私訳・源氏物語
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おきく2525さん、はじめまして。お返事が遅くなって、ごめんなさい。 私も最近 辻井伸行のチャイコ1番(佐渡裕指揮・BBCフィル)とラフマニノフ2番(佐渡裕指揮・ベルリン・ドイツ交響楽団)を聴きました。 チャイコはともかく、正直言ってラフマニノフはもう少し「タメ」が欲しいな、と感じました。 憂いのあるちょっと哀しげな曲、ショパンの「別れの曲」にしてもそうですが、正直言ってまだまだ物足りなさを感じました。 反面リストの「ラ・カンパネッラ」やショパンのポロネーズ、練習曲など、技巧的でダイナミックで弾むような曲に、彼の面目躍如たるものがあると思いました。 特にショパンの「華麗なる大ポロネーズ変ホ長調作品22」での3連符や4連符には、一音一音にきらめきと輝きがあって実に色彩豊かです。 またショパンのP協1番(ジャエイムス・コンロン指揮 フォート・ワース交響楽団)の2楽章は、オーケストラが辻井のピアノにそっと寄り添い、支え、彼の歌に耳を傾けているようで、とても良い音楽になっていると思いました。 そんな彼の音楽を聴いていると「音色」というものを実感する思いがします。 ただ、もちろんオールマイティというのは無理でしょうし、まだ若く、音楽という培地で成長してきたのですから、これからの実人生での人間的成長による音楽的変化(音楽形成)が楽しみだと思っています。
March 9, 2011