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12月31日(木) 本を忘れず 私たちは、日頃からよく思い出し、その恩を思い、お礼と感謝を捧げるべき相手をどれくらい持っているでしょうか。 まず思い浮かべるのは、父や母、祖父母、お世話になった学校の先生などでしょう。そのほかに、忘れている人、なかなか思いが及ばない人もいるはずです。 かつて仕事の技術や手法を教えてくれた先輩、以前の職場で面倒を見てくれた社長などは、今は離れていても、感謝とお礼を怠ってはなりません。 また、例えば家業を継いでいる三代目の人なら、前社長の時代に尽力してくれた人たちや、初代の祖父に尽くしてくれた番頭さんなども含め、現社長として、感謝を注ぐ対象は多くいるでしょう。折に触れ、関係のあった人たちに挨拶するのは、大変ゆかしいことです。 喧嘩別れをして疎遠になっていたり、迷惑をかけられた相手だとしても、一度は縁あって、共に仕事に励んだ仲間です。今日は、忘れていた相手を一人でも思い出して、感謝を捧げてはいかがでしょうか。 今日の心がけ◆感謝の対象を増やしましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。著作権は(一社)倫理研究所にあります。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在まで一日も欠くことなくずっと続いています。著作権に問題があることは承知していますが、倫理の普及に役立ち、かつO君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。以上の点をご理解いただき、文章の取り扱いには配慮をお願いします。
2015年12月31日
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12月30日(水) 咄嗟の行動 Mさんがスーパーマーケットで商品の精算を済ませ、買った品物を袋に入れている時でした。何かがぶつかり、物が散乱するような音が聞こえてきました。 音のした方向を見ると、高齢の女性がカートごとひっくり返り、品物が散乱しています。周りには、買い物客が数人います。 Mさんは、手助けに行こうか、どうしようかと戸惑いました。次の瞬間、「大丈夫ですか」という声と共に、近くにいた女性客が、サッとその人の傍に駆け寄ったのです。 女性客と従業員に助け起こされた高齢の女性は、幸いケガもないようでした。そこでようやくMさんも、近くにいた買い物客たちと一緒に、散らばった缶詰やペットボトルを拾い集めました。 自分より近くに人がいたこともあり、一瞬、躊躇して、最初の一歩が出なかったMさん。と、心に決めたのでした。 今日の心がけ◆一歩踏み出しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所発行の月刊誌です。
2015年12月30日
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12月29日(火) レンコンの穴 年の瀬を迎えました。おせち料理の準備をしている家庭も多いでしょう。 おせち料理の食材には、無病息災や子孫繁栄などの願いが込められています。レンコンもその一つです。穴が開いているので、「将来の見通しがきく」から縁起が良いとされています。 F子さんは、レンコンの産地で育ちました。会社の同僚と故郷の名産の話になった時、「レンコンはなぜ穴が開いているの?」と聞かれました。F子さんはこれまでその理由を考えたことすらなく、答えることができませんでした。 地元の名産のことを知らないのは恥ずかしいと思ったF子さん。さっそくレンコンの穴について調べてみました。すると、地上の空気を地下の茎や根に送るためのパイプの役割をしていることがわかりました。 さらに調べると、レンコンは、養分を蓄えて大きくなったハスの地下茎であり、それを食用にしていることもわかったのです。 同僚の素朴な質問を機に、一つ知識が増えたことを喜んでいるF子さんです。 今日の心がけ◆地元の名産について調べてみましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在までずっと続いています。O君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。
2015年12月29日
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12月28日(月) 掃除をする「心」 転居や転職、部署の異動など、新しい環境に入る時、人それぞれに場に馴染むための工夫をするでしょう。Aさんが考えたのはトイレ掃除でした。 転職したばかりのAさんは、与えられた業務の他に、何かできることはないかと考え、トイレ掃除を思いつきました。トイレは誰もが利用するところであり、掃除も敬遠されがちです。きっと喜ばれるだろう、と考えたのです。 毎朝トイレを清掃することで、新しい職場への愛着が強くなりました。同僚も「助かりますよ」と喜んでくれ、仕事も順調に運んでいきました。 しかし、しばらくすると、同僚たちへの不満が出てきたのです。次第に、職場の人間関係にも、仕事にも、影響が出始めました。 その原因を考えると、トイレ掃除をしながらと、周囲を責めていたことに気がつきました。そもそも、清掃自体、という打算で始めたことに思い当たったのです。 今は職場を美しく調えるために、無心で、ひたむきに清掃を行なっています。 今日の心がけ◆無心で取り組みましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。日本各地にある倫理法人会では、毎週「モーニングセミナー」が開催されます。
2015年12月28日
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12月27日(日) 最期を迎える日 「もし、この世とお別れをすることになった場合、どこで最期を迎えたいか」という問いに対し、高齢者の半数以上が「自宅」と回答しています。 その一方で、亡くなる人の八割近くが、医療機関や自宅以外の場所で最期を迎えるというのが現実です。今や四人に一人は六十五歳以上の高齢者という時代になりました。いざという時にどうするのか、どうしてもらいたいのかを家族で話し合い、決めておく必要のある時代でもあります。 Uさんも母親の最期を見送りました。治療や葬儀など、あらかじめ煮詰めていた話とは異なることも生じましたが、「これは本人にとって苦痛なのかどうか」を基軸にして、納得できる看取りができた、と振り返ります。 そして、Uさんが何より感動したのは、終の棲家となった老人ホームのスタッフの応対でした。夜半の訃報だったにも関わらず、報せを聞いた職員が「お別れの言葉」を次々に届けにきてくれたのです。 その光景を思い出しながら、「真心」という言葉を反芻して働くUさんです。 今日の心がけ◆離別の覚悟と準備を整えておきましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2015年12月27日
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12月26日(土) やる気を起こすには 進むべき道筋であるビジョンを示し、その目的を共有している組織は強いといわれます。会社においては、経営者、幹部社員、そして社員が三位一体となって、やる気を出して取り組まなければ生き残れない時代です。 やる気を起こすカギは、という気持ちを起こさせることです。もし人に何かを望むなら、まず自分から、相手の望むものを与えることは人間関係の法則です。 例えば、相手に対して「もう少し自分に愛情と思いやりを持ってくれれば、もっと自分も優しくできるのに」というのは、人間関係の法則が逆転しています。 言い換えれば、「相手が自分の望みをかなえるまで、自分は相手の望みをかなえない」と言っているのと同じことだからです。 まず、自分から先に、相手の希望を満たしてあげたいものです。こちらから先に与えれば、相手も喜んであなたに与えようという気になるものです。 職場の仲間の良さを確認し、言葉や行動で伝えていきましょう。 今日の心がけ◆与える喜びに徹しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2015年12月26日
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12月25日(金) 大掃除のご褒美 Mさんは、年末の大掃除で、思わぬ掘り出し物を見つけました。 それは、十二年前の駆け出しの頃、とてもお世話になったお客様の連絡先でした。今では、営業課長という立場のMさんですが、当時は右も左もわからない状態で、毎日が失敗の連続でした。 その頃、励ましの言葉と、定期的に注文をいただいていた一人のお客様がいました。そのお客様とは、Mさんの転勤で、音信不通となっていました。また、後任の担当者とは折り合いが悪く、取引もなくなっていたのでした。 思い切って連絡をしてみたところ、先方は心底驚いた様子でした。何と、お客様も、古い年賀状を整理していたところ、Mさんのことを思い出し、どうしているのだろうと案じていたというのです。 すぐに挨拶に伺い、当時のお礼と近況を報告しました。お客様は本当に喜んでくれ、取引を再開することとなったのです。そして、「当時からMさんの情熱と誠意に私は投資していたんですよ」と、嬉しい一言をいただいたのでした。 今日の心がけ◆昔の知人に連絡をとってみましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2015年12月25日
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12月24日(木) 時のふるい クリスマスシーズンにテレビや街角で耳にする曲といえば、山下達郎氏の「クリスマス・イブ」です。この曲が発表されたのは、一九八三年でした。 一九八八年にJR東海のCMに使われ、人気となりました。以来、昨年まで、二十九年連続でオリコンチャートの百位以内に入るという記録を持っています。 山下氏は、昔の曲が今も支持されることについて、「昔の音楽が良かったから、聴き継がれるわけではない」と考えています。 「君だってつまらない曲はたくさんあったが、何十年もの時のふるいにかけられ、良い曲だけが残った。多くの人はそれらを聴いて、昔は良かったと思っているだけ」。だからこそ「未来に残る曲を作りたい」とモットーを掲げます。 自分の職場において、時のふるいにかけられて、なお残っている仕事は何でしょう。飲食店なら店の看板料理、製造業なら技術や製品などがあるでしょう。 今携わっている仕事も、もしかしたら、五年後、十年後には、主力商品となるかもしれません。次世代に残そうという意識を持つことは大切です。 今日の心がけ◆未来に残る仕事を目指しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。著作権は(一社)倫理研究所にあります。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在まで一日も欠くことなくずっと続いています。著作権に問題があることは承知していますが、倫理の普及に役立ち、かつO君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。以上の点をご理解いただき、文章の取り扱いには配慮をお願いします。
2015年12月24日
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12月23日(水) 応援ありがとう! 金澤翔子さんは、現在活躍中の若手書家です。ダウン症を抱えながらも、NHK大河ドラマ「平清盛」で題字を担当したり、国内外で個展を開催しています。 今年、ニューヨークの国連本部で開かれた「世界ダウン症の日記念会議」では、「お母さま、大好き、愛してます」などのスピーチが、大きな感動を呼びました。 大勢の前で挵亳することも多い翔子さんですが、ある時、千人くらいの観客が見守る中で挵亳していると、最前列の赤ちゃんが、大声で泣き出しました。お母さんはうろたえ、周囲に緊張が走りました。 翔子さんは挵亳しながら、泣いている赤ちゃんに向かって大きな声で言ったのです。「応援、ありがとう!」。その一言で、会場の張り詰めた空気が一気に和んだのでした。 何か不測の事態が起きた時、その場に気まずい空気が流れることはよくあります。予想外のできごとに、咄嗟に対応するのは難しいことですが、言葉や行動で周囲をパッと明るくする、明朗な人を目指したいものです。 今日の心がけ◆言葉で場を朗らかにしましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所発行の月刊誌です。
2015年12月23日
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12月22日(火) 寒さ対策 師走も半ばを過ぎると、一段と寒さが厳しくなります。「夏の暑さは耐えられるけれど、冬の寒さは嫌い。我慢できない!」という人も少なくないようです。 暑さ、寒さをはじめ、自然現象のことごとくは、人間の力ではどうすることもできません。どうにもならないことに不満を抱えて生活するのは、無益なことです。 では、寒さが嫌いな人はどうしたらいいのでしょうか。外出する時に厚着をしたり、部屋の中を暖めるなどの手立ては必要でしょう。また、さらに一歩進めて、心の持ち方を変えてみましょう。 「冬は寒いのが当たり前」「今の季節にしかできないことを楽しもう」「厳しい冬を乗り越えてこそ春の喜びがある」と、寒さを素直に受け入れ、自然に融け込み、喜んで合わせていくことこそ冬を乗り切る秘訣といえます。 逃げると追いかけられます。むしろ寒さの中に飛び込もうとする積極的な心で、冬を冬として楽しみたいものです。 今日の心がけ◆寒さの中に融け込みましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在までずっと続いています。O君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。
2015年12月22日
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ワイン1本空けちゃいました。挫折だらけのアル中お気楽ダイエット日記 この日記は12月21日の朝 昨日の日記を書いています。 今朝の体 重:73.4kg 前日比マイナス0.3kg昨日の飲酒量:缶ビール1個、赤ワイン1本一昨日に続いて、キムチ鍋でした。3食連続!!!ボージョレが1本空いちゃいました。前日に残っていたワインも少し飲んだので1.2本ぐらいか・・・お酒を抜けば、もっと痩せるのは分かっているのだけれど・・・2007年4月30日 ダイエットスタート時82.5kgでした。 2016年2月18日目標68.0kg BMI=21を達成します。 ♪♪♪ 私のダイエット方針 ♪♪♪ 朝と昼は、玄米を中心に少量でもきちんと食べる。夜は極力減らす。 節酒につとめ、お酒は3つ(個、本、杯)までとする。 1万歩以上歩く。失敗してもめげない。いつも笑顔でいる。
2015年12月21日
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12月21日(月) 光明皇后の伝説 各地から、雪の便りが伝えられる季節になりました。 奈良時代に作られた『万葉集』にも、雪を詠んだ歌がたくさん収められています。なかでも、光明皇后が詠んだ歌は、心に響きます。 我が背子と ふたり見ませば いくばくか この降る雪の 嬉しからまし 「我が夫の聖武天皇と二人で見るのなら、どんなにか、この降っている雪も嬉しいことでしょう」という意味です。夫を思う、温かな心が伝わってきます。 光明皇后は、初めての臣下出身の皇后でした。施薬院や悲田院を設けて、病人や孤児を助けるなど、社会福祉にも力を入れました。 法華寺に伝わる「から風呂」の伝説は有名です。皇后は「から風呂」を作り、千人の垢を洗い落とす願を立てました。千人目に現われた病人は、醜く身体から垂れている膿を、口で吸ってほしいと求めました。皇后がその口を触れた時、病人の姿は輝いて消え、自分は如来の化身であると告げました。 もし今日、難題を言うようなお客様がいたら、如来の化身なのかもしれません。 今日の心がけ◆お客様を大切にしましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。日本各地にある倫理法人会では、毎週「モーニングセミナー」が開催されます。また毎月1回「経営者の集い」があります。モーニングセミナーも経営者の集いも、一般の方や社員に参加いただけます。いずれも経営のためだけでなく人生を豊かに過ごすための講演会です。
2015年12月21日
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1月12日(火) 挨拶 挨拶は人間関係の入り口です。Yさんは、その挨拶に、こだわりを持っています。それは、誰に対しても、自分の挨拶によって元気になってもらえるよう、気持ちを込めて挨拶するということです。 ところが、こうした挨拶をしようと決めた当初、戸惑うことがありました。この挨拶のポイントは、「誰にでも」ということですが、気持ちを込めて挨拶をできない相手が少なからずいたのです。 Yさんは、多くの顧客や取引先とやり取りをする中で、「人の好き嫌いはない」と自負していました。しかし、心のどこかで避けていたり、些細な欠点を気にしてしまう人がいることに気づいたのです。 挨拶を通じて、自分の心の意外な一面を知ったYさん。朝礼での挨拶練習に真剣に取り組んで、基本を確認しつつ、苦手な人ほど心を込めた挨拶をしようと心がけました。 三ヵ月が経った今、その人の美点を発見できるようになっています。 今日の心がけ◆挨拶に心を込めましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在までずっと続いています。O君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。
2015年12月20日
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1月11日(月) 仕事模様 若手社員のAさんは、入社から半年、早く仕事を覚えて貢献できる自分になろうと努めてきました。 経験を積むことと合わせて、先輩の仕事ぶりからも多くのことを学んできました。ある時、「職場にはいろいろな人がいるな」と思ったそうです。 「指示されたことしかしない人」がいれば、「指示されたこともしない人」もいました。Aさんが「自分はどうなりたいか」と思った時に浮かんだのは、指示がなくても仕事の流れを考えて動いているBさんの姿でした。 Bさんは、社歴は短いものの、部署全体の方針と年間計画を踏まえて、段取りを進めています。目の前の仕事と並行して、次の仕事の準備を進め、いつ指示されてもよいように備えていました。 そうしたBさんの、慌てる様子はほとんど見たことはありません。 「自分も視野を広げて、仕事の流れが見られるようになろう」と、決意を新たにしたAさんでした。 今日の心がけ◆仕事全体の流れを把握しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。日本各地にある倫理法人会では、毎週「モーニングセミナー」が開催されます。また毎月1回「経営者の集い」があります。
2015年12月20日
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1月10日(日) 知の地平線 昨年、ノーベル物理学賞を受賞した東京大学教授・梶田隆章氏は、研究に取り組む自身の姿勢を「人類の知の地平線を拡大するような好奇心でやっている」と述べています。 梶田教授の研究成果は、「あらゆる物質をすり抜けていくニュートリノという素粒子が、実は質量を持っている」という、それまでの定説を覆す発見でした。宇宙や物質が誕生した謎の解明に迫る、大変な業績だといわれています。 「知の地平線を拡大する」という壮大な表現を用いるほどの好奇心こそ、ノーベル賞受賞という高いハードルに到達する、エネルギーの源だったのでしょう。 「好きこそものの上手なれ」といわれるように、興味や好奇心を強く持てることには、人は熱心に打ち込めます。その結果、自ずとそのことに習熟し、さらなる実力を養うことにもつながります。 日常の中で、興味が湧いたこと、関心を持ったことを大事にしましょう。その好奇心のつぼみは、いずれ仕事の場で花が開くかもしれません。 今日の心がけ◆好奇心を成長のエネルギーにしましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2015年12月20日
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1月 9日(土) 奇跡はない 学生や社会人のラグビー全国大会が、各地で行なわれています。その熱戦に、昨年のラグビーワールドカップを思い出す人も多いでしょう。 大会後、世界のラグビーファンの投票による「ワールドカップ最高の瞬間」に、日本代表対南アフリカ代表の一戦が選ばれました。 優勝候補の南アフリカ代表に、逆転トライをあげて勝利した日本代表は、「ブレイブ・ブロッサムズ(勇敢な桜の戦士たち)」と称賛されました。 世界中がこの勝利に驚く一方で、選手たちは三年半に及ぶトレーニングを通して、「南アフリカに勝てる」と確信していたと言います。強豪国と伍するため、世界一厳しい練習を毎日してきた、という自負があったからです。 勝利の立役者である五郎丸歩選手の「ラグビーに奇跡なんてないんです。必然です」というコメントからも、努力に裏づけされた、誇りと自信が窺えます。 自信は、大きな仕事を成し遂げる上で欠かせない心です。その源となるのは日々の努力でしょう。「努力は人を裏切らない」からです。 今日の心がけ◆努力を重ねて大業を成し遂げましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。職場の教養は、毎日当日分を掲載しています。職場の教養を使うと、活力あふれる朝礼が出来ます。朝礼の準備などであらかじめ読みたい方のため、楽天ブログの当月の1日に、1か月分をまとめて掲載させていただきます。左のカレンダーから1日をクリックしてください。翌月分の職場の教養は入力が出来た分だけ、20日の日記にまとめて掲載します。
2015年12月20日
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1月 8日(金) 適切な言葉 他部署に渡す報告書の作成を任されたAさん。報告書を作成し、上司に提出すると、言葉の使い方についての指摘を受けました。 Aさんは、自分の部署内でのみ使われる言葉で、報告書を作成していたのです。そして、その言葉が一般的な名称とは異なるものだとは、まったく気がついていませんでした。 「相手にわかりにくい文書は不親切だ」と上司に指摘され、早速、適切な言葉に置き換えて修正しました。日頃慣れ親しんだ言葉でも、正確に伝えたい時には、相手に応じた配慮が必要なのだ、とAさんは痛感しました。 私たちは、日々、たくさんの人とコミュニケーションをとりながら仕事を進めています。相手に正しく伝わるように、適切な言葉を使うことは必要不可欠です。 「伝えたいこと」と「伝わること」が、必ずしも一致しないこともあります。文章の要点は、何よりもまず、相手に自分の言いたいことや思いが伝わることです。そして、その言葉が気持ちの良いものであればさらに良いでしょう。 今日の心がけ◆わかりやすい言葉を使いましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。各地の倫理法人会では、毎週モーニングセミナーが開催されます。特定の宗教や政治にとらわれることなく、多面的な学びができるのが特徴です。
2015年12月20日
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1月 7日(木) 仕事に尊卑はない リサイクル業を営むDさんは、地域の異業種交流会に参加しました。 はじめに、簡単な自己紹介の時間があります。Dさんは業種について「恥ずかしながら、3K(汚い、きつい、危険)そのものの業種です」と話しました。 その後、交流会の中で、参加者の一人が声をかけてきました。「私も同じ業界ですが、この仕事を恥ずかしいと思ったことはありません」と言われたのです。「どういうことですか?」とDさんは尋ねてみました。 「仕事そのものは、Dさんのおっしゃる通りです。でも、この仕事があるから、リサイクルが活発になり、皆さんの生活に役立っているのでしょう。家庭にも職場にも再生品は多くあるし、限られた資源を再生することは大切ですよ」 Dさんは、その話を聞いて、人には誇れない仕事だと思っていた自分が恥ずかしくなりました。 同じ仕事に情熱を持っている人との会話を機に、と自分に言い聞かせて、喜んで取り組んでいる毎日です。 今日の心がけ◆自分の仕事に誇りを持ちましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。著作権は(一社)倫理研究所にあります。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在まで一日も欠くことなくずっと続いています。著作権に問題があることは承知していますが、倫理の普及に役立ち、かつO君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。以上の点をご理解いただき、文章の取り扱いには配慮をお願いします。
2015年12月20日
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1月 6日(水) 良い年にする 新春には、各地で消防出初式が行なわれます。その起源は江戸時代に遡ります。 一六五七年、江戸は明暦の大火により、焦土と化しました。その二年後に、時の老中・稲葉伊予守正則が、当時の消防隊(火消し)四隊を率いて、上野東照宮の前で「出初」(出勤初め)と称して気勢をあげました。 これは、復興作業などで気落ちしていた江戸の人々に、大きな希望と信頼を与えたそうです。その後、「出初」は儀式化され、今日に受け継がれています。 大火に見舞われた江戸の町のように、人生の中でも、大きな困難に遭遇することはあります。打ちひしがれ、苦しみを抱える中にも、何か具体的に行動に移すことは、一つの転機になるでしょう。 また、行動と共に、心の底から「こうしよう」と腹を決めることも必要です。真の決心には、状況を変える力が潜んでいます。 一歩踏み出す行動と、「今年を良い年にする」という決心の両輪で、新しい年のスタートを切りたいものです。 今日の心がけ◆本気の決心をしましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所発行の月刊誌です。職場の教養を利用すると、活力ある朝礼をするのに役立ちます。
2015年12月20日
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1月 5日(火) 前もって 作家の池波正太郎氏は、毎年の年賀状を五月から準備したそうです。 宛名を書くのも人任せにせず、一枚ずつ自身で書き、千枚近い年賀状を書き終わるのが十二月近くになるという寸法でした。 それが池波氏の仕事の流儀でした。カレンダーに記入するのも、三ヵ月を単位として、三ヵ月先を見越した上で、時間を使っていくようにしていました。 「すべて前もって、事を進めていくことが時間の使い方の根本だよ」と池波氏は言います。とかく目先のことに追われている現代人は、改めて時間の使い方を見直してみる必要があるかもしれません。 今やるべきことを後回しにしたために、臍を噛むというのは、よくありがちなことです。時間に余裕があれば、行動や思考にも幅が生まれ、より深い人生の喜びが得られるでしょう。 まずは、一年の予定を三ヵ月ごとに大掴みにし、すべてを「前もって」取り組む習慣をつけることから始めてみませんか。 今日の心がけ◆早めに行動しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在までずっと続いています。O君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。
2015年12月20日
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1月 4日(月) 和服で仕事始め 北陸に本社を構えるA社では、仕事始めに、社員が皆、和服を着用します。 きっかけは社長の発案でした。といった社長の思いから、毎年の恒例となったそうです。 社員は皆、色鮮やかな振袖や羽織袴を着用します。その際、地元の美容室や呉服店が協力し、着付けをしてくれます。 和服を持っていない社員には、無料でレンタルするなど、和服を愛する地元の人の協力があって、仕事始めの式典が執り行なわれます。 新入社員のK子さんは、「着慣れていないので少し苦しかったですが、地元の代表的な柄の着物を着られて、楽しく参加できました」と述べています。 どの会社も、恒例行事や会社独自の習慣を持っているものです。若い社員たちが、日本の伝統に触れることにもなるA社の仕事始めは、地域の特色を活かした企業文化となって、これからも受け継がれていくでしょう。 今日の心がけ◆会社独自の文化を育みましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2015年12月20日
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1月 3日(日) 念ずれば花ひらく 新年を迎え、初詣に出かけた人も多いでしょう。どのようなことを願い、どのようなことを誓ったでしょうか。 明治四十二年に生まれ、「癒しの詩人」と呼ばれた坂村真民は、「念ずれば花ひらく」という言葉を遺しました。 真民は「午前零時に起床して、夜明けに重信川のほとりで地球に祈りを捧げる生活」を長年続けていたといいます。一つの願いを心に思うだけでなく、行動として習慣にしていたのです。 人の心は、そのままに保つことが難しいものです。しかし、行動を伴わせることで、願いが薄まっていくことに抗し、さらに思いを高めていくことができます。 日記をつける、太陽に挨拶をするなど、毎日決まった型を身に付けることで、生活にくさびが打たれ、けじめがつきます。一日一度、同じことを続けられていることに自信が湧いてきます。 心の中にある思いを実現するため、日に一つ、何か始めてみませんか。 今日の心がけ◆一日一度行ないましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2015年12月20日
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1月 2日(土) 寒さ対策 新年に開かれた同窓会に出席したK氏。かつて数々の人生相談をした恩師に、「先生、風邪をひかないコツを教えていただけませんか」と尋ねました。 恩師は、ニコニコしながらこう答えました。「それは君、寒さを嫌わないことだよ。寒かったら服を着る。暑かったら脱げばよい。それだけだよ」 K氏は、博学な恩師の健康法を期待していましたが、当たり前過ぎる答えに、やや拍子抜けしました。それでも、恩師の短い言葉の中に、長い人生経験がにじみ出ているようで、心が温かくなるのを感じたのです。 「寒いね」と 話しかければ 「寒いね」と 答える人のいる あたたかさ これは俵万智さんの歌集『サラダ記念日』の中の短歌です。平凡な日常の中で、互いに共感する、心のぬくもりが感じられます。 私たちは、何気ない会話や、相手の表情や態度にも、温かさや冷たさを感じます。「寒の入り」で寒さが増す季節ですが、互いに温かい言葉をかけ合って、ぬくもりのある職場にしていきたいものです。 今日の心がけ◆温かい言葉をかけましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2015年12月20日
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1月 1日(金) 初日の出 新しい年が始まりました。今年の元旦の天気はいかがでしょう。 何となく、今年はよい事あるごとし。元旦の朝、晴れて風無し。 これは石田啄木の短歌です。もし、この歌のように晴れていたら、初日の出を拝んだ人も多いでしょう。年が明け、新たな気持ちで拝む朝日は格別です。最近では、飛行機から初日の出を拝む「初日の出フライト」ツアーもあるそうです。 初日の出を拝む習慣の起源は、「四方拝」という平安時代に始まった宮中の儀式だといわれています。「四方拝」とは、元日の早朝に、天皇が伊勢の神宮や四方の神々を拝む、一年の最初に行なわれる宮中祭祀です。 すべての命の源である太陽を拝む習慣は、日本に古くからありました。かつては、誰もが拍手を打って、朝夕に太陽を拝んでいました。 明治の文豪・ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)は、教師として赴任した松江の地で、初めて迎えた朝、朝日が昇ると共に拍手の音があちこちから聞こえてきた様子を、感動を込めて書き残しています。 今日の心がけ◆伝統的な習慣を大切にしましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。各地の倫理法人会では、毎週モーニングセミナーが開催されます。特定の宗教や政治にとらわれることなく、多面的な学びができるのが特徴です。
2015年12月20日
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挫折だらけのアル中お気楽ダイエット日記 この日記は12月20日の朝 昨日の日記を書いています。 今朝の体 重:73.7kg 前日比+0.6kg昨日の飲酒量:缶ビール1個、赤ワイン3杯10月末日には71.0kgだった体重がじわじわ増えてきて、今朝はついに73.7kg!!新たに目標期日を設定し直しました。私の59回目の誕生日の日に68.0kgを達成します。年末年始の飲み会シーズンがありますので、かなり高い目標設定となりますが、だからこそ必要なのかもしれません。2007年4月30日 ダイエットスタート時82.5kgでした。 2016年2月18日目標68.0kg BMI=21を達成します。 ♪♪♪ 私のダイエット方針 ♪♪♪ 朝と昼は、玄米を中心に少量でもきちんと食べる。夜は極力減らす。 節酒につとめ、お酒は3つ(個、本、杯)までとする。 1万歩以上歩く。失敗してもめげない。いつも笑顔でいる。
2015年12月20日
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12月20日(日) 人間万事塞翁が馬 元プロ野球選手で、ニューヨーク・ヤンキースでも活躍した松井秀喜氏。「人間万事塞翁が馬」という故事を座右の銘として、選手生活を送っていました。 この言葉には、「人生の禍福は転々として予測できない」「何が幸いで、何が災いか、表面的な現象だけではわからない」という意味があります。 という信念から、度重なる怪我を受け入れて臨んだ二〇〇九年、ワールドシリーズのMVPに選ばれました。 私たちの日常生活には、トラブルや思い通りにならないことがたびたび訪れます。そうした苦難が起きた時に、それを嫌がり、逃げていると、さらに勢いを強めて自分を苦しめるものです。 実はその苦難は、必要があって起こり、後に好転することもあるのです。と、苦難への見方を変え、乗り越えた時、その苦しみはやがて人生の宝となっているでしょう。 今日の心がけ◆まずは困難を受け入れましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2015年12月20日
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12月19日(土) パッとした人 居酒屋で友人と旧交を温めていたAさん。盛り上がっている隣の席から聞こえてきた言葉が、ふと耳に残りました。 「パッとしないんだよね一。あの人は」 この「パッとしない人」とは、言われたことができない人、言われたことしかやらない人、何かを投げかけても反応に乏しく、仕事がスローな人を指しているようです。さらに、本人がそれを自覚していないとのことでした。 では、「パッとした人」とはどのような人か、Aさんは考えてみました。 居酒屋で耳にした言葉から、思いがけず、明日からの指針となるようなイメージを描くことができたAさんです。特に、仕事に一工夫を加えられる、パッとした人を目指そうと決意しています。 今日の心がけ◆仕事に一工夫を加えましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。職場の教養は、毎日当日分を掲載しています。職場の教養を使うと、活力あふれる朝礼が出来ます。朝礼の準備などであらかじめ読みたい方のため、楽天ブログの当月の1日に、1か月分をまとめて掲載させていただきます。左のカレンダーから1日をクリックしてください。翌月分の職場の教養は入力が出来た分だけ、20日の日記にまとめて掲載します。
2015年12月19日
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12月18日(金) 選ばれる店になる お客様が買い物や食事をする際、店を選ぶポイントはどこにあるでしょう。 例えば飲食店などに行った際、料理は美味しくいただいたものの、化粧室に不衛生さを感じたとします。その印象から、二度目の訪問を控えることもあるでしょう。 また、品揃えや内装など、目で見える情報と共に、BGMや店内に漂う空気なども、瞬時に感じ取っているはずです。入店してすぐ「この店は違う」と感じてしまうと、選ばれない店になってしまいます。 まずは、店舗の中を、お客様の視線で徹底的に見つめ直すことが、選ばれる店への第一歩でしょう。清潔さを常に心がけ、トイレなど、見落としやすいところにも目を向けたいものです。 さらに、働く人の雰囲気が、店の空気感を作っていることに気づけば、一度来店したお客様だけではなく、単なる通りすがりの人を「お客様」に変えることにもつながるはずです。 今日の心がけ◆お客様の視点に徹しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。各地の倫理法人会では、毎週モーニングセミナーが開催されます。特定の宗教や政治にとらわれることなく、多面的な学びができるのが特徴です。
2015年12月18日
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12月17日(木) 物も職場の仲間 Yさんは、会社の車で外回りをしています。ある日、取引先に行こうと車のエンジンをかけたところ、自動で開くはずのサイドミラーが開きませんでした。 手で無理やりミラーを開き、その場をやり過ごしましたが、毎日使う車が壊れて、困ってしまいました。 すると、話を聞いた同僚から「物は大切に扱うと長持ちする。雑に扱えば、早く壊れてしまう。今後は車を頻繁に清掃するなどして大切に乗ったらいい」とアドバイスを受けました。 確かに、Yさんの車内には物が散乱し、飲み終わった空き缶もそのまま置かれていました。清掃をほとんどしたことがなかったのです。 それからは、車を頻繁に清掃するようになったYさん。今ではきれいな車内で快適に運転し、快適な走りで取引先に向かっています。 職場に存在する「物」も、自分を助けてくれる仕事仲間です。同僚に接するのと同じような愛着を持って、大切に扱いたいものです。 今日の心がけ◆仕事道具を大切に扱いましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。著作権は(一社)倫理研究所にあります。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在まで一日も欠くことなくずっと続いています。著作権に問題があることは承知していますが、倫理の普及に役立ち、かつO君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。以上の点をご理解いただき、文章の取り扱いには配慮をお願いします。
2015年12月17日
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12月16日(水) 仕事脳と遊び脳 ゴルフが趣味のAさん。「下手の横好き」で、それほど上手くありませんが、休日には必ず、練習場かコースに出ています。 ある日のコースでのラウンド後、万全な体調で臨んだにも関わらず、その日は大叩きしての帰宅となりました。 あまりにも悔しかったAさんは、帰り際に、ゴルフショップで新製品のドライバーを購入しました。そして、次回のリベンジを誓ったのでした。 翌日からの仕事中も、という思いが頭をよぎります。いよいよ明日はゴルフという金曜日の夕方、トラブルが発生しました。取引先の担当者にメールを送信したつもりが、他の会社に誤送信してしまったのです。 部長に事の顛末を報告すると、心ここにあらずだったことを見抜かれ、厳しく叱責を受けました。「仕事の時は仕事脳、遊びの時は遊び脳、仕事をしている時に遊びのこと、遊んでいる時に仕事のことは考えるな」 Aさんは、思いと行ないを一致させることの重要性を再確認したのです。 今日の心がけ◆思いと行ないを一致させましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所発行の月刊誌です。
2015年12月16日
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12月15日(火) お洒落は足元から 「お洒落は足元から」といわれます。服装には気を違うものの、靴には意外と無煩着になりがちなのかもしれません。 通勤電車の座席に座っていたAさんは、向かい側に座っている人たちの靴に目を止めました。よく手入れされた靴を履いている人がいる反面、くたびれて、汚れた靴を履いている人が、割と多いことに気づきました。 そのような靴を履いている人は、何となく疲れて見え、生活にも張りがないような印象を抱きました。 ふと足元に目をやり、自分の靴を見ると、決して誉められるような状態ではありません。汚れも少しついています。慌ててティッシュで拭いて、その場をしのぎました。 その日からAさんは、帰宅後すぐに、靴の手入れをするようになりました。こうして靴を大事に扱うようになると、心なしか足取りも軽く感じられます。これまで以上に、気持ちよく仕事に向かえるようになりました。 今日の心がけ◆自分の足元を見直しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在までずっと続いています。O君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。
2015年12月15日
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12月14日(月) 周年行事の活用法 昨年まで、会社設立の周年記念式典を「また社長の訓話か」と、退屈に思っていたTさん。今年の式典は、心を新たにする、良い機会になりました。 きっかけは、上司の代理で参加した勉強会で、周年行事を開催する意義を教ねったことです。「周年を祝う行事は、誕生日や結婚記念日と同じで、そこに集う人たちの意識を刷新する効果がある」「集う人たちが喜んで身を置いているか、嫌々参加しているかで、その効果はまったく違う」という話でした。 喜んで参加するには、なぜ式典を行なうかを知らねばなりません。式典に参加する一人ひとりが、次のような項目を顧みることが肝要だといいます。 1創始時の精神を引き継いでいるか、2将来かくありたいという方向性に現状は即しているか、3草創期から現在までを支えてくれた先人たちに敬仰の念を持っているか。こうした意識を持つと、開催効果が上がるとのことでした。 今年の周年行事は、学んだことを意識して臨んだTさん。その日を境に信念と自信が湧き、慣れ親しんだ仕事も、新鮮に取り組めるようになったのです。 今日の心がけ◆記念日をうまく活用しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。日本各地にある倫理法人会では、毎週「モーニングセミナー」が開催されます。
2015年12月14日
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12月13日(日) 大雪の日に 早朝、Nさんが家から外へ出ると、辺り一面、雪で真っ白です。 自宅周辺の積雪は五十センチほどで、車も動かせません。路地から大通りに出るまでの道路も、すっぽり雪に覆われています。Nさんが雪かきを始めると、近所の人たちも雪かきを始めました。 「おはようございます。ずいぶん降りましたね」と、近所のAさんが声をかけてきました。また、Bさんが「どうぞ食べてください」と、アメやチョコレートをくれました。しばしの会話が、雪かきの大変さを和らげてくれました。 お昼頃に雪かきが終了し、後始末をしていると、雪かきには参加していなかったCさんの車が、横を通り抜けていきました。 雪かきされた道を走る車を見て、と思ったNさんですが、自分も普段は、地域の行事に顔を出していないことを振り返りました。 今回の大雪を通じて、と思ったNさんです。 今日の心がけ◆地域の一員である自覚を持ちましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2015年12月13日
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12月12日(土) 部長の実践 八人の部下を持つY部長ですが、今、実践していることが二つあります。その一つは、部下に言うことを極力減らして、自分で多く行なうことです。 以前の氏は、まったく反対でした。部下に言うばかりで、自分は少ししかやらなかったのです。 それでも部下は働いてはくれましたが、喜んで、積極的に働くというより、言われたことだけをやる人が多かったのです。時には反発もされました。 この経験から学んだのが、もう一つの実践です。それは、自分がまずやってみて、確信したことを部下に伝えるということです。 Y氏は、「ただ事務的に伝えるのと、自分で確信したことを伝えるのとでは、部下の受け止め方がまったく違います。どんなに細かいことでも、自分で研究して、やってみることが大事です」と言います。 もちろんY氏は、部下の仕事の大変さをよく知って、常にその労を労うことを忘れていません。 今日の心がけ◆率先垂範しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。職場の教養は、毎日当日分を掲載しています。職場の教養を使うと、活力あふれる朝礼が出来ます。
2015年12月12日
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12月11日(金) 過飲を慎む 江戸時代末期の儒学者・佐藤一斎は、四十二歳で『言志録』を起稿しました。 十有余年にわたり随時、執筆され、全二四六条からなります。修養の糧や教育の心得がまとめられており、その一節に、「酒則」と題した一文があります。 「酒は穀気の精なり、微しく飲めば以て生を養う可し、過飲して狂酗に至るは是れ薬に因って病を発するなり」 これは「酒は穀物の精髄(エキス)であり、少量を飲めば養生に良い。度が過ぎると気が違ったようになるのは、薬を飲んで病気になるようなものだ」という意味であり、酒を過飲することを戒めています。 酒の適量は個人差があり、その日の健康状態によっても異なります。まずは、自分自身の適量を知ることが先決です。そして、暴飲暴食を慎むことで、楽しい酒席となるでしょう。 忘年会のシーズンとなり、普段より、お酒を飲む機会が多くなるでしょう。酒に飲まれぬよう、一年の労を労いながら、さわやかに酒を嗜みたいものです。 今日の心がけ◆適度に嗜みましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。各地の倫理法人会では、毎週モーニングセミナーが開催されます。特定の宗教や政治にとらわれることなく、多面的な学びができるのが特徴です。
2015年12月11日
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12月10日(木) 触れてみる 私たちは、「見る」「聞く」「味わう」「嗅ぐ」「触れる」ことによって、様々な物事を知ることができます。 人の感覚のうち、視覚、聴覚、嗅覚、味覚は、それぞれ目、耳、鼻、舌といった、局所的な受容体により外界の情報をキャッチします。その一方で、触覚の人口となる皮膚は、身体全体を覆う、もっと大きな感覚器官といえるでしょう。 作品にじかに触れられる彫刻展を開催する、彫刻家の片山博詞氏は、「触覚は人間の根源的な感覚。普段は情報を得る場合、視覚に頼りがちだが、その錯覚や思い込みで間違えやすい『危うさ』も訴えたかった」と語っています。 やわらかそうに見えたものが、触れてみると実は硬かったというように、実際に手で触れたり、素足に感じるような刺激からは、確かな感覚をはっきりと得ることができます。 頭でっかちにならず、実際に触れてみることで、「確かさ」をこの身に感じてみませんか。新たな刺激を受けて、意外な発見があるかもしれません。 今日の心がけ◆実際に触れてみましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。著作権は(一社)倫理研究所にあります。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在まで一日も欠くことなくずっと続いています。著作権に問題があることは承知していますが、倫理の普及に役立ち、かつO君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。以上の点をご理解いただき、文章の取り扱いには配慮をお願いします。
2015年12月10日
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12月 9日(水) 適切な回答は スチーム・アイロンを買おうと考えて、家電量販店に出向き、「スチーム・アイロンはどこにあります?」と店員に尋ねました。すると、「このフロアにはございません」という返答でした。 さて、この会話は噛み合っているようで噛み合っていません。この場合の質問に対しては、「二階の売り場にございます」と答えるか、「すぐにお調べいたします」といった回答が適切でしょう。 こうしたやりとりは、日常業務でも見受けられます。例えば「書類はできていますか」という問いに対して、「まだです」と返事をすることがあります。 これでは「いつできますか」と、さらに相手が質問することになります。「まだできていませんが、午前中にはできます」と、一度のやりとりで終わるように心がけましょう。 そのためには、まず相手が、どんな回答を求めて質問しているのかを考えてみることです。想像力は、どんな仕事においても必要不可欠です。 今日の心がけ◆想像力を持ちましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所発行の月刊誌です。
2015年12月09日
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12月 8日(火) 日本旅行の思い出 ブラジルのサンパウロに住む日系の人たちが、親や祖父母の故郷である日本の名所旧跡を訪ねる一週間の旅をしました。旅の途中で忘れ物をした人が二人いましたが、それぞれが無事に戻ってきた、という体験をしました。 一つ目の体験は、ホテルの引き出しの中に、衣頼や本などを入れたまま出発してしまったことです。これはホテルの従業員が発見し、駅まで届けてくれました。 二つ目は、タクシーの中にパスポートや現金などが入ったバッグを忘れてしまったことです。この時は、タクシーの運転手の機転により、宿泊先のホテルにそのバッグが先に届いていた、という体験をしました。 一行は、「日本では落とした財布が戻ってくる」という話を聞いていましたが、半信半疑だったそうです。しかし、二つの忘れ物体験をしたことで、「日本はいい国だ」という思いが強まりました。 旅の先々で親切にされたことや、たくさんの思い出を持って、ブラジルに帰国したのです。 今日の心がけ◆親切さに磨きをかけましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在までずっと続いています。O君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。
2015年12月08日
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12月 7日(月) 素直に聞く 新しい部署に異動したKさん。以前の部署では評価が高かっただけに、新しい部署でも役に立ちたいと、毎日、必死で仕事を覚えています。 最初は勢いでこなしていましたが、徐々に悩む時間が多くなりました。業務も滞り始めました。その様子に、先輩が声をかけてくれました。 「業務の内容がまだわからないのは当然だよ。自分で悩んで、挑戦する姿は素晴らしいと思うけれど、抱え込んで、業務が滞ったら元も子もないよ。まずは周囲に尋ねて対応しようよ」 Kさんは、自分に与えられた業務は、周囲に頼らず、自分で解決しようというタイプです。それは、責任感の表われでもあるでしょう。 しかし、「何がわからない」のかもわからなければ、頑張りも、独りよがりになってしまいます。全体の流れを把握して、対応する姿勢が必要だったのです。 その後Kさんは、わからないことはすぐに、経験豊富な先輩に尋ねるようにしました。やるべきことが明確になり、持ち前の責任感も発揮されつつあります。 今日の心がけ◆わからないことは尋ねましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2015年12月07日
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12月 6日(日) こびりついた水垢 営業員のFさんは、成績も良く、周囲からの信頼も厚い存在です。ところが大病を患い、一年近く仕事ができなくなりました。 療養中は、一日も早く職場に復帰したいという焦りから、必死にリハビリに励んでいました。ある日、リハビリの一環として、自宅の風呂掃除を始めました。 以前はざっと磨いて、数分で済ませていた掃除ですが、よく見ると水垢がこびりついています。時間をかけて懸命にこすりましたが、なかなかきれいになりません。黙々と水垢を落としているうちに、Fさんの目に涙が溢れてきました。 という思いが込み上げてきたからです。 担当医からも「焦らず、時間をかけて治していきましょう」と指導されています。この機会に自分を見つめ直しながら、焦らず、無理をせず、回復に努めようとFさんは思っています。 今日の心がけ◆焦らずじっくり向き合いましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。朝礼に利用すると、とても効果が高いと思います。
2015年12月06日
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12月 5日(土) 偉業達成の背景に 北里大学の大村智氏が、二〇一五年のノーベル医学・生理学賞に輝きました。 氏の代表的な功績の一つは、抗生物質「エバーメクチン」の発見です。エバーメクチンから、失明に繋がる風土病「オンコセルカ症」の治療薬が生まれます。 治療薬は、アフリカや中南米に住む十億人以上に無償提供され、多くの人々を失明の危機から救いました。 二十九歳の時に入所した北里研究所で、氏は毎朝六時に出勤していました。一日の準備として、教授が講義で使う黒板ふきを日課としていました。そうした下積みの時代を支えたのは、「研究で世の中の役に立ちたい」という信念でした。 自分の個性をできるだけ伸ばして、世の中のために働かせることは、自分自身を大切にすることになります。自分を大切にし、家族を大切にする生き方が、結果的に、偉大な業績へと昇華するのでしょう。 大村氏は「受賞の喜びを伝えたい人は?」と問われ、十六年前に亡くなった妻の名前を挙げたそうです。 今日の心がけ◆個性を世のために役立てましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2015年12月05日
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12月 4日(金) 尺八ブーム ヨーロッパで、尺八が静かなブームのようです。一九七〇年代にスイス人の師範が誕生して以来、海外でも徐々に知られるようになりました。 二〇〇六年からは毎年、チェコ共和国のプラハで「尺八フェスティバル」が開かれています。ヨーロッパをはじめ、世界各国から演奏家や愛好者が訪れます。 禅的な思想に惹かれて尺八を習う人も多く、「ヨーロッパにおける尺八は、音楽面より、精神面に対する関心から普及している」と、研究者は分析しています。 近年は、和楽器とロックを融合させた「和楽器バンド」も大人気で、広く海外で和楽器の関心が高まっています。 日本に住む、日本人だからこそ、かえって日本の良さが見えなくなることがあります。企業においても同じことはいえるでしょう。 時には外からの目で、わが社を眺めてみましょう。改善点も見つかるでしょうが、これまで見えなかったわが社の良さや、独創的な仕事を新しく発見できるかもしれません。 今日の心がけ◆わが社の良さを再発見しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2015年12月04日
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12月 3日(木) クレームへのアンテナ 国内に約六百店舗を持つ焼肉チェーン最大手の「牛角」は、一九九六年、東京の三軒茶屋で創業しました。開店当初は、閑古鳥が鳴く日々でした。 そこで考えたのが、店に対する悪口を言ってもらい、代わりに三百円を割り引くというサービスです。同様のクレームが、ある程度の数に達すると、すぐに改善することを繰り返しました。 半年近く続けたある日、常連客から「悪口なんてないよ」と言われました。そして、気がつけば、行列のできる店になっていたのです。 「牛角」という店名は、原点を忘れないようにと、牛の角をアンテナに見立て、お客様の声に耳を傾ける意味を込めて、創業メンバーが考案したそうです。 面と向かってクレームを言われると、いい気持ちはしないものです。しかし、クレームを言わずに去って行き、二度と来店しないお客様もいるでしょう。 クレームに耳を傾け、ありがたい助言だと受け止めて、業務の改善に活かしていきましょう。 今日の心がけ◆お客様の声を活かしましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。著作権は(一社)倫理研究所にあります。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在まで一日も欠くことなくずっと続いています。著作権に問題があることは承知していますが、倫理の普及に役立ち、かつO君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。以上の点をご理解いただき、文章の取り扱いには配慮をお願いします。
2015年12月03日
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12月 2日(水) 上司不在時の仕事模様 F社では毎週一回、会議のため、支店長が終日不在になります。支店長がいない日の、A支店とB支店の様子を見てみましょう。 A支店は、支店長が朝から出張している日は、締まりがありません。始業時間が過ぎても、スマートフォンを私用で使っている社員、次の休暇の予定を話し続けている社員がいます。業績も不安定です。 かたやB支店は、支店長が不在であろうとも、気の緩みがありません。緊張感を保ち、いつも通りに皆が仕事に精励している同支店の業績は堅調です。なぜなら、緊張感の源泉は、上司の有無ではなく、個々人のプロ意識にあるからです。 皆さんの職場はどうでしょう。上司がいない間は私語が蔓延し、仕事が疎かになるようでは、プロ意識が欠けているかもしれません。 余暇や休憩時間は、食事や会話を楽しんだり、リフレッシュして英気を養い、勤務時間はしっかりと仕事に励むという、メリハリのある職場を築き上げていきたいものです。 今日の心がけ◆勤務時間は仕事に集中しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所発行の月刊誌です。
2015年12月02日
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12月31日(木) 本を忘れず 私たちは、日頃からよく思い出し、その恩を思い、お礼と感謝を捧げるべき相手をどれくらい持っているでしょうか。 まず思い浮かべるのは、父や母、祖父母、お世話になった学校の先生などでしょう。そのほかに、忘れている人、なかなか思いが及ばない人もいるはずです。 かつて仕事の技術や手法を教えてくれた先輩、以前の職場で面倒を見てくれた社長などは、今は離れていても、感謝とお礼を怠ってはなりません。 また、例えば家業を継いでいる三代目の人なら、前社長の時代に尽力してくれた人たちや、初代の祖父に尽くしてくれた番頭さんなども含め、現社長として、感謝を注ぐ対象は多くいるでしょう。折に触れ、関係のあった人たちに挨拶するのは、大変ゆかしいことです。 喧嘩別れをして疎遠になっていたり、迷惑をかけられた相手だとしても、一度は縁あって、共に仕事に励んだ仲間です。今日は、忘れていた相手を一人でも思い出して、感謝を捧げてはいかがでしょうか。 今日の心がけ◆感謝の対象を増やしましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。著作権は(一社)倫理研究所にあります。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在まで一日も欠くことなくずっと続いています。著作権に問題があることは承知していますが、倫理の普及に役立ち、かつO君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。以上の点をご理解いただき、文章の取り扱いには配慮をお願いします。
2015年12月01日
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12月30日(水) 咄嗟の行動 Mさんがスーパーマーケットで商品の精算を済ませ、買った品物を袋に入れている時でした。何かがぶつかり、物が散乱するような音が聞こえてきました。 音のした方向を見ると、高齢の女性がカートごとひっくり返り、品物が散乱しています。周りには、買い物客が数人います。 Mさんは、手助けに行こうか、どうしようかと戸惑いました。次の瞬間、「大丈夫ですか」という声と共に、近くにいた女性客が、サッとその人の傍に駆け寄ったのです。 女性客と従業員に助け起こされた高齢の女性は、幸いケガもないようでした。そこでようやくMさんも、近くにいた買い物客たちと一緒に、散らばった缶詰やペットボトルを拾い集めました。 自分より近くに人がいたこともあり、一瞬、躊躇して、最初の一歩が出なかったMさん。と、心に決めたのでした。 今日の心がけ◆一歩踏み出しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所発行の月刊誌です。職場の教養を利用すると、活力ある朝礼をするのに役立ちます。倫理法人会に入会すると毎月30冊送ってもらえます。ご希望があれば、活力朝礼のやりかたを指導してもらえます。(もちろん無料で)お問いあわせはお近くの倫理法人会まで
2015年12月01日
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12月29日(火) レンコンの穴 年の瀬を迎えました。おせち料理の準備をしている家庭も多いでしょう。 おせち料理の食材には、無病息災や子孫繁栄などの願いが込められています。レンコンもその一つです。穴が開いているので、「将来の見通しがきく」から縁起が良いとされています。 F子さんは、レンコンの産地で育ちました。会社の同僚と故郷の名産の話になった時、「レンコンはなぜ穴が開いているの?」と聞かれました。F子さんはこれまでその理由を考えたことすらなく、答えることができませんでした。 地元の名産のことを知らないのは恥ずかしいと思ったF子さん。さっそくレンコンの穴について調べてみました。すると、地上の空気を地下の茎や根に送るためのパイプの役割をしていることがわかりました。 さらに調べると、レンコンは、養分を蓄えて大きくなったハスの地下茎であり、それを食用にしていることもわかったのです。 同僚の素朴な質問を機に、一つ知識が増えたことを喜んでいるF子さんです。 今日の心がけ◆地元の名産について調べてみましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在までずっと続いています。O君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。
2015年12月01日
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12月28日(月) 掃除をする「心」 転居や転職、部署の異動など、新しい環境に入る時、人それぞれに場に馴染むための工夫をするでしょう。Aさんが考えたのはトイレ掃除でした。 転職したばかりのAさんは、与えられた業務の他に、何かできることはないかと考え、トイレ掃除を思いつきました。トイレは誰もが利用するところであり、掃除も敬遠されがちです。きっと喜ばれるだろう、と考えたのです。 毎朝トイレを清掃することで、新しい職場への愛着が強くなりました。同僚も「助かりますよ」と喜んでくれ、仕事も順調に運んでいきました。 しかし、しばらくすると、同僚たちへの不満が出てきたのです。次第に、職場の人間関係にも、仕事にも、影響が出始めました。 その原因を考えると、トイレ掃除をしながらと、周囲を責めていたことに気がつきました。そもそも、清掃自体、という打算で始めたことに思い当たったのです。 今は職場を美しく調えるために、無心で、ひたむきに清掃を行なっています。 今日の心がけ◆無心で取り組みましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。日本各地にある倫理法人会では、毎週「モーニングセミナー」が開催されます。また毎月1回「経営者の集い」があります。モーニングセミナーも経営者の集いも、一般の方や社員に参加いただけます。いずれも経営のためだけでなく人生を豊かに過ごすための講演会です。
2015年12月01日
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12月27日(日) 最期を迎える日 「もし、この世とお別れをすることになった場合、どこで最期を迎えたいか」という問いに対し、高齢者の半数以上が「自宅」と回答しています。 その一方で、亡くなる人の八割近くが、医療機関や自宅以外の場所で最期を迎えるというのが現実です。今や四人に一人は六十五歳以上の高齢者という時代になりました。いざという時にどうするのか、どうしてもらいたいのかを家族で話し合い、決めておく必要のある時代でもあります。 Uさんも母親の最期を見送りました。治療や葬儀など、あらかじめ煮詰めていた話とは異なることも生じましたが、「これは本人にとって苦痛なのかどうか」を基軸にして、納得できる看取りができた、と振り返ります。 そして、Uさんが何より感動したのは、終の棲家となった老人ホームのスタッフの応対でした。夜半の訃報だったにも関わらず、報せを聞いた職員が「お別れの言葉」を次々に届けにきてくれたのです。 その光景を思い出しながら、「真心」という言葉を反芻して働くUさんです。 今日の心がけ◆離別の覚悟と準備を整えておきましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2015年12月01日
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12月26日(土) やる気を起こすには 進むべき道筋であるビジョンを示し、その目的を共有している組織は強いといわれます。会社においては、経営者、幹部社員、そして社員が三位一体となって、やる気を出して取り組まなければ生き残れない時代です。 やる気を起こすカギは、という気持ちを起こさせることです。もし人に何かを望むなら、まず自分から、相手の望むものを与えることは人間関係の法則です。 例えば、相手に対して「もう少し自分に愛情と思いやりを持ってくれれば、もっと自分も優しくできるのに」というのは、人間関係の法則が逆転しています。 言い換えれば、「相手が自分の望みをかなえるまで、自分は相手の望みをかなえない」と言っているのと同じことだからです。 まず、自分から先に、相手の希望を満たしてあげたいものです。こちらから先に与えれば、相手も喜んであなたに与えようという気になるものです。 職場の仲間の良さを確認し、言葉や行動で伝えていきましょう。 今日の心がけ◆与える喜びに徹しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2015年12月01日
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