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2020年01月26日
感動の映画『愛を読むひと』の見どころ。必ず泣けるヒューマンドラマ、清算できなかった遠い過去
名作出演の続く、ケイト・ウィンスレット主演映画!
『愛を読むひと』 は、 ケイト・ウィンスレット 主演のヒューマンドラマ。
もうやるせなくて、あらすじを書いているだけで涙がにじむ映画です。
15歳の男の子が20歳も年上の女性に恋をしたラブストーリーに切ないものがあります。
しかし、それはあくまで題材であって、本当はつらい時代を背景に生きた 女性の感動ドラマ。
ケイト・ウィンスレットはこの作品で、第81回アカデミー賞 主演女優賞を受賞。また、作品自体もノミネートされた名作です。
彼女の、深い闇を背負った主人公の名演技にこころを打たれます。
ケイト・ウィンスレットといえば、若い頃の彼女を一躍有名にした 『タイタニック』 を知っている人は多いと思いますがあれから20数年。
いまやベテラン女優の域に入ろうとする彼女は、この作品の他にも多くの感動作に登場しています。
いくつか紹介しておきますので、ぜひご覧になって下さい。
参考: サスペンス映画『リベンジャー 復讐のドレス』
参考: 「泣ける映画特集」(いずれも、マガジンサイト「洋画のレタス炒め」)
参考: ヒューマンドラマ「女と男の観覧車」
【TSUTAYA online】
あらすじと物語の背景
舞台は、第二次世界大戦が終了して間もない頃のドイツ。
15歳のマイケル少年 (ダフィット・クロス) は、学校帰りに急な発熱に襲われ近くのアパートに駆け込むことに。
それを助けたのが主人公ハンナ・シュミッツ (ケイト・ウインスレット) でした。
回復後、ハンナにお礼を言おうとアパートを訪れたのを機に、マイケルの彼女への憧れが始まります。
何度か訪問するうちに男女の関係になった二人。
ベッドやバスルームでくつろぐ時、ハンナがいつもマイケルにせがんだのは、本の朗読でした。
ちなみに、原題の 「The Reader(朗読者)」(新潮社:サンプル付き) はここからきています。
朗読をせがんだのには深いわけがあったのです。
あらすじ・ここが見どころ
(引用:
https://www.facebook.com/TheReaderMovie/ )
◇レストランでハンナにメニューを見せるが…
ハンナの仕事は電車の中で切符を切る仕事でした。
一生懸命に働くハンナを遠目に眺めるマイケル。
年齢の離れた二人でしたが、ハンナが休みになると一緒にサイクリングに出かけるなど、 楽しい時間が流れていきます。
入ったレストランで一緒に食事をする二人。
マイケルはハンナにメニューを見せ、何か食べたいものがあるかと尋ねるシーンをしっかり見て下さい。
この映画の大きな伏線となっていました。
◇忽然と消えたハンナの姿
ある日もいつものようにハンナのアパートを訪ねたマイケル。
しかし、なんと何の前触れもなく、彼女の姿は消えていたのです。
乗車しているはずの電車にも、彼女の姿を見つけることができません。
会社に尋ねると、彼女は 突然退職したとのことでした。
後になってわかったのが、誠実に仕事をこなしてきた彼女の仕事ぶりを認められ、 事務の仕事に昇格が言い渡された直後とのこと。
◇久々の彼女は、裁判の被告人席
不可解なまま何年か経過し、その後、法科に進学したマイケルは意外なところでハンナを見つけます。
それは、ゼミの実習で訪れた 実際の法廷見学。
マイケルが目にしたのは、被告人として名前を呼ばれたハンナだったのです!
裁判で知った彼女の過去、それは戦時中に ユダヤ人強制収容所 の看守の仕事をしていたことでした。
罪状は、収容所内で発生した火事に適切な処置を取らず多くの犠牲者を出したこと…。
クライマックスからエンディングへ
(最後のネタバレなし)ハンナは、裁判では一貫して自分の正当性を主張、看守として自分の取った行動に問題はなかったと訴えています。
看守は全部で6人いたのですが、 当時の火災報告書はいったい誰が書いたのかということになり、ハンナ以外の5人とも否定。
最後、法廷は証拠として 報告書の筆跡鑑定をするためハンナに自筆サインを求めることに。
勘のいい読者はもう察したかもしれませんね。
この時点で、 急きょハンナの態度が一変!
と同時に、裁判を見学していたマイケルも、彼女と暮らした遠い昔のことを思い出さざるをえなくなるのでした…。
感想とおすすめ度
なんとか、ハンナを助けたいと思うマイケルですが、 「自分の責任」だと自白した彼女を助けることは所詮無理な話で、結果ハンナは無期懲役で刑務所に入ることになります。
ハンナへの想いを断ち切れず、 ハンナと文通を始め出したマイケル。
なんとか接点を持ちつつ時間が流れていきますが、映画は最後の ドンデン返し へと続きます。
結末には、もう 涙なくしては見られないエンディングが待っていました…。
ぜひおすすめしたい名作です!
感想(45件)
2019年05月19日
『女と男の観覧車』、ジャスティン・ティンバーレイクがケイト・ウインスレットと共演
さすが実力派 ケイト・ウィンスレット 。「タイタニック」のローズから20年、こんな役もやるんだ!と。
原題は『Wonder Wheel』。ブルックリンの遊園地 コニーアイランド にある名物観覧車の名前です。
邦題は「女と男の」と被せたところに「わざわざ感」がありますが、テーマはまさに「女と男」。
1950年頃の遊園地内のノスタルジックな映像と、懐かしいざわつきがいつまでも心に残るおすすめ映画です。
あらすじ・背景
主人公ジニー(ケイト・ウィンスレット)は、元女優のプライドを持つもまもなく40歳。
コニーアイランド内の観覧車のすぐ横にある仮屋に家族3人で住み込んでいました。
禁酒中でイラつく夫ハンプティと言い争ったり、ちょっと奇行グセのある自分の連れ子リッチーに手を焼くなど、ストレスのたまる毎日。
ある日、ジニーが働く遊園地内のレストランにやってきたのはキャロライナ(ジュノー・テンプル)。
彼女は遊園地で働く父親を探していたのです…。
あらすじ・ここが見どころ
◇キャロライナがもたらしたストレスとは?
手には大きな荷物を持つキャロライナ。彼女の探す父親の名前を聞いてジニーは驚きます。
それは自分の夫で、ジニーは彼女が先妻の子どもだと知りひとまず安心。
キャロライナの嫁ぎ先は、父ハンプティの猛反対したヤクザだったのですが、結局逃げ出してきたのです。
娘と再会したハンプティは激怒するも、行先がないキャロライナをジニーに頼み込み、結局、同居。ジニーのソトレスはさらに増えることに。
◇憂鬱なジニーが出会った青年!
ヤクザに追われないかと、また悩みの種が増えたジニーは、ますます持病の頭痛が悪化。
ひとりで海岸をぶらついていた時、海水浴場の若い監視員が声をかけてきました。
名前は、ミッキー(ジャスティン・ティンバーレイク)。
そうなんです、あの歌手のジャスティン・ティンバーレイクが出演しています。
話していると楽しいミッキーに、ジニーは次第に惹かれついに不倫の関係に。
◇まさか二股をかけられた?
夫に隠れてミッキーとこっそり会うジニー。
しばらくたったある日、ミッキーは目の前を行く水着の女性に再び声を掛けます。
暇を持て余していたキャロライナでした!
ミッキーに優しく話しかけられたキャロライナ。胸の高鳴りを覚え、家に帰ってジニーに恋の相談をすることに。
キャロライナが熱を上げている相手がミッキーだと知らずに、ジニーは「先輩」として恋愛の手ほどきをするのでした。
クライマックスからエンディングへ
(最後のネタバレなし)ミッキーに溺れ込んで行くジニー。一方で、自分より若いキャロラインにいろいろと相談に乗ってあげ充実した日々を過ごすジニー。
自分の趣味にしか興味のない夫や、奇行の治らない子どもへのストレスもどこかへ飛んで行ったかのようです。
ジニーが、キャロライナの意中の青年がミッキーだと気付くまで…。
そして、ヤクザがキャロライナを探しにやってくるまでは…。
感想とおすすめ度
毎日の生活にイッパイのジニー、ヤクザの元夫のことなどすっかり忘れているキャロライナ、そして何食わぬ顔で二股をかけるミッキー。
ゆっくり回るWonder Wheel。原題タイトルはまるで女と男の不思議な関係の象徴かも?と思って見ていると、いろいろ垣間見えるものがある楽しい映画です。
ぜひ!