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2017年11月01日
会計英語をCD付書籍で学ぶ「英語で分かるはじめての財務諸表40日間トレーニング」
さて、世の中にビジネス英語本はたくさん出版されているが、
どうも自分にあったものがないというのが、みなさんの感想ではないのではなかろうか。
というのも、ビジネス全般のセンテンス等ばかりで、特定分野に絞った本は少ないのである。
我々会計パーソンにとっても然りである。
このブログを読んで頂いている方の多くは会計パーソンかと思われる。
以前、 こちらの記事 で 場面別ビジネス英会話 という書籍をおすすめした。
これは確かに今でも一押しの本ではあるが、会計英語という意味では非常に物足りない。
当該書籍は、電話応対、ミーティング、プレゼン、交渉、その他ビジネス知識といった具合に分類されており、ところどころ会計とある程度関連しそうな文章も出てくるのであるが万人受けしそうな文章が揃っている。そういう意味では会計パーソンにとっては若干物足りないであろう。
会計英語の本はいくつか持っているので徐々に紹介していきたいが、CD付は珍しい部類であろう。また金融英語といったものも多いが、純粋な会計英語という意味では少し外れている。むしろ金融機関に就職(を担当しない)アカウンタントにとっては難しすぎる。
本日紹介したいのは、 英語で分かるはじめての財務諸表40日間トレーニング グローバル社会で活躍するニッポン人を目指して という書籍である。
これは、その名のとおりであるが40本の音源、二人の会話形式でひとつあたり2〜3分程度が入っている。
ざっくりわけると
貸借対照表
損益計算書
キャッシュフロー
損益分岐点
直接原価計算
という章立てだ。後半の二つは原価計算の話であり、製造業などに関与している方はとても良いと思う。
二人(男性教授と女性生徒)が会話するのだが、その話の内容は現実の事例を使っているのでなかなか面白い。
例えば
なぜ、花王はカネボウの化粧品部門を買収したのか
なぜ、イオンはダイエーを子会社にしないのか
なぜ、航空券には格安チケットがあるのか
などである。
花王の例でいえば、調達コストを引き下げるために、多額の有利子負債で買収資金を賄ったことなどを連結財務諸表を読み解きながら説明されている。この中でLiabilities with interest (有利子負債)やWeighted average of cost of capital(加重平均資本調達コスト)やConsolidated balance sheeet(連結貸借対照表)などといったおなじみの単語が英語で至るところにちりばめられている。
私は教授を担当しているスピーカーの声が若干こもっているような感じで苦手だが、女性の方は聞き取りやすい。しかしながら、ここまで会計に関して、英語のCD教材がしっかりしているものは多くはない。
これ以外にも若干知っているので、また後日紹介したいと思う。
英語を勉強している会計パーソンは是非。
もちろん基礎的なビジネス英語を身に付けたあとに始めるべきかとは思う。例えばTOEICで800点とか。
アルク企画開発部 アルク 2009-11-13
ALEX
タグ: 会計英語