この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
広告
posted by fanblog
2019年08月19日
無重力の宇宙空間から地球へ奇跡の生還。スペース・パニック映画『ゼロ・グラビティ』
『ゼロ・グラビティ』(原題:Gravity)は、宇宙を舞台にしたSFサスペンス映画。
宇宙空間の「無重力」状態を端的に表現したタイトルですが、面白いのは原題には「ゼロ」がなく、「Gravity(重力)」のみ。
重力のある地球で暮らす無意識の安堵感を、しみじみ感じられるという意味では 「Gravity」の方がしっくりくるかもしれません。
実際、主人公の女性クルー・ライアン博士が経験した無重力空間での凄まじい出来事は、きっと忘れられない記憶となったことでしょう。
映画のほぼ全編が宇宙空間でのシーン。
ヴェネツィア国際映画祭では、この映像美・演出が高く評価されています。
全編で味わえる宇宙パニック感!
地上では医療技師の仕事をしていたライアン・ストーン博士 (サンドラ・ブロック) 。
彼女は自ら開発した試作品をシャトルの外に取り付けるミッションで、はじめての船外活動に挑みます。
指揮をとるミッション・コマンダーは、マット・コワルスキー (ジョージ・クルーニー) 。
ベテランの彼にとって、これが最後のミッションでした。
ちなみに、この映画に登場するのはこ二人だけで、あとはNASAの管制塔から聞こえてくる声の出演だけです。
シャトル外活動を初経験!
(引用:
https://www.facebook.com/zerogravitymovie/ )
◇破壊された人工衛星の破片が飛来!
『ゼロ・グラビティ』はSFサスペンス映画の一方で、まさに「足が地に着かない」スペース・パニック映画でもあります。
はじまりは、地球のNASA管制塔からの緊急連絡。冒頭からテンションは一気に上がります。
それは、他の国が破壊した人工衛星の破片の急接近を知らせるものでした。
シャトルから外に出て活動中だったライアン博士とコマンダーのマット、そしてもう1人のクルー・シャリフは、急いでシャトルへ退避しようと。
しかし、シャリフは破片の直撃をまともに受け即死。ライアンとマットは、猛スピードで飛来する宇宙ゴミの中を必死で逃げ回ります。
◇シャトルを捨て目指すはISS!
途中、ほぼ酸欠状態になってしまったライアン博士。しかし、ベテランのマットの的確な指示で、なんとか最悪の状態から脱しシャトルへ戻ることに。
そこで見たのは、なんとシャトル内の壊滅的状況で他のクルーは全滅。
マットとライアンは、次にISS(国際宇宙センター)への避難を目指すのでした。
船外活動用の酸素も推進燃料もなくなりつつある中、やっと到着したISS。しかし、ここでも予期せぬトラブルが再び二人を襲います。
◇二人を繋ぐ命綱の切り離し
ISSを目前にして二人を襲ったトラブル、それはISSに設置された器具に2人とも足をからめ取られてしまったのです。
リーダーのマットが考えた危機脱出方法はひとつ。
ライアンとマットを繋いでいた命綱を切り離し、ライアンだけをISSに入れること。
これは、ライアンだけを助け自らを宇宙に投げ出そうというマットの究極の判断だったのです。
そして、今後のライアンへの指示は、酸素が切れるまでステーション外から出していくと言うのです。
地球への帰還方法を指示するマット!〜クライマックス〜
(ネタバレなし)ライアンはISSに入った後、ソユーズ(使い捨てロケット)を使い、すぐにマットを迎えに行くと申し出ますが、マットは無理だと言い聞かせます。
宇宙空間をひとりでさまよう判断をしたマット。
自分のことは捨て、交信が可能な限りライアンにこれからやるべきことの指示を出します。
もちろんそれは、ソユーズを使ってライアンを地球へ帰還させるための指示でした。
二度と会えることのないマットの声だけを頼りに、初めてのソユーズを必死に操作するライアン。
しかし、しばらく続いたマットとの交信も時間の問題でした…。
kazemichiの感想とおすすめ度
鑑賞後、大地を踏みしめて歩く感覚にたまらなく爽快感が湧く映画です。
ギリギリの緊張感 ★★★★★
映画館での無重量感 ★★★★★
地球はやっぱりイイ! ★★★★★
宇宙へ行きたい! ☆☆☆☆☆
サンドラ・ブロックはイイ! ★★★★★
ジョージ・クルーニーが可哀そう!★★★★★
感想(9件)
2019年07月29日
大統領選挙が近づくと気になる選挙参謀。映画『選挙の勝ち方教えます』は必見!
最近ではイギリス首相選挙、また来年のアメリカ大統領選挙など、特に国のトップを決める選挙は海外のこととはいえ、なにかと話題になりますよね。
この映画『選挙の勝ち方教えます』(Our Brand Is Crisis)は、南アメリカのほぼ中央に位置するボリビアという国で実際に行われた大統領選挙がモデル。
しかし、その中身はどこでもやられていそうな、「選挙参謀」による「勝たせ方」の話なのです。
現実世界の選挙と重ねて観ると、なかなか興味深いものがあります。
きっと、「あるある!」をあちこちの場面で見つけるに違いありません。
主演は、ベテラン女優 サンドラ・ブロック 。その辺りを、彼女がコミカルにしかもしっかり見せてくれます。
サンドラ・ブロック主演参考映画:『オーシャンズ8』
こんな選挙の「あるある!」が背景?
主人公ジェーン・ボディーン(サンドラ・ブロック)は、選挙の参謀を生業とするコンサルタント。
今回、彼女が依頼されたのは、ボリビア国の大統領候補であるペドロ・カスティーヨ氏(ジョアキム・デ・アルメイダ)の選挙戦。
ジェーンがカスティーヨ氏の写真を最初に見せられた時、「あら、変わったヘヤスタイルね!」という程度の印象。彼を支援する政治思想的な背景はまったく見当たりません。
あの手この手を駆使し、事前の下馬評では第3位程度の評判しかなかったカスティーヨを勝たせることに挑戦するのです。
それって「選挙の勝たせ方」なの?
(引用:
https://www.facebook.com/OurBrandIsCrisisMovie/ )
◇支持率8%の最下位の候補者
投票日まで残り約3ヶ月の時点の世論調査では、圧倒的トップはリベラ候補で支持率は39%。
(これって、イギリスのボリス・ジョンソンの事前の指示率と偶然にも一緒!ご存知のようにジョンソンが当選しました。)
それに対して、カスティーヨ候補は間にもう1人を挟んで、第三位の8%しかありません。
ここから、ジェーンは知恵を絞って立てる作戦の結果に一喜一憂。
ジェーンが、あまり勝ち目のない候補者の参謀を買って出たのは、ちょっと理由がありました。
◇ライバル参謀との怨念の過去とは?
ここがいかにも、コンサルタント側から見た選挙戦らしい発想です。
つまり、最有力候補のリベラの選挙参謀が、これまで幾度となく戦ってきたライバル、パット・キャンディ(ビリー・ボブ・ソーントン)だとわかり、彼女の闘志に火が付いたというわけです。
しかも、ジェーンはここ何度か彼に敗れており、候補者から「疫病神」の異名をもらうほどでした。
巻き返しを目論むジェーンは、勝つためには何でもありとばかりに作戦を立てます。
◇「有権者のダマし方教えます。」では?
たとえば、日本の選挙ではあからさまに出てこないネガキャン(ネガティブキャンペーン)。
ジェーンは、ライバル候補のスキャンダルなどを突いて、結果的に評判を落とすやりかたをも展開します。
しかし、相手側も違うスキャンダルで対抗。この映画、「コメディ」というジャンルで括られることもあるのですが、この応酬合戦はこっけいでなかなかの見もの。
これって、「選挙の勝ち方教えます」というより、「有権者のだまし方教えます」じゃないの?と思うほどです。
ジェーンが打った起死回生の作戦は?
(最後のネタバレなし)場面は変わって、各候補者が集合して持論を展開する討論会。
終わった直後、カスティーヨは反対候補の参加者と思しき人物から目の前で生卵をぶつけられるという事件が起こります。
突然のことに、カスティーヨは相手を殴打してしまうことに!
いくらなんでの殴り返したらダメだろうと、困ったスタッフは謝罪文を準備することに。
しかし、ジェーンの取った作戦は「得体のしれない暴漢」に敢然と立ち向かう「強い候補者」イメージを展開したのです。
混迷を深めるボリビアを救うのは彼しかいないと言わんばかりに宣伝するのでした。(東南アジアの某国の大統領を思い出しますネ。)
ジェーンの作戦は当たり、そこには少しずつ支持率を上げていくカスティーヨ候補がいるのでした。
kazemichのおすすめ度
ぜひご覧ください。クライマックスでは、ジェーンの取ったさらなる作戦に最後は胸のすく思いがします。
(引用:
https://www.facebook.com/OurBrandIsCrisisMovie/ )
■サンドラ・ブロックがお気に入りになる? ★★★★☆
■2時間の値打ちはあるの? ★★★★☆
■エンディングの爽快感は? ★★★★☆
■なんとなく「選挙」がわかった! ★★★☆☆
エンディングでは彼女が単なる策略家ではない、本当の心情がわかりちょっと嬉しくなる映画です。
感想(2件)
2019年06月05日
『オーシャンズ8』愉快なキャストが集合!女ばかりの犯罪集団が狙ったカルティエとは?
「オーシャンズ」と言えば、思い出すのは「オーシャンズ11、12、13」の3部作という人もいるのでは?
ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツ、アンディ・ガルシア、マット・デイモンなど、そうそうたるキャストが演じた犯罪集団の映画です。
この時のリーダーは、ジョージ・クルーニー扮するダニー・オーシャン。
今作の「オーシャンズ8」(Ocean's Eight)は、前作シリーズとは趣を変えて再結成。
リーダーの名前は「デビー・オーシャン」 (サンドラ・ブロック) 。彼女は、ダニーの妹だったのです!
あらすじ・物語の背景
大女優サンドラ・ブロック演じるデビーが仕切るのは女性ばかりの8人チーム。その貫禄で、派手に、そして華麗にやらかしてくれます。
映画の冒頭は、5年の刑期を終えたデビーの出所シーンから。
「もう二度と悪いことはしません!」と言って、看守に挨拶し出所するデビー。
とんでもない、デビーにはこの牢獄にいる5年間、練りに練った犯罪計画があったのです…。
あらすじ・ここが見どころ
(引用:
https://www.facebook.com/oceans8movie/ )
◇出所後、一番先に向かったところ!
「犯罪に手を染めた以前の連中とは、一切縁を切ります!」
それは真っ赤なウソでした。
出所したデビーが真っ先に向かったのは、過去に手を組んでいた最も信頼できる相棒ルー (ケイト・ブランシェット) 。
久々の再会、デビーはルーにある大きなヤマを打ち明け、一緒にやらないかと持ち掛けます。
◇計画実現に集めた女性たちとは?
デビーの計画とは、世界的大ファッション祭典に出品される、 カルティエ「トゥーサン」 を盗み出そうというもの。
そのダイヤモンドは、1億5千万ドルという値が付いています。
デビーとルーは、決行のためかつての知り合いをたどり集めたのが、女性ばかりの犯罪専門職6人。
会場潜入にふさわしい大女優のダフネ (アン・ハサウェイ) 、贋作加工を専門とするアミーダ、常習詐欺のハスラーであるコンスタンス、見た目主婦だが盗品をさばくタミー、天才ハッカーのナインボール、落ち目のファッションデザイナーのローズという、仕事集団のラインナップ!
◇個性派キャラの8人!
この映画のテーマはもちろん、大犯罪!
一方で、個性派キャラの8人がそれぞれの専門分野で知恵を出し、いかにして宝石奪取を実現するかが見どころです。
もちろん、仕事はキッチリ。しかし、どこか拍子抜けしたところがコミカルに描かれていて、ハラハラ・ドキドキ感もたっぷり。
さあ、最高難度のセキュリティーはどんな手法で破られていくのでしょうか?
クライマックスからエンディングへ (最後のネタバレなし)
この映画の見どころは、もうひとつの仕掛け。
それは、単にカルティエ「トゥーサン」の略奪だけではない別の目的です。
なぜ、デビーは5年もの刑期で投獄されなければならなかったのか。つまり、デビーはこのヤマで、過去に自分を陥れた者への復讐も忘れていなかったのです…。
感想とおすすめ度
謎解きの面白さ、登場する8人の面々の個性、テンポよく進んで行く強奪計画、そして最後はリーダーであるデビーのちょっと悲しいお話ということで、退屈しない2時間です。
サンドラ・ブロックも、ケイト・ブランシェットもなかなかカッコいいですよ!
ぜひ!
感想(1件)