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画像は、我が町にある伊勢丹の張り紙。「おそれいりますが こちらの玄関は 閉鎖中 となります」とある。マスク着用などが個人判断となった今も、入口を制限している。ま、それは伊勢丹の考え方なのだからまったくいいのだが、「閉鎖中となります」が気に入らない。普通、「閉鎖中です」だろう。どうしても「なっている」ことを強調したいのなら、「閉鎖となっています」だろうが、これでも変だ。そもそも、「閉鎖中となります」では時勢が合わない。「閉鎖中」は現在閉鎖しているということで、「なります」は、これから閉鎖となります、という未来形だ。いや、伊勢丹は、丁寧語のつもりでこうしたのだろう。「こちら、婦人物になります」、「お釣りになります」という「なります」語だ。もともと訳の分からない「なります語」をここで使うから、日本語として通じなくなるのだ。英語のスピーキングテストをする前に、日本語を教えよう!
2023.04.19
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画像は、徳島県で写したもの。最初に「床店」の文字が目に入った。「床店」って何?徳島では畳屋のことを床店というのか、と思ったが、床屋のシンボル的サインがある。床屋だ。「床屋」とすべき所を「床店」としてしまったのか?それとも、徳島では床屋を床店と言うのだろうか?どう見ても、畳屋との兼業ではなさそうだ。ググってみると、床店(とこみせ)は、「商品を売るだけで人の住まない店。また、移動できる小さい店」とある。また、「屋台」ともある。「床屋のこと」、とは出てこないが、『床店・徳島』で検索すると、徳島の床屋が出てくる。いや・・・「床屋」に適当な地名を加えると、その地域の「床屋」が出てくる。いろいろググって見た結果、床店(とこみせ)で仕事をする髪結いを、「床屋」と呼ぶようになった、との語源は分かったが、床屋と床店がイコールであることは、分からなかった。
2023.04.04
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鉄印巡りをしていて、痴漢に遭った。いや、痴漢の看板に遭った。「痴漢男に注意しよう」「痴漢や盗撮は犯罪です」とある。いつもの事ながら、言わんとすることは分かる。分かるが、何か変だ。先ずは、「好漢」、「悪漢」と言うように、「漢」は男という意味だ。なので、「痴漢男」というのは、蛇足的表現、季重ね・・・でなく、意味が重なっている。もうひとつは、「痴漢は犯罪です」。これは、「ドラキュラは犯罪です」、「殺人鬼は犯罪です」と同じ言い方だ。痴漢という存在は犯罪では無い。痴漢という行為が犯罪なのだ。ドラキュラそのものは犯罪では無い。その行為が犯罪なのだ。正しい日本語を使わないと日本はダメになる。高校入試で英語のスピーキングをさせるより、街の中のダメな日本語を指摘させるのがいい。
2023.03.15
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またしても、「開錠」を見てしまった。前回見たのは、入院した病棟。病棟に入るにも出るにも、ナースステーションに依頼する必要があるのだが、張り紙は「開錠」となっていた。今回見たのは、敬老者の集まりの場のようで、早く来ても、門は、9時まで開きません、とある。ま、ここで突っ込んでも仕方ないのだが、やっぱ、「開錠」でなく、「解錠」だと思う。広辞苑の電子版には「解錠」のみ載っている。そして、驚く事に、広辞苑第二版補訂版(昭和51年)には、「解錠」も「開錠」も載っていない、昭和51年は、1976年。46年前。半世紀前だが、「解錠」は新しい言葉のようだ。一太郎にも、ワードにも、「解錠」「開錠」両方がある。だが・・・門は開くが・・・錠は開かない。「鍵を掛ける」だから、「鍵を解く」だと思うし、「雨戸を閉める」だから「雨戸を開ける」なのだろう。
2023.02.05
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海外旅行に出ると、ちょっと変わった日本語表記に出会う。機械翻訳なのか、現地の人の日本語理解が足りないのか、予算の関係でネイティブにチェックを依頼できないのか、なんとも理解しがたい日本語になっている事がある。今回出会ったのは、画像の日本語。空港の手荷物検査場にあった。手荷物を検査機に通して、それを受け取った後、手荷物を載せていたトレイを端に積み上げて欲しいという案内だ。英語からすると、命令調となっているが、日本語は、「空のトレイを左に積みます」と、命令でもお願いでもなく、主体不明の表現になっている。私なら、「・・・左に積んで下さい」、あるいは、命令風にするなら、「・・・左に積む」と直したい。簡単な日本語なのに、と残念で仕方がない。そうそう、これを見たのは、羽田空港だった。
2022.12.18
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昨日の日本語よりは簡単だと思うが、やはり、日本語は難しいと思う。画像は、数週間前の読売新聞の記事。天皇皇后が、スーパーコンピュータ富岳を視察したとあるが、この見出しを見て、「視察」って何だ、と思った。平たく言えば、視察は、上から目線の雰囲気がある。立場が上というか、業界で上の知識を持つ人が現場を見て回る事を、「視察」と言うのだと思う。決して天皇皇后の立場が上でないとか、知識がないと言うつもりははないが、少なくとも富岳を設置している人よりは専門家ではない。なので、この場合は、「見学」が適切な表現だと思う。「見学」と言うと、小中学校の授業のようだが、現地で知識を得ることを「見学」と言うのだと思う。同じ事を伝える別のニュースでは「見学」とあった。政治家は「視察」を好んで使うが、業界の素人が何を視察するのかと思う。災害現場を視察する、と言うが、現地で何も学ばない政治家にとっては、「視察」なのだろう。
2022.12.01
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画像は、とある工事現場にあった張り紙。「あぶないので はいっては いけません」とある。文字の両側に書かれているのは、「こばとん」という埼玉のキャラだが、これではなく、「あぶないので」に???と思った。「あぶないので」ではなく、「あぶないから」ではないか、なぜ「ので」なのか、今はこう言うのか、普通、「から」だろう。家に帰って、電子辞書を引いた。ので・・・辛い物を食べたので、のどが渇いた 盆地なので、夏は暑いから・・・理由を示す。ゆえ。私なりの解釈は、「ので」は原因と結果を結びつける「から」は理由を示す、だ。「あぶないので」という原因の結果が「はいってはいけません」ではない。入ってはいけない理由を示しているのが、「あぶないから」だ。危ないので、入らなかった 危ないから、入るなと、使い分けるのではないだろうか。日本語は難しい。
2022.11.30
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画像は、おそらくどこの駅にもある拾得器。線路に落とした物を拾い上げる、マジックハンドのような物。で、この名、「拾得器」だが、見る度に疑問に思っている。「拾得」の使い方だ。おそらく、この拾得器を作った時に命名したのだろうが、「拾得」とは、「落とし物を拾うこと」、すなわち、持ち主が分からない物を拾うこと、だから、線路に落ちていて、持ち主の分からない物を拾うのが、拾得器、ということになる。もちろん、持ち主の分からない物もあるだろうが、靴が落ちた、ハンドバッグを落とした、スマホを落とした、と持ち主から届け出があって、拾うのだと思う。そのためのマジックハンドだ。だから、「拾得」ではない。ま、小さな事にこだわるな、ということなのだが・・・気になるのである。
2022.08.12
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一昨日のブログに、平仮名が多いと書いたが、・・・確か、街中にもあった・・・と、画像を探し出した。それは、水戸市のメイン通り北部の商店街。水戸西原商店会の、お揃いの看板。「したてや」、「やきとりや」などと、平仮名で、分かりやすいイラスト入りで書かれている。この様子からすると、子供向けなのだと思うが、そうだとすると、やはり、言いたくなることがある。それは、「ゆうびんきょくや」だ。商店会なので、「や・屋」を入れたいのだろうが、郵便局屋、という商売はない。読みやすくて分かりやすければ良い、とは思うが、郵便局屋はやりすぎだ。郵便局を売っているなら、郵便局屋でも良いが・・・あ・・・、仕立屋は「仕立」を売っていない。仕立という商売だ。すると、郵便局という商売だから・・・いいのか・・?違うだろう。そういう考え方ではないだろう。世間一般といして、郵便局屋とは言わないということだ。漢字が読めない子どものために平仮名にしたのだから、その子には、正しい日本語の使い方を教えなければならない。「郵便局屋」という言い方はないのだと。
2022.04.05
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画像は、豚カツを買うと付いてくる、豚カツソース。ま、ああだこうだと言っても仕方ないのだが、やはり言いたくなってしまう。なぜ、平仮名なんだ、と。私の住んでいるところは、「さいたま市」だが、さいたま市に限らず、平仮名の市町村名が増えた。ふじみ野市、ときがわ町、は埼玉県。つくば市、ひたちなか市、つくばみらい市、かすみがうら市、などは茨城県。鉄道も、道南いさりび鉄道、IGRいわて銀河鉄道、わたらせ渓谷鉄道、いすみ鉄道、など平仮名が目立つ。なぜ、こうも、平仮名が多くなったのだろう?分かりやすいからか? まさか、子供にも読める、ということではないだろう。で、画像の「とんかつそうす」だが、これは、子供に良い影響を与えないと思う。「とんかつ」は「豚カツ」で、「そうす」は「ソース」だ、と説明は不要だろうが、小さい子にはそれが分からないからだ。豚カツソースよお前もか、という感じだが、なぜこうなってしまったのか、不思議だ。ま、カタカナ語が氾濫するよりいいか・・・・
2022.04.03
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いずれも、Yahoo地図からさいたま市に住んでいると埼玉を忘れる。タイトルとしては面白いかも知れないが、意味不明だ。正しくは、「埼玉の字を忘れる」、だ。街道を歩いていて、保存されている本陣などを見学すると、暇そうな案内のおっちゃんが、どこから来たのかなどを来館帳に書いて欲しいと言ってくる。そう言われて、個人情報だから、と断るのは無粋なので、適当な住所を書く。とは言え、「埼玉県」と書かないで、ウソを書くと、(他の県のことは分からないから)暇なおっちゃんとの会話に困ることになる。なので、「埼玉県」と書くのだが、数ヶ月前、岐阜の旧本陣で、「埼玉県」と書こうとして「崎」と書いてしまった。普段は、「さいたま市」から書くので、「埼玉県」と書くことがないので、なんと・・・間違ってしまった。ウソを書いたと思われたことだろう・・・で、先日、TVを見ていて驚いた。野島崎にある灯台を「野島埼灯台」と字幕で紹介していたのだ。間違いだろうと思ったが、調べてみたら、灯台の場合は、「さき」に「埼」を使うとあった。埼玉に住んで50年以上。「埼」は特別な字だと思っていたが、反対に「崎」の方が特別な字のようである。岩崎さんや山崎さんは、このことを知っているだろうか?
2021.12.29
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女性自身の新聞広告から少し前の週刊誌の広告に、「懊悩」の文字を見た。見出しの様子からすると、なんとなく意味が分かる感じだが、本来の意味も、読み方も分からない。これは、女性自身の広告だが、なぜか、週刊誌は難しい漢字を使う傾向にある。その典型は週刊新潮だと思うが、女性自身よあんたもか、という感じだ。懊悩おうのう・うれえもだえる。悲しみもだえる。(新漢語林)とある。「うれう」は「憂」、「もだえる」は「悶える」、で、「懊」や「悩」の漢字は出てこない。週刊誌のタイトルからすると、少し違うようだ。心の奥で深刻に悩むこと (角川類語新辞典)これだな、女性自身の「懊悩」は。週刊誌を読むのに、電子辞書を時間を掛けて繰るとは・・・いやいや、週刊誌は読んでいない。その見出しだけで電子辞書の助けを借りている。漢字検定のレベルは、いかに・・・と思って検索したが、分からなかった。
2021.09.24
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画像は、某所で見た、本日休業の張り紙。いつものことながら、言わんとすることは分かる。だが、いつものことながら、これでいいのかニッポン語と思う。これは、イタメシ屋の入口にあった張り紙。外から見たところ、テーブルが4~5卓のこぢんまりとした店。いわゆる、個人経営の店だと思われる。店内では、「こちら、スパゲッティになります」と言っているのだろう。その流れで、「本日はお休みとなります」なのだろうが、どう考えても、日本語としておかしい。「明日はお休みとなります」ならまだいいだろうが、店頭に、休みを知らないできた客に向けて、この言い方はない。日本語は日々変化している、と言われるが、誰かが指摘しなければ日本語はダメになる。今風の言い方をすれば、日本語は崩壊する。
2021.09.16
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大坂なおみ選手がオリンピックの聖火台に点火をする大役を果たした。これを「聖火リレーの最終走者」と言うようだが、前の東京オリンピックの時のような、スタジアムの長い階段を駆け上る姿はなかった。で、これを伝える読売新聞の見出しには、「経験のない名誉」とあるが、これを見て、何かが変。「経験のない名誉」って、どういうこと?「名誉」って何だっけ、「栄誉」とどう違うんだろう、と思った。なんとなく使っていた「名誉」、「栄誉」だが、「経験のない名誉」という言い方は聞いたことがない。おそらく、辞書を引いたことはないと思う。で、辞書を引いたら、ますます分からなくなった。名誉市民、とは言うが、栄誉市民とは言わないだろう。国民栄誉賞、とは言うが、国民名誉賞とは言わないだろう。・・・名誉な賞、とは言うか・・・本人が「名誉」と言うのがなじめないのだろうか?「名誉のメダルを貰った」と言う場合は、名誉はメダルに掛かっていて、メダルを貰ったことが名誉、という意味にはならないと思う。会話を縮めての見出しだから、余計に変に感じるのだろうか?大坂なおみ選手は、英語で答えたはず。すると、日本語への翻訳にニュアンスの違いが生じたのだろうか?読売新聞の英字紙、ジャパン・ニューズに彼女の言葉が載っているだろうか?
2021.07.26
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画像は、JR宇都宮線車内の電光掲示板。右から左へ文字が動いているので、完全に写せていないが、「架線に支障物」があって、列車が遅れている、という情報だ。最初、支障物って何だ、と思った。障害物と支障物とは違うのか、違うとすれば何が違うのか、と。しかし、直ぐに分かった、障害物を支障物に言い換えた(書き換えた)のだ。世の中の動きとして、このように文字を変える傾向にある。「害」という文字がよろしくないという考えだ。「障がい者スポーツ協会」も「パラスポーツ協会」に変更するという。「害」という文字に、害がある、というニュアンスが強いので、障害者がそのように見られてしまう、という考えがあるからだが、NHKTVの文字は「障害者」を使っている。また、厚労省のHPを見ると、「障害者手帳」も文字を変えていない。漢字一文字に意味を持たせない、という考えなのだろう。私も、そう思う。漢字を変えたところで、文字を変えたところで、現実は何も変わらない。「害」の理屈で行くと、女偏の漢字も女性差別となるだろう。 妙・・・女が少し・・だから、みょう? 妄・・・女が亡くなると、みだら? でたらめ? 奸・・・女を干すと、けがす? 犯す?などなどだ。もっともっと、ひどい女偏の漢字は多い。
2021.03.23
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我が家の近くに、と言っても、電車で2つ目の駅だが、ホームセンターがある。これまでは、車で行っていたが、車を処分してからは、遠ざかっていて、通販に頼っていたのだが、送料の方が高い電工部品を買いに電車で行った。画像は、車の場合には通らない、徒歩専用の入り口で見た、自転車等への案内板。 「自転車・バイク 降りて通行願いします」とある。・・・・いや、私は、世の中に文句を言うために生きているのではない、世の中にケチを付けるために歩き回っているのではない、だが、なぜか、このような看板に出会ってしまうのだ。ワープロで原案を作って、原寸大にしたら、文字数が多いことに気付いた・・・なので、一文字削ったのだろうか・・・いや、2文字削ったのか・・・・そうだとしても、「願いします」は変だ。「願います」では、命令調になるので、「お願いします」の「お」を削ったのか。毎度毎度、同じ事を書いているが、このホームセンターの関係者は、この日本語に違和を感じないのだろうか?原案を作った人、実際にこの看板を作った人、そして、毎日、この看板を出し入れしている人・・・まさか、在宅勤務の影響がこんな所に出ているとは思えないが・・・・
2020.11.11
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通院している大学病院のコンビニのイートインスペースで、こんな貼り紙を見た。コロナ禍での密接を避けるための案内だが、この時期、椅子もテーブルも減らされているので、貼り紙の絵を見れば、言わんとすることは分かる。と言いながら・・・食べながら・・・貼り紙の文字を読んだ。ん、言わんとすることは分かるが、「ご容赦ください」という日本語は、このような場面で使うのだろうか、と思う。椅子を移動すると密接になることもあるので、 「椅子の移動はご容赦くださいということなのだが、こんな日本語の使い方は見たこと(読んだこと)がない。「ご容赦ください」というのは、自分の不手際の許しを相手に求める言葉だ。 失礼な行為をご容赦ください 子供の無礼をご容赦くださいこう使うのが普通だろう。ここで椅子を動かすのは、相手(客・利用者)だ。相手の行為をご容赦願う相手は・・・誰なんだ、ということになる。丁寧な言葉を使ったつもりなのだろうが、基本が欠落している。「こんな日本語を書いたこと、ご容赦ください」である。
2020.11.05
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病院は待ち時間が長い。予約制なのだが、長い時は90分も待たされる。暇つぶしには、本を読むか、イヤフォンで音楽が落語を聞くのがいいのだが、病院内の照明はあまり明るくないので、本を読むと目が疲れる。なので、イヤフォンで音楽などを聞くのが楽なのだが、呼ばれた時に聞こえないので、これができない。そこで、周囲の人物観察や壁の貼り紙を見て、順番を待つことになるのだが、どう直して良いのか分からない日本語に出会ったりする。画像の貼り紙には、 付添の方と患者さんが、院内ではぐれてしま う方が多くなっています。とある。改行位置の悪さは別として、この日本語をどう直したらいいのか、暇つぶしの頭で考えている。貼り紙の言わんとすることは、「はぐれてしまう」ことが「多くなっている」ということなのだが、「はぐれてしまう事」と、1ヶ所を直してみても、しっくりとしない。ならば「はぐれる事」とすればいいのかとも思うが、おそらく、これを書いた人は、「はぐれてしまう」の「しまう」を強調したいのだと思うので、「しまう」を残すことを優先すると、分からなくなる。やはり、日本語は難しい。
2020.08.18
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画像は、昨日のブログと同じ進学塾の広告(の一部)。こちらは、郵便受けに入っていた、いわゆるポスティングのチラシ。それなりの年頃の家族がいるのかどうか分からないのに、ポスティングするのか・・・という感じ。しかも、ポストに入っていたのは、3日前の7月11日。無料受講は6月8日から始まっているのに、遅すぎだと最初に感じた。それとも、コロナ騒ぎで受講生が集まらないので、追加募集なのか?まさに、営利企業だ。と、書こうとしたのではない。この広告の一番下にある、「お話を聞くだけでも構いません!」が気に入らない。「お話を聞く」のは誰なんだ、「お話を」するのは誰なんだ、この日本語でいいと思っているのか、と言いたい。少なくとも、広告主は進学塾だ。正しい日本語を使うべきだ。満足に日本語を使えないような学習塾に何ができると言うのだ。この学習塾に子供を預けて大丈夫なのか、疑問だ。
2020.07.14
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画像は、某駅のホーム前にあった広告看板。進学塾の広告だ。東大とか、早慶とか・・・難関校の名があり、その合格者数が書かれている。そんな中、気になったのが、合格者数の右に書かれている黄色の数字。「昨対」と書かれ、プラス何名という数字がカッコ書きされている。「昨対」とは浪人生のことなのか?いや、浪人生をあえてカッコ書きすることはないだろう。すると、「昨年対比」のことか・・・・?それなら分からないでもないが、もし、昨年より合格者数が少なかったら、マイナス表示をするのだろうか?いやいや・・・・進学塾で昨年対比の合格者数をアピールして何になるというのだろう?この進学塾に入ると、難関校に合格しやすくなると思う父母がいるとは思えない。分母を増やせば、「昨対」数が増えるだけのこと・・・だ。
2020.07.13
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画像は、我が家の食卓にある醤油ボトルのラベル。・・・ボトルのラベル・・・日本語だと・・・瓶の貼り紙、か・・・ということは置いといて、ラベルにある文字のことについて。「香り高く 深みのあるコク」とある。香り高く・・・は、分かるが、コク、とは何だろう?コクとは「旨味が十分にある」ことだと思うが、すなわちそれは、深みのある旨味のことではないのだろうか?つまり、深みのあるコク、というのは、言い過ぎ、過剰表現ではないのか。と、何事にもケチを付けているが、日本語としてこれでいいのだろうかと思う。先に、薫り高く、は分かると書いたが、コクに香りがあるのだろうか?旨味に香りがあるのだろうか?考えれば考えるほど分からなくなってくる。私の日本語力の欠如ではあるが・・・
2020.06.26
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画像は、JRお茶ノ水駅(都内)にあった、メッセージの一部。メッセージには、医療従事者への感謝の言葉が書かれている。お茶ノ水駅周辺には、大学病院がいくつもあるので、その従事者に感謝のメッセージを送っているのだ。このコロナウイルスの中にあって、このようなメッセージを掲げることに敬意を表したいが、ちと、気になることがある。それは、メッセージの発信者が「お茶ノ水駅一同」となっている点だ。普通「駅一同」とは言わないし、書かない。「駅員一同」だろう。なぜこう書いたのか・・・ 駅長が、俺は駅員とは別格だ、と思ったのか? アルバイトの職員や警備員を含まないということなのか? 駅ナカのコンビニの店員も含めたのか? 今は「駅員」と言わないのか? だとするなら、「駅勤務者一同」あるいは「駅職員一同」だろう。 どう考えても「駅一同」はない。「一同、礼」と言ったら、駅が礼をするのか??色々と考えさせられた。
2020.06.15
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NHKの番組に、「日本人のおなまえ!」というのがある。日本人の名前のルーツから始まり、いわゆる、珍名希名に進み、最近はネタ切れ気味になっている、日本の名前に関するバラエティーだ。この番組を見るようになったからなのか、病院で、看護師さんが患者を呼び出す名前に、「おお~」と思うことがある。例えば、「あきた あきよ サン」と、数回、広い待合室に声を掛ける。おそらく、「秋田明代さん」という名だと推測するが、音だけ聞いていると「飽きた 飽きよ」と漢字を思い浮かべる。診察を待つことに、飽き飽きしている身の上だからだ。そして、もう一人、「なかまち まちこ サン」が呼ばれる。広い待合室から、診察室が並ぶ、中の待合室に移動して下さいと、声を掛けるのだ。「中町待子さん 中待ちでお待ち下さい」と。看護師さんは気づいているのか? 当の中町さんは気づいているのか?こんな声を聞きながら、待ち時間の退屈を紛らわしている。
2020.06.13
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岡本肇 元気の出る猫語録 日めくり から文字部分岡本肇の、万年カレンダー・日めくり、がある。ネコの絵に言葉が書いてあって、日付の数字があるもので、万年カレンダーと言っていいのか、日めくりと言っていいのか、疑問だが、そんな、カレンダー風の標語集だ。その中の一つが画像。 そんなに 急がなくても いいんです。 とある。人様の言葉にどうこう言える立場ではないのだが、ちと言いたいことがある。それは、「も」だ。 俳句の場合にも、 「も」の使い方が問題になるが、この言葉の「も」も気になる。 そんなに 急がなくても いいんです そんなに 急がなくて いいんです「も」が有ると無しとでは、言わんとする内容が(大きく)変わる。急がなくてもいい と 急がなくていい とでは、意味が異なる。前者には、急いでも急がなくてもいいという意味合いを感じるが、後者には、急ぐことを前提としている様子を感じる。だが・・・「そんなにも」、と「も」の位置を変えると、これまた意味合いが異なる。日本語は難しい。
2020.05.30
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お菓子をいただいた。愛媛の銘菓で、「母恵夢」とある。「母恵夢」と書けば、「ぼえむ」だが、これではゴロが悪い。何と読むのだろう・・・「ボケム」ではなおおかしいか・・・「ははへゆめ」ではくどいし・・・まさか「ばけむ」はないだろう。などと考えてみたのだが、「ポエム」と読むのが正解のようだ。だが、「母」は「ぽ」と読まないだろう。ポエムの「ポ」を漢字で書くのなら、「歩」、「萄」「舗」などがあるが、ポエムなら、「歩恵夢」ではなかろうか。そうそう、肝心な味は・・・素朴でよかった。
2020.01.20
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画像は、某所の某店舗のトイレの中にあった貼り紙。以前にも同じ様なことを書いたが、この「あらかじめ」は必要なのだろうか?「あらかじめ了承する」というのは、前もって了承することだ。この貼り紙では、「従業員が巡回している」ことを、「前もって」了承してほしい、ということだ。ということは・・・・何の前なのか、ということだが、それは、 ① トイレを使う前 ② 巡回者が来る前のどちらかだろう。だが、この貼り紙があるのは、トイレの中だから、①はない。②ということになるが、この文で「あらかじめ」が有ると無しで、意味が変わるのだろうか?そもそも、この貼り紙の内容は「従業員が巡回している」という、良からぬ事をしでかしそうな者に対する警告と、一般客への安心アピールだ。だから、「了承」を求める必要はない。なぜこのような言葉が使われるようになってしまったのか、不思議でならない。
2020.01.15
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画像は少し前のネットニュース。「国会議員逮捕は10年ぶり」とある。「○○ぶり」と表現するのは、 3年ぶりの優勝 10年ぶりの再開 50年振りのオリンピックなど、良い方向での「○○年ぶり」だと思っていたが、国会議員の逮捕という良くないことでも「○○年ぶり」と表現するようだ。まさか・・・事件記者としては、10年ぶりの出来事なので、嬉しくなって、「ぶり」を使った、ということはないと思うが・・・ということで、辞書を引いてみたら、「好ましくないことにも使う」とあり、「9年ぶりの大地震」という例が載っていた。そうなのか・・・私が勝手に思い込んでいただけだった。
2020.01.08
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きのうのブログの続き。テレサ・テンのCDの中に「千言萬語」(せんげんばんご)という曲がある。千言萬語・・・何となく意味が分かりそうで、よく分からない。これが中国語か。どんな意味なのだろう、と思い日本語の歌詞を見たが、千言萬語と思われるフレーズはない。そうなると、余計に知りたくなるもので、ネットを検索したら、テレサ・テンのこの歌が多数出てきた。やはり、テレサ・テン固有の中国語(歌詞)なのかと思ったが、よく見ると、四文字熟語として、千言萬語があった。多くの言葉。多くの言葉を尽くして言うこと、とある。つまり、「多くの言葉で愛を語られた」という歌詞のようだ。すると、日本語にもあるのかと思い、電子辞書を引いた。広辞苑などに、その意味が載っていた。が、一太郎は変換しない。一般的には使われない熟語のようだ。この四文字熟語、漢字検定では、何級程度なのだろう?
2019.11.17
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数日前の新聞に、慣用句が正しく理解されていない、という記事があった。それによると、「御の字」を正しく理解しているのは、36.6% 「砂をかむよう」は、32.1% 「憮然」は、28.1%だという。この調査をしたのは、文化庁の国語に関する世論調査。なるほどとは思うが、本を読んだり、会話をしないと、これらの慣用句に出会うことが少ないだろうから、理解というより、知っているか知らないか、という次元だろう。そして、このような調査結果を公表して、文化庁は何をどうしたいと考えているのかが分からない。だから、国語の教育をしっかりとすべきだと言いたいのか、単に、国民のレベルはこんな程度だから、安心していい、と言いたいのか、理解に苦しむ。マスコミは、この調査の結果を好んで報道するが、理解度を示すだけで、それ以外は何も無い。文化庁が調査公表した目的と、この調査がどのように活用されているのかを知らせて欲しいものだ。画像は、私の手元にある、ことわざ・慣用句辞典。電車内や病院の待合室で、適当なページを開いて読んでいる。
2019.11.04
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童謡と唱歌はどう違うのか?そんな疑問もあったのだが、眼からウロコの発見があった。それは、テノール歌手が歌う童謡で、「赤とんぼ」を聞いた時。これまで、聞き流していたというか、幼い頃の記憶のままというか・・・「追われて 見たのは いつの日か」と思っていたからだ。さすがにテノール歌手だ、と、しっかり聞いたので、「追われて」でなく、「負われて」だったことが、この歳になって、分かった。言い訳をするのではないが、「故郷」の、「うさぎ追いし」と混ざっていたのかもしれないし、赤とんぼに追われた、という感覚だったかもしれない。思えば、五木ひろしの「ふるさと」でも、聞き間違いをしていた。それは、「妹ととりあった あかいの いちご」だ。何で、「赤井のいちご」なんだ、赤井農協のCMか?と、しばらく思っていた。が、ある日、「赤い野いちご」であることが、分かった。これも、言い訳をするつもりはないが・・・音符と歌詞の都合で、「赤いの いちご」と歌っているからだ。
2019.09.25
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いずれも、CASIOの電子辞書から最近のニュースで気になったことがある。それは、千葉の停電のニュースで、停電しているのは、「何軒」、「何戸」という、数詞のこと。最初は気がつかなかったのだが、NHKのニュースと東京新聞が、「戸」を使い、読売新聞は「軒」を使っている。足が痛くなければ、図書館にある全新聞をチェックしたいところだが、それをしても解決にはならないので、電子辞書を引いてみた。が、似たようで、違うようで、よく分からない。東電は、契約件数を「軒」で数えているのだろうか?マンションやアパートは、住戸の数、すなわち、メーターの数なのだろうか?としても、「戸」と「軒」は同じ数だと思われる。ならば・・・「一戸建て」とは言うが、「一軒建て」とは言わない。すると・・・「軒」は、建物一棟のことなのだろうか?考えれば考えるほど、分からなくなってくる。
2019.09.17
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私が入院しているのは、16階。 エレベータと病室の間にオートロックドアがあり、 ナースステーションに連絡しないと、入れない。 出る時も同じで、患者も見舞い客も、ステーションに声を掛けて開けてもらう。 画像は、病室側の張り紙。 声を掛けないと開かない、ということだが、何か変。 最初は、開錠を、閉錠と読んだが、そうではない。 開錠は、解錠ではないのか。 辞書が手元にないので確認できないが、 看護師さんに「とく、解く」ではないの、 と、言うも、今のところ反応はない。 暇ん爺の相手はしていられないのだろうが、何か、反応して欲しいものだ。 こんなところにもブログネタ!
2018.05.23
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北海道に住む甥から、地元のお菓子が送られてきた。揚げ餅(小さく刻んだ餅を油で揚げたもの)で、色々な味がある)。これは、甘エビ味。甘エビのすり身が入っているのだろうか・・・・原材料の記載には、2番目に甘エビが記載されている。で、その甘エビの産地が「増毛(ましけ)」なのだろう、大きく、「増毛」とある。地図を見ると、留萌の南西の海岸沿いに、増毛という町がある。北海道では有名な産地なのだろう。だが、残念なことに、「増毛(ぞうもう)」と読んでしまう。そうではないと分かっていても、ぞうもう、になってしまう。これを食べると、増毛効果があるのかも・・・とも思うことがある。地元の人に分かれば良いのか、観光客の土産として売るつもりはないのか・・・・増毛ではなぁ~余計なことを考えてしまう。
2018.04.22
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気にすれば、色々な貼り紙が気になるのだが、この貼り紙もユニークだった。これが、外国で見た貼り紙なら、「なるほど、こんな日本語の使い方があるんだ」、と感激したのだろうが、残念ながら、ここは日本だった。「立ち入り」とは何ぞや・・・ここから日本語を考え直したくなる言葉だ。立って入るから、立ち入り、なのか?立って寄るから、立ち寄り、なのか?立って止まるから、立ち止まる、なのか?日本語は難しい。ここは、街道の宿場の資料館。飲食店などはない。通路が狭いので、ペットを連れて入るな、ということのようだ。だが・・・一休和尚なら、四つ足で這って入るなら文句はないだろう、となりそうだ。立ち入るのは、飼い主なのか、ペットなのか・・・「部外者の立ち入りを禁止する」とあれば、部外者向けての発信だが、「ペットの立ち入りを禁止する」となると、ペットに向けての発信となろう。が、ペットは自分でペットであるとは思っていないし、ペットは自らの意思で立ち入ろうとはしないだろうし、この文字も理解できない。日本語って・・・楽しい!
2018.04.08
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街道を歩いていて、某宿場町の案内所で、こんな貼り紙を見た。「ご記帳して頂きますようお願い致します」とある。いつものことながら、言わんとすることは分かるが、何か変だ。何人が、どこから来たのか、記録を残さないと、この案内所の存続が危うくなり、その結果では自分たちの職場も無くなる恐れがある、なので、「ご記帳して頂きます・・・」と言っているのだろう。さて、この日本語、どこが変なのだろう。どう直せばいいのだろう。先ずは、「ご記帳」だろう。「ご記帳」と丁寧にしたつもりなのだろうが、「ご記帳」なら、「下さい」だろう。そして、「頂きます」が命令調でアンバランスだ。「頂きます」でなくて、「頂けますよう」が普通だろう。とは言え、「ご記帳して頂けますよう」では更に変になる。どうしてこのような日本語が表に出てくるのか・・・・いつもながら不思議だ。関係者を並べて・・・聞いてみたい。
2018.04.06
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以前にも書いたが、50音表の並びが気に入らない。なぜ、左から右になっているのか、そんなの、50音表とは言わない、からだ。あいうえお、を覚え始まった頃から、50音表は、右から左だった。縦書きの日本語は、左から右へと読むのが当たり前で、逆から読ませ縦書きの本は有り得ない。なのに、最近は、カラオケのリモコン、カーナビ、銀行のTAMなど、多くのところに逆並びの50音表が出てくる。何も分かってないな~と思っていたのだが、最近、こうなって来た理由が分かってきた。それは、携帯、スマホの文字入力画面だ。完全な50音表ではないが、左から右へと50音が進んでいく。携帯などで50音表を身に付けた現代人のために、画像のような50音表が出てきたものと推測する。
2018.01.06
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義母は転倒して大腿部を骨折、現在、リハビリ入院中。週に二度ほど、ご機嫌伺いや着替えの交換に、病院に行く。いや、私一人が行くのではない。我が家のさっちゃんを乗せていくのが主目的だ。で、その病院にあったのが、画像。診察が前後するので、あらかじめ、ご了承ください、という内容だ。もちろん、言わんとすることはよく分かるが、この文章に「あらかじめ」が必要なのだろうかと思っている。「あらかじめ」とは、前もって、ということ。 あらかじめ 目を通しておいてください とか、 あらかじめ 連絡をください とか、 あらかじめ 調べておく という具合に、「事前」を強調する時に使う言葉だ。診察が前後することがあるので、ご了承ください と診察が前後することがあるので、あらかじめ、ご了承くださ とで、どう違うのか、なぜ、了承をお願いするのに、あらかじめ、を入れる必要があるのか、分からない。しかも、トイレにまで、枕詞(まくらことば)のように「あらかじめ」がある。
2017.10.21
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篠ノ井駅で乗り換えの時間があったので、改札を出た。特に記憶に残る街ではなかったが、街は静かだった。で、駅のコンコースに貼ってあったのが、これ。「一体感」のオンパレードだ。どこの誰が募集したものなのか、よく読まなかったが、なぜ、「一体感」を左から右へ書かせたのだろう?手本がそうなっているので、作品も一体感を持って、左から右へ書いたようだ。が・・・これでいいのだろうか?日本語を縦に書いたら、右から左へ改行するのが当たり前なのに。何歳くらいの子が書いたのかは分からないが、日本語の教育はこれでいいのだろうかと考えさせられる。そして、一枚ずつ見ていくと、丁寧かつ心剣に書いた様子が感じられない。なぜなのだろう?通りがかりの人に声を掛けて書いてもらったのだろうか?不思議な一体感だった。
2017.09.25
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岐阜のJR恵那駅の売店で見た貼り紙。「栗きんとん 始まりました」とある。いつもの事ながら、言わんとすることは分かるが、何だか変。写真の写し方も変だが、日本語も変だ。秋が深まってきて、栗が収穫できるようになったので、栗きんとんの発売を始めた、ということだとは分かるのだが、誰がこれを書いたんだ・・・と聞きたい。冷やし中華始めました・・・なら分かるが、冷やし中華始まりました・・・とは言わない。店の人が、他人事のように、始まりました、という姿勢がわからない。そして、冷やし中華と栗きんとんの違いだ。冷やし中華を店で作るのだから、始めました、はそれなりの表現だが、何らの加工をしない駅の売店が、始めました、というのはおかしい。・・・と、いつもの突っ込みが始まりました・・・・
2017.09.11
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日頃の散歩コースに、このような文字と絵を刻んだ石碑がある。「ここに 浦中ありき」と、浦和高校の前身の中学があったことを示している。ここに浦中があったからといって、なんなんだ、という感じもないではないが、それなりの中学だったのだろう。この石碑があるのは、現在の県知事公舎の片隅。立地的には優れた場所と思うのだが、学校用地としては狭くなったので移転したのだろう。という話は置いといて・・・「ありき」だ。「浦中ありき」とは、浦中があった、と過去の直接経験やその回想を表すもの。ならば、最近言われている「加計学園ありき」の「ありき」は、この「ありき」と同じか、というささやかな疑問が生じる。浦中がここにあった・・・加計学園案がすでにあった・・・と、同列か?加計学園ありき・・・・過去の直接体験なのだろうか? 誰が体験したのだろう?加計学園を擁護するつもりはまったくないが、マスコミが率先して使う言葉ではないように思うのだが・・・・
2017.09.04
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仕事をしていた時、夏休み(お盆休み)があった。8月15日を中心にして、その年のカレンダーに沿って、夏休みを決めたものだ。で、昨日の14日、所用があって市役所へ行ったのだが、ほとんどの職員が勤務していた。ガランとしているのだろうと思っていたのだが、公務員は休まないようだ。ということで、当ブログも夏休み・・・で、簡単に!例によって、街中の看板だ。例によって、言わんとすることは分かるが・・・例によって、なぜ、こういう日本語になるのか、不思議でならない。
2017.08.15
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画像は、某病院の入院病棟で写したもの。車椅子のマークがあり、「どなたでもご利用下さい」と書かれている。毎度のことながら、言わんとしていることは分かる。分かるのだが、何か変だ。この日本語でいいのだろうか?入院病棟のトイレなので、患者専用、あるいは車椅子専用、と思う見舞い客がいるので、こう書いたのだろう。誰でも使える・・・という意味だ。すると「どなたでも」の「でも」がおかしいのか? 何でもいい・・・、いつでもいい・・・、誰でもいい・・・ということで、誰でもいい、ということだが・・・ どなたでも参加できますとは言う。すると、「ご利用下さい」との相性が良くないのか?誰でも使える、誰でも入れる、誰でも行ける、誰でも話せる・・・・などからすると、OOでも・・・の後には、可能である意味が来るのがいいようだ。すると、どなたでも利用できます・・・とすればいいのか?日本語は難しい。
2017.08.10
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埼玉県の某国道。ほぼ1年ぶりに同じ道を車で走った。その時見たのが、この黄色い注意書き。「スピード落せ」とある。1年前にはなかった。もちろん、言わんとすることは分かる。ドライバーのために、分かりやすく表示した、ということも分かる。だが、言いたい。「落とせ」を「落せ」と書いて、どれほどの視覚的効果があるのか、と。私のような高齢ドライバーが、送り仮名が違うと感じるのだから、読みやすさ、とか、わかりやすさ、というのは理屈がすぎる。昔、私の子が、漢字を覚え始まった頃・・・30年以上前だが、交差点近くの路面に「止れ」とか「止レ」と書かれているのを見て、「何でトレなの?」と言っていたことがある。その「止れ」は、しだいに、「止まれ」に書き替えられて、今では、「止れ」を見ることがなくなった。どう見ても、おかしい、という指摘がそうさせたものと思う。なのに、この「落せ」は何なのだろう?これは国語ではない、道路標識だ・・・という役人などの声が聞こえてきそうだが、日本語で書く以上、日本語の決まりは守るべきである。
2017.06.25
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画像を整理していて、入学式の案内板を写したものが出てきた。出てきたというほど古いものではないが、4月末になると、ちと時期遅れの画像だ。小学校か、中学校が、高校か・・・そんな年頃の孫がいる年代だが・・・いや、中には曾孫が入学したという知人もいるが、私にはいない・・・という話ではなかった・・・校門に掲げられている、入学式の案内板のことだ。ここで記念撮影をして、生徒と保護者が入学式へと臨んでいく。その案内板だが、 入学式々場 とある。この「式々」という描き方については、私が入学生の時から疑問に思っていた。「々」は、前の漢字を繰り返す場合に用いるものだが、「入学式」と「式場」がつながっているからといって、「式」は繰り返していないので、この使い方はいかがなものかと思うのだ。繰り返すというのは、 人々、 満々、 遅々、 時々、 久々などのように、同じ物、同じ状態の繰り返しを表すもので、「式々」は意味をなさない。くどくなるが、 入学・式々・場 ではない。教育の現場として、これでいいのだろうかと思う。
2017.04.27
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ある駅の東西を結ぶ自由通路に昇るエレベーター前に、こんな注意書きがあった。いつもの事ながら、注意書きの内容は分かる。分かるのだが、何か変。日本語として、これでいいのかとの疑問が生じる。 「このエレベーターは自転車を乗せることは出来ません」何が変なのだろう?・・・エレベーターは・・・・・乗せることは・・・と、一つの文の中に「は」が二つあるからだと思う。「は」は、基本的に、「我が輩は猫である」のように、前の事項を後の項で説明するものだから、文中に二つの「は」があると違和を感じる。ならば、どう書いてあればいいのか・・・ 「このエレベーターには自転車を乗せることは出来ません」と、最初の「は」の前に、「に」を加えてはどうだろう。が、まだ、ぎごちない。物理的に自転車を乗せることができないのか、約束事あるいはお願いとして自転車を乗せてはいけないのか、そこがはっきりしていないからだろう。 「このエレベーターに自転車を乗せてはいけません」ま、こんな程度ではないだろうか。
2017.04.17
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「あの日、なぜ津波から この神社は残ったのか」電車の車内広告に、こうあった。acジャパン(公共広告)の広告だ。語順の悪さ、語呂の悪さは別にして、言わんとすることは分かる。だが、日本語として正しいのか、いささかの疑問がある。短い文章だが、これを要約すると、なぜ、津波から神社は残ったのか・・・なのだが、津波から、残る ・・・ という表現はありなのだろうか?火事から残る、雷から残る、嵐から残る、悪魔から残る・・・などとは言わない。火事に耐える、雷に絶える・・・だろう。マラソンの先頭集団に残る、とは言うが、先頭集団から残る、とは言わない。まさか、「1000円からお預かりします」の「から」ではないだろうが、いまの若者は、このような言い方をするのだろうか?
2017.03.01
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ある町のアーケード街にこんな看板があった。「小野 紋と浸抜店」とある。「小野」は店の名称だろうが、「浸抜」に戸惑った。「浸す」に「抜く」・・・じみぬき、か?普通、しみぬきは、「染み抜き」と書くと思う。業界ではこう書くのか?ということで、帰宅して辞書を引いたが、「浸抜」は出てこなかった。が、ネットで「浸抜」検索すると出てくる。店の名は「OO浸抜店」とあり、その内容は、「染み抜き」となっている。以前はこの字を使っていたのだろうか?それとも、浸してシミをとる方法を「浸抜」というのだろうか?歯が滲みる、親の言葉が身に染みる、悪事が身に滲みる・・・分からない!世の中、分からないことだらけだ。
2016.12.14
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中山道下諏訪の宿で一泊。翌日も中山道を歩く予定だったが、疲れが溜まっていたので、レンタサイクルで諏訪湖を一回りすることにした。画像は、諏訪湖の周回路で目にした標語。「ポイ捨ては 自ぜんをこわす 第一歩」とあるが、「自ぜん(じぜん)」って、何だ? と思った。もう一度読み直して、「自然」を「自ぜん」と書いたことが分かった。「然」という漢字を習っていないので、使わせなかったのだろう。だが、教育は、これでいいのだろうかと、思う。習っていない漢字は使わせない、使わない・・・のなら、「しぜん」とするのが自然だ。「自ぜん」という、かな交じりの熟語では、意味が伝わらないし、第一、「自」一文字を「し」と読ませることに無理がある。小数点以下二桁の計算を教えてないから、「円周率はおよそ3」という考えと同じだ。円周率を教えるなら、「3.14」自然という熟語を教えるなら「自然」漢字を教えていないというなら、「しぜん」とすることを、教えるべきだ。「自ぜん」という書き方はない!!////////////////////////////////////////追加・・・「自」:二年生で習う漢字 「然」:四年生で習う漢字 「捨」:六年生で習う漢字 「然」はひらがな、「捨」は漢字 ・・・・ 統一性なし!
2016.08.11
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中山道の和田峠の長い山径を越すと、下諏訪。下諏訪側でも、国道と旧中山道が一緒になるところがある。ま、一緒になるとは言っても、二つの道路が近づいていって、一緒になるのではない。国道を作る時に、旧街道を拡幅したのか、新たな所に国道を作ったのか、ということで、一緒になるということは、旧街道を拡幅した部分ということ。で、そのような中、国道にある案内板が目に入った。標高・Altitude 930m とある。Altitude って、飛行機などの高度のことだったのでは・・・と疑問に思えたが、スマホを見てチェックする元気がなくなっている。家に帰って、辞書を引いてみたが、堂々巡りになって、よく分からない。日本語にしても、英語にしても、何らかの使い分けがあるように思うのだが・・・
2016.08.08
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笠取峠、というのは、中山道の芦田宿と長久保宿の間にある峠。標高887メートルで、それほど高くはないが、だらだらと登る峠なので、けっこう、疲れが来る。で、この石碑だが、「マツ並木」とある。東海道でも同じように書かれた案内板があったが、なぜカタカナを混ぜるのか、と思う。植物や動物の名を、平仮名や漢字で書くと、前後の文字と一緒になって、読み間違うことがあるので、カタカナで書くのが公式のようだ。例えは・・・・すぐには思いつかないが、 うすばかげろう・・・薄馬鹿下郎と、読み間違えられる、からだという。が、だからと言って、松並木を、マツ並木、と書く必要はないだろう。特に、日光の杉並木を、スギ並木、と書かれると、花粉症の一種かと思ってしまう。学術書や公文書の決まりはそうであったとしても、常識優先だ。「松並木」の方が、よっぽど松並木らしい!
2016.07.28
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