まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2025.07.12
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U-NEXTで「バラカンが見た出雲」を見ました。


残念ながら、小泉八雲については、
さほど新しい知見は得られず、
おおよそ知ってる内容がほとんどでした。



ピーター・バラカンなら、
ギリシャやアイルランドやニューオリンズについて、
もっと掘り下げた情報を出してくると期待したものの、

さらっと紹介しただけでした。


ポーランド人とミャンマー人の血を引いてるってことが、
わたしにとっては新しい知見でしたが…(^^;

イザナギとオルフェウスの類似性など、
日本神話とギリシャ神話についての考察もなく…。

ただ、小泉八雲が、
東大で教鞭を取るほどの学者でありながら、
じつは片言の日本語しか話せず、
片仮名しか書けなかったのは知らなかった。

日本語の読み書きはピーター・バラカンの圧勝ですね…(^^;



松江と出雲をさらっと取材しただけで、
加賀の潜戸を訪ねなかったのも不満なのですが、


奥出雲のたたら製鉄を取材したのは面白かった。

地元の伝承では、
空から金屋子神が舞い降りたことになってますが、
大陸から製鉄がもたらされたのは自明ですよね。

日本の製鉄技術は、瀬戸内よりも先に、


…ということは、
出雲から大和への国譲りより早い時期に、
出雲の内部で土着民と渡来人の葛藤があったかも。
鳥取の青谷上地遺跡の人骨などもそれを物語ってる?



ピーター・バラカンは田渕久美子とも対談してました。
彼女は島根出身で、小泉夫妻についての小説も書いてます。

次作の朝ドラの脚本を書くのは、
ふじきみつ彦という劇作家ですが、
もしかしたら田渕久美子の小説が原案のひとつなのかも。

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現在の「あんぱん」は、
漫画家やなせたかしの妻の話ですが…

それと同じく、
「ゲゲゲ」は水木しげるの妻、
「ばけばけ」は小泉八雲の妻が主人公です。
どちらもお化けの話になるのは間違いない。

ご当地ドラマとしては、
鳥取の「ゲゲゲ」と島根の「ばけばけ」ですが、
かつての出雲〜松江〜境港は、
水運を介して一体的な文化圏をなしてたはずです。


Eテレは「水木しげるの妖怪えほん」を再放送中。
ドラマ10「舟を編む」でも水木しげるネタw



ちなみに、小泉八雲は、
あたかも民間伝承を採集したように誤解されるけど、
日本語をろくに話せなかったのだし、
彼がネタ元にしてたのは妻のセツや知人の学者です。

妻は平民ではなく武家の出身だから、
きちんと読み書きも出来たわけで、
当時としてはそれなりの文化人だったともいえるし、

小泉八雲が妻や知人から得た話は、
遠野物語のように地元民から採集された伝承ではなく、
何らかの書物がネタ元だった可能性が高い。




なお、小泉八雲は、
出雲をこよなく愛した反面で、
熊本や東京は好きになれなかったらしい。

手塚治虫などは、
火の鳥「黎明編」の舞台を肥国にしたのだし、
熊本はかなり宗教性の強い土地だと思うけど、

天草はもちろん、
熊本も八代もキリシタンの影響が強くて、
八雲が期待する日本らしさに乏しかったのかな。

実際のところ、
小西行長もキリシタンだったし、
細川忠興の妻はガラシャでした。
明治時代には花岡山で熊本バンドも結成されてます。




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最終更新日  2025.09.30 15:02:03


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