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10月31日(土) 打つ手は無限 「もう打つ手はない。ダメだ。おしまいだ」と判断するのは誰でしょうか。それは、自分自身にはかなりません。 T氏は「なあに、打つ手は無限だ、必ず何とかなる」と口にしているうちに、思わぬ妙案が浮かんできました。さらに、「どんな時でも愚痴を言わない。『まいった』と泣きごとを言わない」と決心し、自分を磨き高めました。 愚痴とは、言っても仕方がないことを言って嘆くことです。泣きごとで状況が変わるわけではありません。愚痴や泣きごとの代わりに、T氏は、「どうしたらできるか」を真剣に考え抜き、やり続けました。そこから道が拓けたのです。 取り組みやすい仕事、慣れた仕事の繰り返しは、知恵の出しどころが見つけにくいものです。簡単にはできない仕事だからこそ、知恵も湧き、やり遂げるための創意工夫を凝らすのでしょう。 ピンチこそチャンスだと受け止めて、困難な道に活路を見いだしましょう。合言葉は「打つ手は無限だ。必ず何とかなる」です。 今日の心がけ◆大いに知恵を出しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。職場の教養は、毎日当日分を掲載しています。職場の教養を使うと、活力あふれる朝礼が出来ます。朝礼の準備などであらかじめ読みたい方のため、楽天ブログの当月の1日に、1か月分をまとめて掲載させていただきます。左のカレンダーから1日をクリックしてください。翌月分の職場の教養は入力が出来た分だけ、20日の日記にまとめて掲載します。
2015年10月31日
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10月30日(金) 今あるもの 佐藤真海さんは、走り幅跳びの代表選手として、パラリンピックに三度出場しています。 二年前、東京オリンピック招致のプレゼンテーションでは、「義足のアスリート」として、スポーツに救われた自身の経験を披瀝し、聴衆を魅了しました。 佐藤さんは十九歳の時に骨肉種を発症して、二十歳で右足を切断しました。初めはその現実を受け入れられず、生きている意味を自問自答する毎日でした。 その後、義足を付けることによって走れるようになり、走り幅跳びに出合います。北京パラリンピックでは、六位入賞も果たしました。 これまでの人生を振り返って、佐藤さんは「病気にならなければできなかったこと、出会えなかった人ばかり、失くした以上のものを得られた」と語ります。 失くしたもの、できないことよりも、今あるもの、今できることに心を向けられたら、どれほど人生は豊かになるでしょう。苦しみの中にある喜びに気づくことができた時、人は、前に進む力が涌いてくるのかもしれません。 今日の心がけ◆今できることを大事にしましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。各地の倫理法人会では、毎週モーニングセミナーが開催されます。特定の宗教や政治にとらわれることなく、多面的な学びができるのが特徴です。
2015年10月30日
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10月29日(木) 公共トイレを美しく 地域住民による、街を美しくする活動が、全国各地で行なわれています。 和歌山市の「8の字公園」にあるトイレは、「美しすぎる公衆トイレ」として評判です。公衆トイレがピカピカに保たれているとの噂を聞いて、大手の住宅機器会社の幹部が、視察に訪れたほどだといいます。 このトイレは、二〇〇一年に設置された後、地域の住民らが毎日、清掃を続けてきました。清掃するだけではなく、公園の花壇で育てた花を毎日飾って、利用する人々を迎えています。 掃除を行なうボランティア団体「8の字会」の玉置成夫会長は、「公共施設の清潔さは、地域が安心安全かどうかの目安。幅広い世代の住民が活動に参加することで地域の絆も強くなった」と語ります。 公共の場は、その地域の顔でもあります。皆が気持ちよく使えるように、汚さないよう心がけましょう。また、手入れの行き届いた施設に出合ったら、きれいに保ってくれている人がいることに思いを寄せたいものです。 今日の心がけ◆公共施設の美観を保ちましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。著作権は(一社)倫理研究所にあります。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在まで一日も欠くことなくずっと続いています。著作権に問題があることは承知していますが、倫理の普及に役立ち、かつO君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。以上の点をご理解いただき、文章の取り扱いには配慮をお願いします。
2015年10月29日
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10月28日(水) 心のフィルター 心にはプラスとマイナスのフイルターが存在します。 Aさんは、Bさんを見てと感じます。Cさんは、同じBさんを見てと感じています。同じBさんを見ても、捉え方が少し異なるのです。 また、仕事に取り組む際も、心のフィルターで、差が生じることがあります。仕事をマイナスに捉える人は、「上司の命令だから仕方がない」「どうせ駄目だから」と、すべてが後ろ向きなので、本来の能力が発揮できずにいます。 一方、プラスのフィルターで物事を見る人は、「これはいいチャンスだ」「将来のために良いものを作ろう」「大丈夫、何とかなる」という考え方が功を奏して、思わぬ力を発揮したりします。 心のフィルターをプラスに保つように意識しましょう。また、もしと気づいたら、同じ物事をプラスに捉え直してみましょう。きっと、さらに良いものができるはずです。 今日の心がけ◆物事は良いほうに捉えましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所発行の月刊誌です。職場の教養を利用すると、活力ある朝礼をするのに役立ちます。倫理法人会に入会すると毎月30冊送ってもらえます。
2015年10月28日
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10月27日(火) シチメンゾウ 九州の有明海といえば、干潟を這い回るムツゴロウが有名ですが、最近では、「シチメンゾウ」という不思議な草が知られるようになりました。シチメンゾウは、干潟に自生し、満潮時には海水に浸る塩生植物です。 春になると淡い赤紫の芽を出します。やがて若緑の葉を伸ばし、夏には濃い青緑の葉を茂らせ、晩秋には燃えるように赤くなります。このように色を次々と変えるため、「七面草」と呼ばれます。 国内最大の自生地は、佐賀市東与賀町の有明海岸ですが、地元では、あまり関心を持たれていませんでした。 昭和六十二年、生物学者でもある昭和天皇が、全国植樹祭で訪れた際に深く観賞されたことから、人々は初めて、この草の貴重な価値を知ったのです。 その後、多くの人の協力でシチメンゾウの保全が進められ、現在では、一・六キロメートルにも及ぶ大群落が見られるようになりました。シチメンゾウが真っ赤になる十月下旬から十一月中旬、干潟は多くの見物客で賑わいます。 今日の心がけ◆地域の宝を大切にしましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在までずっと続いています。O君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。
2015年10月27日
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10月26日(月) Kさんのメール Aさんは、職場の書道サークルに入会しています。 サークルでは一年に一回、メンバーの作品を社内に展示する「ミニ書道展」を行なっています。これまでAさんは、毎年、出品をしていました。 しかし、今回は忙しい日が続いたため、やむなく出品を見送りました。すると、幹事のKさんから、メンバー宛にメールが届きました。 「昨日は作品の提出期限でした。提出していただいた方、ありがとうございました。と、肩を落としている方に朗報です。次の金曜日までに出していただけると、ギリギリ間に合います。一年間のお稽古の集大成です。一人でも多くの方の提出をお待ちしております」 何かを依頼したり、催促したりする文面は、なかなか難しいものです。Kさんのメールは、書道展を盛り上げたいという思いが伝わってくると共に、読み手が思わず作品を出したくなるような文面でした。 メールを読んだAさんも、がぜんやる気が湧き、一気に作品を書き上げました。 今日の心がけ◆相手の心に触れる文面を工夫しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。日本各地にある倫理法人会では、毎週「モーニングセミナー」が開催されます。また毎月1回「経営者の集い」があります。モーニングセミナーも経営者の集いも、一般の方や社員に参加いただけます。いずれも経営のためだけでなく人生を豊かに過ごすための講演会です。
2015年10月26日
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10月25日(日) 後始末の意義 物事を始める時は、誰しも慎重に、注意深く行なおうとします。しかし、物事の終わりを、丁寧に、慎重にしようと心がけているでしょうか。物事の後始末は大切です。最後をきちんと締め括らないと、完成したことにはなりません。道具の手入れや、机などの整理整頓をすることはもちろん、取りかかった時よりも、良い状態にしておけば理想的です。 大リーグのイチロー選手が、バッドやグローブ、シューズを自分で磨いていることはよく知られています。道具の後始末を怠ったことはないそうです。 後始末がしっかりできているからこそ、それが翌日の準備にもなり、試合中の気づきや俊敏な動きへとつながっているのでしょう。 日々の些細なことでも、締め括りを怠ることで、大きな失敗を引き起こしてしまう場合があります。また、後始末をきちんと行なうことは、その行為を通じて、心を整えることでもあります。 後始末には、様々な意義が含まれていることを知りましょう。 今日の心がけ◆今日のことは今日片づけましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2015年10月25日
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10月24日(土) 過度な指導 建築会社に勤めるSさんは、部下の教育に悩んでいました。熱心に指導すればするほど部下の元気がなくなり、ギスギスとした雰囲気が部署内に広がります。 そのような折、部下から突然、異動願いが出されたのです。理由の一端が自分にあることを聞かされ、愕然としました。悩んだSさんは、自分をよく知る先輩に相談すると、次のような指摘を受けました。 「一所懸命仕事をしていることはわかる。君の言っていることも正しい。けれど、部下をまったく評価せず、厳しい表情で延々と間違いを指摘したら、誰だって嫌になる。物事を伝えるには、明るさも必要だよ」 改めて自分を省みると、家庭内でも、正しいことを言っているのに伝わらないことがあります。という思いが強すぎて、相手を一切受け入れず、全否定するような厳しい言葉になってしまうことに思い至りました。 翌朝から明るい言動を心がけ、責める心を捨てて部下の指導をするようになったSさん。部署内の雰囲気は、その後、少しずつ変わりつつあります。 今日の心がけ◆明るい雰囲気を作りましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。職場の教養は、毎日当日分を掲載しています。職場の教養を使うと、活力あふれる朝礼が出来ます。朝礼の準備などであらかじめ読みたい方のため、楽天ブログの当月の1日に、1か月分をまとめて掲載させていただきます。左のカレンダーから1日をクリックしてください。翌月分の職場の教養は入力が出来た分だけ、20日の日記にまとめて掲載します。
2015年10月24日
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10月23日(金) 片づかない 自分が使っている机や引き出し、ロッカーなどの整理整頓がうまくできないと悩んでいる人は多いようです。 “かたづけ士”の小松易さんは、「空中戦」というキーワードを使って、片づけのコツを伝授しています。空中戦とは、手紙や書類などを机に置く前に開封し、要・不要を瞬時に選別して、不要な書類はすぐに処分するというものです。 仕事を円滑に進めるために、最低限の資料や書類は必要です。しかし、不要な物をいつまでも溜めていると、仕事の効率を下げてしまいます。 書類を溜め込むクセのある人は、家の中でもいろいろな物を溜め込みがちです。「物を得ることが幸せ」という錯覚から、過剰なコレステロールのように不要な物が心に絡まって、余計に思い切り捨てられないのです。 食材、衣料、書類などの「物」は、活用しなければ意味がありません。処分するべきものは、すぐに、思い切りよく処分しましょう。余剰なコレステロールを「これ捨てロール!」と整理して、心をすっきりさせたいものです。 今日の心がけ◆物を整理して心を整えましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。各地の倫理法人会では、毎週モーニングセミナーが開催されます。特定の宗教や政治にとらわれることなく、多面的な学びができるのが特徴です。
2015年10月23日
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10月22日(木) 問題点は改善点 Yさんは新人時代、上司から叱られるたびに、自信を失くしていました。 と落ち込み、その悩みを親しい先輩に打ち明けると、「期待されている証拠」だと言われました。そして、次のようなアドバイスをもらったのです。 「誰でも最初はうまくいかないもの。今できないことは自分の伸びしろだよ。叱られたことを自分の問題点と受け止めるのではなくて、より良くなるための改善点と受け止めて努力すれば、きっとうまくいくよ」 人は誰でも、得手不得手があるものです。時には苦手なことに取り組み、失敗してしまうこともあるでしょう。しかし、苦手の中にこそ、自己成長の可能性が秘められているのです。 先輩のアドバイスを受けてからというもの、Yさんは、上司の忠告を前向きに受け止め、改善への努力につなげられるようになりました。今では、上司から、とても頼りにされています。 今日の心がけ◆叱られたことをプラスにしましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。著作権は(一社)倫理研究所にあります。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在まで一日も欠くことなくずっと続いています。著作権に問題があることは承知していますが、倫理の普及に役立ち、かつO君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。以上の点をご理解いただき、文章の取り扱いには配慮をお願いします。
2015年10月22日
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10月21日(水) 小さな変化 電車通勤をしているKさん。毎朝、自宅から駅までは自転車を使用し、公営の駐輪場に停めています。 ある日、帰宅時に駐輪場に向かうと、タイヤがパンクしていることに気がつきました。仕方なく、途中でパンク修理をして家に帰りました。 翌朝Kさんは、自転車に乗ろうとして、ふと手を止めました。パンクは直っていたものの、と思ったのです。 わずかな道のりですが、少し早足で歩きながら、自分の仕事のことや職場での課題、家族のことなど、様々なことに考えを巡らせました。自転車で通っていた時には、あまりなかったことでした。 最近、仕事で悩むことが増え、行き詰まり気味だったKさんでしたが、ちょっとした日常の変化によって、課題解決のアイデアも浮かび、気分を一新することができたのです。通勤時間は長くなりましたが、駐輪場代も節約できました。 マンネリを打破するきっかけは、案外、身近にあるのかもしれません。 今日の心がけ◆日常を変化させてみましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所発行の月刊誌です。職場の教養を利用すると、活力ある朝礼をするのに役立ちます。
2015年10月21日
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11月10日(火) 会えて嬉しい Tさんが、部署の違う同僚と、久しぶりに会った時のことです。 同僚はニコニコしながら近づいてきました。そして、「こんにちは、お久しぶりです」と、声をかけてくれました。 「どうしたの? ずいぶん嬉しそうだね」と尋ねると、「だって、会えて嬉しいじゃないですか。久しぶりに会えた仲間が元気なこと、これだけでウキウキしてきますよ」という言葉が返ってきたのです。 Tさんは平静を装いながら、心の中では驚いていました。なぜなら、自分が人に会った時の心持ちとは正反対だったからです。 という具合に、人を否定的に見ることが多かったのでした。 同僚と自分を比べて、赤面しそうになったTさん。それからは、苦手な人に会っても、まず、会えたことをラッキーだと思うように努力しています。 今日の心がけ◆朗らかにいきましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在までずっと続いています。O君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。
2015年10月20日
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11月 9日(月) 和の力 八月三十日、アメリカのペンシルベニア州において、第六十九回リトルリーグ世界選手権大会の決勝戦が行なわれました。 日本代表の東京北砂が、米国代表のチームに十八対十一で勝ち、見事、世界一となりました。東京北砂は一回に二点先制したものの、その裏に十失点して完敗ムードが漂いました。その点差を逆転して、劇的な優勝を飾ったのです。 リトルリーグに所属するのは、九歳から十二歳までの少年少女で構成された野球チームです。東京北砂の強さの秘訣はどこにあったのでしょう。 そのチーム方針は、1三振をしない、2ファーストストライクを狙う、3積極的な走塁、4簡単なゴロ・フライを確実にアウトにする、の四つです。皆が基本を大切にする、チームワークの良さが勝利につながったのでした。 スポーツの秋です。自分でやるのもよし、観戦を楽しむのもよし。個人競技、団体競技、それぞれに魅力がありますが、特に「和」を大切にする日本では、団体競技の応援には力が入るものです。 今日の心がけ◆「和」を大切にしましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2015年10月20日
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11月 8日(日) タバコと歯周病 歯周病は、細菌の感染によって、歯ぐきや歯を支えている骨などの組織に炎症を起こす病気です。 歯ぎしりや食いしばり、不規則な食生活、ストレスなどが原因とされるほか、喫煙も歯周病の要因になるといわれています。タバコに含まれるニコチンが、歯周病を引き起こす細菌の発育を促すことがその理由です。 「自分はタバコを吸わなくても、他人のタバコの煙を吸うことでも、歯周病になる危険性が高まる」という研究結果が、国立がん研究センターと東京医科歯科大学のグループから発表されました。 研究によれば、家庭または職場などで受動喫煙をしている場合、受動喫煙をしていない男性に比べて、重度の歯周病になる危険は約三倍にもなるといいます。 タバコは個人の嗜好品ですが、自分自身の健康だけでなく、周りにも影響を及ぼしているかもしれないことを頭に置いて、他者への思いやりと配慮を持ちたいものです。 今日の心がけ◆他者に配慮しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2015年10月20日
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11月 7日(土) 惻隠の心 「惻隠の心」という言葉があります。 「惻隠」とは「いたわしく思うこと」です。人が本来持っている性質は善いものであると捉えた、孟子の「性善説」に記されています。 人や物に対して、「いたわしく思う心」は「同情する心」であり、この心を持っていることが人間と動物との違いともいえます。 職場での仕事に目を向ければ、一人で仕事を進める人もいれば、チームワークを持って取り組む人もいるでしょう。 しかし、いかに個人として仕事ができたとしても、それは一人で達成したのではありません。有形無形に多くの協力があり、助けがあったはずです。 どのような仕事でも、困っている人を助け、周りからも助けてもらうという支え合いを繰り返して、成り立っているものでしょう。 「惻隠の心」とは、単なる同情心ではなく、人に寄り添う真の人間愛を表わした言葉であると心したいものです。 今日の心がけ◆周囲に助けられていることを知りましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2015年10月20日
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11月 6日(金) エジソンの前向き思考 発明王エジソンの逸話は、現代でも多く語り継がれています。 すでに名声を得ていた六十代の時、工場で火事が起きて、実験用の施設が炎に包まれてしまいました。その際、エジソンは落ち着いて、「これは、もっと良い設備に変えるチャンスである」と前向きに捉えたのです。 電球の試作に一万個失敗した際も、「うまくいかない方法を一万通り見つけただけだ」と、気にしませんでした。 一般的にはピンチといえる厳しい状況に見舞われても、エジソンは意気消沈することなく、逆に前向きに受け止めて、対処してきました。 とかく人は、目の前で起こる現象の一面ばかりに心が奪われ、一喜一憂しがちです。その動揺から、対処の仕方をも誤まってしまうことがあります。 一般的な評価という固定観念に縛られて、自らの可能性を閉ざしてしまうことはないでしょうか。起こった出来事を受け止めつつも、そういう時こそ勇気百倍、次なる一手を考える心の柔軟性を持ちたいものです。 今日の心がけ◆前向きに受け止めましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2015年10月20日
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11月 5日(木) 心を組む 神社仏閣の建築や補修に携わる大工は、宮大工と呼ばれています。その中でも「最後の宮大工」と呼ばれているのが、故・西岡常一氏です。 昭和時代に法隆寺の修理や、法輪寺三重塔などの復元も手がけた氏は、棟梁としての心得を「木を組むには人の心を組め」と表現しています。 「職人が五十人いたら、五十人が棟梁と同じ気持ちになっていないと立派な建物はできない」という意味のこの言葉は、多くの職場にも当てはまるでしょう。 示された手順や方法に則って、共に協力し合ってこそ、仕事は前に進みます。しかし、それだけでは不十分であることを、氏は表現したのでしょう。 つまり、リーダーたる者、思いやりを持って部下や後輩の心を掌握し、一つの強固な集団として、まとめあげているか否かを問うているのです。 上に立つ者としての心得の中で、「人の心を組む」とは、最も困難なことかもしれません。日々慕われ、集う人の心が自ずと一つになるような、重みのあるリーダーを目指したいものです。 今日の心がけ◆心で結ばれるチームを作りましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。著作権は(一社)倫理研究所にあります。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在まで一日も欠くことなくずっと続いています。著作権に問題があることは承知していますが、倫理の普及に役立ち、かつO君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。以上の点をご理解いただき、文章の取り扱いには配慮をお願いします。
2015年10月20日
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11月 4日(水) 会話はキャッチボール Yさんは、人と会話をする際、悪い癖があります。話の途中で、疑問や意見が浮かぶと、つい話の腰を折ってしゃべり出してしまうのです。 それを注意されるたびに、と思っていたYさん。いろいろ考えた末、「まずは聞くことだけに集中しよう」と心に決めました。 長年の癖を改めるのは、なかなか大変でした。相手の話に、思わず「でも」「俺は」「つまり○○でしょ」と、口を挟みたくなります。それでも、意識的に抑制をしていくうちに、少しずつ話を聞くことに慣れてきました。 そして、これまでいかに人の話を聞いていなかったかを自覚したのです。自分では聞いているつもりでしたが、相手が話している時も、次に何を言おうかと考えていたことに気がつきました。 会話はキャッチボールにたとえられます。まず相手のボールをしっかり受け止めなければ、相手に投げ返すことはできません。Yさんは、と心がけて、一日をスタートさせています。 今日の心がけ◆相手の話を最後まで聞きましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所発行の月刊誌です。
2015年10月20日
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11月 3日(火) 捨てて得る 麻雀の打ち手として、数々の伝統を残してきた桜井章一氏。稀代の勝負師として絶対的な強さを誇り、二十年間負け知らずだったといいます。 引退後は、麻雀を通じて、瞬時の判断、柔軟な対応、動じない心、といった人間力を鍛えるために会を立ち上げ、後進の育成に情熱を注いでいます。 氏はこれまで多くの書籍を執筆し、人間力を高めるための秘訣を示しています。その一つとして、「捨てる」ことと「得る」ことのバランスを説いています。 モノや欲、地位や世間体など、様々な「余計なもの」を背負い込んで、その重さに苦しみながら歩いている人が多いと指摘する桜井氏。「何かを得るなら、何かを捨て、バランスを取るのが自然界の摂理だ」と喝破します。 今の生活に生きづらさを感じていたり、先が見えない閉塞感にとらわれているような時は、余計なものを背負い過ぎているのかもしれません。 麻雀において、新しい牌を取ったら、自分の牌を捨てなければいけないように、手離すことから、心のバランスを保っていきましょう。 今日の心がけ◆心のバランスを点検しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在までずっと続いています。O君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。
2015年10月20日
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11月 2日(月) 身だしなみ 環境省が推進する夏の軽装運動「クールビズ」期間が終了しました。 年々、夏の暑さが厳しくなる中、今年は、五月一日から十月三十一日までの半年間が実施期間でした。 クールビズが広まったことで、エアコンの設定温度を抑えたり、環境保護の意識を高めた企業も多くあるでしょう。その一方で、クールビズを理由とした服装の乱れは、企業全体の印象も悪くしてしまいます。 服装が引き締らなければ、身につける自分自身の仕事に向かう心も、張りをなくしてしまいます。 職場には職場の、私生活には私生活の、特別な仕事などにはそれに見合った服装があります。そうした服装を身につけることで、それぞれの目的にふさわしい心構えができるものです。 さて、今日の朝礼時の身だしなみはいかがでしょう。隣の人とチェックし合い、気持ちを引き締めて仕事にあたりたいものです。 今日の心がけ◆身だしなみを整えて仕事に臨みましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2015年10月20日
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11月 1日(日) 世界の料理を食べ歩き 紅葉の便りが届く季節となりました。秋の色に染まる街並みを歩きながら、おいしいものを味わう散策は、この時期の愉しみの一つでしょう。 一流ホテルのコンシェルジュとして活躍するT氏は、オーストラリアの大学へ留学していた頃、一風変わった「食べ歩き」を試みました。 移民の国オーストラリアは、多国籍な食文化が根づいていることで有名です。T氏の通う大学には、当時、五十ヵ国以上から来た留学生の仲間がいました。 そこでT氏は、様々な国から来た留学生に声をかけて、国内にある各国の料理店を食べ歩きしたのです。多様な食文化のマナーを身につけ、帰国後、ホテル業への就職に役立てたいと思ったからでした。 ある日、現地の日本料理店で出された茶碗蒸しに、留学生仲間は手をつけませんでした。「ドロドロは苦手」「焼かれていないから中途半端」だと思ったそうです。T氏はこの時、「食の感性」には違いがあることを痛感したのです。 この「違い」を感じた体験が、後の仕事に大いに役立ったと、T氏は語ります。 今日の心がけ◆文化の多様性を理解しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2015年10月20日
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10月20日(火) キャディーの仕事術 ゴルフの世界に、プレーヤーを助けるキャディーという仕事があります。以下:は、あるゴルフ場に勤めるキャディーの仕事術です。 朝一番、その日一緒にコースを回るお客様に、笑顔で挨拶をした後、顔とゴルフクラブを覚えます。そして、どういう組み合わせなのかを推察します。 親しい仲間同士か、サークルや愛好会などの集まりか、または仕事上の関係か。もし、仕事の接待ゴルフであれば、接待されているのは誰かを見極めます。その時々のお客様の目的に合わせて、臨機応変に対応をするためです。 スタートしてから数ホールの間に、などと、見当をつけていきます。 もし、お客様の中にと感じてしまう人がいたら、むしろ距離を接近させて、笑顔で的確なアドバイスを積み重ねて、信頼関係を築いていきます。 こうした心遣いは、どの業種でも、それぞれに行なっているはずです。同じ職場の仲間同士で、自分なりの仕事術を披露し合ってみるのもよいでしょう。 今日の心がけ◆こまやかに心を配りましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在までずっと続いています。O君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。
2015年10月20日
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10月19日(月) 散歩のお土産 愛犬の散歩が日課のIさん。いつもの海岸を歩きながら、ふとと思いつきました。 犬の糞を回収すると共に、周辺のゴミを一つ拾います。日ごとにゴミの多さに気づき、袋に入るだけ持ち帰るようになりました。 半年続いた頃、ゴミを家に持ち帰るほかに、何か方法はないだろうか、と考えるようになりました。 市の清掃局に相談すると、「清掃ボランティア」の登録をすれば、専用のゴミ袋をもらえ、可燃と不燃に分けるだけでよいことが判明しました。 さらに、清掃局に事前に連絡をすれば、海岸まで収集に来てくれることもわかりました。そして、犬の散歩もさることながら、ゴミ拾いが次第に楽しくなってきたのです。 一年半が過ぎた現在では、Iさんが集めた袋の数よりも、多くの袋がゴミ置き場に集まります。どこかの誰かが、自主的に協力してくれているようです。 今日の心がけ◆自分にできることから始めましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2015年10月19日
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10月18日(日) 備えに過剰なし 八月初旬、山梨県と静岡県の新聞社による、富士登山者への合同アンケート調査が行なわれました。 噴火に対する意識として、半数以上の人が「いつ噴火してもおかしくない」と回答した一方で、ヘルメットなどを持参していた登山者は全体の一割未満でした。 「噴火する可能性がある場所が複数ある」と言われている富士山では、登山者に対して、避難ルートをいかに周知させるかが課題となっています。両原では、それぞれの登山口を想定した「避難ルートマップ」の作成を進めています。 火山の噴火に限らず、災害への備えに「これで万全」ということはありません。様々な災害やパンデミックへの備えとして、水や食材、燃料は二週間分以上備蓄をするべきだ、と勧める声もあります。それは、近隣への助けにもなります。 九月の防災月間を経て、災害への備えの認識を改めた人も多いでしょう。物の備え、心の備え、行動面での備えをしっかりと行なって、想定外の事態を減らしていきたいものです。 今日の心がけ◆災害への備えをチェックしましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。朝礼に利用すると、とても効果が高いと思います。書店では売っていません。倫理法人会に入会すると毎月30冊もらえます。職場の教養は、毎日当日分を掲載しています。朝礼の準備などであらかじめ読みたい方のため、楽天ブログの当月の1日に、1か月分をまとめて掲載させていただきます。左のカレンダーから1日をクリックしてください。
2015年10月18日
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10月17日(土) 怠け者の言い訳 若き日のKさんは、人見知りが激しく、消極的で、劣等感の塊でした。 Kさんはある時、社員研修として参加したセミナーで、講師に自分の悩みを打ち明けました。講師から返ってきたのは、「劣等感は怠け者の言い訳です」という厳しい言葉でした。 さらに「君は自分を『ダメだ、ダメだ』と言うけれども、今までに何か一つでも徹底的に努力したことがありますか。ダメだという暇があるなら、一つのことでいいから、最後までやり抜きなさい」と諭されたのです。そして、講師に勧められたのが、朝、目が覚めたら、躊躇なくサッと起きることでした。 「朝、サッと起きることに、お金も時間も必要ない。地位も学歴も能力も関係ありません。やれば誰でもできますが、やるかやらないかは君の自由です。まずは理屈抜きに明日からやってみなさい」 以来Kさんは、朝起きの名人になろうと目標を掲げ、努力を続けた結果、劣等感を克服することができました。今ではそのセミナーの講師を務めています。 今日の心がけ◆一つのことをやり抜きましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。職場の教養は、毎日当日分を掲載しています。職場の教養を使うと、活力あふれる朝礼が出来ます。朝礼の準備などであらかじめ読みたい方のため、楽天ブログの当月の1日に、1か月分をまとめて掲載させていただきます。左のカレンダーから1日をクリックしてください。翌月分の職場の教養は入力が出来た分だけ、20日の日記にまとめて掲載します。
2015年10月17日
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10月16日(金) 良いことだけど A氏は、とても立派な人だと近所でも評判です。 A氏は毎朝、家の前のゴミを拾い、掃き掃除をしています。自宅の前だけではなく、隣やその隣の家の前まで、掃除をする姿が見られます。 ある日、近所で立ち話をしている時、隣家の奥さんが、A氏の妻に、少し言いづらそうに言いました。「お宅のご主人、いつも掃除をしてくれるでしょう。ありがたいけど、ちょっと辛いのよね。まるで私が掃除をしていないようで」 毎日家の前を掃かれていると、近所からと見られているようで、何となくバツが悪いとのこと、雪の日など、早朝からわが家の前を雪かきする音が聞こえると、憂鬱で寝ていられないというのです。 この話を聞いて、A氏は驚きました。良かれと思ってやっていたことが、まさかそうした気苦労をかけていたとは、夢にも思わなかったからです。 A氏の行為は素晴らしいものです。その一方で、良いことや正しいことほど、周囲の状況をよく斟酌して、調和をはかることを忘れずにいたいものです。 今日の心がけ◆良いことは慎重に行ないましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。各地の倫理法人会では、毎週モーニングセミナーが開催されます。特定の宗教や政治にとらわれることなく、多面的な学びができるのが特徴です。
2015年10月16日
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10月15日(木) 七時のタクシー 夕方、宿泊ホテルにチェックインを済ませたNさん。「七時にタクシーを一台お願いします」と、フロントの担当者に頼みました。 その日の夜、七時少し前に、Nさんは「タクシーは来ましたか?」とフロントに確認をしました。 すると、「申し訳ございません。明朝の七時と勘違いしてしまいました。すぐに手配いたしますので、しばらくお待ちください」と、返事が返ってきたのです。 こうした行き違いはよくあることです。以下の点に留意するだけでも、互いの勘違いを避けることができるでしょう。 例えば、フロントの担当者が「タクシーは本日の七時でしょうか、明朝の七時でしょうか」と確認をする。また、Nさんが「今日の七時にタクシーをお願いします」と頼んでいれば、不測の事態を避けることができたかもしれません。 一言加えるだけで、相手への伝わり方は、格段に変わるものです。自分本位ではなく、相手の立場に立った伝達や確認ができるよう心がけましょう。 今日の心がけ◆情報は正しく伝えましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。著作権は(一社)倫理研究所にあります。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在まで一日も欠くことなくずっと続いています。著作権に問題があることは承知していますが、倫理の普及に役立ち、かつO君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。以上の点をご理解いただき、文章の取り扱いには配慮をお願いします。
2015年10月15日
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10月14日(水) 何で調べた? 二十代のA君は、新企画立ち上げプロジェクトの一員として働いています。ミーティングを重ね、方針を擦り合わせながら、全体像が定まっていきました。 A君は、企画の利点や問題点を調査する担当となり、レポートを作成しました。すると、責任者から、どうやって調べたのか質問されました。 「インターネットで調べました」と答えると、「調べる入り口としてネットを使うことは良いが、コピーして貼り付けただけでは、調べたことにはならない。文献に当たらなければわからないことも、たくさんある」と告げられました。 続けて、「方針に基づいて、必要な部分と不要な部分を精査して、上司に判断や検討の材料を提供するのが君の仕事だよ。自分の頭をしっかり使ってほしい」と、アドバイスをされたのです。 インターネットにも、専門書にも、それぞれに利点がありますが、それを踏まえた上で相互に活用し、仕事に役立てていくのが私たちの仕事です。 その後A君は、デスクと書店、図書館を往復しながら仕事に励んでいます。 今日の心がけ◆インターネットの使い方を見直しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所発行の月刊誌です。
2015年10月14日
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10月13日(火) 踏ん張りどころ 「人生には『ここ一番』という踏ん張りどころが何度かある。どんな分野でも一流と呼ばれるのは、『ここ一番』の局面で踏ん張ることのできる人だよね」 そう語るのは、「和食の鉄人」こと道場六三郎氏です。伝統を踏まえながら、和食の新しい領域を切り開いた氏は、八十四歳になった今も二店舗を経営し、次の人材を育てています。 氏は修業時代、板長からひどい嫌がらせを受けました。罵声を浴びせられ、時には料理をひっくり返され、「もう辞めよう」と真剣に考えるようになりました。 しかし、ここが踏ん張りどころだと思い直し、「どうやっても、もうこれ以上はできん」というくらいまで仕事をこなしたそうです。「あの時頑張れたから今の自分がある」という、氏の体験から出たのが冒頭の言葉です。 道場氏の回想は、壁にぶつかった時が人生の岐路であることを教えてくれます。「ここ一番」で逃げずに、受け止めることができたら、以前より成長した自分になれるはずです。 今日の心がけ◆困難を受け止めましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在までずっと続いています。O君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。
2015年10月13日
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10月12日(月) 手始めはどこから Kさんは、サラリーマンを辞めて、父の経営する鉄工所に転職しました。 従業員が十人の工場ですが、知恵を出し合い、社長の片腕となって経営を支え、少しでも安定した企業に成長させたい、というのがKさんの考えでした。 父と詳しく話し合いをする間もないままの転職でしたが、と思っていました。 出勤初日、まず命じられたのは、共用トイレの掃除でした。次に、控え室の掃除でした。器具、工具、運搬用のトラックを磨き上げる頃には、真新しい作業着が誰よりも汚れてしまいました。 それが一週間ほど続いたころ、周囲で見守っていた従業員たちが、声をかけてくれるようになりました。時には、手を貸してくれるようになりました。 社長職を譲られ、十年経った今、Kさんは先代社長に感謝しています。と振り返るKさんです。 今日の心がけ◆身近なことから始めましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。日本各地にある倫理法人会では、毎週「モーニングセミナー」が開催されます。また毎月1回「経営者の集い」があります。モーニングセミナーも経営者の集いも、一般の方や社員に参加いただけます。いずれも経営のためだけでなく人生を豊かに過ごすための講演会です。(私自身が誤解していましたので、あえて申し添えます。宗教ではありません)
2015年10月12日
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10月11日(日) ぬくもり パソコンやスマートフォンの急速な普及により、大量の情報が、インターネットを介して飛び変うようになりました。人間関係も、ネット上で、気軽につながりを持てるようになった昨今です。 インターネットを通じた人のつながりは、交流の幅が広がる反面、簡単に関係を遮断することもできます。手軽である一方、そこには希薄さが生じるのも否めないでしょう。 そのような時代の反映からか、昨今では、コミュニケーション力アップなどをテーマにした書籍が人気を博しているようです。また「ゆるキャラ」が人気なのも、人間の入った着ぐるみが、ぬくもりを感じさせるからでしょう。 時代が変わっても、人間の本質はそう大きく変わりません。人は誰しも、孤独を感じれば不安になり、ぬくもりのある人間関係を求めるものです。 自分の思いを相手に言葉で伝え、相手の言葉をしっかりと受け止める心のキャッチボールを、特に身近な家庭の中で実践していきましょう。 今日の心がけ◆家庭での会話を大切にしましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2015年10月11日
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10月10日(土) わが社の原点 「迷ったら原点に立ち返れ」とよくいわれます。それは「原理原則に基づいて考え、行動せよ」ということでもあります。 企業や従業員にとっての原理原則とは、経営理念や社是・社訓でしょう。経営理念は、企業の目的や使命、価値観などを表わしたもので、従業員は何のために集まり、その企業は何をするかを明確に表明しています。 また、社是には、企業の経営方針が定められ、社訓には、従業員の心構えや行動指針が示されていることが多いようです。 原理原則に基づいて考え行動すれば、問題の発生を最小限にすることができるように、従業員が、経営理念・社是・社訓を心して働くのであれば、企業の不祥事や事故を未然に防ぐことができます。また、危機管理にもつながります。 経営理念・社是・社訓は、外に向けての、企業の存在表明でもあります。社会から評価される企業であるかどうかは、従業員一人ひとりがどれだけ経営理念・社是・社訓を心得て働いているかに、かかっているといえるでしょう。 今日の心がけ◆原点に心を向けましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。職場の教養は、毎日当日分を掲載しています。職場の教養を使うと、活力あふれる朝礼が出来ます。朝礼の準備などであらかじめ読みたい方のため、楽天ブログの当月の1日に、1か月分をまとめて掲載させていただきます。左のカレンダーから1日をクリックしてください。翌月分の職場の教養は入力が出来た分だけ、20日の日記にまとめて掲載します。
2015年10月10日
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ノーアルコール4日目達成です。挫折だらけのアル中お気楽ダイエット日記 この日記は10月9日の朝 昨日の日記を書いています。 今朝の体 重:70.8kg 前日比マイナス0.1kg昨日の飲酒量: ノーアルコール4日目達成突然ですが、久々にダイエット日記を再開します。長い研修の間、飽食と暴飲を続け、10月5日にはついに73.0kgになってしまいました。人生何度目かの7号食に挑戦します。7号食は、玄米だけの食事を10日間続けます。そもそもデトックスが目的なので、禁酒です。すでに4日経過していますので、過去の体重の経過を記します。10月05日 73.0kg10月06日 72.1kg ▲0.910月07日 71.1kg ▲1.010月08日 70.9kg ▲0.110月09日 70.8kg ▲0.1今月末には、68kgを達成する目標ですから、ちょうどいいタイミングで7号食を始められました。ムフフ~~~2007年4月30日 ダイエットスタート時82.5kgでした。 2015年10月30日目標68.0kg BMI=21を達成します。 ♪♪♪ 私のダイエット方針 ♪♪♪ 朝と昼は、玄米を中心に少量でもきちんと食べる。夜は極力減らす。 節酒につとめ、お酒は3つ(個、本、杯)までとする。 1万歩以上歩く。失敗してもめげない。いつも笑顔でいる。
2015年10月09日
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10月 9日(金) 悔しさは成長の証 Aさんの小学四年生になる息子が、野球を始めました。 練習は土日が中心です。慣れない環境もあり、息子は練習から帰ると「もう野球やめる」と泣きながら言うのです。その様子に、と思いましたが、何とか説得して続けさせました。 三ヵ月が経過した日曜日、初めての公式試合がありました。応援に行った妻の報告によれば、息子は最後に代打で試合に出たそうです。三振したけれど、一所懸命やっていた、とのことでした。 その後、帰って来た息子に「試合、残念だったな」と声をかけると、「負けて悔しいよ。もっと練習して、次は絶対に勝ちたいよ」と言うのです。 嫌々野球を続けていた息子が悔しがる姿に、Aさんはと、頼もしく思ったのでした。 物事には、続けてみなければ、わからないことがたくさんあります。嫌だなと思うことも、まず三ヵ月続けてみたら、気持ちが変化するかもしれません。 今日の心がけ◆三ヵ月続けましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。各地の倫理法人会では、毎週モーニングセミナーが開催されます。特定の宗教や政治にとらわれることなく、多面的な学びができるのが特徴です。
2015年10月09日
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10月 8日(木) コーヒーがこぼれて ある日の午後のことです。デスクでコーヒーを飲んでいた人が、何かの拍子でカップをひっくり返してしまいました。 その人はすっかり慌ててしまい、コーヒーがこぼれた机を前に、どうしたらいいかわからない様子です。同僚のSさんは、と、横目でその様子を眺めていました。 すると、近くにいた同僚が雑巾を持ってきて、サッと拭き始めたのです。Sさんは、ただ傍観していた自分が急に恥ずかしくなりました。 日頃は、もし困っている人が近くにいて、自分にできることがあれば手助けをしたいと思っている優しいSさんです。 しかし、いざそういう場面に出くわしても、体が動かなかったのです。思っていることと、実際に行動できるかどうかは違うことを実感しました。 困っている人に手を貸したいという思いを、今後は、一つでも二つでも実行に移そうと決意したSさんでした。 今日の心がけ◆サッと動ける人を目指しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。著作権は(一社)倫理研究所にあります。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在まで一日も欠くことなくずっと続いています。著作権に問題があることは承知していますが、倫理の普及に役立ち、かつO君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。以上の点をご理解いただき、文章の取り扱いには配慮をお願いします。
2015年10月08日
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10月 7日(水) 二十七年間ありがとう 食品の卸売業を営むY社長には、声を大にして言える自慢があります。 それは「わが社は、社員のみならず、その家族にも支えられている」ということです。その想いを強くしたのは、ある出来事がきっかけでした。 かつて、Y社長の会社に勤務する女性社員が、ペースメーカーを入れる大手術をしました。彼女は重要な業務を担当していたため、どう補おうかと悩みました。しかし、術後まもなく、彼女は出社してきたのです。 それを可能にしたのは、彼女の家族のお陰だったのです。出勤が最も困難だった数ヵ月間、夫や娘が協力をして車で送ってくれたのでした。 Y社長は、と実感し、社員に対する誇りをさらに強くしたのでした。 今年、その女性社員が、勤続二十七年で定年退職となりました。送別会の場で、全社員一人ひとりが感謝の言葉を伝える姿を見たY社長、「わが社はこれからも大丈夫だ」と、胸が熱くなったのです。 今日の心がけ◆多くの支えがあることを知りましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所発行の月刊誌です。職場の教養を利用すると、活力ある朝礼をするのに役立ちます。倫理法人会に入会すると毎月30冊送ってもらえます。ご希望があれば、活力朝礼のやりかたを指導してもらえます。(もちろん無料で)お問いあわせはお近くの倫理法人会まで
2015年10月07日
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10月 6日(火) 木を見て森を見ず 会議の席で、Nさんが同僚と議論をしていた時のことです。話を聞いていた上司から、「君の意見は『木を見て森を見ず』だな」と言われたのです。 「木を見て森を見ず」とは、事物の末梢的な部分にこだわりすぎて、本質や全体を捉えられないことのたとえです。 この会議のテーマは「新しい顧客の獲得」でした。Nさんは、宣伝グッズの配布や販売価格の割引など、対症療法的な方法を提案していました。 一方、同僚は、新しい顧客の獲得は、新規事業展開へのチャンスであるという大きな観点から、提案や発言をしていたのです。 上司の一言に、Nさんは、自分の提案が目先のことばかりだったことに気がつきました。そして、将来を見越して、会社がより良くなることにつながる方法を考えるという、長いスパンの視点を得たのです。 何かの課題に取り組む時、「この木は大きな森の中の一本だ」「豊かな森を作るためにこの木をどう育てるか」という視点を忘れずにいたいものです。 今日の心がけ◆全体を見る視点を持ちましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在までずっと続いています。O君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。
2015年10月06日
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10月 5日(月) 一流の「リズム」 スタジオジブリのアニメーション映画の音楽を数多く担当した作曲家の久石譲氏は、「一流とは、ハイレベルの力を毎回発揮できること」だと述べています。 そのため、作曲の作業に入っている時は、生活リズムを規則的に保つようにしている久石氏。気分が乗っているからといって、食事抜きで頑張ろうとすることはなく、常に一定のペースを崩さないよう努めているそうです。 私たちの業務においても、体調や感情の起伏などのコンディションによって、その日の仕事内容に影響が出ることはあり得るでしょう。調子の良い日ばかり続けばよいのですが、当然、調子の悪い日もあるものです。 常に自分の力を発揮するためには、まず生活習慣を整えることが大切です。例えば、起床時間を一定にする、始業前に掃除をする、体操をするなど、人それぞれ、良いリズムを生む生活習慣があるはずです。 一流を目指すためには、仕事の技術を磨くことも大切ですが、まずは生活リズムを一定に保つことから始めましょう。 今日の心がけ◆自分の生活リズムを確立しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2015年10月05日
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10月 4日(日) 感謝の日記 入社して一年半が過ぎたA子さん。食品販売の仕事に慣れてきたものの、日々同じ仕事の繰り返して、入社当時のような意欲が湧きません。 A子さんの様子を察して、祖母から、「感謝の日記をつけてみては」という提案がありました。 「たくさんの人や物のお陰で暮らしていける。と気づいたことがあったら、気軽に書いていけばいいのよ」という祖母に促されて、A子さんは日記を書いてみることにしました。 「電車やバスがあるから通勤できる」「恵まれた働く場所がある」「家があるから安心して休める」「水や電気が自由に使える」「誰かがきれいな花を植えている」「公園の紅葉がきれい」などの言葉が、日々綴られていきました。 身近に、ありがたいことや嬉しいことがたくさんあることに気づいたA子さん。「いつもという気持ちを持っていると、意欲につながるよ」という祖母のアドバイスに感謝しながら、溌剌と仕事に向かう姿が戻ってきました。 今日の心がけ◆身近な物事への感謝を深めましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2015年10月04日
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10月 3日(土) 花火の後に 茨城県土浦市では、毎年十月の第一土曜日に「土浦全国花火競技大会」が開催されます。大勢の見物客が訪れるこの大会は、今年で八十四回目となります。 大会終了後に残されるゴミは、市の職員や市民ボランティアの手で片づけられます。Mさんは、友人に誘われ、昨年初めて清掃活動に参加しました。 花火大会は、市内を流れる川の河川敷で行なわれています。翌朝の堤防は、ゴミがたくさん落ちていました。片づけるのは大変な作業ですが、実に多くの市民が清掃活動に参加していました。 作業をしているグループには、中学生もいました。黙々とゴミを片づける姿に触発され、Mさんも一所懸命取り組みました。およそ二時間の作業で、大きなポリ袋に五袋分のゴミを集めることができ、清々しさを覚えました。 花火大会を滞りなく開催するために、何ヵ月も前から準備は進められています。その一方で、後始末にも多くの人が携わっていたのです。と実感したMさんです。 今日の心がけ◆地域の催しに協力しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2015年10月03日
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10月 2日(金) 「らしい」に要注意 ある人から伝え聞いたことを別の人に伝える時、よく使われるのが「○○らしい」という表現です。 自分が目の当たりにし、耳にしたことは、見た・聞いたという事実に基づいて、確信を持って人に伝えることができます。しかし、「Aさんが○○と言ったらしい」という場合、それが事実かどうかの確信はありません。 さらに、これを聞いた人がまた別の人に話す時に、○○の部分が変わってしまうことも少なくありません。伝える側の主観や思惑が混在しやすいからです。 確認の取れていないことを、「○○らしい」と噂し合うことは、社会人として好ましくはありません。業務上での情報として役に立たないばかりか、誤りだった場合、業務を混乱させ、発言者の信用を低下させることにもなります。 情報は事実であって初めて有効です。伝える側は、できる限り客観的な事実を伝えるよう努めましょう。受ける側も、曖昧に語られる噂を鵜呑みにせず、根拠や出どころを確認して、正しく情報を共有したいものです。 今日の心がけ◆事実を確認しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2015年10月02日
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10月31日(土) 打つ手は無限 「もう打つ手はない。ダメだ。おしまいだ」と判断するのは誰でしょうか。それは、自分自身にはかなりません。 T氏は「なあに、打つ手は無限だ、必ず何とかなる」と口にしているうちに、思わぬ妙案が浮かんできました。さらに、「どんな時でも愚痴を言わない。『まいった』と泣きごとを言わない」と決心し、自分を磨き高めました。 愚痴とは、言っても仕方がないことを言って嘆くことです。泣きごとで状況が変わるわけではありません。愚痴や泣きごとの代わりに、T氏は、「どうしたらできるか」を真剣に考え抜き、やり続けました。そこから道が拓けたのです。 取り組みやすい仕事、慣れた仕事の繰り返しは、知恵の出しどころが見つけにくいものです。簡単にはできない仕事だからこそ、知恵も湧き、やり遂げるための創意工夫を凝らすのでしょう。 ピンチこそチャンスだと受け止めて、困難な道に活路を見いだしましょう。合言葉は「打つ手は無限だ。必ず何とかなる」です。 今日の心がけ◆大いに知恵を出しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。職場の教養は、毎日当日分を掲載しています。職場の教養を使うと、活力あふれる朝礼が出来ます。朝礼の準備などであらかじめ読みたい方のため、楽天ブログの当月の1日に、1か月分をまとめて掲載させていただきます。左のカレンダーから1日をクリックしてください。翌月分の職場の教養は入力が出来た分だけ、20日の日記にまとめて掲載します。
2015年10月01日
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10月30日(金) 今あるもの 佐藤真海さんは、走り幅跳びの代表選手として、パラリンピックに三度出場しています。 二年前、東京オリンピック招致のプレゼンテーションでは、「義足のアスリート」として、スポーツに救われた自身の経験を披瀝し、聴衆を魅了しました。 佐藤さんは十九歳の時に骨肉種を発症して、二十歳で右足を切断しました。初めはその現実を受け入れられず、生きている意味を自問自答する毎日でした。 その後、義足を付けることによって走れるようになり、走り幅跳びに出合います。北京パラリンピックでは、六位入賞も果たしました。 これまでの人生を振り返って、佐藤さんは「病気にならなければできなかったこと、出会えなかった人ばかり、失くした以上のものを得られた」と語ります。 失くしたもの、できないことよりも、今あるもの、今できることに心を向けられたら、どれほど人生は豊かになるでしょう。苦しみの中にある喜びに気づくことができた時、人は、前に進む力が涌いてくるのかもしれません。 今日の心がけ◆今できることを大事にしましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。各地の倫理法人会では、毎週モーニングセミナーが開催されます。特定の宗教や政治にとらわれることなく、多面的な学びができるのが特徴です。
2015年10月01日
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10月29日(木) 公共トイレを美しく 地域住民による、街を美しくする活動が、全国各地で行なわれています。 和歌山市の「8の字公園」にあるトイレは、「美しすぎる公衆トイレ」として評判です。公衆トイレがピカピカに保たれているとの噂を聞いて、大手の住宅機器会社の幹部が、視察に訪れたほどだといいます。 このトイレは、二〇〇一年に設置された後、地域の住民らが毎日、清掃を続けてきました。清掃するだけではなく、公園の花壇で育てた花を毎日飾って、利用する人々を迎えています。 掃除を行なうボランティア団体「8の字会」の玉置成夫会長は、「公共施設の清潔さは、地域が安心安全かどうかの目安。幅広い世代の住民が活動に参加することで地域の絆も強くなった」と語ります。 公共の場は、その地域の顔でもあります。皆が気持ちよく使えるように、汚さないよう心がけましょう。また、手入れの行き届いた施設に出合ったら、きれいに保ってくれている人がいることに思いを寄せたいものです。 今日の心がけ◆公共施設の美観を保ちましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。著作権は(一社)倫理研究所にあります。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在まで一日も欠くことなくずっと続いています。著作権に問題があることは承知していますが、倫理の普及に役立ち、かつO君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。以上の点をご理解いただき、文章の取り扱いには配慮をお願いします。
2015年10月01日
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10月28日(水) 心のフィルター 心にはプラスとマイナスのフイルターが存在します。 Aさんは、Bさんを見てと感じます。Cさんは、同じBさんを見てと感じています。同じBさんを見ても、捉え方が少し異なるのです。 また、仕事に取り組む際も、心のフィルターで、差が生じることがあります。仕事をマイナスに捉える人は、「上司の命令だから仕方がない」「どうせ駄目だから」と、すべてが後ろ向きなので、本来の能力が発揮できずにいます。 一方、プラスのフィルターで物事を見る人は、「これはいいチャンスだ」「将来のために良いものを作ろう」「大丈夫、何とかなる」という考え方が功を奏して、思わぬ力を発揮したりします。 心のフィルターをプラスに保つように意識しましょう。また、もしと気づいたら、同じ物事をプラスに捉え直してみましょう。きっと、さらに良いものができるはずです。 今日の心がけ◆物事は良いほうに捉えましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所発行の月刊誌です。職場の教養を利用すると、活力ある朝礼をするのに役立ちます。倫理法人会に入会すると毎月30冊送ってもらえます。ご希望があれば、活力朝礼のやりかたを指導してもらえます。(もちろん無料で)お問いあわせはお近くの倫理法人会まで
2015年10月01日
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10月27日(火) シチメンゾウ 九州の有明海といえば、干潟を這い回るムツゴロウが有名ですが、最近では、「シチメンゾウ」という不思議な草が知られるようになりました。シチメンゾウは、干潟に自生し、満潮時には海水に浸る塩生植物です。 春になると淡い赤紫の芽を出します。やがて若緑の葉を伸ばし、夏には濃い青緑の葉を茂らせ、晩秋には燃えるように赤くなります。このように色を次々と変えるため、「七面草」と呼ばれます。 国内最大の自生地は、佐賀市東与賀町の有明海岸ですが、地元では、あまり関心を持たれていませんでした。 昭和六十二年、生物学者でもある昭和天皇が、全国植樹祭で訪れた際に深く観賞されたことから、人々は初めて、この草の貴重な価値を知ったのです。 その後、多くの人の協力でシチメンゾウの保全が進められ、現在では、一・六キロメートルにも及ぶ大群落が見られるようになりました。シチメンゾウが真っ赤になる十月下旬から十一月中旬、干潟は多くの見物客で賑わいます。 今日の心がけ◆地域の宝を大切にしましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在までずっと続いています。O君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。
2015年10月01日
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10月26日(月) Kさんのメール Aさんは、職場の書道サークルに入会しています。 サークルでは一年に一回、メンバーの作品を社内に展示する「ミニ書道展」を行なっています。これまでAさんは、毎年、出品をしていました。 しかし、今回は忙しい日が続いたため、やむなく出品を見送りました。すると、幹事のKさんから、メンバー宛にメールが届きました。 「昨日は作品の提出期限でした。提出していただいた方、ありがとうございました。と、肩を落としている方に朗報です。次の金曜日までに出していただけると、ギリギリ間に合います。一年間のお稽古の集大成です。一人でも多くの方の提出をお待ちしております」 何かを依頼したり、催促したりする文面は、なかなか難しいものです。Kさんのメールは、書道展を盛り上げたいという思いが伝わってくると共に、読み手が思わず作品を出したくなるような文面でした。 メールを読んだAさんも、がぜんやる気が湧き、一気に作品を書き上げました。 今日の心がけ◆相手の心に触れる文面を工夫しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。日本各地にある倫理法人会では、毎週「モーニングセミナー」が開催されます。また毎月1回「経営者の集い」があります。モーニングセミナーも経営者の集いも、一般の方や社員に参加いただけます。いずれも経営のためだけでなく人生を豊かに過ごすための講演会です。(私自身が誤解していましたので、あえて申し添えます。宗教ではありません)
2015年10月01日
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10月25日(日) 後始末の意義 物事を始める時は、誰しも慎重に、注意深く行なおうとします。しかし、物事の終わりを、丁寧に、慎重にしようと心がけているでしょうか。物事の後始末は大切です。最後をきちんと締め括らないと、完成したことにはなりません。道具の手入れや、机などの整理整頓をすることはもちろん、取りかかった時よりも、良い状態にしておけば理想的です。 大リーグのイチロー選手が、バッドやグローブ、シューズを自分で磨いていることはよく知られています。道具の後始末を怠ったことはないそうです。 後始末がしっかりできているからこそ、それが翌日の準備にもなり、試合中の気づきや俊敏な動きへとつながっているのでしょう。 日々の些細なことでも、締め括りを怠ることで、大きな失敗を引き起こしてしまう場合があります。また、後始末をきちんと行なうことは、その行為を通じて、心を整えることでもあります。 後始末には、様々な意義が含まれていることを知りましょう。 今日の心がけ◆今日のことは今日片づけましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。朝礼に利用すると、とても効果が高いと思います。書店では売っていません。倫理法人会に入会すると毎月30冊もらえます。職場の教養は、毎日当日分を掲載しています。朝礼の準備などであらかじめ読みたい方のため、楽天ブログの当月の1日に、1か月分をまとめて掲載させていただきます。左のカレンダーから1日をクリックしてください。翌月分の職場の教養は20日に、それまでに出来たぶんだけを掲載します。
2015年10月01日
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10月24日(土) 過度な指導 建築会社に勤めるSさんは、部下の教育に悩んでいました。熱心に指導すればするほど部下の元気がなくなり、ギスギスとした雰囲気が部署内に広がります。 そのような折、部下から突然、異動願いが出されたのです。理由の一端が自分にあることを聞かされ、愕然としました。悩んだSさんは、自分をよく知る先輩に相談すると、次のような指摘を受けました。 「一所懸命仕事をしていることはわかる。君の言っていることも正しい。けれど、部下をまったく評価せず、厳しい表情で延々と間違いを指摘したら、誰だって嫌になる。物事を伝えるには、明るさも必要だよ」 改めて自分を省みると、家庭内でも、正しいことを言っているのに伝わらないことがあります。という思いが強すぎて、相手を一切受け入れず、全否定するような厳しい言葉になってしまうことに思い至りました。 翌朝から明るい言動を心がけ、責める心を捨てて部下の指導をするようになったSさん。部署内の雰囲気は、その後、少しずつ変わりつつあります。 今日の心がけ◆明るい雰囲気を作りましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。職場の教養は、毎日当日分を掲載しています。職場の教養を使うと、活力あふれる朝礼が出来ます。朝礼の準備などであらかじめ読みたい方のため、楽天ブログの当月の1日に、1か月分をまとめて掲載させていただきます。左のカレンダーから1日をクリックしてください。翌月分の職場の教養は入力が出来た分だけ、20日の日記にまとめて掲載します。
2015年10月01日
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10月23日(金) 片づかない 自分が使っている机や引き出し、ロッカーなどの整理整頓がうまくできないと悩んでいる人は多いようです。 “かたづけ士”の小松易さんは、「空中戦」というキーワードを使って、片づけのコツを伝授しています。空中戦とは、手紙や書類などを机に置く前に開封し、要・不要を瞬時に選別して、不要な書類はすぐに処分するというものです。 仕事を円滑に進めるために、最低限の資料や書類は必要です。しかし、不要な物をいつまでも溜めていると、仕事の効率を下げてしまいます。 書類を溜め込むクセのある人は、家の中でもいろいろな物を溜め込みがちです。「物を得ることが幸せ」という錯覚から、過剰なコレステロールのように不要な物が心に絡まって、余計に思い切り捨てられないのです。 食材、衣料、書類などの「物」は、活用しなければ意味がありません。処分するべきものは、すぐに、思い切りよく処分しましょう。余剰なコレステロールを「これ捨てロール!」と整理して、心をすっきりさせたいものです。 今日の心がけ◆物を整理して心を整えましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。各地の倫理法人会では、毎週モーニングセミナーが開催されます。特定の宗教や政治にとらわれることなく、多面的な学びができるのが特徴です。
2015年10月01日
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