1.はじめに
今年の3月26日に北海道新幹線が開業しますが、同じ日に札幌と青森を結んでいる夜行急行「はまなす」も廃止されます。
北海道方面への出張がある私にとっては、かなりショックなニュースです。
2.何がショックか
この「急行はまなす」ですが、車両は超ボロです。しかし、出張のときに大活躍していました。東京や仙台から札幌まで出張する際は、行きは飛行機、帰りは札幌に一泊して飛行機で戻るパターンが多いのですが、悪天候で飛行機が欠航する場合や札幌で飲み会があり、どうしても次の日に本州まで戻らなければならないときは、この「はまなす」を良く利用していました。
3.急行はまなすの運行経路
もうまもなく廃止されてしまうので、詳しい説明は割愛します。利点ですが、札幌発が22時であることです。「すすきの」で21時まで飲んでいても列車の出発時間に間に合います。
この列車に乗ると、仙台に朝の8時前、大宮に朝9時には到着できますので、かなり重宝していました。
4.急行はまなすの車両編成
もしこの列車がただの座席のみのであれば、間違いなくホテルを利用して一泊するか、さっさと飛行機で帰っています。
この列車のニクいところは、B寝台とカーペットカー、ドリームカーが着いていることです。以下に車両編成のポンチ絵を添付します。
私は主にB寝台を利用していました。カーペットカーやドリームカーは競争率が高く、なかなか予約できない事情があったためです。B寝台は急行料金の他、寝台料金も加算されるため、予約するのは容易です。古いタイプのB寝台ですが、寝るのにはとても良い座席でした。
5.北海道新幹線開業後について
北海道新幹線開業後は、次の日に用事があっても札幌で飲んだくれることができなくなりそうです。貴重な列車でしたので、廃止は残念です。さっさと飛行機に戻り、仙台で飲んだくれます。
6.(余談)夜行バスの事故について
先日碓氷バイパスにて悲惨なバスの事故がありました。報道をみて怒りがこみ上げてきたのは久しぶりです。
一昔前のようにスキー場近くまで行ける夜行列車が残っていれば、多くの方々が亡くならないで済んだかもしれません。 ダンピングして仕事を請け負って、いい加減な運行管理を行っていたバス会社や無理な料金でツアーを企画した旅行会社の責任ですが、安全管理は徹底してもらいたいです。
新聞やテレビの報道ではバス会社の責任ばかり追及しています。もちろん一番の悪は事故を起こしたバス会社です。
私は ツアー会社の社長のコメントに注目しています。社長のコメントは以下のとおりです。
?@安全確保の観点から国が設定している料金の下限を上回る金額で契約していた
?A渋滞や路面の状況などでルート変更する場合は、運転手から事前に福田社長かキ社の担当者に連絡があることになっている。これまでは実際に連絡があったが、今回はなかった
?B運転手が費用を浮かせる目的で国道を選んだ可能性は考えにくい
?C碓氷峠は道幅も狭く危険な場所。危険な道で時間調整することはないはず
というコメントです。
まず、?@のコメントについてです。
私の予想ですが、このコメントは嘘であると思っています。国が設定している金額下限以上であれば、全て高速を使うはずです。
次に、?Aのコメントです。
「これまでは実際に連絡があったが、今回はなかった」という点に注目しています。要するに経路変更が常態化していたことを裏付けています。
?Bと?Cのコメントですが、ツアー会社が作成した旅行行程表に無理があったり、現実的ではないと思っています。
?Bのコメントについては、ツアー会社のいうとおりだと思います。高速の料金の帳尻を合わせるために、交通量が少なくなる場所までは高速を使い、それ以降は一般道路を利用するという考えだったと思います。私が運転手の立場であれば、ぎりぎりまで一般道路を利用して、峠に差し掛かる手前で高速に乗ります。
スキー場までの運行経路は「東京から東松山まで高速を使い、東松山ICから松井田妙義ICまで一般道路、松井田妙義ICから佐久ICまで高速で、佐久ICから斑尾のスキー場まで一般道路」という経路のようですが、現実離れした運行経路です。
大前提として、普通なら全て通しで高速道路を利用します。ツアー料金を1,000円高く設定しておけば、全て高速道路利用出来たのに・・・と思ってしまいます。
途中の東松山ICから松井田妙義ICまで一般道路という計画ですが、東松山ICから国道17号まで行くのは途中熊谷の市街地を抜けるなければならないので結構しんどい経路です。私なら大宮まで首都高速道路を使い、そこから国道17号を通る経路を選びます。ただし、このルートだと群馬県の岡部までまともな休憩場所「道の駅」がありません。
途中休憩のサービスエリアがバスが駐車しづらいサービスエリアだったので、次の上里SAまで向かったというのも嘘ですね。東松山IC手前の高坂SAは結構広いサービスエリアです。上里の方が楽と言えば楽ですが・・・。
運転手の立場で途中イヤでも一般道路を使って高速代の帳尻を合わせる経路を考えると、やはり東松山ICで降りずに藤岡ICまたは松井田妙義ICまで高速を使う経路を選択します。そこから碓氷バイパス(カーブが多い道路ですが、もともとJHが作った有料道路ですので、登坂車線もあり幅員は広く、峠道としては走りやすい道路です。ツアー会社の社長が言っている危険な道とは国道18号の旧道のことでは?)を通り、国道と並行している「浅間サンライン」を抜ける経路を走った方が楽です。「浅間サンライン(もともとは広域農道)」は高速並みに立派な道路です。
事故の原因はまだ分かっていませんが、交代の運転手もいたようなので疲労による運転ミスは考えにくいです。スピードの出し過ぎか、フットブレーキの使いすぎか他の原因でバスの操作ができなくなったのではないかと思います。
スキーバスツアーは昔から弾丸ツアーのようなものが多かったです。それでも途中で一般道路に降りるというツアーは余り耳にしたことはありませんでした。亡くなった方には大変失礼かと思いますが、ツアー会社を選ぶときは、旅行行程表で一般道路を走るような行程表を作成するような会社は絶対に選ぶべきではないと思います。
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スキーバス転落の続報です。腐りきっておる。この会社・・・。
長野・スキーバス転落 バス運行会社、違反行為20件近く確認
長野・軽井沢町でスキーバスが転落し14人が死亡した事故で、国土交通省は、3日間にわたり行ったバス運行会社の監査で、違反行為が20件近く確認され、「ここまでひどい状況は例がない」としている。
国土交通省によると、バス運行会社「イーエスピー」は、事故が起きたツアーで、国が定める最低金額を8万円ほど下回る金額で契約を結び、道路運送法違反の疑いが持たれている。
ツアーを発注した旅行会社「キースツアー」も、この事実を認めている。
「イーエスピー」は、このほかにも、2015年12月から2016年1月にかけて運行された2回のツアーで、最低価格を下回る金額で契約を結んでいたことも、新たにわかった。
「イーエスピー」への特別監査で発覚した違反行為は、過労運転や、ずさんな書類管理など、これまでに20件近く確認されていて、国土交通省は「 ここまでひどい状況は例がない 」として、今後さらに調査を進める方針。
「イーエスピー」の高橋美作社長は「大型バスの事業から撤退してまいりたい」と語った。
「イーエスピー」の社長は、監査後の会見で、大型バス事業からの撤退を表明した。
また、この事故で、バスを運転していて死亡した土屋 広運転手(65)の死因は、頚椎(けいつい)損傷と脳損傷で、アルコールや薬の摂取は確認されていないという。
引用:フジテレビ系(FNN) 1月18日(月)0時11分配信
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