おしゃれ手紙

2022.09.02
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テーマ: ■雑学王■(728)
カテゴリ: トリビア
 今年は、とら年ですから、虎にまつわる話を書いている。
 今回は、■ 「下級武士の食日記」 ■にあった 江戸時代の大坂・高麗橋にあった虎屋 の話。
大坂名物の虎屋饅頭を飛脚で和歌山の家へ届けさせています。
わざわざ飛脚で送るくらい美味しく有名な饅頭だったのでしょう。

虎屋饅頭というのは大坂高麗橋三丁目にあった菓子屋虎屋伊織(山城)の名物でした。
この店は、現在の商品券にあたる饅頭切手を考案したり、店頭で饅頭を蒸しあげる時にパフォーマンスを行って客寄せを行うなど、上方では知られた菓子屋でした。
店そのものが大坂名所になっており、多くの旅人が見物に訪れています。


例えば嘉永五年(1852)、お伊勢参りの途中に大坂を訪れた武藏国大里郡村岡村(埼玉県熊谷市)の農民たちが、案内人に連れられて虎屋を見物しているのですが、台所(製造場)の大きい事への驚きを道中記に記していtます。
 虎屋伊織は明治以後閉店しますが、現在では大阪の鶴屋八幡がその衣鉢(いはつ)を継いでいます。
ちなみに京都で永年禁裏の菓子御用を勤め、明治二年(1869)の東京遷都とともに東京にも進出した虎屋(とらや 虎屋黒川)とは別の店です。

 「店頭で饅頭を蒸しあげる時にパフォーマンスを行って客寄せ」といえば
動画:奈良・中谷堂の高速餅つき
中谷堂HP

クールポコ!!!
な~~~に~~い~?!!やっちまったなぁ~
●大坂では、贈答用として、よく饅頭切手が使われる。
虎屋伊織という評判の菓子屋の発行するもので、一枚を店に持ち込めば、ひとつ五文の饅頭十個と引き換えてもらえる。
幸が四代目、五代目に嫁いだ時も、お家(え)さんが挨拶回りで配っていた。
ものは日持ちのしない饅頭である。
贈る側からすれば饅頭そのものを持ち歩かずに済むし、贈られる側からすれば好きな時に饅頭に交換できる。
それに慶弔の挨拶回りであれば、何十、何百と数が必要になるが、切手なら嵩張らない。
その利便性が大いに支持を集めたのだ。
「あきない世伝金と銀12」より。

擬宝珠(ぎぼし)をもつ立派な橋 となっていた。
高麗橋という橋の名の由来には諸説あるが 、古代・朝鮮半島からの使節を迎えるために作られた迎賓館の名前に由来するというものと、豊臣秀吉の時代、朝鮮との通商の中心地であったことに由来するというものが主なものである。

高麗橋筋には元禄時代から三井呉服店(三越百貨店の前身)や三井両替店をはじめ様々な業種の店が立ち並び、人々の往来が絶えなかった。
そして橋の西詰には幕府の高札が立てられていた。

江戸時代に交通の要所など重要地点に架けられ、幕府が直接管理する橋を公儀橋と呼んだが、この高麗橋は公儀橋の中でも特に重要視されていた。

 高麗橋は、■ みをつくし料理帖
あきない世伝金と銀 ■の主人公、幸が奉公に入った五鈴屋の御寮さんの実家があったり物語には、よく出てくる場所だ。
とら年ですから:陽気に虎拳:とらとら
とら年ですから:虎拳「♪ とらとら」
とら年ですから:「山月記」の虎が表すものと国語の教科書問題
とら年ですから:もしもトラがいなくなったら
とら年ですから:虎の名前の植物
とら年ですから:張り子の虎
とら年ですから:虎口(こぐち)
とら年ですから:虎の語源
とら年ですから:千人針と寅年生まれ
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Last updated  2022.09.02 00:05:49
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