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July 9, 2005
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テーマ: 戦争反対(1185)
カテゴリ: たまには「市民」
同僚によれば、ブレア首相が
「我々はテロに屈しない。みんな家に閉じこもらず、外出しよう」
と言っていたらしい。
「命がけで、外出はしたくないよな」
と同僚は言っていたが。

これを聞いて『 MASTERキートン 』の一節を思い出した。
キートンの恩師がロンドン大空襲の折、瓦礫の中から教科書を引っ張り出し、
「さぁみんな、授業を続けよう。
ここで学びをあきらめてしまったら、ナチスに屈服することになる」
という主旨のくだりだ。
MASTERキートン
漫画とはいえ、大好きなシーンであり、
今回のブレアさんのコメントも、この恩師に通じるものを感じている。


ブッシュさんの「テロに屈しない」は
力で力をねじ伏せようとした、暴力の連鎖であり、
石油や武器産業の利権の絡んだ商売戦争だった。

でも、IRAを和平のテーブルにつかせた経験のあるブレアさんなら、
紳士の国ならではの、オトナの「テロに屈しない方法」を
提示してくれるのではないかと、大いに期待している。

「ロンドン市民は比較的落ち着いている」と報道されていた。
怒りを感情的に表したりしない、イギリス人気質なのかもしれないが、
感情的になりすぎていないことに、望みを抱いている。

もちろん、テロを甘受しろと言っているのではない。
怒りを別のエネルギーに変えられる力と智恵を、期待しているのだ。


9.11の折、メールで、
ダライ・ラマさんがブッシュさんに宛てたとされる手紙が回ってきた。
出所は不明だが、ダライ・ラマさんらしい考え方だと思ったし、
是非いろんな人に読んでもらいたいと思い、知人たちにも送った。
ある知人(もちろん日本人)から、こんな反応があった。

「あなたはニューヨークに行ったことがないし、知り合いがいないから、
人ごとだと思っている。私の姉はニューヨークに住んでいて、
数時間連絡がとれなかったから、どれだけ心配したことか。
WTCは私の思い出の詰まった場所であり、それを奪われた辛さがわかる?
私はブッシュを支持する」

おっしゃる通り、私はニューヨークへ行ったことはない。
しかし阪神・淡路大震災を体験しており、
一瞬にして目の前の風景が激変し、多くの人命が奪われ、
残された人々の人生を変えてしまった痛みなら知っている。

自然災害と違い、テロには犯人がいるのだから、
それなりの罰や報復を願う人たちもいるのだろうが、
私は非暴力を支持する。



 ***ダライ・ラマからブッシュ大統領への手紙***

ブッシュ大統領閣下

私は、ハイジャックされたと見られる4機の航空機が引き起こした計り知れない惨状と、貴国を襲ったテロリストの攻撃に深い衝撃を受けました。
非常にたくさんの罪の無い生命が奪われるという本当にむごい悲劇です。

誰かがニューヨークの世界貿易センターとワシントンD.C.のペンタゴンをターゲットにするなど信じられないことです。私達は深い悲しみに沈んでいます。
チベット人を代表して、深い哀悼の意と、この非常につらい時をアメリカの人々と共に分かち合っていることをお伝え致します。

命を失った人々、怪我をした人、そしてこの暴力的な非常識な行為によって精神的な傷を負った多くの人々に私達の祈りを捧げます。
本日、私は、アメリカ合衆国とアメリカの国民の為に、特別の祈りの法要をダラムサラのテクチェン・チューリンで行います。


私は、偉大で強い国アメリカ合衆国は、今回の悲劇を乗り越えることが出来ると確信しています。アメリカの国民は彼らの回復力、勇気、そして、このような困難と悲しみに直面した時の決断力を示してくれることでしょう。

私の立場から申し上げるのは、もしかしたら僭越かもしれませんが、私は個人的には、長い目で見た時に、報復というような暴力的行為が国家や人民にとって本当にためになる正しい行為であるかどうかを、真剣に考えてみる必要があると信じています。

暴力はただ暴力の循環を増大させるだけだと思います。

しかしそれならば、憎しみや怒り(それは、しばしばこのような愚かな暴力の根源的原因となってきました)に、私たちはどのように対処したらよいのでしょうか。
これはとても難しい問題です。特にそれが国家に関係している場合に、またそのような〔愚かな暴力という〕攻撃に、どのように対処するかについて、やられたらやり返すという様な、ある動かしがたい観念を我々が持っている場合には。

わたしはあなたがきっと正しい決断をされることと確信しています。

祈りと願いをこめて
ダライ・ラマ





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Last updated  July 9, 2005 03:53:57 PM
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