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2020年06月15日

波よ聞いてくれED「Pride」

沙村広明原作のマンガ「波よ聞いてくれ」が4月からアニメ化されて絶賛放映中です。
というか、次回の12話で最終回です。1クールは早いですね。
コロナ関係でいろいろなアニメが中断されましたが、さすがのサンライズというか、しっかり完走しちゃいました。
原作の人気も高いので、あまり内容は説明しませんが、大人向けです。いろいろな意味で。
個人的に思うのは、作中に登場する「シセル光明」(しせるこうめい)という芸名を思いついた時に、沙村君は「よっしゃ!いけるゥ!」と叫んだのではないでしょうか。それぐらいナイスなネーミングで、極めて重要な登場人物でありながらほとんど出番がなく、連載中の「震災編」でようやくご登場するという勿体ぶりです。

アニメの方は、キャスティングがバッチリ決まってイイ感じです。1クールではちょっと物足りないかな。
謎の教団に捕らわれるあたりから物語も動いてくるので、調子に乗って2期もお願いします。
タイトルに挙げたED曲が今期というか、ここ数年で抜群の出来なので広報しておきます。
「Pride」という曲で、歌っているのは遥海。作詞はTomoLowとYui Mugino、作曲はTomoLow。
曲もいいのですが、EDの映像が曲者です。
ぼんやり見ていると、なんかいい感じで終わってしまいますが、冷静に見ると可笑しい。
まず、ほとんど動画がない。
前半は女性登場人物の静止画をエフェクトを上手く使って見せてくれます。
その絵ですが、原作の沙村君が異常に執念を込めて描いたとしか思えないもの凄い力作です。
4人をそれぞれ個性豊かに描いていますが、「色気のある組」「そうでもない組」の差が歴然としています。
中盤は男性登場人物のバストカットを連続で見せていますが、4人目まではともかく、5人目は必要なのか?
集合カットに至っては、天地に余分なキャラまで無理やり押し込めている。カレー屋の店長とか。
最後はヒロインが荒波が立つ海岸を一人歩くカットから、謎の裸踊りで締めくくります。
荒波と書きましたが、どうみても「大災害級」の大津波で、その前を悠然と歩いています。
裸踊りに関しては、何かの罰ゲームでしょうか、変身シーンかもしれない。
しつこく書きますが、曲は素晴らしいので、曲に集中していると映像の奇天烈さを忘れてしまいます。
誰だよ、このEDの絵コンテやったのは。

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posted by ゆうすけ at 21:04 | TrackBack(0) | 映画・TV

2020年05月25日

龍の歯医者

某日、日曜にもかかわらず当直仕事で職場にカンヅメになっていました。
定時の巡回とかはあるのですが、基本的にはヒマなので(ただし外出不可)、宿直室で録画しておいた映画などをぼんやり見ることが多いわけです。
そんなわけで、2本立て興行を開催しました。
1本目は西部劇。クリント・イーストウッド主演で、ドン・シーゲル監督が撮った「真昼の死闘」。
マカロニウェスタンのような邦題ですが、いちおうハリウッド映画。ちなみに最後の戦いは夜中です。
原題は「TWO MULES FOR SISTER SARA」。「シスターサラの2頭のラバ」という意味ですが、尼僧のサラが実は主役なのです。シスターサラはラバに乗るとき、ずっとお尻をペチペチ叩きます。妙に可愛いよ。

2本目は戦争もの。 2014年のロシア映画「スターリングラード」。 3時間の大作ですよ。
ロシア側からの視点でスターリングラード市街戦を描いています。
内容としては、ヴォルガ川近くのアパートの争奪戦です。全然大作じゃないね。
特に史実に基づいた話では無いのですが、日本でダイジェスト版をアニメ化するとぴったりくるような、絵に描いたような映画です。

ということで、2本続けて映画を観て、いいかげん疲れたところで、ディスクに録画されていたアニメが連続再生されてしましました。
始まったのが、「龍の歯医者」。
2017年にNHKで放送されたTVアニメです。前・後編の2部作。
製作は「エヴァンゲリオン」のスタジオカラー。
原作・脚本は「ID」の舞城王太郎。監督は鶴巻和哉。
すでにこの作品は一度見ていたのですが、始まってしまったら目が離せない。
舞城王太郎のイメージの豊かさは驚くばかりです。彼の作品に滾っている暴力性は、好悪の分かれるところですが、私は大好きなので仕方ない。
細かな設定やあらすじなどは紹介する気もないし、他人にお勧めする気もないけれど、自分にとってこんなに好きな作品も珍しい。
スタジオカラーは、この作品を作るために生まれた会社じゃなかったろうかと思うぐらい。
これを見ると、「ID」はスタジオカラーが作るべきだったなあと思う。

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posted by ゆうすけ at 20:07 | TrackBack(0) | 映画・TV

2020年04月25日

週末の過ごし方

外出自粛が続きますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
週末に出かけるのもアウトなので、引きこもり生活が続きますね。
管理人は、休日は朝の早い時間にロードバイクで1~2時間ソロで走り、その後は家にいるわけですが、よく考えると特に変化していません。マンガ喫茶に行けないぐらいかな。平日は(土曜も含めて)ずっと浄化センターで働いているので、この1年間の生活リズムからの変化が「誤差」のレベルです。あと1年ぐらいは平気です。

ということで、相変わらずぼんやりとアニメなどをご鑑賞しているのです。

「この素晴らしい世界に祝福を 紅伝説」
TVシリーズから劇場版に出世したアレです。なぜか劇場で観る機会がなかったので、最近ようやくDVDを借りて見ました。
素晴らしいです。なんというか、多幸感に包まれます。「多幸感」って、たいていは悪い意味で使われますが、この作品には誉め言葉です。この時期に見るべき作品、といっても過言ではない、はず。
アバンタイトルの草原俯瞰カットからのテンポの良い導入が、何回観ても可笑しい。
カズマと添い寝していることに気付いためぐみんの、彼のキモチ悪い手の動きに「ぎゃっ!」と叫ぶ顔が、「楳図かずおの絵柄を真似たしょこたんが描く恐怖顔」になっていて、二重に可笑しい。
めぐみんの妹の「こめっこ」が魔性の妹すぎて可笑しい。
5月から「このすば」の第1期が再放送されるそうなので、退屈している方は是非ご覧ください。多幸感に包まれます。

再放送といえば「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」がBS11で再放送中です。
劇場版は、新型コロナのせいで4月公開がまたも延期になりましたが、良い機会なのでTVシリーズをおさらいしています。
しかし、この作品。あらためて見ると、もの凄いクオリティです。とくに美術がそら恐ろしい。
京アニが世界展開を狙っただけのことはあって、劇場版のレベルです。作画も半端ない。風に揺れる花が、手書き動画で優美に動く。これがTVアニメのレベルだと勘違いされると困ります。特別なんです。
TVシリーズは全部で13話ですが、DVDの4巻には「特別版」が入っています。
4話と5話の間に入るエピソードです。再放送でオンエアーしてくれるかは不明なので、未見の方はレンタル屋さんで借りるのが確実だと思います。
管理人的には、ヴァイオレットが「善きドール」となる手前の、「善きドール見習い」時期のエピソードがわりと好きです。人の心の機微が捉えきれずに、身もふたもない発言や行動をとってしまう姿に愛しさが湧きます。彼女が初めの頃に書いた手紙は、個性的で諧謔を弄さないことが逆にユーモアとなって、好きですけどね。




posted by ゆうすけ at 20:36 | TrackBack(0) | 映画・TV

2020年04月16日

追悼 藤原啓治氏

藤原啓治さんが亡くなられました。
55歳。じつは同い年なのです。
「クレヨンしんちゃん」の野原ひろし役や、「エウレカセブン」のホランド役などで知られる声優さんです。
主役よりもカッコいい脇役を演じる方でした。
出演された作品は数知れず、ですが、管理人が忘れられないのは、「ノエイン」の郡山京司、「エウレカセブン」のホランドなどです。洋画の吹替などでも本当にお世話になりました。
一時期、体調を悪くされて休養されていましたので、とても心配しておりましたが、その後復帰されたので、内心油断しておりました。こんなにも早くお別れの日が来るなんて、残念でなりません。
過去のアニメ作品は、「藤原啓治が出ているか、否か」でランクが変わるぐらい実力のある方でした。
「余人をもって代えがたい」という言葉がそのまま当てはまります。
これからのアニメや吹替を、「藤原啓治」なしでキャスティングしなければならないという厳しさ。
彼を失った影響は、これから長く尾を引くと思います。
タグ: 藤原啓治
posted by ゆうすけ at 18:52 | TrackBack(0) | 映画・TV

2020年04月05日

2020年春アニメ

2020年もすでに4月に突入しました。
4月といえば、入学とか進学とか入社とか転勤とかがありますが、今年は新型コロナの影響でメチャクチャですね。
「こんな年もあったんだよ!」と後から語れると良いですね。どうぞご自愛ください。

ということで、2020年春アニメが着々と始まっています。今後も順調に放映されるのか心配ですが、とりあえず管理人が視聴予定の番組だけラインナップします。

「かくしごと」
 久米田先生のマンガ原作です。漫画家と一人娘のコメディ。きんたましまし。EDが素敵。
「LISTENERS」
 エウレカセブンの佐藤大が脚本。第1話を見ましたが、逆エウレカでした。女の子に引っ張られて少年は世界に踏み出してゆきます。音楽(特にロック)が好きな人にはお勧め。ロボットアニメだけど、異色です。
「波よ聞いてくれ」
沙村先生のマンガ原作です。北海道の地方FM局が舞台。台詞がめちゃ多くてくどいのが特色。スープカレーとDJとダメ人間が好きな人におススメ。
「アルテ」
これもマンガ原作。まだ始まっていないので評価未定。ルネッサンス好きな方に、どうぞ。
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」
再放送です。BS11で放映スタートしています。延期されていた劇場版が、この4月末に公開されるのを受けての再放送だと思いますが、コロナの影響で再度延期される可能性もあるかも。初見の人はもちろんですが、一度見ている方も予習の意味で全話見るように。少佐からの命令です。

冬目景原作の「イエスタディをうたって」も始まるようですが、あの絵柄をアニメで上手く表現できるか心配なので、様子見です。

posted by ゆうすけ at 20:10 | TrackBack(0) | 映画・TV

2020年03月11日

ゴールディー・ホーンの吹替版

ゴールディー・ホーンの出演している映画の吹替版が観たい。
という欲求が高まっている今日この頃です。
ゴールディー・ホーンは米国の女優さんで、主にコメディ映画で活躍。1945年生まれなので、現在74歳。じつはオスカーも獲っています。元祖「アヒル口」のキュートな金髪。管理人の好きなの女優さんのひとり。
『サボテンの花』『続・激突!/カージャック』『ファール・プレイ』『プライベート・ベンジャミン』『永遠に美しく…』などが代表作です。

先日、「ファールプレイ」を借りてきてぼんやり観ていたのですが、微妙に違和感を感じていました。
そうだ、ゴールディー・ホーンが出ている映画って、TVの〇〇洋画劇場とか、△△ロードショーで観ていたので、字幕じゃダメなんだ。日本語をしゃべらないゴールディーはゴールディーじゃねえ。
というような思いに至った次第であります。
ちなみに日本語吹き替えでは、ゴールディー・ホーンは藤田淑子さん(故人)が当てていました。
最近のDVDなどには字幕と日本語吹き替えが選べるソフトもありますが、ひと昔前の洋画では、吹替版(特にTVで放映されたもの)は、公式に販売されておらず、「吹き替え版の方が絶対に面白い」作品が結構あるにもかかわらず、幻となっているものが多数です。
もしこれを読んでいる方の中で、吹き替え版の「バード・オン・ワイヤー」とか「潮風のいたずら」を持っている人がいたら、そのビデオは絶対に消したり捨てたりしないで、文化遺産として保存してください。
できたら管理人にも貸してください。
ああ、藤田さんが吹き替えしてるゴールディー・ホーンを観たい。


posted by ゆうすけ at 21:51 | TrackBack(0) | 映画・TV

2020年02月02日

2020年冬アニメ

管理人のゆうすけです。
日曜ですが、朝から当直です。
あまりする事がないのでボンヤリとTVを見ていますが、日曜の昼間は変なアニメなどは放送しないので退屈です。
オルセー美術館の名品解説を見ていましたが、オルセーは現地では冠詞がついて、ミュゼ ドルセーと発音します。オルセーと云っても通じません。どうでもいいフランス語講座でした。
ということで、2020年冬アニメです。
まずはNHKの「映像研には手を出すな」。
圧倒的に今期のベストです。
漫画原作ですが、読みにくいのでアニメにすればいいのにと思っていたら、案の定アニメになりました。
しかも湯浅監督です。NHK、えらい。原作の5割増で面白くなりました。
映像製作に限らず、プロデューサーの重要性を説くアニメです。
「ID」
イド、です。作家の舞城王太郎が脚本です。
作画やCGはちょっと残念なのですが、それを補って余りあるパワーが脚本にあります。
かえるちゃんは何故あらゆる殺意世界で死んでいるのか?
「空挺ドラゴンズ」
こちらはCGに定評があるポリゴンピクチャーが制作しています。
技術が日々進化しているのが素晴らしいですね。物語も、変なクセがなくて好感持てます。安定の一作です。
「異世界レビュアーズ」
今期、いちばんの問題作。深夜アニメの本領発揮、というか、反則凶器攻撃で額を割りにきます。
異世界を舞台に、すけべな冒険者達が、異世界の風俗店をジャンジャンバリバリとレビューしていくお話。
日本人の変態性癖を世界に向けて発信中です。全世界が震撼している、らしい。
えっちなのはいけないと思います。OPとEDは、開き直って、いっそ清々しい感があります。
良い子はみちゃダメですよ。

posted by ゆうすけ at 15:13 | TrackBack(0) | 映画・TV

2020年01月18日

劇場版「メイドインアビス 深き魂の黎明」

皆さんお待ちかねの劇場版「メイドインアビス 深き魂の黎明」が公開されました。
観る人は既に観ていると思うし、興味のない方は見ない方が良い映画です。
巨大な縦穴「アビス」の最下層を目指す少女達の冒険行を描いた物語です。
児童向けのような絵柄ですが、何気にR15です。15歳未満禁止です。
TVシリーズの完全な続編であり、原作マンガの4〜6巻あたりのエピソードです。
善悪の彼岸を超えた「壁」として、「黎明卿・ボンドルド」がリコたち一行の前に立ちはだかります。
ナナチにとっての因縁の敵であり、彼を倒さなければ「第六層」へ進むことはできません。
TVシリーズから、さらに内容がヘビーになってまいりました。
冒険に犠牲はつきものですが、この作品ではものすごく代償がデカいです。強靭なメンタルの持ち主か、ボンドルドのように善悪や是非を超越した精神性を有していないと、最深部へのチャレンジは不可能です。
リコの不屈の精神は、やはりその出自に由来するのでしょうか。謎です。
アニメ作品としても出来栄えは、「劇場版」らしく大変丁寧に作られているので満足です。
原作ファンの皆さんはきっとお喜びのことかと思います。
何年かかるか分かりませんが、このアニメが最後まで作られることを祈念いたします。



posted by ゆうすけ at 21:44 | TrackBack(0) | 映画・TV

2019年12月31日

星合の空(最終回)

2019年もあと数時間で終了です。
管理人的には、新しい仕事に変わったり、年末に二度目(厳密には3度目)の鎖骨骨折をしたりと、いろいろ変化がある年でした。皆さんは如何でしたでしょうか。
そんな年末に、2019年の秋アニメの最終回をこっそり見ています。
以前書いた「2019秋アニメ」では、「けものみち」や「ハイスコアガール?U」を見ていましたと書いていますが、じつはもうひとつ見ていたものがあります。内緒でこっそり見ていたアニメです。
それがタイトルの「星合の空(ほしあいのそら)」。
監督は、「エスカフローネ」や「鉄腕バーディ」の赤根和樹監督です。
「星合の空」は、SFではなく、現代劇です。
中学を舞台に、弱小ソフトテニス部が「公式戦で1勝できなければ廃部」というピンチに立ち向かう話ですが、単なるスポーツものや部活青春ものではなく、現代の子供たちを取り巻く閉塞した状況が山盛りに詰め込まれています。過剰なまでに。
年末に放送された最終回は、文字通り「衝撃の最終回」でした。
あまりに唐突な展開でもあったので、「なんか事情があるのでは」と思って調べてみたら、赤根監督が自らのツイッターで「本当は24話構成であったのだが、急遽12話になってしまい、すでに制作も進んでいたこともあり、そのまま12話まで作った。これに続く13話も存在する」旨の発言をされていました。
そうだよね、というのが素直な感想で、できれば24話まで製作されることを願ってやみません。
また、仮に12話で終了、ということになれば、それはそれで「伝説の誕生」と言えるでしょう。
昨今の予定調和的作品群に冷水を浴びせる問題作として。
余談ですが、管理人の赤根監督ベストは「ノエイン もうひとりの君へ」です。
第1話の脚本・絵コンテを赤根監督自らやっていて、冒頭の5分でハートを掴まれました。
この作品も全24話ですが、よく最後まで放送できたなあと思います。好みが分かれる作品です。
posted by ゆうすけ at 20:23 | TrackBack(0) | 映画・TV

2019年12月22日

この世界の(さらにいくつもの)片隅に

2019年のアニメ映画のベストは、やはりこの作品であると言わざるを得ない。
「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」

「この世界の片隅に」が公開されたのが2016年で、管理人はあえて原作を読まずに封印した状態で映画を先に鑑賞し、その出来映えに圧倒されました。
興行成績も異例な伸びを見せ、超ロングランの結果、210万人以上の観客を動員し、興行収入も27億円を超えました。
それを受けて、当初の絵コンテから尺の関係で削られていたシーン・カットを追加して、新たに創り出されたのが「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」です。
原作のこうの史代さんのマンガで描かれている、娼館で働く「りん」さんのエピソードが大幅に追加され、その他にも細かなカットやシーンが加わり、前作を鑑賞した人にこそ見ていただきたい一作に仕上がっています。
いくつかの欠けていた、隠れていたピースが現れることで、全体の印象が新しく生まれ変わる体験が実感できます。
作品はご承知の通り、ある女性とその家族を通じて、戦前から戦時下、終戦後までの「日常」を描いたものですが、今回の補完版により、「愛」を巡る物語でもあることが明らかになります。
上映時間が168分という、アニメ映画史上最長の作品ではありますが、ぜひ劇場でご鑑賞いただければと思います。

余談ですが、この映画の監督である片淵須直氏は、過去に「BLACK LAGOON」というアニメを監督しています。
個人的な私見ですが、「この世界の片隅に」は、「BLACK LAGOON」の中の、あるエピソード、というか、キャラクタへの鎮魂の願いが込められているのかなあと思っています。そのキャラクタというのは、「ヘンゼルとグレーテル」という双子です。悪徳の町ロアナプラを血に染めた果てに、狩り立てられて殺されます。
人として扱われることなく「怪物」と成り果て、この世界のどこにも居場所を得ることができず、命を散らした双子を思うとき、この映画でりんさんが語った台詞が心に沁みます。
「この世界に居場所はそうそうのうなりゃせんよ」
posted by ゆうすけ at 21:20 | TrackBack(0) | 映画・TV
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銀河大計画別館の管理人。 「銀河大計画」は、1993年から細々とやっている同人誌です。 ゆうすけが書いたネタや没ネタなどを、別館で細々と掲載します。どうぞよろしく。 アイコン卵酒秋刀魚さん。
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