?T.事前投稿
ブログの日時は事前投稿日となっています。指標発表後に事後投稿し、その日時は「?U.事後検証」のタイトル行付近に記載しています。
本指標の反応分析は こちら に詳述しています。以下に記す今回の取引方針は、この分析結果に基づきます。
そこで述べた通り、本指標には
- 主要国の生産関連指標で最も大きく反応し、同月集計の製造業PMIの良し悪しとは無関係
- 指標発表直後の反応程度は、直後1分足跳幅の過去平均が23pips
- 指標発表直後の反応方向は、数分間一方向に伸びやすい(直後1分足と直後11分足の方向一致時は100%、全体でも74%)ものの、10分後には直後1分足終値を超えて反応を伸ばしたことは50%まで低下
という特徴があります。
同時に1月集計分貿易収支と1月集計分建設支出が発表されます。が、そんなことは気にする必要ありません。過去の傾向を見る限り、それら指標は本指標よりも反応への影響が小さいのです。
今回発表の要点は下表の通りです。
上表ではわかりませんが、鉱工業生産前年比は前回発表結果が0となっていたのに、それが+2.6%に修正されていたようです。あまりに大きな修正であり、前回発表結果の0とは同時発表がなかったということかも知れません。
鉱工業生産・製造業生産ともに、前年1月集計結果はかなり高い水準となっています。そのためか、前回発表ではいずれも前年比が低下しました。3月集計分(5月発表分)までは、前年比が良い数字となりにくい状況です。
それにも関わらず、今回の前年比市場予想は、鉱工業生産が+1.8%、製造業生産が+2.8%と、かなり高く予想されています。
1月集計分の製造業PMIは前月より低下しており、1月のEURGBPはGBP高に推移していました。FTSE100は中旬以降下がっています。少し市場予想は高すぎる気がします。
さて、前掲の詳細分析結果に基づくシナリオは以下の通りです。
- 直前10-1分足は、事前差異との方向一致率が24%(不一致率76%)です。今回の事前差異はマイナスとなっています。よって、 直前10-1分足は陽線と見込みます
- 指標発表後は早期追撃開始し、指標発表から1分経過後に直後1分足跳幅を超えたら利確です。
以上
?U.事後検証
以下は、2018年3月10日に追記しています。
指標結果と反応を纏めておきます。
指標結果は。製造業生産前月比を除き前回を上回ったものの、全ての項目で市場予想を下回りました。反応は、指標発表直後に陰線に振れたものの、発表から30秒ぐらい経過した頃には反転に向けて陽線側に向かって反応を伸ばしました。
市場予想が少し高すぎるのではないか、という点はその通りでした。がしかし、指標結果を当てても取引で負けては話になりません。
取引結果は下表の通りです。
上表で背景を黄色に塗った取引(発表時刻を跨いだポジション)はシナリオ外なので、上表では集計したものの、下表の指標取引成績には含めていません。
結果的に、外れた分析だけをシナリオとして紹介して、他人に薦めるには危ういと考えていた取引だけ勝ってしまいました。申し訳ございません。
次回発表は4月6日に予定されています。
以上
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上