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May 10, 2007
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井上靖『孔子』新潮社、1989


ありし日の孔子を語りつつ、孔子の言葉をひもとく。


人間が二人、顔を合せさえすれば、その二人の間には、二人がお互いに守らねばならぬ規約とでもいったものが生れてくる。それが “仁” というもの、他の言葉で言うと “思いやり”、相手の立場に立って、ものを考えてやる ということ。(281頁)
みんなが、相手の立場に立って、考えてやろうじゃないか。悲しんでいたら、慰めてやろう。淋しがっていたら、労ってやろう。これが“仁”というもの(283頁)
“仁”というものは、われわれ人間が、この乱世を生きるために、 必要欠くべからざる心の姿勢 (329頁)

人間は嘘を言ってはいけない。口から出すことは、なべて本当のこと、真実でなければならぬ。これはこの現世で生きてゆく上での、人間同士の約束、暗々裡の契約である。 人間がお互いに相手の言うことを信ずることができて、初めて社会の秩序というものは保たれてゆく のである。このように、人間が口から出す言葉というものは、“信ずるもの”であり、“信じられるもの”でなければならない。それ故に“人”という字と、“言”という字が組み合せられて、“信”という字はできているのである。(281~282頁)

孔子は海上遠い、未開民族・夷の住んでいる小さい島に行って、そこに住みたいと、実際に考えていた。それを知った知人が、そんな所は汚くて、住めないだろうと言うと、孔子は仰言った。 自分たちが行って、実際に、そこに住めば、汚くはなくなり、結構気持よく、楽しく住めるだろう。 (318頁)

人間はこの世に生れて来た以上、生れたことを意義あらしめるために、己がこれと信じた一本の道を歩むべきである。その場合、それを天からの使命感によって支えることができたら、素晴らしいことである。と言って、天はいかなる援助もしてくれるわけではないし、いかなる不運、迫害をも防いでくれるわけではない。それと、これとは違うといったところがある。こういうことを理解するのを、“天命を知る”というのであります。(325頁)



井上靖と言えば、国語の教科書に載っていた、

(タイトル、覚えてないや
そこで覚えた「少年老い易く、学成り難し」という言葉。

あと、『天平の甍』は映画で見ました。

それくらいで、1冊読んだのは初めてですね、きっと。


骨太ですね。

電子辞書片手に、完読するまでに2~3か月かかったのでしょうか?
(もちろん、読まなかった日の方が多かったのですが

さっと読めてしまう現代作家とは、かなり違います。

電子辞書なしに、こういう骨太の作家の作品を読めた
かつての日本人は、それだけ教養が高かったのでしょうね。


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Last updated  May 16, 2007 08:43:01 AM
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