

もし彼女が、

やはりマスコミに入るのは難しかったはず。

当時は、GHQの主導で、
公職追放の嵐が吹き荒れており、
それは政界だけでなく、
教育界やマスコミにも及んでたから。

学校の校長も教頭も、マスコミの経営陣も、
すっかり入れ替わってた可能性があります。

蘭子が言うように、
みずから退職した教師も多かったってことね。

学校も進駐軍が来て大変みたい。教師を辞める人多いがやと。

黒井先生やうさこちゃんはどうしたのかしら？
国防婦人会の民江さんは何してる？？

◇

当時のマスコミが人手不足だったのは、
戦時中の人材の多くが追放されたからですね。

とくに敗戦直後は、
共産党など左派勢力の立場が強くなった。

ドラマに出てくるツダケンをふくめ、
のぶを追及した入社試験の面接官も、
たぶん左派の人間なのだろうと思います。

ただし、1947年になると、
こんどはレッドパージの波が押し寄せるので、
一転して共産主義者のほうが追放されて、
かつての軍国主義者が公職へ復帰してしまう。
いわゆる「逆コース」ってやつ。

◇

ちなみに、
暢さんが速記の技能を身につけたのは、
「小松家の支援があったから」らしい。
いったい誰がその技能をもってたかは不明。

ドラマでは、
亡くなる前に夫の次郎が教えてくれたのですが、
姑の節子さんの話によれば、
彼は珍しいものへの好奇心が強かったとのこと。

まあ、そういう人いますね。

明治時代にエスペラント語を学んだり、
パソコン時代にC言語を学んだり。
これって理系の人の特徴じゃないかしら？

小松暢さんの夫の総一郎さんも、
そういうタイプだった可能性はあります。

◇

ところで…

小松暢さんは、
やなせたかしと高知新聞で出会うのだけど、
ドラマではどうなるんでしょうか？？

すでに幼馴染なわけだし、
かならずしも同じ会社で出会う必要はない。

嵩は目下、
健ちゃんと一緒に職探しをしてるので、
たぶん美術系の仕事に就くはずですが、

そこから、
何かの仕事の機会にのぶと再会できれば、
おのずと結婚につながりそうな気がします。

◇

健ちゃんは、
福岡の家が焼けてしまって、
高知の柳井家に居候してます。

柳井家はまったく無収入のはずなのに、
嵩も伯母さんも生活に困ってる様子はない。

まだ軍人恩給も出てないと思うけど、
おしんちゃんも雇いつづけてるし、
そのうえ健ちゃんまで居候させてるのは、
かなりの遺産が残ってるってこと？

一方の朝田家も、
戦死者の墓づくりに忙しいので、
不謹慎とはいえ生活には困ってません。

そういう意味では、
柳井家も朝田家もかなり恵まれてます。

◇

次週の予告では、
メイコが「東京へ行きたい」と言ってました。

せっかく健ちゃんが高知にいるのだから、
そのまま彼と結婚すればいいのに、
なぜ上京したいんでしょうね。

あらためて振りかえると、

健ちゃんが出征する前日に、
嵩と一緒にカレーを食べたあと、
銀座で抱き合って別れたときは、
完全に死亡フラグが立ったと思ったわけで…。

生きて帰れてよかったね！(^^)

健ちゃんは美術仲間だし、
アンパンマンの誕生にも一役買うのかしら？

◇

そして、いまさらですが…

健ちゃんを演じてる高橋文哉って、
４年前のTBS「最愛」の優だったのね！！

あまりにもキャラが違うので、
いまごろになって同一人物だと気づきましたｗ

このまま彼が主要キャラでいけば、
今季の助演男優賞は高橋文哉になりそうな予感。