?T.事前投稿
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本指標の反応分析は こちら に詳述しています。以下に記す今回の取引方針は、この分析結果に基づきます。
そこで述べた通り、本指標には
- PPIやISM非製造業価格指数との増減方向には相関があるにせよ(上昇時期や下降時期の一致)、単月毎の増減方向には相関はない
- 反応程度は発表直後1分足跳幅の過去平均が24pipsと大きいものの、発表から1・2分経過頃に一旦戻して、その後再び伸びるという上下動が大きくなる傾向がある
- 反応方向は指標結果の市場予想に対する良し悪しに素直で、指標発表後数分間は一方向に反応を伸ばしがち
という特徴があります。
今回発表の要点は下表の通りです。
本指標の判別式は、ー1?A+2?B+4?C+3?D、です。但し、AはCPI前月比の差異、BはCPI前年比の差異、CはコアCPI前月比の差異、DはコアCPI前年比の差異、です。
式の係数を見る限りでは、コアCPI前月比の差異>コアCPI前年比の差異>CPI前年比の差異>CPI前月比の差異、の順に反応に影響しています。
この判別式の解の符号(プラスが陽線、マイナスが陰線)とと各ローソク足との方向一致率は、事前差異に対し直前10-1分足が67%、事後差異に対し直後1分足が91%、です。
取引方針は以下の通りです。
さて、前掲の詳細分析結果に基づくシナリオは以下の通りです。
- 直前10-1分足は、事前差異と同じ方向で、利確・損切の目安は2・3pips
です。今回の事前差異はプラスなので、ロングということになります。
- 直前1分足はショートをオーダーし、利確・損切の目安を2・3pips
としたら良いでしょう。
- 直前1分足が10pips以上跳ねたときは、直前1分足と直後1分足の方向が逆
になることを示唆している可能性があります。このとき、指標発表直前に直前1分足と同じ方向にポジションをオーダーし、指標発表直後の跳ねで利確/損切です。
- 指標発表直後は、初期反応の方向に追撃を行います。上下動が激しいことが多いので、上手くタイミングを取ることが大切です。タイミングを外してしまうことも多いので、ポジション規模をいつもの半分にして、1度だけナンピンを許容しても良いでしょう。
初期反応方向に追撃で、利確/損切の目安は5〜10pips ぐらいにしておけば良いでしょう。直後1分足と直後11分足の反転率もそこそこ高い指標のため、追撃ポジションは長持ちしない方が良いでしょう。
上記理由に依り、 再追撃を行うにせよ、短期取引の繰り返しが良いでしょう 。
以上
?U.事後検証
以下は、2018年4月12日22:00頃に追記しています。
指標結果と反応を纏めておきます。
指標結果は、CPI・コアCPIともに前年比が前回より伸びたものの、CPI前月比が予想を下回り、反応は陰線となりました。
全体的に指標結果は悪くありません。それにも関わらず陰線での反応は、CPI前月比が市場予想を下回った影響が大きかったようです。
過去のデータから言えば、コアCPI前月比の差異>コアCPI前年比の差異>CPI前年比の差異>CPI前月比の差異、の順に反応に影響しています。CPI前月比を除けば市場予想同値だったので、CPI前月比の事後差異がマイナスなら陽線という判別式の係数が今回は当たらなかった、ということになります。
この式を見直すべきか否か、来月までの宿題とします。
指標結果のグラフ推移を見ておきます。
前年比は、CPI・コアCPIともに2017年5月集計分まで下降していたので、あと2か月は対前月で良い数字が出やすくなっています。前月比もまた、2017年5月集計分以来のマイナスとなり、マイナスが2か月連続で続いたことがないので、これも来月以降は良い数字が出やすくなっています。
本指標次回発表は5月10日です。
取引はできなかったものの、事前分析結果を以下に検証しておきます。
- 直前10-1分足は、事前差異と同じ方向で、利確・損切の目安は2・3pipsでした。今回の事前差異はプラスなので、ロングということでした。
結果は陰線で、3pipsの損切となったようです。 - 直前1分足はショートをオーダーし、利確・損切の目安を2・3pipsとしていました。
結果は陽線で、これも最大3pipsの損切となったようです。 - 指標発表直後は、初期反応の方向に追撃を行うことにしていました。初期反応方向に追撃で、利確/損切の目安は5〜10pipsぐらいとしていました。
結果は、直後1分足跳幅・値幅を直後11分足跳幅・値幅がそれぞれ超えて反応を伸ばしています。追撃は数分であれば3・4pips程度の利確に繋がったでしょう。
以上
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上
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