?T.事前投稿
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本指標の反応分析は 『米国物価指標「生産者物価指数(PPI)」発表前後のUSDJPY反応分析(2018年改訂版)』 に詳述しています。以下に記す今回の取引方針は、この分析結果に基づきます。
そこで述べた通り、本指標には
- 過去の反応程度はやや小さく、直後1分足跳幅の3回に2回は15pips以下しか跳ねない
- 反応方向は、PPI前年比>コアPPI前月比>その他、の順に影響を受ける
- 2017年以降は直後11分足跳幅が20pipsに達したことがなく影響持続時間も短いため、上下動を利用して2・3pipsずつ利確/損切を何回か繰り返し、その間の勝率で稼ぐと良い
という特徴があります。
今回発表の要点は下表の通りです。
事前差異判別式は、1?PPI前月比の事前差異+1?PPI前年比の事前差異ー1?コアPPI前月比の事前差異ー2?コアPPI前年比の事前差異、ですが、直前10-1分足の方向一致率が61%と高くありません。全項目で市場予想が前回結果を下回っているのに事前差異がプラスとなっているのは、コアPPI前年比の事前差異が大きく、その係数がマイナスとなっているためです。このような場合、統計的には直前10-1分足が陽線となる期待的中率は61%ということです。
指標発表直前にポジションを持つにはちょっと心もとない数字です。
先に挙げた引用先 のグラフで指標結果の過去推移を見ておきましょう。
事後差異判別式は、1?PPI前月比の事後差異+3?PPI前年比の事後差異+1?コアPPI前月比の事後差異+2?コアPPI前年比の事後差異、であり、その解の符号と直後1分足の方向一致率が過去94%と極めて高い指標です。
発表結果が市場予想より良いか悪いかに、指標発表直後の反応方向は非常に素直です。
つまり、市場予想を上回るか下回るか当てれば、この取引は勝てます。それが難しいのですが。
この式の係数を見ると、指標発表直後の反応方向への影響力が強い項は、PPI前年比の事後差異と、コアPPI前年比の事後差異です。そして、2017年4月集計分のPPI前年比とコアPPI前年比は、その時期のほぼピーク付近に位置しています。今回の市場予想が低い理由のひとつには、前年比で対比する1年前の数値が高かったことが挙げられる訳です。
けれども、2018年4月のEURUSDは終値1.21で、1年前の2017年4月は1.09でした。USDはEURに対してこの1年で10%ぐらい安くなっています。USD安は、製造業の輸入原材料価格を押し上げます。一方、雇用統計の内訳の平均時給は上昇基調と言っても良いでしょう。人件費は上昇しています。原油価格も上昇基調と言えるでしょう。
業種によって異なるものの、製造業の製品価格内訳は部材費・人件費・動力費が三分します。それらがいずれも製品価格上昇を示唆しています。
よって、今回の市場予想は少し慎重過ぎる気がします。感覚的な話で裏付けが漠然とした話ですが。
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以上の分析結果と過去の傾向に鑑み、以下の方針で取引に臨みます。
- 本指標発表前の動きはわかりません。けれども、指標発表結果の市場予想に対する良し悪しには最初から非常に素直に反応し、その素直な反応方向をそのまま伸ばしがちです。
- もし、直前10-1分足跳幅が10pips以上跳ねた場合は、まだ事例数こそ少ないものの、直後1分足の反応方向を示唆している可能性があります。
よってこの場合、直前10-1分足が陽線ならロングを、陰線ならショートを、指標発表直前にオーダーします。利確/損切の目安は5〜10pipsとしておきます。 - 本指標の影響持続時間は短いため、追撃は慎重に行います。
もし、PPI前年比かコアPPI前年比が前回以上なら、即時追撃開始します。但し、指標発表から1分を過ぎたらなるべく早く利確したいものです。
一方、それらがともに市場予想を下回ったら、ショートで追撃徹底です。ただ、上下動が起きる指標ゆえ、徹底は複数回の追撃をショートで行うというやり方で行います。
それ以外の場合は、予めシナリオを用意できません。良くも悪くもない結果だった場合、どちらに伸びるかが読めません。
以上
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
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ーーー注記ーーー
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以上
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