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FX手法研究会のApajiです。     そして写真はM君です。さんの画像
FX手法研究会のApajiです。     そして写真はM君です。
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イエティはいるのか
このブログの内容です
「お通」を見送る顔
内容の補足です
モストアンラッキー
先に謝っておきます
孤独な英国人は減ったのか
但書きです



1. FXは上達するのか

小さなコツをいくつか覚えたって駄目です。勝てない原因をきちんと突き止めてからやり直しましょう。FXを楽しむためには「投資期間」が必要です。すぐに始めたって勝てないことは、FXに限らず、何事であれ同じなのです。だからこそ、その期間を短縮するための「方法論」が大切なのです。

1-1. FXを楽しむために
アマチュアらしく…
1-2. いつか負けないはずがない!
上手くなるまでは短期取引です
1-3. 難しさの正体って何だ
利確と損切の理解は大切です
1-4. FXは上達するのか
取引機会を絞り込むべきです
1-5. 数字で掴もう
その機会にどう臨むかです
2. 経済指標の楽しみ方

このブログで扱う取引の理想は、経済指標発表前後の反応を着実に刈り取り、ポジション保有時間を最短化してリスクを避けることです。でも、効率良く取引するにはそれなりに予備知識が必要です。大した話は紹介できませんが、基本だけは押さえておきましょう。

2-1. 大きなゾウの隠れ方
指標取引のための予備知識です
2-2. ウソは嫌いだ!
短期取引をやるときの指針です
2-3. イグアナを見分ける前に
このブログの指標取引での成績です
 2-4. 小ズルくいきましょう
いわばジンクスで勝つ方法です

3. 指標取引分析手法

このブログでは経済指標への調査・分析を定型書式で行っています。定型書式を用いることで、反省を踏まえてやり方を進歩させたり、相場環境が変わったことを見つけやすくするため、です。

3-1. 指標取引の予備知識
指標発表前後の他の時間と違い
3-2. ローソク足各部の名称
全幅・値幅・跳幅とは?
3-3. 4本足チャート
このブログで使うチャート表記
3-4. 反応方向の予備知識
指標分類と反応方向の基本
3-5. 取引通貨ペアの選択
通貨ペアによる有利不利
3-6. 指標分析の方法
定量指標分析とは?
3-7. 反応分析の方法
定量反応分析とは?
3-8. 分析の成績
事前分析的中率
3-9. ブレイク対応準備
ついでに…
4. 経済指標DB

経済指標発表前後の短時間に分析期間を絞ることによって、指標への反応に一定の再現性(傾向)があることはわかりました。各国「政策決定指標」・「経済実態指標」の項に、主要な指標についての分析結果と分析事例を纏めてあります。

4-0. 各国経済・通貨の特徴
4-1. 日本経済
4-1-1. 政策決定指標
(a) 日銀短観
(b1) 東京都区部CPI
(b2) 全国CPI
4-1-2. 経済実態指標
(c) GDP一次速報
(d) 機械受注
(e1) 通関貿易統計
(e2) 国際収支
4-2. 米国経済
4-2-1. 政策決定指標
(a) FOMC
(b1) UM消信指数速報
(b2) CB消信指数
(b3) ISM非製景指数
(c1) NY連銀製景指数
(c2) Phil連銀製景指数
(c3) ISM製景指数
(d1) 輸出・入物価指数
(d2) 生産者物価指数
(d3) 消費者物価指数
(d4) PCEコアデフレータ
(e1) ADP雇用統計
(e2) 雇用統計
4-2-2. 経済実態指標
(a1) GDP速報値
(a2) GDP改定値
(a3) GDP確定値
(b1) 小売売上高
(b2) 個人消費・所得
(c1) 鉱工業生産
(c2) 耐久財受注
(d1) 中古住宅販売件数
(d2) 新築住宅販売件数
4-2-3. 収支関連指標
(a) 貿易収支
4-3. 欧州経済
4-3-1. 政策決定指標
(a) ECB金融政策
(c1) ZEW企業景況感調査
(c2) 独国Ifo企業景況指数
(c3) 独国PMI速報値
(c4) 欧州PMI速報値
(d) 欧州HICP速報値
4-3-2. 経済実態指標
(a1) 独国GDP速報値
(b) 独国貿易統計
(c1) 独国製造業新規受注
(c2) 独国鉱工業生産
4-4. 英国経済
4-4-0. 英国経済指標反応要点
4-4-1. 政策決定指標
(a) BOE金融政策
(c1) PMI速報値
(c2) 製造業PMI改定値
(c3) サービス業PMI改定値
(d) 物価統計
(e) 雇用統計
4-4-2. 経済実態指標
(a1) 月次GDP
(a2) 四半期GDP速報値
(b) 小売売上高指数
(c) 鉱工業生産指数
(d) 貿易収支
4-5. 豪州・NZ経済
4-5-1. 政策決定指標
(a) RBA金融政策
(b) RBNZ金融政策
(c1) NAB企業景況感指数
(c2) WP消費者信頼感指数
(d1) 四半期住宅価格指数
(d2) 四半期生産者物価指数
(d3) 四半期消費者物価指数
(e1) 賃金指数
(e2) ANZ求人広告件数
(e3) 雇用統計
4-5-2. 経済実態指標
(a) 四半期GDP
(b) 貿易収支
(c) 小売売上高
(d1) 住宅ローン件数
(d2) 建設許可件数

ーーーーーーーー
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2019年03月10日

3月11日経済指標(結果検証済)

11日は、
21:30 1月集計分 米国小売売上高
が発表されます。

ーーー$€¥£A$ーーー

市場予想(前回結果)
・前月比+0%(△1.2%)
・コア前月比+0.4(△1.8%)
事前差異判別式の解は△1.0です。

過去平均順跳幅/同値幅pips(2018年)
・直前10-1分足5/3(5/3)
・直前1分足4/3(2/1)
・直後1分足19/14(7/5)
・直後11分足24/18(11/7)

過去傾向に基づく取引方針
・直前1分足は、直前10-1分足が陽線ならばショートをオーダーし、利確・損切りの目安は2pips程度です。
・コア前月比に過大反動が期待できるとき、指標発表直前に反動方向にポジションをオーダーし、発表直後の跳ねで利確/損切です。
前月のコア前月比は△1.8%で、当月に市場予想を上回る期待的中率が80%あります。よって、今回は指標発表直前にロングです。
・併せて、直前10-1分足か直前1分足の跳幅が10pips以上に達したら、指標発表直前にそれら値幅方向にポジションをオーダーし、発表直後の跳ねで利確/損切です。これらが矛盾する場合、直前10-1分足の跳ねを優先します。
先のロングと両建てになっても構いません。
・指標発表後の初期反応を確認後は早期追撃開始です。発表から数分以内の利確を狙います。3pipsも取れたら、すぐに利確でも構いません。
・再追撃も、発表から数分以内なら3pipsを狙って繰り返しますが、事後差異が0〜△1.1の範囲内だったときは行いません。
平均的には直後11分足終値は直後1分足終値より反応を伸ばしているものの、たまに反転したときに大きく反転するので、再追撃は利確/損切の目安を小さくして繰り返す方が無難です。
以上




以下は3月11日22:30頃に追記しています。
【事後検証】

米国小売売上高

指標結果は改善、反応は陽線でした。
がしかし、欧州時間以降のGBP買によるUSD売がUSDJPYを下げていました。その流れを受けて、発表から10分を過ぎると、USDJPYは再び下げに転じました。

1901米国小売700.png

1901米国小売800.png

1901米国小売900.png

以上

ーーー注記ーーー

本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。

ーーー注記ーーー

本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
注記以上




10GBで月額400円という安さです。参考までに、2016年末頃から始めたこのブログの情報量は、まだ0.5GBぐらいです。サーバー初利用なら400円から始めても十分だと思います。

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初心者に優しくなっていますよね。
広告以上



前週備忘、及び、3月11日〜3月15日経済指標

【前週備忘】

前週は、JPY>USD>AUD>GBP>EUR、の順に強く、先々週の、GBP>EUR>USD>AUD>JPY、とほぼ逆順になりました。

EURは、ECB理事会の利上げ延期(今年秋以降が来年以降)と経済見通しの引き下げで、大きく下げました。前週末には緩和策転換への地ならしが行われると囁かれていたため、ECB理事会以前の週明けからEURは売られていました。

GBPは、先々週まで離脱延期報道で買われる局面もありましたが、相変わらず中長期的に買うような状況ではありません。既にいくつかの金融機関やメーカーが英国拠点の縮小を表明しており、再国民投票でもない限り、いずれGBPは下げるでしょう。

AUDは、中国経済の成長率が下方修正され、豪州成長率も予想を大きく下回ったことで大きく売られました。

米国景気指標や個人消費や平均時給が改善しており、前週雇用統計の雇用者数が少なかった点はそれほど重視視していません。
米株価が下げたことで、何だか昨年後半のような状況が再来しそうな気もします。

ーーー$€¥£A$ーーー

前週の成績を纏めておきます。

・事前分析成績は17勝7敗(分析採用回数24回、的中率71%)
・事前分析の取引方針を採用できなかったことは、前提を満たさずに取引できなかったことが9回、判定不可及び取引不可だったことが0回で、計9回です(33回の取引を事前準備し、うち24回で取引可能=方針採用率73%)
・過去分析に基づく事前方針に沿った取引は12勝6敗でした(勝率67%、事前準備した取引方針33回に対する方針実施率55%)
・それとは別に、過去分析に基づかない、もしくはポジション保有時間延長による取引は6勝1敗でした(全取引に対する方針順守率72%)
・取引時間は68分37秒、損益は+92.85pips、1分足1本当たりの損益は+1.4pips

【今週指標】

今週の経済指標は、米国物価指標ぐらいしか大きな発表がありません。このところ米国景気指標は価格指数だけ弱いことが多いため、発表前のUSDが弱くなる展開を予想しています。発表後は米株の動きに注意していたいと思います。

英国は12日に離脱延期採決が行われます。

3月11日(月)
21:30 1月集計分 米国小売売上高

3月12日(火)
09:30 1月集計分 豪州住宅ローン件数 ・2月集計分豪州NAB企業景況感指数
18:30 1月集計分英国月次GDP・1月集計分鉱工業生産指数・製造業生産指数・1月集計分貿易収支
21:30 2月集計分 米国CPI

3月13日(水)
21:30 2月集計分 米国PPI ・2月集計分 米国耐久財受注

3月14日(木)
11:00 2月集計分中国鉱工業生産・小売売上高
21:30 2月集計分 米国輸入物価指数
23:00 2月集計分 米国新築住宅販売件数

3月15日(金)
時間未定 日銀金融政策
21:30 3月集計分 米国NY連銀製造業景気指数
22:15 2月集計分 米国設備稼働率・鉱工業生産・製造業生産
23:00 3月集計分 米国UM消費者信頼感指数速報値
以上



2019年03月08日

3月8日経済指標(結果検証済)

8日は
22:30 2月集計分 米国雇用統計
が発表されます。

ーーー$€¥£A$ーーー

米国雇用統計

市場予想(前回結果)
・NFP増減+18.1万人(+30.4万人)
・失業率3.9%(4.0%)
・平均時給前月比+0.3(+0.1%)
事前差異判別式の解は△14.2です。

過去平均順跳幅/同値幅pips(2018年:2019年)
・直前10-1分足5/3(4/2:4/2)
・直前1分足11/8(3/2:3/1)
・直後1分足40/30(21/15:24/11)
・直後11分足49/33(25/17:24/10)

過去傾向に基づく取引方針
・直前10-1分足は、事前差異判別式の解の符号がマイナスならショート、プラスならロングで、利確/損切の目安は3・4pipsぐらいで良いでしょう。
・NFP増減と平均時給のどちらかに過大反動が期待できるとき、もう一方の事前差異が過大反動方向と同じとき、その方向にポジションをオーダーします。発表直後の跳ねで利確/損切です。
前月発表NFP増減は+30.4万人で、過大反動が期待できます。指標発表直前にショートします。
・発表直後の追撃は早期開始、早期終了です。
・直後1分足跳幅が70pipsに達したら、同終値がつく頃まで待って追撃し15pipsの利確を狙います。但し、直後11分足終値がつくまで伸び続けたことは少なく、発表から数分で15pipsの利幅に達しなければ、どこかで決済しておいた方が良いでしょう。
・直後1分足終値を基準に、それを上回れば直後1分足終値に向けた戻しを狙って指標結果に対し逆張り、下回れば再反転して直後1分足終値に向けて指標結果に対し順張りの機会を窺います。目安は3pips程度を狙える場合です。
以上




以下は3月8日24時頃に追記しています。
【事後検証】

米国雇用統計

NFPを除けば決して悪い結果ではなかったものの、陰線での反応となりました。取引したUSDJPYでなく、EURUSDの方では、一時EUR売優勢(22:33〜22:37の間)にもなり、発表後は難しい展開となっていました。

1902米国雇用指標710.png

1902米国雇用指標800.png

1902米国雇用指標900.png

以上

ーーー注記ーーー

本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
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2019年03月06日

3月7日経済指標(結果検証済)

7日は
09:30 1月集計分 豪州小売売上高 ・1月集計分 豪州貿易収支
21:45  ECB金融政策
22:30 ECB総裁会見・1月集計分米国貿易収支
が発表されます。

米国貿易収支は取引しません。

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豪州小売売上高 豪州貿易収支

チャートへの影響力は、小売>貿易収支、です。

市場予想(前回結果)
・前月比+0.3(△0.4)
事前差異判別式の解は+0.7です。

過去平均順跳幅/同値幅pips(2018年:2019年)
・直前10-1分足6/3(5/2)
・直前1分足4/3(4/2)
・直後1分足16/12(15/12)
・直後11分足20/15(19/14)

過去傾向に基づく取引方針
・直前1分足は、事前差異がプラスのときショートをオーダーです。
・予め、本指標同月集計分と3か月前集計分のWestpac消費者信頼感指数の値を確認しておきましょう。Westpac消費者信頼感指数が+3以上/△3以下ならば、指標発表直前にその符号と同じ方向にポジションをオーダーし、10pipsで利確/損切です。発表から1分以内に決済します。同月集計分と3か月前集計分の+3以上と△3以下のように矛盾する場合は、3ヶ月前集計分の結果を優先します。
本指標今回と同月集計分(1月集計分)のWestpacは△4.7、3か月前集計分(10月集計分)は+1.0です。同月集計分が△3以下なので、指標発表直前にショートです。
・指標発表後は、初期反応方向を確認したら早期追撃開始します。高値掴みを避けるためには、12pipsを超えて反応を伸ばしていたら、もう拙速な追撃ポジション取得は避けた方が良いでしょう。その場合、直後1分足終値で追撃開始し、数分以内に利確/損切です。
・直後1分足終値が20pips以上なら、その時点で追撃を開始します。そして、含益が11pipsに達するか、直後11分足終値で利確します。損切の目安も11pipsで良いでしょう。

ーーー$€¥£A$ーーー

ECB金融政策

今回は、今年秋の利上げを止めて、ひとまず緩和施策に戻すための地ならしが行われる、との観測があります。
取引方針は、
・直前10-1分足はショート
・定時後の追撃で10pips
です。
以上




以下3月8日に追記しています。
【事後検証】

豪州小売

前日の低い成長率によるAUD売が大きかったせいか、予想を下回る低調な結果にも関わらず、発表直後しかAUDは売られず、すぐに陽線側へと転じました。

1901豪州小売700.png

1901豪州小売800.png

1901豪州小売900.png

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ECB金融政策

ECB理事会声明の要点は、

  • 政策金利は据え置き
  • 従来の「秋以降に利上げ」の見解を「少なくとも年末まで過去最低の現行水準を維持(利上げは来年以降)」に修正するとともに、貸出条件付き長期資金供給オペ第3弾(TLTRO-?V)を9月から実施することを表明
  • これら修正・表明の背景として、ECBによる2019年成長率予想を+1.1%(2018年12月予想では+1.7%)、2019年インフレ率を+1.2%(同+1.6%)、に引き下げ

でした。
EURはECB総裁会見を挟んでこのあと、翌8日夕方欧州時間までに対JPYで200pips程度・対USDで100pips強売られました。

1903ECB政策金利700.png

1903ECB政策金利800.png

1903ECB政策金利900.png

以上

ーーー注記ーーー

本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。

ーーー注記ーーー

本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
注記以上




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3月6日経済指標(結果検証済)

5日3時間以上に亘って行われた英国離脱協議について、EU高官に依れば「不調に終わった」との報道があります。まだ、本日6日に再開される予定があり、本夕以降のGBPの動きに興味があります。
先のホンダの英国工場撤収に続き、BMWが「合意なき離脱なら、一部車種の英国工場生産を取りやめる可能性がある」ことを発表しました。多くの貿易協定では、原産地調達比率が一定値を満たしていることが必要で、EU製でない製品は、EUと他国との貿易協定でEU製と見なされなくなる問題があります。これは、完成車でなく、その部品調達比率が問題となるため、まだ他国との貿易協定がない英国製自動車や同部品が多くの国で貿易保護されないことが問題なのだそうです。
英政府は、もし合意なき離脱となったとき、輸入製品の80〜90%の関税を撤廃する案が検討されているそうです。がしかし、これはGBP安を睨んだ物価対策で、輸出に必要な相手国側との貿易協議は離脱後でなければできません。

6日は
09:30 10-12月集計分 豪州四半期GDP
22:15 2月集計分 米国ADP雇用統計
22:30 12月集計分 米国貿易収支
24:00 BOC(加中銀)金融政策
の発表があります。

米国貿易収支は取引しません。

ーーー$€¥£A$ーーー

豪州四半期GDP

市場予想(前回結果)
・前期比+0.5%(+0.3%)
・前年比+2.5%(+2.8%)
事前差異判別式の解は+0.5です。

過去平均順跳幅/同値幅pips(2018年)
・直前10-1分足6/4(5/4)
・直前1分足4/3(5/4)
・直後1分足34/26(27/21)
・直後11分足41/32(35/26)

過去傾向に基づく取引方針
・直前10-1分足は、事前差異と同じ方向にオーダーし、利確/損切の目安を6pipsとします。
・指標発表の1〜2分前以降に陽線側に4pips跳ねたら逆張りでショートをオーダーし、利確/損切を4pipsでやるか、遅くとも指標発表5秒前には決済します。
・指標発表直前に四半期貿易総額の実態差異と同じ方向にオーダーし、利確/損切の目安を30pipsとします。遅くとも発表11分後には決済します。
10-12月期の四半期輸出額は114.6 B(7-9月期111.5 B)、輸入額が106.3 B(104.2 B)で、四半期総額は220.9 B(215.7 B)でした(2019年2月5日貿易収支発表内訳)。実態差異はプラスのため、今回の方針は発表直前にロングとなります。なお、この方針の期待的中率は70%です。
・直後1分足形成中に初期反応方向に30pips以下ならば追撃開始し、直後11分足順跳幅を狙って利確/損切の目安を10pipsとします。
・直後1分足値幅が30pips以上なら、直後1分足終値がついた時点で再追撃を開始し、利確/損切の目安を15pipsとし、目安に達しなければ直後11分足終値がつく頃に決済します。

ーーー$€¥£A$ーーー

米国ADP雇用統計

市場予想(前回結果)
・民間雇用者数増減+18.9万人(+21.3万人)
事前差異判別式の解は△2.4です。

過去平均順跳幅/同値幅pips(2018年:2019年)
・直前10-1分足4/3(3/2:4/4)
・直前1分足4/3(2/1:3/2)
・直後1分足13/9(6/3:14/9)
・直後11分足17/12(9/7:23:16)

過去傾向に基づく取引方針
・直前1分足はショートをオーダーし、利確・損切の目安を2・3pipsとします。
・指標発表直前に前月の事後差異と同じ方向にポジションを取り、発表直後の跳ねで利確/損切します。但し、直前10-1分足が10pips以上、それとは逆に跳ねたら取引を中止します。
前月の事後差異+3.3でした。よって、直前10-1分足が陰線側に10pips以上跳ねない限り、指標発表直前にロングとします。
・初期反応方向を確認したら、追撃は早期開始です。最近の反応の小ささを踏まえると、狙いは3〜6pipsで良いでしょう。
・直後1分足終値で再追撃を開始し、最近の直後1分足終値と直後11分足跳幅の平均の差6pips弱が利確/損切の目安とします。
・直後1分足終値より6pips以上離れたら、直後1分足終値方向に3pips程度戻すのを狙いましょう。
・直後1分足値幅が20pipsを超えたことを確認次第、その方向に追撃を開始します。利確/損切の目安は10pipsとします。
以上




以下は3月7日に追記しています。
【事後検証】

豪州GDP

結果は、前期比+0.2%、前年比+2.3%で、市場予想を下回り大きな陰線を形成しました。個人消費低迷が続き、住宅建設が落ち込んだことによって、前回結果も下回っています。
前日のRBA声明では、2019年の成長率は+3.0%と予想されています。今後は成長率が持ち直すということでしょうか。
本指標年内の発表は、6月6日、9月5日、12月5日です。

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米国ADP雇用統計

ほとんどチャートが動かなかったものの、動くときを待つことにします。

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以上

ーーー注記ーーー

本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
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2019年03月04日

3月5日経済指標(結果検証済)

5日は
10:45 2月集計分中国Caixinサービス業PMI
12:30  RBA金融政策
18:30 2月集計分 英国サービス業PMI
24:00 2月集計分 米国ISM非製造業景況指数 ・12月集計分 米国新築住宅販売件数
の発表があります。

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RBA金融政策

前回結論は「市場予想通り現状維持」で、声明文に物価と雇用の緩やかな改善見通しが示されたことが陽線での反応に結び付きました。その後のRBA総裁会見で「利下げもあり得る」と言ったことから、AUDは大きく売られました。

市場予想(前回結果)
・現状維持(現状維持:利下げもあり得る)

過去平均順跳幅/同値幅pips(2018年)
・直前10-1分足5/3(4/3)
・直前1分足10/5(3/2)
・直後1分足16/12(6/4)
・直後11分足25/17(14/12)

過去傾向に基づく取引方針
・発表後にさっと追撃開始し、数pips取れたらすぐに利確、です。
現在、本指標は発表直後の反応よりも、総裁会見待ちの傾向が強まっています。その結果、結論が市場予想通り現状維持のとき、定時声明発表での反応への追撃はほどほどにしておいた方が無難です。

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英国サービス業PMI

市場予想(前回結果)
・PMI49.9(50.1)
事前差異判別式の解は△0.2です。

過去平均順跳幅/同値幅pips(2018年)
・直前10-1分足10/7(10/8)
・直前1分足6/4(4/4)
・直後1分足21/14(16/12)
・直後11分足29/19(22/15)

過去傾向に基づく取引方針
・直前1分足はショートで利確4pipsを狙います。そして、直前1分足が陽線側に5pips以上になったら、逆張りでショートをナンピンし、始値に戻したら利確です。この期間の損切は10pipsか発表5秒前です。
・EURGBP月足値幅が100pips以上だった2か月後の集計月発表では、発表直前にGBP安ならロング、GBP高ならショートします。指標発表直後の跳ねで利確/損切です。
今回集計分の2か月前12月のEURGBPは100pips未満の陽線(GBP安)でした。過去傾向では、このとき本指標発表直後1分足が陽線となる期待的中率が63〜76%です。とは言え、過去傾向に基づけば100pips未満のため、前提不成立です。
・直前1分足跳幅が10pips以上だったときは、発表直前に直前1分足値幅方向と逆にポジションをオーダーです。直前1分足値幅方向なので終値がつく数秒前の見切りが必要になります。
・追撃は、指標発表後に反応方向を確認したら、早期開始・早期決済します。

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米国ISM非製造業景況指数 米国新築住宅販売件数

チャートへの影響力は、よほどのことがない限り、ISM>新築住宅、です。

市場予想(前回結果)
・非製造業景況感57.2(56.7)
・事業活動59.9(59.7)
事前差異判別式の解は+0.5です。

過去平均順跳幅/同値幅pips(2018年)
・直前10-1分足7/5(5/4)
・直前1分足4/3(2/1)
・直後1分足12/9(6/3)
・直後11分足19/13(10/6)

過去傾向に基づく取引方針
・直前10-1分足は、事前差異と同じ方向に2・3pips狙うぐらいます。
・直前1分足は、事前差異がマイナスのとき、ショートをオーダーし、2・3pips狙います。
・指標発表直前に、事前差異と同じ方向にオーダーし、発表直後の跳ねで利確/損切します。
・それとは別に、直前10-1分足が10pips以上跳ねたら、指標発表直前に同じ方向にオーダーし、発表直後の跳ねで利確/損切します。
・指標発表直後は、初期反応方向を確認したら早期追撃開始です。
・指標発表後1分を過ぎてから直後1分足値幅を削ることがあれば再追撃し、利確/損切の目安を3pipsにします。
以上




以下は3月7日に追記しています。
【事後検証】

RBA金融政策

この日午前に、中国首相は全人代で「成長率を下方修正」することを発表しました。AUDJPYに関する限り、この発表への反応は20pips強の陰線で一過性のもので終わりました。つまり、中国の成長減速は織り込み済という訳でしょう。

RBA声明は、その20数pipsの下落が半値戻しした頃に行われました。その要点は以下の通りでした。

  • 政策金利は「市場予想通り現状維持」
  • 2019年の成長率は+3.0%に据え置き(前回+3.5%から+3.0%に下方修正)、今後数年間のコアインフレ率は伸びが徐々にやや長めに加速し2019年が+2.0%、今後数年間で失業率は4.75%に低下
  • 景気下ブレリスクが家計消費の不安定と住宅価格の下落にあるとした点は前回声明と同じものの、前回「家計収入の伸びはここ数年低い伸びとなっている」との文言を削除し、今回「今後は伸びが上向き家計消費を下支える」との文言で、景気下ブレ懸念のトーンを弱めた

この結果を受けて、発表直後こそ陽線で反応したものの、その後は数pipsの上下動が続き、ほぼ反応しなかったと言える回でした。

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英国サービス業PMI

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米国ISM非製造業

結果は、受注好調を受けて18業種全てで活動拡大でした。前月までの下降転換懸念を一掃する良い結果でした。中でも、新規受注と景況指数が13年ぶり高水準となったことは注目すべきでしょう。
なお、26日24時に発表されていたCB消費者信頼感指数も現況指数が18年ぶり高水準でした。米国の消費は、貿易摩擦や政府閉鎖の影響を受けていないと言えます。

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以上

ーーー注記ーーー

本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。

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本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
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3月4日経済指標

本日、注目指標はありません。

週末、WSJ電子版で「米中貿易協議が進展し、中国は自動車・農産物・化学製品の関税を引き下げ、両国とも追加関税・報復関税を一部ないし全部を撤回する」との報道があったようです。

週明け、USDJPYの下窓を除き、主要クロス円・ドルストレートは上窓で始まりました。7時半過ぎには、USDJPYだけでなくクロス円の窓も埋めたものの、8時現在JPY売が優勢なように見受けられます。

週末記載の通り、週期間では、EURがECB理事会での緩和強化策議論警戒、AUDが全人代での中国成長率目標の下方修正警戒、がポイントでした。GBPは売られにくい情勢ながら、対JPY・対USDで週足レジスタンスに達しており、来週の議会での離脱延期採決前に上抜けできる否か微妙です。

中国関係の材料で、解釈が難しい週になりそうです。
以上

2019年03月03日

前週備忘、及び、3月4日〜3月8日経済指標

【前週備忘】

前週は、USDが動かない展開で、JPYは弱くなり、EURやGBPが動かない、と前週末に予想していました。結果は、GBP>EUR>USD>AUD>JPY、の順に強く、JPY弱以外は外しました。

前週のGBPは、GBPUSDが前週終値から200pips弱の上昇、GBPJPYが300強の上昇、でした。GBPUSDが週足一目均衡表の雲下端、GBPJPYが雲上端、がレジスタンスでした。
GBP上昇は、先々週に英首相が離脱期限延期の採決を行う発表をしたことで、合意なき離脱の可能性が低下したことが主因と考えられます。28日に英閣僚の一人が辞任したものの、2日の前週市場クローズ間際の6時前に、EU主席交渉官は「EU側は追加的な保証を提供し、バックストップが一時的な措置であることを明確にする用意がある」と発表しました。
EU主席交渉官は「バックストップによって英国が永久にEUにつなぎ止められる可能性があるとの懸念が英国側にあることを認識」しており、「そんなことはない」と、英議会のEU強硬離脱派の主張を明確に否定したものです。EU主席交渉官の発言を「遅いよ!」と言った人は多かったはずです。

前週のEURは、EURGBPが40pipsぐらい下げています(GBP上昇)。
上記のEU主席交渉官の発言が行わた6時前はEURGBPが下げており、離脱合意はEURよりGBPがやや強かったようです。この間、EURUSDではEUR買でした。

JPYの弱さは、米中貿易協議や米朝非核化首脳会談への楽観と、それぞれの結果がリスクを増す内容でなかったこと(貿易協議は対中関税発動延期、非核化協議は核実験停止・ミサイル発射停止の継続)が主因と考えられます。
AUDの弱さは、中国経済への懸念と豪中関係悪化が理由と考えられます。
印パ問題は、主要国通貨に影響を与えなかったように見えました。

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前週の成績を纏めておきます。

・事前分析成績は4勝2敗(分析採用回数6回、的中率67%)
・事前分析の取引方針を採用できなかったことは、前提を満たさずに取引できなかったことが7回、判定不可及び取引不可だったことが3回で、計10回です(17回の取引を事前準備し、うち7回で取引可能=方針採用率41%)
・過去分析に基づく事前方針に沿った取引は3勝1敗でした(勝率75%、事前準備した取引方針17回に対する方針実施率24%)
・それとは別に、過去分析に基づかない、もしくはポジション保有時間延長による取引は1勝0敗でした(全取引に対する方針順守率86%)
・取引時間は16分51秒、損益は+7.22pips、1分足1本当たりの損益は+0.4pips

1年52週のうち、勝敗で負け越す週が数回、損益でマイナスになるのが数回あります。前週は、勝敗で負け越し、損益がプラスでした。
原因は、取引した5指標のうち2指標でほとんどチャートが動かなかったためです。チャートがほとんど動かないときは、利確のタイミングが難しくて負けても構わない、と考えています(もし負けても大したことないから)。一方、経済指標なんて関係なく、他の原因でチャートが動きそうなときは取引を避けています(大きく負ける可能性があるから)。

【今週指標】

GBPは、2日早朝(前週市場クローズ間際)のEU主席交渉官の発言を受けて、一気に離脱案が纏まる可能性が高まりました。あとは、離脱期限延期の要否(次週採決)です。
今週の主な経済指標はサービス業PMIぐらいです。かねてよりサービス業PMIは、集計月の2か月前EURGBPとの符号相関(方向の一致に関する相関)に注目しています。12月月足EURGBPは100pips弱のGBP売となっており、本指標は前月発表値より改善と予想されます(期待的中率70%付近)。現時点では、市場予想が前回結果を下回っているようです。

EURは、欧中銀(ECB)理事会で、新たな貸出条件付き長期資金供給オペが議論される、との解説が散見されます。これは金融緩和継続となるので、EUR安方向の材料です。
一方、USDは、前月の雇用統計で市場予想を大幅に上回る雇用者数増加(30.4万人)でした。発表結果が26万人以上だった翌月は市場予想を下回る反応が起きる可能性が高いので、問題は平均時給です。前回の平均時給前月比は+0.1%で、今回の市場予想は+0.3%との予想が多いようです。
つまり、EURはやや弱く(ブリグジット関連での良いニュースがない限り)、今回の雇用統計では、雇用者数増減と平均時給の改善/悪化が不一致となる可能性があるため、USDはそれほど強くなれない状況と思われます。

AUDは、今週からの中国全人代で成長率目標の下方修正が囁かれている以上、売り局面を探す週になると思います。前月のRBA金融政策発表時には、利下げもあり得ることに言及(これまでは、利上げの時期・条件に関心があった)し、AUDは大きく売られました。
前週、AUDUSDが週足一目均衡表の転換線(0.7068)付近まで下げたことで、そのサポート効果が週序盤に期待できます。が、前述の全人代の結論予想で悲観的な雰囲気が市場に強まると、サポートを下抜けかねません。また、米中貿易交渉の進展次第で、AUDは買いに転じることも想定されるため、難しい週になります。
経済指標でAUDJPYが下げたときも、AUDUSDの0.7068のサポートや、0.7付近の強いサポートとの距離が近いことに気を付けましょう。

3月4日(月)
注目指標なし

3月5日(火)
10:45 2月集計分中国Caixinサービス業PMI
12:30  RBA金融政策
18:30 2月集計分 英国サービス業PMI
24:00 2月集計分 米国ISM非製造業景況指数 ・12月集計分 米国新築住宅販売件数

3月6日(水)
10:30 10-12月集計分 豪州四半期GDP
22:15 2月集計分 米国ADP雇用統計
22:30 12月集計分 米国貿易収支
24:00 BOC(加中銀)金融政策

3月7日(木)
09:30 1月集計分 豪州小売売上高 ・1月集計分 豪州貿易収支
21:45  ECB金融政策
22:30 ECB総裁会見・1月集計分米国貿易収支

3月8日(金)
22:30 2月集計分 米国雇用統計
以上



2019年03月01日

3月1日経済指標(結果検証済)

本日は、
時間不詳 2月集計分中国新車販売台数
10:45 2月集計分中国PMI
18:30 2月集計分 英国製造業PMI
19:00 2月集計分 欧州HICP速報値
22:30 12月集計分 米国PCEコアデフレータ
24:00 2月集計分 米国ISM製造業景況指数
の発表があります。

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英国製造業PMI

市場予想(前回結果)
・製造業景気指数52.0(52.8)
事前差異判別式の解は△0.8です。

過去平均順跳幅/同値幅pips(2018年)
・直前10-1分足13/9(10/5)
・直前1分足7/5(5/3)
・直後1分足20/15(13/9)
・直後11分足28/20(14/11)

過去傾向に基づく取引方針
・直前1分足は、事前差異と直前10-1分足の方向が一致したら、その逆方向にオーダーです。利確/損切の目安は4pips程度を狙い、遅くとも発表10秒前には決済しておきましょう。
・指標発表直後は、反応方向を確認したら早期に追撃を開始し、発表から1分を過ぎたら利確の機会を窺います。
早期追撃開始で高値掴み/安値掴みをするリスクが生じる点への備えは、ポジションをいつもの半分程度にしておき、指標発表から1分以内の戻しがあれば1回だけならナンピンしても良いでしょう。
・指標発表から1分を過ぎたら、利幅4pips程度が狙えるときに短期再追撃の繰り返しです。それ未満の動きが期待できないときも勝てれば良いものの、時間効率が悪いスキャル癖がつくことを恐れます。

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欧州HICP速報値

市場予想(前回改定値)
・前年比+1.5%(+1.4%)
・コア前年比+1.1%(+1.1%)
事前差異判別式の解は△0.1です。

過去平均順跳幅/同値幅pips(2018年)
・直前10-1分足8/6(7/5)
・直前1分足4/3(2/1)
・直後1分足9/6(5/4)
・直後11分足16/10(10/6)

過去傾向に基づく取引方針
・直前10-1分足は、事前差異と逆方向にポジションをオーダーし、利確/損切の目安は5pipsぐらいにしておけば良いでしょう。
・直前10-1分足が15pips跳ねたら、指標発表直前まで待ってその跳ねた方向にポジションをオーダーします。そして、指標発表直後の跳ねで利確/損切です。
・追撃ポジションをオーダーするなら、指標発表から1分を過ぎたら利確であれ損切であれ、さっさとポジションを解消した方が良いでしょう。
・再追撃を行うのは、直後1分足が陰線だったときだけにした方が良いでしょう。このときの利確/損切の目安は5pipsぐらいで良いでしょう。

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米国PCEコアデフレータ

市場予想(前回結果)
・PCEコアデフレータ前月比+0.2%(+0.1%)
・PCEコアデフレータ前年比+1.9%(+1.9%)
・個人消費△0.2%(+0.4%)
・個人所得+0.5%(+0.2%)
事前差異判別式の解は△1.0です。

過去平均順跳幅/同値幅pips(2018年)
・直前10-1分足5/3(4/2)
・直前1分足3/2(2/1)
・直後1分足7/5(4/2)
・直後11分足12/9(7/5)

過去傾向に基づく取引方針
・直前10-1分足は事前差異と同じ方向に3pipsを狙います。
・同月集計分のコアCPI前月比(12月集計分実態差異は0)・コアCPI前年比(同0)・小売売上高前月比(同△1.2%)は、いずれも先行性適用条件を満たしていません。よって、指標発表時刻を跨ぐポジションは見送ります。
・発表後は、直後1分足が3pips未満で方向を決めて追撃開始し、目安3pipsで利確/損切です。
・再追撃の利確・損切の目安は、直後1分足終値と直後11分足終値の平均値の差である4pipsです。

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米国ISM製造業景況指数

市場予想(前回結果)
・製造業景況指数55.5(56.6)
・受注指数ー(58.2)
・雇用指数ー(55.5)
・価格指数51.5(49.6)
事前差異判別式の解は△0.3です。

過去平均順跳幅/同値幅pips(2018年)
・直前10-1分足6/4(5/4)
・直前1分足4/2(2/1)
・直後1分足13/9(7/5)
・直後11分足18/13(10/6)

過去傾向に基づく取引方針
・発表時には、直前10-1分足が10pips以上跳ねたら指標発表直前に逆方向にオーダーし、直前1分足が10pips以上跳ねたら指標発表直前に同じ方向にオーダーします。どちらも起きたら直前10-1分足のサインを重視し、指標発表直後の跳ねで利確/損切します。
・それとは別に、指標発表直前に直前10-1分足が陽線なら、いつもの半分の規模でロングをオーダーし、10分以内に目安20pipsの利確/損切を目指します。
但し、この方針は方向だけを判定対象とし、目安到達有無は判定対象に含めません。直後1分足が終値△6pips以上の陰線となった場合は、その時点で損切です。
・追撃は、指標発表後に反応方向を確認したら早期開始し、発表から1分を経過したら利確の機会を早めに探った方が良さそうです。1分経過以前であっても、3pipsも取れたらその時点で利確で構いません。
もともと反応が小さい指標です。
・再追撃を行うなら、ポジションを長持ちするより、短期利確を繰り返す方が良さそうです。ポジションオーダー3pips以上を狙ってです。
以上




以下は3月2日に追記しています。
【事後検証】

英国製造業PMI

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黄色の列は方針外取引です。
直前10-1分足は何となく、逆張りは週足一目均衡表の雲上端に達したため反転を見込んだ取引です。

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欧州HICP速報値

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こりゃ動かない発表でした。

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米国PCEコアデフレータ

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1812米国PCE900.png

これもまた動きませんでした。

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米国ISM製造業景況指数

1902ISM製造業700.png

1902ISM製造業800.png

1902ISM製造業900.png

以上

ーーー注記ーーー

本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
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2019年02月28日

2月28日経済指標(結果検証済)

本日は、
10:00 2月集計分中国(Caixin)PMI
22:30 10-12月集計分 米国四半期GDP速報値
があります。

今回の米国GDPは、従来の速報値と改定値が混じったような発表となります。以下は、過去の速報値発表時の分析を反映しています。

市場予想(前回確定値)
・前期比+2.6%(+3.4%)
・GDPデフレータ+1.7%(+1.5%)
・PCEデフレータ+1.6%(+1.6%)
・PCE+3.9%(+4.0%)
事前差異判別式の解は△0.8です。

過去平均順跳幅/同値幅pips(2018年)
・直前10-1分足6/3(3/2)
・直前1分足4/2(2/1)
・直後1分足21/15(12/9)
・直後11分足24/17(15/10)

過去傾向に基づく取引方針
・直前10-1分足は、事前差異と同じ方向に3pips程度を狙います。
・直前10-1分足が形成され始めたら、陽線側+5pipsの位置に指値でショートを置き、利確の目安を3pipsとし、安全を見て指標発表5秒前にはこのポジションは決済します。
・指標発表直前に事前差異と同じ方向にオーダーし、発表直後の跳ねで利確/損切です。もし大きく伸びそうな気がしても、10pipsも取れたら利確です。
・追撃は、直後1分足が10pips未満のときに始め、同じ方向に直後11分足が20pipsぐらいまで伸びる頃には終えたいので、この間に何度か3pips強を狙うやり方にしましょう。
・直後1分足終値が付く頃に、実態差異と逆方向にポジションをオーダーし、直後11分足終値で決済します。途中含損が40pipsに達したら諦めます。
以上




以下は2月28日23:30頃に追記しています。
【事後検証】

米国GDP速報値

1902米国GDP速報値700.png

1902米国GDP速報値800.png

1902米国GDP速報値900.png

以上

ーーー注記ーーー

本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。

ーーー注記ーーー

本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
注記以上




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